統一協会

2006年10月11日

献金という名の金銭被害2

926日に続いての事件で、昨日(1010日)、私は東京地裁へ傍聴に出掛けた。1030分から1630分まで。晴れ上がった秋空の下、裁判所近くの日比谷公園で昼休みのひととき、誘ってくださったK牧師と散策したが、裁判の中身は一人の高年の女性から「献金」という名目で1億円近い金銭を一宗教団体が搾取したとしか思えない事件である。その宗教団体とは、安倍首相もその宗教団体が主催する「合同結婚式」に祝電を打つほどの親密関係にある「統一協会」である。

この日は、被告側の証人審問で終始した。訪問販売で「開運の印鑑」を買わされ、その後、家計図や手相を見て悩みの相談に乗ってくれるとの誘いから「展示会」に誘われて多額な「大理石開運の壺」を購入。そして「勉強会」と称してする統一協会の教えを聞かされて、次々に「献金」を繰り返す。そんな経緯の中で原告のHさんを巻き込んでいった手口が証言の中で明らかになっていった。以上は最初の女性信者(壮婦―女性信者)3人からの証言である。続いて中年男性(40代から50代だろうか)の信者たちが証言台に立った。彼らは約30年前の大学時代に「原理研究会」(大学の統一協会への勧誘目的のサークル。40年近い歴史を持ち、現在も全国の大学に存在している)に誘われて、「真理に出会った」(証言)ことで統一協会へ。最初は、「印鑑」などの訪問販売を命じられ、ノルマ達成を強いられる。「珍味売り」と称される酒のツマミやハンカチなどから始まって、男女化粧品や置き薬などの販売をしていたという経歴を話していた人もいた。中には国際勝共連合事務局長を13年間していたという人もいた。大学卒業以降、統一協会の中でしか生活して来なかった彼らは、マインドコントロールされたまま一生を終えていくのだろうかと、少々同情の念を持ったが、それはそれでその人の人生、ただ文鮮明の操り人形として生きるしか現在となっては仕方がない事だろう。

びっくりしたのは教祖・文鮮明の80歳の誕生祝いに、日本の信者たちから世界一大きく早く飛ぶ飛行機をプレゼントする為に「飛行機献金」として信者たちは多額な献金を強要された(私としてはそうとしか考えられない)事実があった事や、つい訪問販売で「印鑑」を売るのに「5時間」も説明したという証言や、「換金」の額は、「強要」でなく「目安」にしか過ぎなくて、「自主的に善意で信者本人がしたものに過ぎないとも証言した事などだった。「人参茶」など高額な物品を購入するお金が無いと、アベル(信者毎に付く指導者)が「自分の名前でローンを組んででも「献金」させていた事実なども明らかになり、私も1993年に「新興宗教ブームと女性」(その後、1995年におオウム真理教を付け加えて増刷版を)(新評論)の本を出す為、取材をしていた頃が思い出されて懐かしかったが、傍聴席にいた人たちから「あら、現在も同じ様な事を統一協会はしているのよ」と言われてしまった。

ともかくも、原告のHさんは、夫名義の家や株券まで統一協会の信者たち(今回の裁判の被害者たち)によって「献金」させられた事は、いくら「文鮮明の為なら」何をやってもいいという事が法治国家で許されるはずがない。

この103日にも東京地裁で東京の68歳になる女性が統一協会と信者4人に約54600万円を「献金」させられたとする「損害賠償」事件で、過去最高の「28900万円」を返還するようにとの判決が下されている。



setsuko2004 at 23:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2006年09月27日

献金という名の金銭被害

昨日(9月26日)、秋雨の中、私は東京地方裁判所の民事法廷(709号)へ傍聴に出掛けた。事件名は「損害賠償」。原告は70歳代の女性で、元統一協会の壮婦(既婚女性の信者を指す)。被告は、螢哀蹇璽丱襦Ε咼紂璽謄と世界基督教統一神霊協会。当日は被告側の螢哀蹇璽丱襦Ε咼紂璽謄の社員と取締役社長の証人審問が行われた。

私が驚いたのは、原告のHさんのは、夫の病気と子供が帰省しない事の悩みから統一協会に入信した窓口である螢哀蹇璽丱襦Ε咼紂璽謄(美容・健康食品などを販売)を通じて約8000万円もの大金を統一協会に献金した事である。一言で云えば「言葉巧みに」、夫名義の債権を解約させ、家屋を担保に金融会社から金を借りさせ、被告側の言い分では「喜んで献金した」という証言には、まさにマインドコントロールの恐ろしさと言ったらいいだろうか。原告側の弁護士から「夫名義の動産や不動産を妻が勝手に処分して献金する事を、何故止めなかったのか」と聞かれても、「本人の希望だから」との返答ばかり。被告側も壮婦たちで、まさに主婦が主婦を食い物にした、私にしては詐欺事件としか思えないが、その背景にいるのは、文鮮明教祖の統一協会である。

統一協会に詳しい人たちの話では、この高齢社会で被害に合う人が増えているとか。それにしても、「献金」という名の多額の金銭被害が起こっている現場(裁判)に触れると、こんな事が法治国家で許されていいのかと怒りに感じる。



setsuko2004 at 21:45|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!

2005年11月13日

「自立への苦闘―統一協会を脱会して」

最近、考えさせられる本に出会った。「自立への苦闘―統一協会を脱会して」(全国統一協会被害者家族の会編/教文舘)である。

本の帯には「奪われた家族のこころを取り戻すために・・・・」と書かれている。統一協会(正式には世界基督教統一神霊協会)と言えば、15年程前には桜田淳子などの芸能人も入会して「合同結婚式」などがテレビなどで大きな話題になったが、最近はオウム真理教(現アーレフ)が起した10年前のサリン事件の影に隠れて社会問題として取り上げられた事は少ない。ところが、この本を読むと「合同結婚式」は、その後も韓国で行われていて、特に韓国人男性と結婚して渡韓した日本人女性が6000名にも上っていて、日本の家族と音信不通状態になっている女性も多いところから、家族の会(全国統一協会被害者家族の会)では、日本人女性信者の基本的人権が侵害されている事を考慮して、2004年11月に「韓国で生活する娘と、日本で心配する親の意思疎通に統一協会は責任を持て」」という声明を出している事を知った。また、統一協会は現在も深く日本に根を下ろし、大学などでの若い人たちへの勧誘や主婦、そして高齢者を狙った献金集めなどが行われている事にも驚いた。それよりも、この本が出された背景には、統一協会を脱会しても、マインドコントロールされた「心」を取り戻す為には、長年の闘いが必要とされる事実がある。その事に気付いたのは脱会後のカウンセリングに関わってきた牧師たちだったのである。

この本の中には、自分の「心」を取り戻す為に死にもの狂いの努力を家族と共にやってきた人たちの手記が、読む者の心に迫ってくる。そして、その努力を支えるカウンセラーたち。統一協会を始めとするカルト教団(集団)から我が子(家族)を取り戻す家族の愛情の深さにも頭が下がるが、脱会した後もカルト教団にマインドコントロールされた「心」を本人自身が取り戻す為には、それ以上の家族の「深い絆」と「理解」が必要になる。

身体は「脱会」しても、自分の「心」を取り戻す事の困難さは、いかにカルト教団が反社会的だけでなく、反人間的であるかが、この本は訴えている。統一協会に関わらず、HOHを含めてカルト集団のマインドコントロールの恐ろしさを、私たちは認識するために、この本を一読される事を望みたい。自立への苦闘―統一協会を脱会して



setsuko2004 at 22:10|PermalinkComments(5)TrackBack(1)clip!

2005年02月24日

全国霊感商法対策弁連集会

2月18・19日(金・土)に京都で開かれた「第41回全国霊感商法対策弁連集会」に参加した。霊感商法とは、統一協会(正式名は、世界基督教統一神霊協会)及び、その関連団体による、商品の違法な売りつけ等で、昨年(2004年)だけで、判明した金額は「30億1855万963円」である。統一協会と霊感商法は、1995年前後にタレントの桜田淳子などが参加した「合同結婚式」と共に、「印鑑」や「数珠」「壷」「多宝塔」などがマスコミで大きく取り上げられて多くの人が知るところとなったが、その後も霊感商法に引っかかる主婦や若者たちが後を絶たないという現実は、あまり知られていない。その原因は、統一協会が勝共連合と深く結びついて出発した歴史もさることながら、政治家(主に自民党)との太いパイプがあることもそのひとつだろう。また、マスコミ関係者に聞くと、反統一協会キャンペーンを張ると、無言電話や無字ファックスに一日中、悩まされた事があるということから、つい躊躇してしまうのだとか。オウム真理教の影に隠れてしまったという事も言えるだろう。
私は初日の午後の途中から参加したのだが、興味を魅いたのは、「仏教系破壊的カルトの報告」だった。浄土真宗大谷派カルトプロジェクトの方たちが「真宗系の議論のある集団の問題性と歴史的背景」と題して、現在の様なカルト教団(宗団・組織)は、形こそ違え古くから続いてあるもので、その特徴として、いくつかの項目が紹介した。そのひとつは「集まりの構造が支配・被支配」にあること。そして「カリスマ信仰」(真宗では「善知識だのみ」と言う)であること。もう一つは「神秘主義」であること。この神秘主義は、神秘的なベールの中で、宗教性を誇示し、秘密を守らない者には、祟りがあると脅かす力にもなる。そして、これらの特徴を持つ組織は、「特別の宗教儀礼によって人為的に成功を与え、恍惚状態に導く場合が多い」と。その夜の懇親会で、今全国の大学で広がっている仏教系カルト宗団と言われている「親鸞会」についての説明も、私が今まで知らなかった部分が多く、とても参考になった。
2日目の午前中は、弁護士会議だったが、全国で相変わらずの被害が起こっていて、最近の特徴は、弁護士が代理人で統一協会に被害にあった金額を請求すると、ほぼ満額に近い回答で返金されることが多く、裁判でも和解にもつれこむケースも増えているとの事。この背景には、教祖・文鮮明の訪日計画があるのではないだろうという事だった。「刑事事件として立件する方向が望ましいのではないか」という声もあって、統一協会霊感商法の解決の難しさの一端が判る気がした。
午後は、実際に被害者(統一協会員)を抱える家族の相談の現場にも立ち合わせていただいたが、被害者を抱える家族の方の苦しみがこんなに大変であるかを実感して、私も胸が苦しくなった。20年間も壮婦(主婦信者)である妻や姉を持つ、夫や妹の苦しみ。10年間も壮婦として活躍する娘や姉を持つ父親や妹の悩み。合同結婚式で韓国の男性と結婚してしまった娘を持つ母親の嘆き。等など。
マインドコントロールにより、自分の「心」(考え)を失った人たちを、どうしたら、もう一度、失くした「心」を取り戻すことが出来るのか。新幹線で京都から横浜へ帰る車中、統一協会を始め、人の「心」を奪うカルト集団の犯罪的行為に怒ると共に、そのカルト集団が、この日本で大きく成長して存在していることを、もっと多くの人に知ってもらいたいと強く思った。


setsuko2004 at 22:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2004年11月12日

全国統一協会被害者家族の会

11月6日に東京で開かれた「第2回全国統一協会被害者家族の会総会」に参加した。統一教会(正式には、世界基督教統一神霊協会)は、80年代後半に「主婦を魅する新宗教」(谷沢書房)、そして90年代前半に「新興宗教ブームと女性」(新評論)の中で書いてきた私にとっては、目が離せないカルト集団である。
約40年前から統一協会による被害者はいたが、社会問題化してマスコミにも取り上げられたのは、桜田淳子などの合同結婚式騒動や、その後の印鑑や壷などを売りつける霊感商法被害が問題になった90年代前半である。最近は、マスコミで取り上げられることも少なくなったが、実際は社会問題となった17年前と同じように20歳代の若い人たちや主婦が被害に合っている。特に、高齢社会が進む中で、土地などの財産を持つ高齢者が狙われていて、大きな被害を出している。それは、都会も地方も変わりはない。相変わらずの先祖供養や因縁封じのための印鑑から始まる多額な被害は、もはや警察の介入がないと解決出来ない状況になっている。
家族の会への電話やHPなどによる相談も、この1年間で300件(人)以上に及び、入会者の多くは女性(娘、主婦)である。私が驚いたのは、当日採択された声明文によると、合同結婚式で6000人以上の日本女性(25歳〜40歳)が、嫁不足で結婚出来ない韓国の農村男性(多くが俄か信者)の許で生活しているという事実だった。彼女らは、統一教会が使命とする「日本が韓国に対して犯した過去の罪を償う為の架け橋になる」の考えで渡韓したものの、言葉が通じないところからの疎通欠如や、夫の暴力や虐待(DV)で苦しんでいる人が少なくないという事である。自分の子ども(娘)がどこで生活しているのかさえ、日本の両親に教えない統一協会のやり方は、まさに女性の人権侵害としか言えない。また、統一協会から脱会しても、マインドコントロールされた思考から脱け出て、一般社会で生活していくことの困難さは並大抵のものでない事を知って、カルト集団による被害の大きさにも驚いた。
ここに、「家族の会の」の相談窓口を記したい。

全国統一協会被害者家族の会 相談窓口」

。圍釘漫FAX:03−3350−5808
⊆蟷罅Б163−8691 東京都新宿区新宿郵便局私書箱155号 
              全国統一協会被害者家族の会宛
メールアドレス:e-kazoku@lime.ocn.ne.jp

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