また書き込む間隔が空いてしまった。なにせ歳末での忘年会も合わせて各種会合、打ち合わせ、原稿、広告営業などで極めて多忙を極めていたのでご寛容いただきたい。

 そこで「中日スタヂアム事件」について。実は僕が自分の会員サイトで過去に書いた「回胴式業界相関図」の全コピーを携えて取材に訪れた人物がいた。「アルゼ王国の闇」の鹿砦社のライターである。第1弾のあとの第2弾「アルゼ王国はスキャンダルの総合商社」のための取材だ。その本ではちゃんと僕のサイト名も社名も記載して、そのサイト(相関図)には次のような記載があると紹介「さとみ製作所を辞めて、(岡田が)自分で商売を始めたが、それが失敗。別の会社に勤めた後に西●さんと●口さんと3人で最初にはじめたのが輸入ジュークボックスのレンタルで(オリエンタル音響→オリエンタル機器)これを電圧にあわせて改造していた」である。この部分についてはすでに、さらに詳細にここで書き込んであるので省略する。
 このライターはとんでもない間違いを犯していることに、あらためて気付いた。『岡田の相棒で伏せ字になっているうちの一人「●口」という男は、その後事件を起こして死刑囚となる関口政安という人物だろう』という箇所。書いたように、この●口は関口ではなく、「江口」である(兄のほうだ)。
 ただ、嬉しかったのがこの本で、彼はきちんと書いてくれている。『日電協設立以前のパチスロ業界の歴史は、これまで殆ど活字になっておらず、謎に包まれている。この「回胴遊技機業界相関図」は、そのパチスロ暗黒時代を記した唯一の資料として、本書も影響を受けている』と。

 で、今回は、彼(ライター)が僕の相関図をもとにして再取材したアルゼ本の第2弾に書かれた中日スタヂアム事件の真相を逆に、ここで紹介させてもらうことにする。
 長野で最初に岡田が売り出して大ヒットしたゲーム機「タイム80」については、以前に少しだけ触れておいた。長野のゲーム関係会社が考案したものを「関口がデザインし直して、岡田と一緒にタイトーに持ち込んで流通させたもの」だ。以下、アルゼ王国の闇第2弾から。この「タイム80」(ハチマルと呼ばれた)は、パチンコをゲームセンター仕様に改造したもの(これも前に触れた)で、80秒間に玉を入賞させて得点が加算され、70点以上だと景品が出てくるもので、その射幸性に人気が集まった。「岡田はこれを売りに売りまくってユニバーサルの名を業界中に轟かせた」。
 で、中日スタヂアム事件。多くのゲーム関係企業が被害に遭う。30社もが連鎖倒産した大事件になる。その事件の顛末を、鹿砦社ライターのHくんの貴重な取材から紹介しよう。(ある意味では、自分での資料収拾作業なしで彼の取材を丸ごと、ここに引用することになる。当時彼は、その事件に関わる新聞等の資料コピーを僕に示してくれた)。アルゼ本をすでに読んでいる読者には申し訳ないが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下、アルゼ王国の闇2より)
 
 発端は、当時のアミューズメント業界の重鎮的存在だった中日スタヂアム蠎卍后κ心篌O困亮殺だった。中日スタヂアムは、中日ドラゴンズの本拠地である中日球場を経営していた会社で、不動産部門などに業務を拡張しすぎたため経営不振に陥っていた。社長の死後、倒産したが、それまでの数ヶ月間資金集めのために総額160億円にものぼる手形を乱発していた。これらのほとんどが手形パクリ屋の餌食になっていた。このパクリ屋の黒幕が、ゲーム機販売会社部長でGマシンの帝王との異名をもつ中山一夫という男だった。関口はこの中山と仕事上で親しくしており、グルになって手形詐欺で荒稼ぎしていた。
 関口は中日スタヂアムの手形約8億円を中山から入手するが、すでに倒産が近いという噂は金融界で流れ、その手形は紙屑同然。関口の従兄弟に極東会関口一家の幹部がいた。その子分を殺し屋として雇い、知合いのゲーム機器業者、金融業者らを脅して手形を無理やり高く買い取らせようとした。背後に暴力団の影をちらつかせて、1ヶ月で7億円もの儲けがあったという。別件で関口は逮捕されるが、中日スタヂアムの手形の恐喝、それに関係した人間を含め女性関係も含めて数人(確か4人だったか)を連続殺害。事件の主犯格である中山はヨーロッパに逃亡、帰国したときに羽田空港で逮捕されている。

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 わかりやすくまとめて紹介した。実はこの死刑囚の関口が「岡田も里見も俺の殺しのリストに入っていた」と言ったということを、江口から直接聞いたのだが、その真偽はわからない。