2004年12月24日

第十五話 チリから最後の挨拶

 実はこの文章を書いているのはチリを発つ当日です。もう数時間後には飛行機が飛び立ってしまいます。今年1年ほぼ丸々こちらで過ごしてきました。長いようで本当にあっという間でした。

 このブログの中では今まで主にこちらで自分が見た、聞いた、感じた日本には無いものを主に紹介してきたように思います。チリで過ごしたこの一年は自分にとって初めての外国での本格的な生活だったわけで、そういった“違い”というものを感じるのはある意味当然だったと言えるでしょう。しかし“違い”を感じる一方で、それ以上に“共通性”というものを多く見つけたというのがこの一年を過ごしてきた上での一番の感想です。言葉も違えば、生活様式もかなり異なっていて、じゃあ自分が付き合ってきた人々の考え方や、人間関係の作り方なども全く違うのかというとそれは全く逆で、なんだ、結構自分と根本的には変わらないじゃないかと思うことがよくありました。

 今考えているのは、自分が今後再び他の国で暮らすような機会があった時に、今回自分が抱いたような感覚を再認識できるのかな、ということ。言い換えれば、自分が一年間を過ごしたのがチリだったからこそこのような“共通性”を多く感じられたのかもしれない、と思っているということです。チリは西側を太平洋、東側を標高6,000m級のアンデス山脈、北は広大なアタカマ砂漠に囲まれ、南には南極しかありません。つまり大陸でありながら島国のように他から孤立しているのです。この点が国民性に影響を及ぼし、日本との共通性を作り出しているのではないかと。この疑問は次の外国生活の機会にとっておくとして、今言えることは、とにもかくにも外国人である自分を全く抵抗なく受け入れてくれた数多くのチリ人に本当に感謝、ということです。

 チリは日本から本当に遠い国です。かといってそれだけ遠い分そこに住んでいる人々が自分達と全く違うのかというと、それは間違いです。日本ではチリという国は他の外国と較べても印象が薄いでしょうが、日本人にはもっと訪れて欲しいものです。きっと素晴らしい経験になることでしょう!


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2004年12月10日

chapter 某 スコッツはいつ金を使うのか?

帰国してはや1ヶ月。自分のお金が順調に減っていくのを見て、日本だなと感じる毎日です。スコットランドにいるときはお金なんてほとんど減りませんでした。もちろんバイトなど、お金が入るイベントがなかったから、意識的に財布の紐を締めていたということもあります。ただそれにしてもお金を使うことがなかった。何故でしょう?

スコットランドの学生は長い長い夏休み、バイトをします。健全な学生の姿に見えますが、もし彼らが健全なら、そのお金を使って旅に出たり、洋服を買ったりするでしょう。でも彼らはしない。金を稼いでためて、それで終わりです。もちろん将来的に何らかの形でお金を使いたいがためにバイトをしているのでしょうが、それが何なのかが見えてこない。多くの学生の夏休みの思い出は、バイトです。

上記のようにスコットランドにいる学生は金を使いません。ただこれは留学生と、スコッツの学生では、理由が違うように思えます。留学生が金を使わない理由は、金を使う用途がないからでしょう。日本の学生が大量にお金を使うのは、酒のせいです。学生街には必ず居酒屋が何件も建ち並んでいます。もちろんスコットランドでもそうです(日本ほど多くありませんが)。ただ前の会にお話したとおり、スコットランドではそんなにお酒は高くないので、ここでの出費はそんなに痛くないのです。酒以外で出費が激しいものの中に、ファッションがあるでしょう。私は興味がありませんが、高いブランド物などを買えばすぐに金はグッパイしていきます。スコットランドで、そういった高いブランド物を身にまとっている人はほとんどいません。地味なのです。だから派手好き留学生も地味になるのかな?

スコッツ学生が金を使わない理由は、金を使えないからです。スコットランドは大英帝国の一部ですが、イングランド(ロンドン)との所得格差は歴然としています。逆南北問題ですね。言い方は悪いですが、彼らの家庭はそんなに裕福ではありません。ですから彼らは自分の学費は自分でまかなっていく。そのためにバイトで夏休みを終わらすのかもしれません。

日本の学生は金持ちなんです。

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2004年12月03日

ポートランドの交通とアメリカの交通

今日はポートランドの交通について書きたいと思います。

ポートランドの交通は全米でも指折りの発展を遂げていて、ダウンタウン内なら全ての交通機関が無料で誰にでも利用できます。ダウンタウンの中の交通機関としては、バス、路面電車、郊外へも伸びる路面電車の三つの種類があって、路面電車の二つはこれかも延伸の予定です。都市の大きさ構造が違うために、基本的にポートランドの交通は日本の交通網よりも優れているということではないですが、かなりの高レベルです。

何故、アメリカは車社会なのか?これは歴史的には大昔、政治に影響力を持っていた自動車メーカーが、鉄道を縮小して車社会を作ろうと政治に働きかけたと言う悲しい側面もありますが、やはりハイウェイ全面無料と言うのが大きいように思えます。

先の衆議院選挙で民主党が、高速道路の全面無料化を公約にしましたが、実現性という意味では疑問ですが、アイディアとしてはかなりいいと思います。例えば、日曜日に車で一時間のハイキングコースに車で行くという時に、高速が有料な場合と無料な場合だったら、客足に大分差がつくと思いませんか?アメリカに来て車での遠出の気軽さというものを感じたのは、高速が無料であるという点もかなり大きいと感じています。

鉄道が発展している日本と車のアメリカ、どちらが好みかはわかれるところでしょうが、日本もアメリカの車の利便性を学ぶ必要があると思いませんか?でも、車を買うなら地球に優しい車を買いましょうね!

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2004年11月24日

第十四話 チリにAPECがやってきた!

 先週チリ、サンティアゴは全くもってAPECな一週間でした。まあAPECがあったからといって一般市民の生活が劇的に変わるわけではないですが、何しろその為に普段通っている中心部の大通りが通行止めになり、カラビネーロス(警官)は街中に溢れていましたし、通っている大学は一週間半休止状態(アンチAPECの学生運動を恐れて)、そして首脳会議の前日の金曜日はサンティアゴ限定の祝日になってしまいました。さすがにアジア太平洋地域から21の国と地域の代表が一同に会するだけのことはありました。

 当然日本からも小泉首相が来ました。とかく日本の政治家は国際舞台で影が薄いと言われがちですが、今回に関してはそうでもなかったようです。良い意味でも悪い意味でもブッシュ大統領のマスコミの露出度は突出していましたが、チリとFTA(自由貿易協定)の取っ掛かりの交渉等もあり、その他の首脳(例えば中国の主席とか韓国の大統領)には引けを取らない程度に顔を見ることができたように思います。

 さて、こちらからちょっとお話しようと思うのは華やかな国際会議の裏で起きたデモ行進、そしてそこから派生して起きた暴動紛いの出来事について。サンティアゴの大通りを練り歩くデモ行進には数万人が参加したそうで、留学生の中にも参加した人がいるようです。僕もクラスメイトのラテン系(確かコスタリカ)の米国人に、君も行かないか?と誘われました。彼女の話を聞いているとどうもAPECに対するデモの動機はアンチブッシュやアンチグローバリゼーションとかをごちゃ混ぜにして構成されていたようです。個人的にはAPECというものに対して強く否定的な立場でもないですし、APECに対してアンチブッシュを叫ぶ気も起きなかったですし、大体APECが何か現状を大きく変えてしまうほど強力な力を持った国際会議とも思わないので、デモ行進はパスしましたが…。対して暴動はこういった彼らのような平和的行進をする人間とは違う類の人々が引き起こしたようです。普段散歩している街路で装甲車と覆面男たちが戦い、辺りは放水車のせいで水浸し、催涙弾のせいでひどく煙たく、一部商店、自動車などが破壊されてしまったようです。水浸しで催涙弾の煙が充満しているという状態は定期的に起こる大学内での学生運動と大して変わりませんでしたが、車などが破壊されている光景はさすがにやや見苦しい光景でした。彼らはチリ人からも支持されていないようでした。

 個人的には今回のAPECはチリにとって、反対デモ等も含めて一つの大きなFiesta(お祭り)のようなものだったと思います。何はともあれチリという場所を世界に向けてアピールできたのですから。


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2004年11月14日

chapter? 帰国しました

久々の日本です。何か変わってるかと思ったら、その前に自分が変わってないと皆さんに言われました。まあ私から言わせれば、たかだか9ヶ月で変われるか!!と。ここで感じたのは、常に変化を期待する日本人。そして変化を好まない英国人。皆さんの私に対する発言は、ネタ切れ気味の私に新たなテーマをくれました。

それではどういうことで上記のことが感じられるか、たとえば身近なテレビを見てみましょう。たとえば私の帰国するほんの1週間前に行われたBritish TV Award(アメリカのエミー賞のようなものでしょうか)で最優秀ドラマ部門を獲得したCoronation Streetは、もう40年以上も放映されています。サザエさんもびっくりで、波平さんの毛が抜けてしまいますね。しかもさらにびっくりなのは、この番組がまだ大人気だということ。これはアニメではありません、ドラマです。初期の出演者の大半はもうこの世にはいないでしょう。ですが、キャスト、スタッフを替えこの番組は続いていきます。また同じく人気のEast Endersももう20年以上続いているドラマ。日本ではこんなに続いているドラマはありませんよね。そして一番びっくりするのは、それらが毎日放映されているということ。ネタの使いまわしは確実だと思われます。

建物も同じことが言えます。英国のアパートなどは平気で築100年とか200年とか言ってますね。日本では、築80年くらいの同潤会アパートが潰れましたがせいぜいそれくらい。まあ、ここでは日本は地震大国だということを忘れてはいけませんが、日本のような無機質コンクリートの家は英国では見られません。

変化を好む日本に帰ってきた私ですが、また日本でのぐうたら生活がスタートしてしまい、昼夜逆転の毎日、ここは変化したいところなんですが、やはり変化してなかった。この辺がまだ英国的?


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2004年11月07日

第十三話 チリの選挙

 今年は選挙の当たり年ですね。日本では自民党の退潮が決定的となった参議院選挙、そしてなんといっても世界中が注目した米国大統領選挙がありましたからね。米国大統領選の影で南米でも今年はかなり重要な選挙が行われていました。ウルグアイの大統領選挙、ブラジルの統一地方選挙などです。また選挙ではありませんが、ベネズエラでは大統領の罷免を議題にした国民投票、ボリビアでは天然ガスの輸出に関する国民投票も行われました。ウルグアイで初の左派政権が誕生したニュース、ベネズエラでは昨年クーデター(裏でCIAが動いていたらしい)で倒れかけた急進左派政権の大統領の罷免が国民投票で否決され当面は存続が決まったニュースは日本の新聞などでも多少取り上げられていると思います(本当に小さな扱いでしょうが…)。

 チリでも米国大統領選挙に先立つ先週の日曜日、統一地方選挙がありました。こちらの統一地方選というのは日本のそれとは異なり本当に“統一”されていて全国ほぼ全ての市長選、市議会選がこの日一斉に行われるのです(県知事に関しては大統領が直接指名)。自分が住む首都サンティアゴでも候補者のポスターが街中で溢れかえっていました。一部にはそれこそお祭りか何かの飾りのように立て看板、吊り下げ看板、ポスターなどで埋め尽くされていたような通りもありました。ただ日本のように街宣車による騒音の撒き散らしはないので、うるささという意味では選挙があろうがなかろうが変わりありません(視覚的にはだいぶうるさかった…)。チリにおける選挙の最も大きな特徴は投票が“義務”であるということ。もし理由も無く投票に行かなかったら約5000円の罰金です。この金額はこちらではかなり高額なものです。チリでは限りなく本当の“国民皆選挙”が実施されているわけです。大学の友人達、ホームステイ先の家族も全員投票には行ったようです。まあ投票の義務であることにはもちろん賛否両論あるようですが…。
 
 こちらの選挙を見ていて驚いたのが、開票結果の判明が非常に早かったこと。夕方6時か7時頃投票が締め切られ、夜11時には選管による全国の開票結果の詳細が発表されていました。つまりこの時点で開票作業は完全に終了していたのです。人口は1500万人と少ないのですが、国土は日本の約2倍。この国の開票システムは非常に優秀なようです。数日後の米国大統領選で一部州の開票作業が混乱しているのをニュースで見たステイ先のおばちゃんが「なんで先進国の米国が選挙であんなに混乱しなきゃいけないの?」と首を傾げていました。チリ人にとっては当然の疑問かもしれません。

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2004年11月06日

大統領選挙をあけて

こんにちわ、ブッシュが再当選してかなり落ち込んでいるMoriです。

今日はPSUの新聞から事件直後の生徒のインタービューの和訳版をお届けします。
「今日のPSUほどこんなにも静かで憂鬱にみえる場所は見たことがないわ」Rebecca Cornwallさん
「おれは結局はブッシュが勝つと思っていたけど、実際に起ってみるとすげー落ち込むよ。はぁぁ。」Catherie Mayfieldさん
「私、もう一生分落ち込んだわ」同Cornwellさん
「少し落ち込むどころじゃないよ!!、みんなこの選挙にすごい期待を抱いていて世界が変わると信じていたのに、アメリカにはどうしようもない人たちがいるみたいだ。」Doug Haveyさん

選挙の次の日は、my sweet portlandではデモが起って警官が出動しているニュースを見ました。おれも参加したかった。

ともかくポートランド留学記に書いてある通りに僕は未だにブッシュ再選が信じられません。

ここでWhere is the love?の英語の歌詞を読むのが面倒だという皆さんのためにDJ Moriが初翻訳に挑戦しました。Where is the Love?クリックすると曲が流れます。

歌詞
ママ、何がこの世界で起っているの?
今日もどこかで誰かのお母さんが死んでいる
この世界は戯曲に狂喜してはいない?
ただ、トラウマを作るような、悲劇に惹きつけられてはいない?
そう、海外で僕らはテロを止めようとしてる
だけど、まだ僕らはここにいるテロリストを知っているよね
CIA、
The Blood、The Crips、KKK(ギャングの名前ね)
もし自分の肌の色だけに夢中になるのなら
そこには差別する事しか得る事はない
差別は憎しみしか生まない
君が憎しみを抱いた時、怒りが君を支配する
怒りは君そのものだろう?
その時、君自身はただ怒りによって支配されているんだよ
ねぇ、物事を正しい道に進める事を愛そうよ
自分自身の心に問いかけてそして考えてごらん
本当の愛の世界にダイブしようよ

人々は殺してあって死んでゆく
子供たちは傷ついてゆく、泣き声が聞こえないかい?
君がいつも祈ってる事を今やろうよ
少し、少しだけでいいから変わろうよ

神よ神よ神よ
私達に何かを答えを下さい
みんなが僕に問いかけてくるのです
愛はどこにあるの?と

愛は何処にあるの?
愛はどこ?
愛はどこ?


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2004年11月03日

アメリカ大統領選挙 今日が投票締め切り

こんにちわ。ご無沙汰しております。Moriです。

とうとうアメリカ大統領選挙は今日が締め切り。ブッシュが勝って世界はもう四年間暗黒に包まれるのか…。何はともあれ、開戦理由に嘘をついて戦争を起こして、多くの人が死んだというのはまぎれもない事実のように思われるので、僕はJohn kerryを応援しています。でも、日本経済のためにはブッシュが良いと思われるのですが、そこは地球愛でケリーを応援しましょう。世論調査、様々な調査の結果ではケリーが若干有利だということらしいです。実際、全米でも指折りにリベラルな街に住んでいる僕にはケリーが絶対的に有利だと思うのですが、アメリカ人の気質とか考えるとブッシュが勝っちゃうのかな…とも思います。この国は紛れもなく三年前にテロ攻撃を国のど真ん中にうけて、イラクで戦争をしている(他でもしてる)、戦時中の国家なんですよね。絶対的に現職有利です。その中で、奮闘しているケリーが凄いんじゃなくて、ブッシュの失策の数々には恐れ入ります。まさか、大統領選挙の討論であんなにうろたえて、激怒して、shut upと口走ってしまう世界最高の権力者を見れるとは露にも思いませんでした。それでも、五分五分均衡しています。やっぱり、この国は戦時中ということを考えるとブッシュなのではと思うMoriです。

アメリカは共和党支持者と民主党支持者では大きな差があります。政治的思想が異なると、あまり仲良くならないケースが多いそうです。そこが、日本とは大きく違うところ。全く共和党支持者と民主党支持者のライフスタイルは違います。簡単にいえば、郊外のフラットな家に住んでいる人は(特に中高年層)は共和党支持者、都市部に住んでいるホワイトカラーは民主党支持者。といった感じですね。極論な話、その人の姿格好を見て、統計をとって研究すれば可なりの確立で共和党と民主党支持者を言い当てられると思う、Moriです。

さらに日本と違うところ、各州によって投票の方法が違います。オレゴン州は郵送されてきたマークシートに記入して投票する方法です。州によっては機会に投票するという州もあります。中にはその機会は不正もあるのではという噂も。http://www.tanakanews.com/e1008election.htm

ともかく、今回も接戦間違いなしです。

もし民主党が勝ったら、この国をもっと好きになってしまいそうです。
もし共和党が勝ったら、この国に少し失望してしまうかもしれません。

ともかく事の成り行きに注目しましょう。質問があったらコメント欄までどうぞ!!

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2004年11月01日

第十二話 チリにおける踊りについて

 こちらに来て日本と違うな、と感じたものの一つに人々の踊りに対する姿勢が挙げられます。まあ南米と踊りといえばなんとなくどう違うのかイメージできる方も多いかと思いますが、今回はそれについて実体験を踏まえて少し書いてみようと思います。

 最初に結論みたいなものを言ってしまうと、こちらの人はみんな本当によく踊る!何か生活の中に踊るという行為がかなり密着しているような感じです。このことは日本人の、少なくとも自分の感覚からすればかなり不思議な感じがします。だいたいなぜみんなこんなに踊れるのだろうという疑問が湧きます。「みんなどうやって踊りをマスターしているの?」というストレートな質問を何人かにしたことがあります。だいたい質問にはきちんと答えてくれてその答えも似たようなものだったのですが、ここでは某ベネズエラ人との会話の一コマをご紹介しましょう。

フィエスタ(パーティー)で知り合い、なんとなくしゃべっているうちに音楽に合わせて周りの何人かが踊り始めました。そこで、「みんなどうやって踊りをマスターしているの?」となんとなく尋ねると、えっ!?という反応。つまりこんな質問自体ナンセンスなわけです(たぶん日本人になんで君らは箸をあんなに使えるんだ?と聞くようなもの)。まあでもそこはラテンの世界からはほど遠い地から来た人間の質問。至極丁寧に答えてくれました。彼女いわく「小さい頃から親始め周りの人が踊るのをずうっと見てきていてそれをみんな見よう見まねで覚えてきているんだよ」と。つまり日本人が箸を使うのとさして変わらない話なのです。彼女はさらに「ラテンの踊りはコロンビアとかベネズエラとか熱帯の国が発祥のサルサとかメレンゲとかがあって、こういうのは自然に踊れる。でもテクノとかは欧米の踊りは自分には無理。グリンゴ達(ここでは欧米人全体を指す。フィエスタには米国人や、それに加えてフランス人やドイツ人などもいてその時彼らがテクノを踊っていた)はダンスのクラスとかきちんと取って練習してたりするけど、ラテンの人はあまりそういうことはしない」というようなことを言っていました。さしずめ踊りにおける“南北格差”といったところでしょうか?ただしラテン地域内でも国によって違いがあるのはもちろんで、例えばチリとベネズエラではかなり違います。チリには、恐らくヨーロッパの影響を強く受けたであろう伝統的な“クエコ”という踊りがあるのに対して、熱帯地域の国には奴隷黒人が持ち込んだアフリカのリズムというのが強く影響を及ぼしているようです。先に挙げたサルサやメレンゲ、さらにブラジルのサンバなどはそういった踊りの代表選手です(断っておくとサルサやメレンゲなども今ではチリでも十分ポピュラーな踊りです)。

 さてさて今回は「チリに…」と銘打っておきながら、ベネズエラ人との一コマを持ち出したためにラテン全体のお話になってしまいました。まあそこはラテン系のような寛容さを持って許してもらいたいものです。踊りに関しては他にもいくつか面白いエピソードがあるのですが、それはまた次回にでも、ということにしましょう。

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2004年10月11日

Chapter ? 雨が横から降る町

アメリカ生活も、早2ヶ月。スコットランドのことが少しずつ頭から離れていっている今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?私はロサンゼルスでのインターンが無事終了し、はれて自由の身になりました。これからアメリカを横断して、ニューヨーク、そしてまたスコットランドに戻ります。カリフォルニアの温暖な気候に慣れた私にとっては、北緯58度の雨しとしとのスコティッシュ気候は身にこたえるはずです。そんなスコットランドの一番北、私が23歳の誕生日を迎えたシェトランド諸島について、今回はお話してみたいと思います。

シェトランドは、北緯60度あたりに位置し、スコットランド第3の都市、そして北海油田の前線基地にあたるアバディーンから、船で14時間のところにある田舎諸島です。人口およそ1万人に対し、野鳥100万羽。当然フンが多いです。牛も多く、フンも多いです。そんなシェトランドは風がビュービュー吹いています。だから洗濯物が早く乾きます。私の誕生日は6月なのですが、日本ではこの時期梅雨になります。シェトランドには梅雨はありません。一年中雨です。雨、そして強い風、雨は横殴りに降り、まるで吹雪のようです。そしてそれにまぎれてかすかに感じる、フンの薫り。

でも、私はそんなシェトランドが大好きでした。4時に閉まる本屋、喫茶店。映画館は移動式。でも、そこぬけにやさしい人々。皿からあふれるフィッシュアンドチップス、唯一の楽しみ、それは酒。それらはすべてスコットランドの縮図なんです。半年という期間でも、私に一種の愛国心を抱かせてくれるくらい十分な環境が、スコットランドにありました。そして、あのフンくさい臭いにも…。

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2004年10月05日

第8話 近況報告from Portland

8a2e7dfe.JPG中米から帰ってきて、秋学期を満喫しているMoriです。
最近はアメリカでの話題はもっぱら大統領選挙ですね。今度の投稿は大統領選挙について書いてみようと思います。ちなみに旅行の日記はポートランド奮闘記に詳しく書いてあるのでそちらへどうぞ。

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2004年09月26日

第十一話 チリの見所

d8343d83.jpg チリは非常に遠い国です。これは例えでもなんでもなく事実です。本当にどこからも遠いのです。例えば米国から。南米の中でチリはアルゼンチンと並んで米国から最も距離があります。例えばヨーロッパから。南米ではチリがヨーロッパから最も離れた国です。直行便はマドリッドからしかありません。例えば日本から。日本からチリへは普通米国経由で行くのでやはり遠いのです。そんなわけで観光客の数もペルーやブラジルなどと較べるとかなり少ないようです。ただじゃあそれだけ来ても見るものがないのかと言えば、それは大きな間違いです。ということで今回はチリの見所をざっとご紹介しましょう。

 チリを旅していて面白いのはその気候のバリエーション。第一話でお話ししたように、非常に細長い国なのでその場所場所によって大きな気候の違いがあるのです。地図で見て上から順に挙げていくとまず北部は砂漠地帯。荒涼としたアタカマ砂漠が数百キロに渡って広がっています。海沿いにいくつか大きな街が点在しています。この地方でぜひ訪れたいのがサンペドロ・デ・アタカマ。この周辺の砂漠やアルティプラノは一見の価値があるでしょう。ただし町自体は人によってはグリンゴ(=米国人を指す)タウンなどと呼んでしまう程、外国人向けの観光化が進んでいて、チリっぽさがほとんどありません。

 中部はいわゆる地中海性気候の地域。夏場は気温がかなり上がるもののからっとしていて過ごしやすいのが特徴です。有名なチリワインの原料になるぶどうは専らこの地域で栽培されます。町では安くて上質なワインが売られていることは言うまでもありません。首都であり私が住んでいるサンティアゴもこのエリアの中にあります。また、サンティアゴから海沿いに出たところにあるビーニャ・デル・マルは南米でも有数のビーチリゾート。(ちなみに写真はビーニャの隣にあるバルパライソという港町です)その周辺にも美しいビーチのある町が点在しています。

 さらに南部に下るとそこに待ち受けているのは美しい森と湖がどこまでも広がる地域。その森と湖の先に美しいvolcán(火山)が控えているというのがこの地方の代表する風景です。中でも有名な町がプコンとプエルトバラス。南部にはドイツからの移民が多いらしくこの二つの町もヨーロッパのようにこぎれいに整備されています。また、町から一歩出てしまうとそこにあるのは牧歌的な農村風景。この地域を旅することで皆さんが抱いている南米に対するイメージが大きく変わることになるかもしれません。

 さらに南の端、サンティアゴよりも南極に近いパタゴニア地方に位置するのがパイネ国立公園。ここの公園のシンボルのような存在の尖塔のような山と湖の風景はチリで最もよく見かける絵葉書の構図です。非常に不便なところですが、チリが誇る一大トレッキング地帯です。

 さてさてチリの見所というやつをざっとご紹介しました。これを読んで多少なりともチリに興味を持ってもらえれば嬉しい限りです。今回に限らずここにアップしている文章は常に、チリを旅する際のちょっとしたスパイスになってくれれば、という思いで書いています。ですので何かご要望があればいつでもどうぞ。特にチリに限らず南米に興味のある方からなら大歓迎です。


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2004年09月15日

chapter 12 悲しきスコットランド議会

そもそも、皆さんはスコットランドの定義をご存知でしょうか?僕も知りません。誰か教えてください。

スコットランドは国ではないんです。地域なんです。でも英国内ではCountry(国家の意、もしくは田舎←こっちのほうが正解か?)と呼ばれています。なんというか、良くも悪くも台湾みたいなものなんですね。ただし台湾ほどメインランド(スコットランドに対するイングランド)との関係は悪くない。というか、むしろ頼っている。微妙なところです。スコットランドには議会があります。地域なのに。地方自治みたいなものではありません。れっきとした議会、ちゃんと首相もいます。ただし僕はこの人の名前を知りません。半年もいたのに。台湾の総統なら名前が出てきます。皆さんもブレア首相は知っていても、スコティッシュファーストミニスター(これで首相)は見たことがないでしょう。

議会があっても、結局はウエストミニスター(ロンドン)の判断を仰がなくてはならない。当然です。同じ国なのだから。では、スコットランド議会の存在意義は何でしょう?いや、そもそもそんなことを考えるのが野暮かもしれません。スコットランドには議会がある。それをスコティッシュの人は誇りに思っています。自分たちのことは自分たちで決める。少なくともやれるところまでは…。これは、スコットランドの意地なのかもしれない。そんなスコットランドには今日も北海油田からたくさん石油が届いています…。

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2004年09月13日

第十話 チリの政治事情

 問1、現在のチリの大統領の名前を答えよ。
 この質問にスパッと答えられたあなたはおそらく一端の南米通か各国の元首マニアでしょう。まあ答えられなくても当然です。今のチリの政治事情は他の南米諸国と比較しても非常に地味なのです。今回はそんなチリの政治について少しだけお話しましょう。

 問2、1973年から1989年の間、チリを治めた軍事独裁者の名前を答えよ。
 答えはアウグスト=ピノチェトです。この名前を聞いたことがある人は多少いるのではないでしょうか?つい10数年前まで軍事独裁政権が存在したということは現在のチリの政治状況を知る上でとても重要なことなのです。簡単に言ってしまえば現在のチリにはこのピノチェトの流れを汲む右派とそれに対抗する中道左派というかなり明確な対立軸があるのです。ただ双方の側も政党は複数あり、右派は2党(国民各新党、国立民主同盟)から、中道左派は3党(キリスト教民主党、社会党、民主主義のための政党)によって構成されています。特に中道左派の3党の連合はConcertación(コンセルタシオン)と呼ばれ、軍事政権後現在まで3回連続で大統領を当選させています。ただし議会でも大統領選挙でも左右の勢力はかなり拮抗しています。支持者の絶対数に関しては左派の方が多いのですが、右派の方が経済界やマスコミに対してより大きな影響力を持っているようです。例えば新聞のお話の時に紹介したメルクリオという新聞は左派の記事はあまり載せず、また右派の悪口をほとんど書きません。支持者の多い左派に対して経済力で勝る右派、上流階級対中流階級という構図をあてはめられなくもないですが、実際にはもっと複雑に支持層は分かれているようです。

 問3、学生運動について論ぜよ。
 ちょっと話が脱線しますが、私が通っているチリ大学はかなり反権力志向の強い大学です。時に学生運動がかなり過激になり、警官隊と衝突することもあります。先週は特に衝突が激しく、警官隊の放水車が火炎瓶で燃え上がるわ、大学内は催涙ガスが充満するわ、教員のいる部屋に誤って催涙弾が打ち込まれるわとかなりの騒ぎでした。おかけでその日に予定されていたテストが中止になってしまいました。これもこの国の一つの政治風景なのでしょう。

 最後になりますが問1、の答えはラゴス大統領です。ちなみにアルゼンチンはキルチネル大統領、ブラジルはルラ大統領、ボリビアはメサ大統領、ペルーはトレド大統領、コロンビアはウリベ大統領、ベネズエラはチャベス大統領です。知っていて損はないでしょうがおそらく得もしないでしょう。

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第九話 チリの学生生活

 チリでの大学生活も7ヶ月目に突入しました。この7ヶ月という時間をもってこちらのキャンパスライフの実態を完全に掴んだ、とはとても言えませんが、まあどんなものなのか概観は知ることができたように思います。ということで今回はチリの大学生活について特に日本と違うところを中心にご紹介しましょう。

 まず言えるのがチリの大学は入学した誰もが簡単には卒業できないということ。基本的に学生をふるいにかけることを厭わないシステムになっています。正確に何割くらいの人間が卒業できるのかは良く知りませんが、ある学部では入学者の半分くらいしか卒業できないという話を聞きました。自分が前期取っていた授業でちょっと親しかった人が途中から大学に全く来なくなったということもありました。こんな実体験から言っても少なくとも途中リタイヤするのは珍しいことではないようです。そんなわけなのでイギリスのお話ではないですが、勉強に対する取り組み方は日本の学生に比べるとかなり真剣なように思います。

 またこちらの大学生活で大きく影響を及ぼすのが各学生の経済力。こちらでは日本で考えられないくらい個々人によってかなりの開きがあります。これが例えば週末どっかで遊ぼうという話になった時、じゃあ具体的にどこで何をするのかということに大きく関わってきます。誰かの家に集まって数本のビールを開けながらひたすらだべるのか、あるいはちょっとこぎれいな山の手のレストランで食事を楽しむのか。つまり後者の選択肢をどう頑張っても取れない人もいるわけです。毎日の昼食にしても学食の定食(200〜300円程)で済ます人と、それも高くて常に家から持参する人がいますし、服装を見ていても明らかな違いが見て取れてしまいます。おそらくあまりに経済的に開きのある人同士は友達付き合いを続けていくのもなかなか厳しいでしょう。少し見ていると基本的に親しい仲間同士は経済的にも同じような位置にいるような印象を受けます。

 さらにこの経済力を反映しているのが教科書事情。学生は図書館から借りてきた教科書をせっせとコピーします。それどころか図書館にもオリジナルの数は少なく、apunteというコピーが多数置いてあってそれを借りてきてさらにコピーするのが普通です。その為に各学部には必ずFotocopiador(コピー部屋)という場所まであります。高い税金がかかっていることもあり、チリでは本は高級品なのです。

 さてさて日本とはちょっと異なる点ばかりを挙げてしまいましたが、そこは同年代の大学生。基本的に仲間同士で飲んで遊んでという事に関しては日本とそう大差ありません。やはり楽しいと思う事はそう変わりないのです。ただし深夜に酔っ払いがゴロゴロ転がっている馬場のような光景はどこにもありません。


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2004年09月08日

chapter 11 私は今働いているんだけれど

クローン羊を生み出したエジンバラ大学。アダムスミスが卒業したグラスゴー大学。ウイリアムス王子がちょっと前までいたセントアンドリュース大学。スコットランドにはその面積、人口の割には、いわゆる名門大学というのが多数あります。よく「日本と違って欧米の大学は入るのが簡単で、出るのが難しい」と言われますが、確かにこちらで浪人なんて聞いたことがないし、試験前になるとみんな部屋などにこもって(一晩だけではなく)勉強します。また試験の結果が納得のいかない場合はその科目の担当教諭まで直訴しに行くことも。少なくとも、こちらの学生は日本の学生よりも勉強に対しての姿勢はまじめなようです。

ただ、普段の生活を見るとどうでしょう。僕はほかの学生と同じく、いわゆる課学生寮に滞在していたのですが、まあとにかく現地の学生のマナーときたら…、学生寮なのですからキッチン、トイレなどは当然シェア。しかし、彼らにはシェアをしているという自覚がないのか、使い方がかなり乱雑です。ある日、僕の冷蔵庫に買った覚えのないピザが無理やり入っていて、そのかわりマヨネーズが紛失してしまったということがありました。また、夜中に廊下でバスケットボールをしたり(普通ボーリングだろ!!)、発狂してたりと様々です。日本では学生寮暮らしをしたことがないので、これが学生寮のグローバルスタンダートなのかもしれません。ただ、やはりみんなでシェアするところはきちんと使ってほしいものです。ただ夜中に寄った女の子が絡んでくるのは可。

seryoken_w at 09:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2004年08月30日

chapter 10

航空大国となると、皆さんはアメリカを思い浮かべるでしょう。確かにアメリカの交通における飛行機のシェアは、他国とは比べ物にならないくらい大きいです。しかし、イギリスもかなりのものがあります。それは、ライアンエアー(実はアイルランドの会社)をはじめとする格安エアラインの台頭が、イギリス(ヨーロッパ)の交通シェアの構図を変えているという背景に裏打ちされます。しかし、僕は、こういった格安エアラインの隆盛を含めて、イギリスにおける「空港」の存在が大きいと思います。今日はその空港について語ってみたいと思います。

首都、ロンドンには5つの空港があります。しかもすべて国際空港です。ロンドンより人口の多い東京は空港が2つ、1つは国内専用。1つは滑走路が短い。だめだめです。話をロンドンに戻して、ロンドンの空港のうち、特に、日本からのビンがつくヒースロー空港は、僕は世界一の空港だと思います。まずは乗降客数。実際乗降客数が世界一なのは、シカゴのオヘア空港ですが、ヒースローは国際線の乗降客数が世界一なのです。それもそのはずヒースローはおよそ100ヶ国と国際線で結ばれています。これも世界一です(多分)。つまりヨーロッパのハブなんですね。フランクフルト、パリ、アムステルダムがどんなにがんばってもヒースローを抜く事はできないでしょう。そしてそれを証明するかのように、イミグレーションで並ぶ時間も世界一(多分)。評判の悪さも世界一(多分)。これがやなために、わざわざロンドンガトウィックや、マンチェスター経由でイギリスに入国する人がいるくらいです。でもヒースロー空港はなんだか明るい。いろいろなお店が入っているんですね。これはサッチャー政権のときに空港公団を民営化し、新しく誕生したBAAという会社が経営しているためです。日本も成田空港が民営化されました。成田はなんとなく暗いですね。日本の駅みたいにもっといろいろなお店が入って明るくなればいいと思います。

あれ、今回はスコットランドがでてきてませんね。スコットランドは現在エジンバラ国際フェスティバル(ミリタリータトゥー)をやっています。みんなそれに注目しているので今回はお休み!!

seryoken_w at 05:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

第八話 チリの航空事情

 前々回のチリの交通事情の中で、タイトルを交通と銘打っておきながら実際にはほとんどバスについてしか触れられませんでした。チリ国内ではバスの移動はすこぶる快適なのですが、細長い国土を陸上交通で行き来するにはやはり相当の時間がかかってしまいます。国土のほぼ中心に当たる首都のサンティアゴから南北の端の街に行く場合、バスでは両方とも24時間以内に着けません。チリ国内ですらこんな状況ですので、さらに他の南米諸国へバスだけで旅するのは移動に非常に時間を費やしてしまいます。そこで今回はチリの航空事情について少しお話しましょう。

 チリでの航空交通は基本的に首都のサンティアゴへ行き来する為の乗り物と考えていいでしょう。フライトのほとんどがサンティアゴ発着で、南北に様々なルートがあります。行き先が一つのフライトは少数派でサンティアゴを飛び立った飛行機はだいたいいくつかの街を経由して最終目的地に到達します。帰りはこの逆です。日本の国内線とはちょっと感覚が違いますね。未だ発展途上国のチリでは飛行機はやはり「高級」な乗り物です。ただある程度以上の所得があり、地方に住んでいる人でサンティアゴとの往復が必要な場合には飛行機という選択肢は存在しますし、ビジネスマンの出張はだいたい飛行機のようです。バスだと時間がかかりすぎますからね。

 またさらに遠い周辺諸国に行くには飛行機が最も有力な手段になります。特に往来が多いのがサンティアゴとアルゼンチンのブエノスアイレスの間。あまり仲がいいとは言えない両国ですが、地理的にも経済的にもつながりはとても緊密なのです。この路線は日本で言えば、さしずめ東京−ソウル線にでも当たるところでしょう。両都市間にはバスもありますが、途中に標高4〜5000mのアンデス山脈が横たわっているのでどうしても時間がかかってしまいます。ちなみに飛行機だと2時間、バスだと24時間です。この都市間は移動する人も多い分、フライトも多く、また複数の航空会社が競っているので航空券も非常に安くなっています。時にはバスと大して変わらない運賃も出ているようです。フライトの途中アンデス山脈を上から見下ろせるこの航空ルートはとてもお勧めです。南米旅行を予定している方はご一考を。

 もう一つチリからの航空路線で紹介したいのがサンティアゴ発イースター島経由タヒチ行き。タヒチからは日本へ直行便が出ています。南米からモアイの島とリゾートの楽園を通って日本へ!想像するだけで楽しいですね。ワクワクしてきますね。一度してみたい旅ですが、いったいいくらかかるのやら。夢のまた夢ですね。

seryoken_w at 03:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Chile 

2004年08月27日

The letter from Guatemala

Hi,

What is your summer goin' on? I'm inGuatemala right now. I went to Mexico on August 13th the day after I finished the final exam of Business class. I was so tired because of the final exam, as you can easily imagine. So,I took a break in Cancun for 3 days, and then I went to Palenque, which is well-known for huge Maya Ruins. I was impressed by these ruins, because they were totally diffrent from the ruins I've seen in some Asian coutries. I could not help but feel the overwhelming mystery of the Mayans.

The day after I've arrived in Palenque, I crossed border between Guatemala and Mexico on a small bus and then small boat. The border is covered with dense jungle. It was an awesome scene; a little bit acary though.

I arrived at Flores which is close to Tikal which has the most significant Mayan ruins in central America. It was so awesome. I was really impressed by its size. Sich a romantic spot would be good with your girlfriend or boyfriend. Hahahah. Anyways, it is beyond discription. You must go there instead of reading my poor articles.

After Tikal I went to Antigua. It was a traditional colonial city. Antigua is a very heat and peaceful town. I love Antigua very much. I joined a couple tours, one is a volcano, the other is a going biking. The trips made for very nice memories. I especially recommend hiking to the volcano. You will experience tough trails near the summit and see an active volcano up close. That trip is one of the most beautiful and exciting memories of my life.

In this trip, I came to love Japan more, because I noticed that Japanese culture is liked bymany foreigners. I was glad to meet those who have met many people with an interest in Japanese culture. I'm proud to have been borned in Japan, although I love the U.S.

Moreover, I feel that I should learn one more foreign language if I am going to work in foreign country. English is not enough to communicate with local people, as you know. I'll start to learn Chinese or Portugese or Spanish. Probably I could begin Chinese this coming Spring.

Enjoy summer

Morihiro Yoshida

seryoken_w at 05:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Portland 

2004年08月26日

Chapter9 オレンジ色の新聞

午前4時ごろに玄関先で聞こえる音、そしてそれに続いて聞こえるバイクのエンジン音、これが聞こえるとああもう朝だなと思うものです。このある意味では日常ともいえる音を、スコットランドで聞くことはありません。スコットランドでは、ほとんどの人が新聞を駅や、新聞屋で買います。これはスコットランドが珍しいのではなくて、新聞を定期購読している日本のほうがマイノリティーになるようです。何かの本で見たことがありますが、読売や朝日といった日本の新聞社の刊行数はずば抜けて高いそうです。

イギリスでは、読んでいる新聞だけでその人の階級、バックグラウンドがわかるといわれています。一般に高級紙といわれるTimes(保守党寄り)、Guardian(労働党寄り、学生に人気)は日本で言う一般紙。それに対してデイリーミラーやサン(三面に必ずオ姉チャン)は、日本のスポーツ紙にあたります。日本では、後者を愛読する私ですが、スコットランドでは前者、私の場合、フィナンシャルタイムズを読んでいました。理由は2つ、ひとつは私が一応経済学科に属しているから(少しでも経済に触れておく、わからないけど)、もうひとつはそちらのほうがスポーツ紙より読みやすいということです。日本語では、スポーツ紙のほうが簡単に読むことができます。語彙が簡単、内容が簡単、すなわち読むのが簡単なのです。しかし、私にとっての外国語である英語で書かれている場合、この構図は逆転します。もちろん語彙、内容はスポーツ紙のそれより難しいはずです。ただ、スポーツしにはスラング、口語的な所謂、辞書に載らないような表現が多い。そういったことはやはりノンネイティブの私にとっては難しいのです。またこちらのほうには地元の人にしか知らないニュースが多いです。日本でも、たとえば阪神が優勝したときのデイリースポーツを、日本語がわかるけど日本の滞在歴が浅い外国人が完全に理解できるとは思えません。もしかすると僕のいっていることが理解できないかもしれませんが、大丈夫です。僕も理解してませんから。すなわちそういうことということで。最後に、日本での冬のソナタブーム、これはほんとに理解できない。

seryoken_w at 09:58|PermalinkComments(3)TrackBack(0)