ホームオブハート

2007年07月03日

 「あの戦争は何だったのかー大人のための歴史教科書」

いよいよ参議院選である。今回くらい、国民の民度が測られる選挙はないのではないかと思う。

安倍首相のふてぶてしさというか、弱そうに見えて、実は国民を自分の考える方向に持っていこうとする、その政治手腕には、怒るというより、“お見事!”といいたい程の強引さというかファッション的手法である。小泉首相も、キャッチフレーズ的政策で、あれよあれよとばかりに、自民圧勝の衆議院選挙(“郵政民営化”ハンタイ!orサンセイ!)だったが、今回は参議院選挙なので、例え野党が勝っても、今まで通り、自民党・安倍路線は当分続くのだろう。

でも、今回、私の周囲では、いままで自民党支持だった人も「今度は、野党に投票するぞ!」という声が大きい。「なぜ?」と聞くと、「ともかく、安倍政権には戦争の匂いがするから」「もう、二度と戦争はイヤだ!」「平和憲法だけは、変えて欲しくないんだ」「もの言えぬ時代って、若い人には判らないだろうけど、あれは絶対、ダメだ!」「もっと、若い人にこの間の戦争の事をきちんと知ってほしいねえ」「戦争を起すには準備がいるんだよ」と、かしましい。そこで、私がぜひ若い人(だけじゃないけれど)に読んで欲しい本を紹介したい。「あの戦争は何だったのかー大人のための歴史教科書」保阪正康著(新潮新書)である。「あの戦争」とは、15年戦争と呼ばれる、日中・太平洋戦争であるその戦争がどのような背景で起され、大きな犠牲の上で終わったのか。私も、「帰ってきた日章旗」(新評論)の中で、私なりに15年戦争について書いたが、ぜひ一読を薦めたい本である。



setsuko2004 at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年02月26日

HOHに全面勝訴!

本日、傍聴に行った東京地裁の裁判で、嬉しい判決が出た。「全面勝訴!」である。

私が支援している裁判で、自己啓発セミナーの「ホームオブハート(HOH)」(MASAYAこと倉渕透が主宰。元XジャパンのTOSHIが広告塔)へ、金銭被害を受けたとして2004年10月に消費者被害裁判を起こしたCさん(原告)の事件である。原告側代理人は、「リンク総合法律事務所」紀藤正樹・山口貴士・荻上守生他3人の弁護士である。

午後1時10分からの判決言い渡しは「被告は、原告に対し1543万3008円を払うように。また、弁護士費用は、原告が4分の1、被告が4分の3を負担する」という主文だった。

Cさんは、心に悩みを持った主婦で、自立したいとの願いから、HOHの商業施設開発への脅しとも言える強い勧誘を断り切れず、多額の借金の借り入れによる「被産」と、その事によって夫から離婚させられ、最愛の娘とも別れる事になってしまった「家族崩壊」の被害者である。Cさんは「二度と同じような被害を起こさない為に」と、裁判を起こし、法廷でのやり取りは12回にも及んだ。判決は、HOH側のマインドコントロールを正面から認めたもので、それを行う為の「フィードバック」と称する行為を、集団的恫喝と認めて反社会的行為であるとしている。原告側代理人の紀藤正樹弁護士は、「今までのカルト宗教団体の裁判の判決にも出て来なかった、画期的な判決で、歴史に残る」と語った。このHOHの施設内での児童虐待を栃木県の児童相談所に通報したことなどから、現在、紀藤弁護士等はHOHの被害者を支援する市民の会(略称:支援する市民の会)」で、その代表世話人が私である。今後、名誉毀損裁判や消費者被害裁判も続く。私の東京地裁への傍聴も当分、終わりそうにない。

本日の、Cさんの裁判の勝訴は、まだ確定したわけではないが、何はともあれ、嬉しい。帰りに「支援する市民の会」の事務局長のKさんと日比谷公園の松本楼で祝杯を上げた。



setsuko2004 at 17:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2004年09月25日

ホームオブハート

9月21日の午前中、私は霞ヶ関の東京地方裁判所の民事法廷に傍聴へ行った。
裁判の内容は、マスコミでも取り上げられている「ホームオブハート」事件である。「ホームオブハート」事件とは、今年の4月、栃木県内にあるセミナー団体「ホームオブハート」の関連施設から、子ども5人が保護され、一人が調査対象になった事件である。
では、何故、このセミナー団体「ホームオブハート」が話題になったのか。
それは、このセミナー団体の主宰者であるMASAYA(マサヤこと倉渕透)がマインドコントロールしたと、一時騒がれたTOSHI(トシ)こと出山利三の存在である。ご存知、TOSHIは、1997年に解散したロックバンド「X JAPAN」のボーカリストだった。今、TOSHIは全国の福祉施設をボランティア活動と称して、高額な料金で、MASAYAの作った曲を歌って活動している。私も、昨年、東京都内の児童養護施設で、TOSHIのコンサートを聴いたが(施設の話では、30万円を払ったという事だった。)、かつての高音のTOSHIの歌声とはまるで違った低音で、人が変わったみたいにセーターを肩に掛け、ギターをつまびいての癒し系の歌と「自分の今までの生き方は間違っていた!」という語りだった。TOSHIのファンが「TOSHIは変わってしまった!」と話していたのを覚えている。
この「ホームオブハート」の関連施設には、20人程の女性スタッフが出家のような形で生活していて、その子どもたちが学校に行かせられず、施設内での生活を強いられていたという事で、栃木県黒磯警察署が、MASAYAとTOSHIらを「児童福祉法違反」容疑と幼児への「監禁罪」容疑で、現在捜査中である。
当日の裁判に、私を含め多くの傍聴者とマスコミ関係者が集まったのは、この「ホームオブハート」側が、セミナー被害者の代理人である紀藤正樹弁護士と被害者等を、名誉毀損で多額な損害賠償請求してきた上に、弁護士会に紀藤弁護士の懲戒請求を申し出たという事件だったからである。
「ホームオブハート」側の代理人は、かつて騒がれた日栄事件(日栄商工ローンで、債務者に腎臓を売れ!等の言動でマスコミを賑わした事件)の、日栄商工ファンド(当時)側の代理人を務めた赤坂見附総合法律会計事務所である。
受けて立つ紀藤弁護士側は、9月21日現在121名の弁護団(対ホームオブハート紀藤弁護士業務妨害対策弁護団 団長/田中清治)を結成。当日の裁判に臨んだ。日栄事件の時も、被害者側の弁護士7人を訴えるという作戦を取っている赤坂見附総合法律会計事務所とは、どんな事務所なのか、私としては興味がある。
当日の意見陳述で、印象に残ったのは、被告人の一人である被害者の女性の「トシオフィスに在職中(3年余り)に、TOSHIやMASAYAの活動を支えた結果、母親を奪われた子どもたちを作ってしまった事は、慙愧の念に耐えない」という事葉だった。
私の市民運動との関わりは「子ども」だった。70年代には、「横浜子どもを守る会」の事務局長として、「横浜子ども白書」を作ったり、様々な子どもの問題に取り組んだ事を思い出します。その事を考えると、カルト集団における「子ども」の問題は、避けて通る事が出来ない問題である。
2001年刊行の「子どもの人権双書宗教と子どもたち」(明石書店)の共著の一人として、私は親が選ぶカルト集団の中で受ける子どもの人権侵害について、「統一教会」の例を引いて書いている。私にとって、原点とも言える「子ども」の問題を、カルト集団における子どもの人権侵害問題として、深く考えたいと思っている。

宗教と子どもたち

setsuko2004 at 20:48|PermalinkComments(5)TrackBack(1)clip!
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