2009年07月

2009年07月27日

ソウル地下鉄9号線の駅名

2009年7月、ソウル地下鉄9号線が開業した。
新しい駅も増えた。
まず気がつくのは、「新」がつく駅名が多いことである。
新傍花駅
新木洞駅
新盤浦駅
新論峴駅

いずれも、新のつかない駅名がすでにある。
ちなみにいままで、ソウルの地下鉄で新がついているのは
1号線(国鉄京元線)新里門駅
2号線新大方駅
4号線新竜山駅
5号線新金湖駅

しかなかった。一気に倍増である。
これは後発の地下鉄の路線としては、しかたがないかもしれない。
バンポ(盤浦)にいたっては、旧盤浦駅もあり、新盤浦駅、旧盤浦駅、盤浦駅が3つ、共存することになった。これはあとで混乱の元になるかと思われる。

また黒石駅は、中央大が駅名を希望、結局、黒石(中央大入口)となった。
これは最近までの駅名の大学名偏重に比べれば、特異な結果と思われる。

また、固有名の駅名は
セッカン샛강駅
ノドゥル노들駅

の2駅。
セッカンのセッは新しい、カンは江。
新しい川という意味で、漢字語と混合した珍しい駅名。他では
5号線、2号線支線のカチサン(カチ山)駅があるぐらい。
ノドゥル駅のノドゥルは、以前ここにあったノドゥルナルに由来するそうで、
ノドゥルナルを漢字で意訳すると鷺梁津ノリャンジンとなるそう。
つまり漢字語を固有語に意訳した駅名。
漢字語を固有語に訳した例はほかにもある。
6号線のセジョル駅は洞名のシンサ(新寺)を固有語に訳して駅名とした。
これは3号線のシンサと同じ発音になってしまうことを避けたらしい。

ただ今後の9号線の予定駅名を見ると
サムジョン삼정
サムジョン삼전

と日本語で区別できない駅名がある。
これもできれば避けてほしい。
2号線にも
シンチョン新村신촌駅と 
シンチョン新川신천駅
があり、外国人なかせなのである。

また今回、国会議事堂駅が誕生した。
官公庁名で区庁以外では、4号線(国鉄果川線)果川政府庁舎駅以来。
東京のように「国家議事堂前」駅ではなく
「国会議事堂」のみ。

seoulbouz at 23:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 駅名研究 

2009年07月16日

韓国の役所駅名について

地下鉄1号線が乗り入れる国鉄京釜線のシフン(始興)駅が2008年12月、クムチョングチョン(衿川区庁)駅に改称された。
区庁など役所の名前がつく駅名は多くはない。
ソウルの地下鉄で役所の名前がつく駅名といえば

○1・2号線 市庁駅
○2号線支線 陽川区庁駅
○4号線(国鉄果川線) 政府果川庁舎駅
○5号線 永登浦区庁駅
○6号線 麻浦区庁駅
○7号線 江南区庁駅
○8号線 江東区庁駅

がある。
始興駅の設置は1908年。
当時の地名は始興郡郡内面(クンネミョン)郡内里(クンネリ)であった。
地名からするとここが郡の中心であったらしい。
ちなみに面は日本で言う市町村、里は字にあたる。
正確な位置関係はわからないが、当時の状況からみて、駅名は郡名である始興郡からとられたものと思われる。
地名は1914年に始興郡東面始興里と改称された。
これは始興郡の中心部であるからとも、始興駅があったことも影響しているとも考えられる。
1963年にソウル市に編入され永登浦区始興洞に、1980年には分区により九老区始興洞に、1995年にさらに分区により衿川区始興洞となった。
始興郡は1989年1月、始興市の誕生とともに廃止された。
現在の始興市は始興駅よりも西側にあり、駅がない。
洞名には残されているとはいえ、今回の改称で駅名に残されていた始興郡の名残りが消えてしまったことになる。
確かに駅前にはクムチョングチョン(衿川区庁)ができている。駅名としては間違いではない。
このクムチョンという名前は1795年、始興県(※県は当時の行政単位)に改称される前の名前、クムョン(金川)県からとられたという。
と考えれば、このたびのシフンらクムチョングチョンへの駅名の変更は、200年前の地名が駅名に復活したともいえる。
当時、区名を始興区にしなかったのは、すでにあった始興市に配慮したものと考えられる。

他に韓国の役所駅名は・・・

仁川地下鉄1号線 富平区庁駅  仁川市庁駅
大田地下鉄 中区庁駅
釜山地下鉄1号線 市庁駅
釜山地下鉄3号線 江西区庁駅

などがある。

seoulbouz at 01:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 駅名研究 | 韓国の地名研究

2009年07月01日

ソウルにあるヨンドン

ヨンドン・セブランス病院が、このたびカンナム・セブランス病院に名称を変更した。

ヨンドン??とは、漢字で書くと永東となる。
もともとはソウル市の南部、漢江の南側をさす地名である。
ヨンドゥンポ(永登浦)の東という意味があったらしい。
しかし、区の名前としても使われていない。
最近ではヨンドンというよりもカンナムという方がずっと多く、通りもよい。
ヨンドンという名前が残っていないか、見てみると
ヨンドンホテル(シンサ駅近く)
ヨンドン大橋
ほか、会社の支社を見てみると
KT ヨンドン支社(ヨクサム)のほか
ウリ銀行 ヨンドン支店
振興相互貯蓄銀行 ヨンドン支店
新韓銀行 ヨンドン企業金融支店
ING生命 ヨンドン支店
オレンジ相互貯蓄銀行 ヨンドン支店
など、銀行系はまだあるようである。

このヨンドンを避けるようになった1つには、ほかに2つのヨンドンがあるからかもしれない。
1つは江原道(カンウォンド)の、テペク山脈の東側の地域をさすヨンドン。漢字では嶺東。ヨンドン高速道路はソウルからこの地域に向かう高速道路を指す。
もう1つは忠清北道にあるヨンドン郡。漢字では永同と書く。ヨンドン郡にはヨンドン大学もある。
でも貴重なソウルのヨンドンの「生き残り」であった病院名が変更されたのはショックだった。




seoulbouz at 00:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 韓国の地名研究