2006年11月

2006年11月28日

車のナンバーにおける地名、その1

日本の、すべての普通自動車にはすべて地名がついている。
この地名は原則として国土交通省運輸支局または自動車検査登録事務所の名称がつけられる。
国土交通省運輸支局は基本は都道府県に1つであるが、広い面積を持つ北海道には複数の支局があり、また人口が多い都府県では支局の下部に自動車検査登録事務所がおかれている。

それでは現在、どのようなナンバーの地名があるかというと

札幌 函館 旭川 室蘭 釧路 帯広 北見
青森 八戸
岩手
宮城
秋田
山形 庄内
福島 いわき
水戸 土浦
宇都宮 とちぎ
群馬
大宮 所沢 熊谷 春日部
千葉 習志野 袖ヶ浦 野田
品川 練馬 足立 八王子 多摩
横浜 川崎 湘南 相模
山梨
新潟 長岡
富山
石川
長野 松本
福井
岐阜 飛騨
静岡 浜松 沼津
名古屋 豊橋 三河 尾張小牧
三重
滋賀
京都
大阪 なにわ 和泉
神戸 姫路
奈良
和歌山
鳥取
島根
岡山
広島 福山
山口
徳島
香川
愛媛
高知
福岡 北九州 久留米 筑豊
佐賀
長崎 佐世保
熊本
大分
宮崎
鹿児島
沖縄

運輸支局または自動車検査登録事務所の名称と異なる地名が3つある。

とちぎ(栃木運輸支局佐野自動車検査登録事務所)
尾張小牧(愛知運輸支局小牧自動車検査登録事務所)
三河(愛知運輸支局西三河自動車検査登録事務所)

「とちぎ」は、県名(栃木県)を優先させたようである。また管轄内に事務所のある佐野市(12万4千)よりも人口の多い足利市(16万)、小山市(15万8千)があり、栃木県の名前の由来でもある栃木市も管轄内にあることに配慮したものと思われる。ひらがなになったのはやはり栃木市を考慮したものと思われる。ちなみに現在の栃木県は成立前にも宇都宮県と栃木県に分かれており、その旧栃木県の区域を考慮すると少し興味深い。
「尾張小牧」も事務所のある小牧市(14万8千)よりも人口がはるかに多い一宮市(37万)、春日井市(29万5千)、ほぼ同じ規模の瀬戸市(13万2千)、稲沢市(13万7千)とあり、そちらの市が小牧ナンバーに難色を示し、地域名として旧国名「尾張」+小牧という漢字4文字の長い名称となったようである。ただ小牧自体はは東名と中央の小牧ジャンクションとしても知られている。なお今回のご当地ナンバーで管轄内から一宮ナンバーが独立した。
「三河」は、当初は事務所名が三河だった名残ではないかと思われる。この地区から東三河の地域にある豊橋が独立している。豊橋独立後もナンバー名は変更はされなかったらしい。
また鹿児島運輸支局大島自動車検査登録事務所は、独自のナンバーがない。

また都道府県名、市町村名以外の地域名が9つある。

庄内 
多摩 
湘南 
相模 
飛騨  
三河 
なにわ 
和泉 
筑豊

このうち4つ(相模、飛騨、三河、和泉)が旧国名であることが興味深い。
相模は以前、ほぼ相模国のエリアをカバーしていたが、湘南ナンバーの独立により、やや根拠を失った。
飛騨はほぼ飛騨国のエリアをカバー。
三河は前述の通り、事務所名にもあるように地域的には三河の西部のみである。しかも今回のご当地ナンバー導入により、岡崎と豊田ナンバーが独立した。となるとさらに管轄エリアは狭くなる。
和泉のエリアは和泉と河内の南部。ほぼ順当といえるが、事務所があるのが和泉市なので、事務所のある市名をとったともいえる。このナンバーからも堺ナンバーが独立した。
また筑豊は国名ではないが、旧国名の筑前と豊前の合成名であり、炭田などこの地区の地域名として知られている。

旧国名以外は庄内と多摩と湘南となにわ。
庄内も山形県の日本海側の地域名として著名度がある。範囲もほぼ一致している。
多摩は郡名で三多摩とも言われ、八王子が独立したが、管轄内はほぼ多摩郡であった。
湘南はその知名度と印象から人気が高く、相模ナンバーから分かれるときにどこまでが湘南ナンバーになるかもめた記憶がある。実際に湘南の範囲は明確でなく、市町村の思惑もあり議論となった。
なにわは変わっている。管轄は大阪市なので大阪ナンバーでよさそうだが、大阪ナンバーは寝屋川市にある大阪運輸支局が使用しているため、大阪の旧称である「なにわ」が採用となったらしい。ちなみに漢字は難波だといわゆるミナミ限定となり、浪速とすると区名となるので、避けた思われる。しかし大阪ナンバーのエリアに大阪市が含まれないのは理解しにくい。これは大阪ナンバーをほかの名称(寝屋川、あるいは摂津、河内など)にするべきではなかったかと思われる。

県庁所在地、支庁所在地の以外の地名が16ある。

八戸
いわき
越谷
所沢
春日部
野田
袖ヶ浦
習志野
品川
練馬
足立
八王子
川崎
土浦
長岡
松本
浜松
沼津
姫路
福山
北九州
久留米
佐世保

このうち多くは県内の第2、第3の人口を持つ町の名前が使われている。(八戸、いわき、土浦、長岡、松本、浜松、沼津、姫路、福山、北九州、久留米、佐世保)

ただマイナーの地名もある。
野田は、エリア内の柏や松戸の方が有名である。とちぎや尾張小牧の例を見れば、ほかの名前でもおかしくなかった。野田市の人口は15万に対し、柏市は38万、松戸市は47.4万。ただ潜在的な不満があったのだろうか。今回ご当地ナンバーの誕生にあわせ、この区域から柏ナンバーが独立した。
習志野も、エリア内の船橋や市川の方が大きい。船橋市の人口56.8万、市川市の人口46.4万に対し、習志野市は15.9万。
袖ヶ浦も、館山、木更津、君津の方が有名。しかも1991年に市になったばかりである。ナンバーの中でも一番マイナーではないだろうか。
所沢も、有名な川越を含む。こちらも今回ご当地ナンバー川越が誕生した。

seoulbouz at 23:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)その他の名前研究