2006年12月

2006年12月19日

ご当地ナンバー

今年の秋、ご当地ナンバーが誕生した。
ご当地ナンバーは希望さえあれば運輸支局や登録事務所がなくても新たにナンバーをつくってもいい、ということである。
ご当地ナンバーの趣旨には国土交通省のHPによると
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/09/091130_2_.html
「地域振興や観光振興等の観点から」とあり、ある意味その土地の地名へのこだわりや、郷土への愛着心を示す指標といえる。

ただご当地ナンバーが闇雲に増えても困る。ということである程度の基準が示された。
・地域特性等について一定のまとまりのある複数の市町村の集合が原則
・登録されている自動車の数が10万台を超えていること
・都道府県内の人口、登録自動車の数等に関して極端なアンバランスがないこと
などである。
また複数の運輸支局や登録事務所にまたがったものは認められないことになった。

そしてこのご当地ナンバーの名称についても基準が示されている。
これは以前のナンバーが決められた基準に通じるものと推察され、大変興味深い。
その基準とは
・行政区画や旧国名などの地理的名称であり、当該地域を表すのにふさわしい名称であること。また、当該地域名が全国的にも認知されて

いること。
・読みやすく、覚えやすいものであるとともに、既存の地域名と類似し混同を起こすようなものでないこと。
・ナンバープレートに表示された際に十分視認性が確保されるよう、原則として「漢字」で「2文字」とする。やむを得ない理由があると

して例外を認める場合であっても最大で「4文字」までとし、ローマ字は認めないものとする。

確かに、旧国名(三河、尾張小牧、和泉)、最大4文字まで(尾張小牧)など、基本的に現状に沿うものである。ただ漢字2文字について

は、実際の3文字の地名について省略された地名はない。

そうしてこのたび、以下の18の新しいナンバーがうまれた。

仙台(宮城ナンバーより)−仙台市
会津(福島ナンバーより)−会津若松市、喜多方市ほか15町10村
つくば(土浦ナンバーより)−古河市、結城市、下妻市、常総市、つくば市、守谷市、坂東市、筑西市、桜川市、つくばみらい市ほか3町
那須(宇都宮ナンバーより)−大田原市、那須塩原市ほか1町
高崎(群馬ナンバーより)−高崎市、安中市
川越(所沢ナンバーより)−川越市、坂戸市、鶴ヶ島市ほか2町
成田(千葉ナンバーより)−成田市、富里市、山武市ほか4町
柏(野田ナンバーより)−柏市、我孫子市
金沢(石川ナンバーより)−金沢市、かほく市ほか2町
諏訪(松本ナンバーより)−岡谷市、諏訪市、茅野市ほか2町1村
伊豆(沼津ナンバーより)−熱海市、三島市、伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市ほか6町
岡崎(三河ナンバーより)−岡崎市ほか1町
豊田(三河ナンバーより)−豊田市
一宮(尾張小牧ナンバーより)−一宮市
鈴鹿(三重ナンバーより)−鈴鹿市、亀山市
堺(和泉ナンバーより)−堺市
倉敷(岡山ナンバーより)−倉敷市、笠岡市、井原市、浅口市ほか2町
下関(山口ナンバーより)−下関市

ただこのうち、7つのナンバーについては注釈が付いた。
豊田、一宮、下関は参加市町村が1つのみであり、今後拡大を図ること。
諏訪、下関は規定の10万台を下回っており、今後拡大を図ること。
高崎、鈴鹿はアンケートの賛成率が50%を下回る市町村があり、理解を深めるように努力すること。

上のご当地ナンバーを分類すると、4つのタイプに分けられる。
1つめは中心地独立型。かつてのナンバエリア内ーで一番人口の多い部分が、別のナンバーになる型である。
2つめはセカンドシティ独立型。かつてのナンバーエリア内で中心地より2番目の人口規模の町が独立するタイプである。
3つめは都市独立型。中心地やセカンドシティではないが、その都市を中心としたエリアが独立するタイプである。
4つめは地域独立型。かつてのナンバーエリア内である程度のまとまりをもつ地域が独立したタイプである。

分類してみると
中心地独立型は仙台、川越、金沢、一宮、堺、岡崎、豊田、柏、下関。
セカンドシティ独立型は高崎、倉敷。
都市独立型は成田、鈴鹿。
地域独立型は会津、つくば、那須、諏訪、伊豆。

1つ1つ見てみよう。
中心地独立型の場合、中心地以外のエリアが残されてしまう点が問題として挙げられる。。
宮城ナンバーは、仙台市を除いた宮城県全エリアとなった。
石川ナンバーも、宮城ナンバーと同じく、金沢市ほか1市2町をのぞいた石川県全エリア。
三河ナンバーも2つのナンバーが独立し、残されたのは碧南市、刈谷市、安城市、西尾市、知立市、高浜市となった。形としては東海道沿

線以南が残ったという形である。このエリアだけで三河ナンバー、というのは今後難しいかもしれない。
尾張小牧ナンバーはもともと小牧が中心としては人口が少ない。ほかにも人口の多い町が多く、ナンバーとしてはあまり体勢に変化はみられない。
野田ナンバーも人口最大の柏と我孫子が抜けたが、松戸市、野田市、流山市が残った。
和泉ナンバーも堺市が抜けたが、岸和田や泉佐野など泉南と富田林や羽曳野などの南河内の部分が残った。
山口ナンバーも人口最大の下関が独立したが下関は位置的にも一番西であり、県庁をもつ山口ナンバーは健在である。
所沢ナンバーの場合、川越は所沢と人口規模もほぼ同じである。残りのエリアでも十分所沢エリアといえる。

セカンドシティ独立型は、かつてのナンバーへの対抗意識を感じる。
高崎ナンバーは、前橋にある群馬ナンバーへの対抗意識が感じられる。
倉敷ナンバーも、岡山ナンバーへの対抗意識が感じられる。

都市独立型は性格的には地域独立型に近いであろう。
成田ナンバーは、空港や成田山により著名であるというプライドが感じられる。
鈴鹿も鈴鹿サーキットなどの著名性を意識したものと思われる。ただ三重ナンバーでは鈴鹿よりも人口が多い四日市地域が独立していない

。そのためやや鈴鹿ナンバーの立場が苦しいように思われる。

地域ナンバーはつくばを除き、那須、伊豆、諏訪いずれもある程度のまとまりが感じられる。
つくばナンバーだけは、このエリアが「つくば地方」であるという意識はあまり感じられない。これは研究学園都市のある「つくば」の

ブランドイメージに乗ろうと意向が感じられる。ちなみに今回のご当地ナンバーで一番参加市町村が多い。それだけ以前のナンバーである土浦に力がなかったのだろうか。ちなみに土浦ナンバーにはつくば市の右側、石岡市、龍ヶ崎市、取手市、牛久市、稲敷市、かすみがうら市、新治郡、北相馬郡などの常磐線沿いが残った。


ちなみに、以下のご当地ナンバー申請が見送られたか、申請を断念した。

富士山
摂津
舞鶴
奄美
弘前
船橋
軽井沢
佐久
伊勢
松江
出雲





seoulbouz at 22:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) その他の名前研究