花今日はワイフ購読のハルメクからで、今回は「息子を亡くし54歳から絵描きに・橋本不二子さん(87歳)」ですね。
副題は「ひたすらに草花を描いて、生きて、老いて思うこと」です。
草花の水彩画を描き続ける画家・橋本不二子さん、花屋さんに並んでいるようなバラやユリも、道端に生えているクローバーやムギグサも、山に自生する野草も、その筆にかかれば、どれも美しい実物以上の生命力が感じられます。軽井沢のアトリエ兼自宅は花で一杯。
<ジャムの空き瓶に花を・私の素適な風景>
小1の時に始まった戦争、貧しくなって行く中で、戦前のジャムの空き瓶に庭のパンジーや
花2花1チューリップを生ける、記憶に残っており、草花を描く原点の風景。
<5人の子供を育てながら一家の大黒柱として働く>
持病の喘息があり、結婚が無理だから生計を立てられる様に、と文化学院・スイスへ留学しグラフィックデザインを学ぶ。
でも、26歳で結婚し、5人の子供に恵まれるが、夫が酒飲みで働くしかなかった由。
花3花4<息子が自ら命を断った深い悲しみから、ひたすら絵を描くしかなかった>
生まれつき「デスレクシア(文字の読み書きがむずかしい)」の障害を持つ三男の死、同じ傾向を持つ四男まで死なせる訳にはいかない、海外の高校に留学させることに、その為には学費を稼がなくてはならない。
ひたすらに絵を描いた。教会やアイルランド司祭の協力もあって、1989年には個展も開けた。何時も高級なバラや胡蝶蘭を描いていたが、或る時クローバーを描いたら、あっという間に売れた事もあった。
これからも「自然の中を生き抜いてきた尊い植物を描き残したい」と云っておられますね。