e07cb315.jpg 写真左のプロ部門新鋭賞・佐藤幸治(帝拳)は、アテネ五輪1次予選で、目じりから出血して敗退。写真右のアマ部門優秀賞・清水聡(駒大)は、北京五輪1次予選で、相手の目じりをカットして出場権を獲得した。
 初対面の二人とは言え、佐藤は清水に特別な思い入れがあった。
「あの予選を落としてから、ずっと“俺はとにかくついてない”って引きずってきたけど、(清水を見て)俺の逆になる日本人もいるんだなって思ったんだよね。そうしたら、初めてちょっと気がラクになったの。オリンピックは今でも夢だから。俺の分まで頑張ってよ」
 春から清水は、かつての佐藤と同じく、自体校で次の五輪を狙う。