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(写真:女子選手権の出場者やセコンド陣と東京チーム)


 静岡県沼津のプラザヴェルデで行われてきた第66回社会人選手権が4日に閉幕。県対抗では東京が優勝し、記念の柴田杯が授けられた。

 今回実施されたヘビー級以外の8階級で選手をそろえた東京。これに少数精鋭で対抗したのは和歌山だった。和歌山チームは元来の社会人メンバーに、拓大を中退して神奈川から移ってきた井上浩樹(株式会社目良建設)を投入で計4人。全員が決勝へ進出し、3人が優勝したが、大型チームの東京には及ばなかった。和歌山が2位で、3位が兵庫。

(写真:和歌山が少数ながら奮闘)

 抜きんでた技術力の井上と決勝で戦ったのは、広島のジム練習生として、この大会で実績を積んできた田村勇人。「珍しい名前でもないから別人だと思っていたけど、来てみたらまさか彼だとは…」と準決勝の試合後に語っていたが、井上が不得手なのは馬力重視の強引スタイルと踏んで、田村はパワフルに前進する。
 一方で井上は準決勝で左拳を負傷し、右手一本で戦うハンディキャップを背負っていた。それでも田村の攻撃を的確にブロッキングで防ぎ、右フックを叩き込んでジャッジ1人は30-27のフルマークで支持。しかしロープやコーナーを背負う「メイウェザー状態」が、過度な守勢ともとらえられ、1人は田村に逆のフルマークというのも頷ける内容。2-1でヒヤヒヤの井上が手を挙げられた。
 会場にいた前WBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥(大橋)は「余裕持ちすぎ」と今回も辛口。だが、いとこの浩樹は「まったくなかったって!」とケガを打ち明けた。客席には尚弥、拓真(共に大橋ジム)だけではなく、拓大時代のクラブメイトである藤田大和・健児兄弟(共に拓殖大)の姿もあった。
 
 各級の優勝・準優勝は次の通り。

◎ライトフライ級
優勝:大城雄真(自衛隊体育学校)
準優勝:丸山勇人(株式会社セイバン)

◎フライ級
優勝:佐武寛司(和歌山さくら支援学校)
準優勝:大川智行(やよい軒)

◎バンタム級
優勝:杉田大祐(警視庁第三機動隊)
準優勝:金中拳児(三菱自動車)

◎ライト級
優勝:浅井大貴(近畿大学)
準優勝:森洸(茶らく東京駅キッチンストリート)

◎ライトウェルター級
優勝:井上浩樹(株式会社目良建設)
準優勝:田村勇人(大竹ボクシングクラブ)

◎ウェルター級
優勝:佐藤択磨(株式会社ティップネス)
準優勝:中村吉秀(株式会社イグザムジャパン)

◎ミドル級
優勝:田尻真也(和歌山県警)
準優勝:福田章央(室蘭工業高等学校)

◎ライトヘビー級
認定:千田武史(NTTファシリティーズ)

◎ヘビー級
優勝:今本成樹(新庄動物病院)