1(写真:フランスは金メダル・カップル誕生)

 五輪ボクシングの中心であるヨーロッパにとって、リオ五輪はどんな結果であったのか。ヨーロッパボクシング連盟が公式ウェブサイトなどで分析している。
 ヨーロッパにおいて2012年ロンドン五輪の結果は、金7・銀7・銅13の計27個のメダル獲得だった。今大会では金4・銀6・銅10でメダル獲得数は計20。ブルガリアやリトアニアが出場選手の派遣を逸し、ウクライナ、アイルランド、イタリアなどの国が顕著に成績を落としたことを挙げている。喜ぶべき点としては、フランスが金2・銀2・銅2で男女計6個のメダルを獲得する同国史上最高の成績を収めたこと。
 ボクシング競技はヘッドギア廃止によって、スペクタクル性を高めたことは確かだが、AIBA(国際ボクシング協会)の目指すという「ノーブル・アート」の復帰という世界観には技術的にまだ至ってないと、ウェブサイトには書かれている。その理由として、インサイド・ブローやクリンチが多かったが、レフェリーに防止されなかったことや「避けられぬスプリット判定」があったことを課題視した。
 ちなみに米大陸の今大会は金5・銀2・銅7、アジアは金4・銀5・銅8、アフリカが金0・銀0・銅1、オセアニアは金0・銀0・銅0だった。