2010年05月16日

韓国の新しい市名〜京畿道城南市、河南市、広州市合併の新市名

京畿道城南市、河南市、広州市が合併することになった。合併すると必要になるのが合併後にできる新しい地方自治体の名称である。

今回の市名選定にあたっては、2010年の2月2日から8日まで、合併する3市では新市名の公募が行われた。
対象は3つの市に住所を持つ市民、団体と3つの市に本籍を持つ人で、1人2つまで応募することができ、ホームページ、ファックス、郵便、訪問などの手段で可能であった。
また最優秀作品には500万ウォン、優秀作品に300万ウォンという賞金もつけられた。

この公募では 1,232件の公募があり、314件の名称が集まったという。

このとき、上位にあがったのは、以下の市名であった。

ハンソン市 ???
クァンナム市 ???
ハンサン市 ???
クァンジュ市 ???
サンソン市 ???

そして2月8日に発足した統合準備委員会2月18日、新しい市の最終候補5つを決定した。

クァンナム市 ???
クァンジュ市 ???
ハンサン市 ???
ハンソン市 ???
ハンジュ市 ???

なかでも一番多かったのはハンソン市であった。

それでは候補となった新市名について、1つ1つ見てみることにする。

クァンナムは漢字で書けば広南。つまりはそれぞれの市の一字をあわせた合成地名である。ただ、もともとこの地域は広州郡の一部であった。したがって広州郡の南という意味とすることもできる。またソウル市南部の地名、カンナムも連想させる。ただカンナムとクァンナムが隣接すると、間違いは多くなると思われる。

クァンジュは漢字で書くと広州。この地域の郡名にあたる。ただ、合併元の行政体に同じ地名である。日本の市町村合併では、その地名がふさわしくても、避けられるケースが多い。また、まったく同じ読みのクァンジュが韓国南部にある。人口規模も同じになるので、間違いが多くなると思われる。

ハンサンは漢字で書くと漢山。ソウルの古名にあたる。確かに現在は使われていない。この地域に南漢山城(ナムハンサンソン)があり、駅名にもなっている。この一部をとったものとも考えられる。

ハンソンは漢字で書くと漢城。ソウルの李朝時代の、漢字名にあたる。最近まで中国語の表記として使われていたが、別の名称「首爾」に改められた。ここにきて復活である。このハンソンは最近まで実際に使われてきたという生きた実績がある。ただ厳密に言うと、この地域はソウルではない。川越や船橋あたりが江戸と名乗るようなイメージとなる。また、近くを流れる漢江(ハンガン)で漢(ハン)という字が使われ、ハンは広いという意味もあり、韓国のハンにもつながる。いいイメージがあるようである。

ハンジュは漢字で書くと漢州。これも上の漢城または漢山と広州の合成地名。

サンソンは漢字で書くと山城。先程も触れた南漢山城の一部から由来するらしい。


ちなみに公募の際、市名の条件とされたのは
○歴史性:地域の由来、神話、伝説、伝統など歴史的意味
○象徴性:相生協力と市民和合の未来志向的意味
○大衆性:親近感があり誰でも覚えやすい意味
○国際性:英語、中国語など外国語で表記または発音しやすい意味
○都市特性:世界と交流するグローバルブランド都市として跳躍とビジョンまたは市民幸福な自足都市の意味

などであった。


2月18日、統合市準備委員会は3つの市に住む19歳以上の男女3000名を対象に、5つの新市名に対する選好度調査を行れることになった。その結果は19日ソンナム市民会館で開かれる市民公聴会で発表、検討され、22日には3つの市議会の意見を求めた上で、23日に最終決定、国の行政安全部に提出することになっていた。
ところが合併自体が2010年6月の地方選挙まで保留となってしまった。2010年5月現在まだ新市名は決定していない。

http://ihanam.net//woori/board/board01/1480997_2922.html?big_temp=5(韓国語)
http://ihanam.net//woori/board/board01/1481211_2922.html?big_temp=5(韓国語)
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2010/02/18/2010021801746.html(韓国語)
http://www.chosun.com/site/data/html_dir/2010/02/08/2010020801709.html(韓国語)
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20100203024013(韓国語)


seoulbouz at 09:21│Comments(0)TrackBack(0)合併市町村名の研究 | 韓国の地名研究

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字