洪安雄大統領訪三、「全方位外交」強調 ■第百十八号■

‐今日の主な掲載内容‐
[総合]・洪安雄大統領訪三、「全方位外交」強調 ・国行委、対リベッカ軍用航空機援助を通知 ・駐ア大使召還、外交交渉中断へ 

[国内]・新閣僚名簿発表される 国防相文民に ・国内総人口、一億人を突破

【洪安雄大統領訪三、「全方位外交」強調】
三龍首脳会談 雲龍の洪安雄大統領が10日、壬生正宣氏の国家行政委員会最高委員長への就任を受けて、我が国に表敬訪問した。同国は、緩慢な左傾化を実施しつつも、今後も国是として、非同盟中立の「全方位外交」を堅持したい意向で、ヤードゴニエを筆頭とする共産陣営とは対極にある、我が国との友好関係を再確認する事によって、これを改めて強調したい狙            いがあるようだ。

[三龍首脳会談、「建設的な友好関係」再確認] 
 10日午前、安都から特別機で新西京国際空港に到着した洪大統領は、タラップを降りてからすぐ、岡本国家行政委員会副委員長らの歓迎を受け、先の聖戦(シオン戦争)時に放棄された旧西京市域に建てられた輝洲建国記念広場を視察に訪れ、戦没者慰霊塔に献花した。
 五条迎賓館にて行われた壬生正宣・国家行政委員会再興委員長との首脳会談では、「戦略的で建設的な三龍間の友好協力関係」について継続と強化を確認した。雲龍政府が推進する左傾化政策については、「ディルタニアは、我が国が特に政治的な注意を払う地域でもありまして、そこに属し、非同盟中立政策を掲げる貴国を、我が国はディルタニアの緩衝地帯として期待しています。従いまして、外部からあらぬ誤解を招くことなく、全く中立的な諸政策を遂行するよう、今後ともお願いしたいと思います」と、壬生委員長から注文を付けられはしたものの、会談は終始和やかな雰囲気で進行した。
 その後に両首脳の夫人も交えて執り行われた歓迎晩餐
会でも、良好な漁場として知られる北三洲海沖の海産物に舌鼓を打ったり、時折笑みを交わす場面も見受けられた。また、迎賓館庭園では、古く皇嘉王朝期にセイルナシア、ディルタニア東南地域付近から伝来したとされる、我が国の国花“紅梅”の記念植樹が行われると言うパフォーマンスもあり、どうやら壬生委員長の“外交デビュー”に相応しい待遇がなされたようだ。
 11日には、洪大統領は、三洲経団協など財界の主催するレセプションに臨席。その他にも新西京の雲龍人学校や雲龍人街を訪問したり、街頭で雲龍三色旗の小旗を片手に歓迎する西京市民に笑顔で応じ、手を振るなど、非常に精力的な活動を行い、夕刻には次の訪問先へと発った。

【国行委、対リベッカ軍用航空機援助を通知】
IMF‐23C“ウルフ”多用途戦闘機 国家行政委員会は、リベッカに対する軍用航空機の援助計画を、国政評議会に通知した。これは、12日に新西京に於いて三リ国防相間で取り交わされた、軍用航空機提供に関する覚え書きに基づくもので、IMF‐23RE多用途戦闘機や輸送機、汎用ヘリコプターなど、計50機相当の軍備提供が行われる。

[リベッカ空軍の作戦能力には依然制限も]
 IMF−23RE多用途戦闘機は、初期型のエンジンやアビオニクス、火器管制装置を換装し大幅な改修を行ったIMF−23C“ウルフ”=写真=のリベッカ仕様だ。ローゼンクロイツ空軍に実戦配備されているIMF−23Rも、このC型を原型にしている。ただ、今回は空対地の誘導弾や衛星誘導の精密爆弾など対地兵装が提供されず、そもそもの配備数自体もごく少数に留まることを考えると、依然としてリベッカ空軍の作戦能力に制限が加えられることに変わりないと言うのが、軍事アナリスト達の一致した見解だ。また、全機の生産について、北武重工業の市ヶ原工場から運搬された主要な部品を、リベッカ国内で組み立てるノックダウン生産方式が採用される事から、この航空機援助によって、リベッカ企業が戦闘機製造の核心部分の技術を習得することは極めて困難と思われる。

[ディルタニア大陸での戦力偏在 解消を狙う政治的意図か]
 ただ、リベッカ空軍に戦闘機やその他軍用航空機が実戦配備されたことは、旧SISA決議による同国軍再軍備の解禁以来、最も具体的で且つ大々的な軍備保有であることに相違ない。これには、ヤードゴニエ政府が強力に推進する、軍拡政策に大きく影響しているものと見られる。ヤード政府は、昨今核ミサイル基地の建設計画を発表したり、アルベニックから大量の軍備提供を受けるなどしている。国家行政委員会としては、FCCに引き継がれ、未だ有効な旧SISA決議の範囲内で行われるリベッカの再軍備を支援し、ディルタニア大陸での戦力偏在を可能な限り解消したい意図がある様だ。

[実戦配備は大半が完了 飛行教官派遣される]
 リベッカ国内で組み立てられた各種軍用航空機の実戦配備は、既に大半が完了している。国家防衛航空総軍は、リベッカ空軍の要請に応じて、アグレッサー部隊に相当する戦闘競技飛行隊から、優秀な飛行指導教官ら数名を派遣する方針だ。

【駐ア大使召還 外交交渉中断へ】
 外務省の汀三朗次官は、阿井守駐在アルベニック大使を召還する措置を発表した。アルベニック政府とは、我が国を含めた対紫有志連合諸国との間で、先の聖戦(シオン戦争)の歴史認識を巡る論議が続いていたが、有志連合軍の戦時中の非人道性を追及し、また論争中に将兵の名誉が著しく毀損されたとして、発言撤回と謝罪要求に拘泥してきた同国政府と、執拗な謝罪要求はあからさまな論点のすり替えであり、戦時中に発生した旧シオン国内での惨禍は無謀な徹底抗戦を企図した旧軍政が追うべきだとする、有志連合諸国との溝は埋まらず、同国政府はレイリル、シェイフェナリア、ローゼンクロイツに対して“永久国交断絶”なる措置を発表。一連の論議は中断を余儀なくされた。
 汀次官は「賢明な筈のアルベニック政府が“永久国交断絶”なる、極めて稚拙で大局的判断に欠ける軽挙妄動に打って出た真意は分かりかねるが、有志連合を代表して組織した立場にある我が国としては、これを傍観出来ない」と述べ、大使召還の理由を説明している。尚、阿井大使不在中は、峰山忍公使が代理を務め、大使館業務自体は継続されるが、アルベニック人への査証発行などの手続きは縮小すると言う。

【新閣僚名簿発表される 国防相文民に】
 越知康弘・国家行政委員会報道官は、本日付で新たな閣僚名簿を発表。吉祥寺雅彦体制時の閣僚で構成されていた、暫定的な国家行政委員会の陣容は刷新され、壬生正宣体制を支える顔触れが揃った。名簿は以下の通り。

内 務 省長官  蒲原紀之 (留任)  
外 務 省長官  山之内恒一(新,国民協和党対外政策部長)         財 務 省長官  東山聡  (新,国政評議会税制委員長)
法 務 省長官  小野寺秀明(留任)
国防統制省長官  久坂大治郎(新,国防統制省国防戦略研究所所長)
国家保安省長官  瀧山修司 (新,国民協和党内政部長)  
国土開発省長官  鴫野浩二 (留任)
社会労働省長官  檜山洋子 (新,城久国立大学教授)  
経済企画省長官  梅澤槙備 (新,西京国立大学教授)   
情報通信省長官  鴻池周作 (留任)  
科学振興省長官  鳴海肇  (新,北武総合研究所所長)  
文化教務省長官  神足眞人 (新,国政評議会文教委員長)  
環境調整省長官  尾田志信 (新,環境調整省副長官)       
国営事業庁長官  坪内清  (留任)
資源開発庁長官  武岡智巳 (新,那須川記念財団会長)
  
[“政策通”、“改革派”揃う 国防相は文民]
 吉祥寺体制からの留任組は、全体の三分の一に留まり、新任閣僚は国民協和党内や国政評議会(国会)で辣腕をふるった政策通の大物や、大学教授やシンクタンク出身で、改革派として知られる人物が登用されるなど、バランスのとれた陣容と言えるだろう。特筆すべきなのは、国防相に文民である久坂国防戦略研究所所長が充てられたことで、吉祥寺体制時に確立された軍部大臣現役武官制は、事実上廃止の措置がとられた。これは、壬生委員長の「国防は徹底した文民統制によって実現されるべき」との政治理念が反映された結果と言えるが、閣僚名簿の発表がここまで遅れたことから考察するに、この人事に対しては軍部から相当の反発があったものと見られる。

ヴァレフォール暦15年4月春季掲載・国民協和党機関紙「興国」電子版


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壬生新国行委員長、有志連合諸国に歴訪へ ■第百十七号■

−今日の主な掲載内容−
[総合]・壬生新国行委員長、有志連合諸国に歴訪へ
    ・国行委員長就任表明演説 財政再建当面の課題
    ・吉祥寺前国行委員長、国民協和党最高顧問に就任
    ・「暴紫膺懲」聖戦戦没者追悼式典、厳かに執り行われる

【壬生新国行委員長、有志連合諸国に公式訪問へ】  
 
越智博康・国家行政委員会報道官は、壬生正宣・国家行政委員会最高委員長が、レイリル・シェイ・ベルカ・ローゼンの有志連合参加四カ国に近く公式訪問する方向で、各国政府と駐在大使館を通じて調整に入っている事を明らかにした。「暴紫膺懲」で旗幟鮮明にし、血と汗による実力行使で、整然とした国際秩序を守りぬいた諸国へ出向き、直接謝辞を述べると共に、壬生新体制の国際社会へのアピールを果たしたい狙い。

・グレートレイリル及びウェイランド合同王国
(西暦2007年・9月24日〜26日)

・シェイフィナリア列島宗教自治評議共同体
(西暦2007年・9月26日〜28日)
・ベルカ公国
(西暦2007年・9月28日〜30日)
・ローゼンクロイツ民主連邦共和国
(西暦2007年・9月30日〜10月1日)
※国家行政委員会による計画段階

 
尚、日照へは外交関係が依然緊張状態にあること、エステルプラッテへは国交関係が樹立されていない事を理由に、計画段階で公式訪問は見送られたとの事だ。また、壬生最高委員長の諸外国歴訪中は、外交事務等を原則として中止するとした。

【国行委員長就任表明演説 財政再建当面の課題】
 
壬生正宣・国家行政委員会最高委員長は、国政評議会(国会に相当)に於いて、就任表明演説を行った。その中で壬生最高委員長は、「今次聖戦に於いて、我が国を始めとした有志連合軍は、国際社会に重大な脅威を及ぼそうとする暴戻シオンとその膨張主義を、獅子奮迅の活躍で一掃致しました。これも、最前線とそれを支える銃後が一丸となって聖戦に臨んだ結果であります」と述べ、今次聖戦に於ける成果を強調。傍聴していた国政評議員達から拍手喝采を受けた。
 また、今次聖戦に於ける膨大な戦費支出と、それによって生じた財政赤字の再建が、今後の重点政策であるとし、国庫債券の発行も視野に入れた財政的措置や、工業生産の拡充を示唆。長期的な経済政策として、フェイルディラシア諸国共同体・FCC域内での自由貿易化を提唱。今度予定されているレイリル訪問に際して、首脳会談での討議項目にしたいとしている。

[吉祥寺体制のブレーン 壬生新体制とは]
 壬生正宣(みぶまさのぶ)・新国家行政委員会最高委員長。西京国立大学法学部卒。国民協和党入党後、内務省公安局長・国家保安省長官等の職を歴任、公安警察の領袖として吉祥寺体制を影で支え、国家保安省長官時には国家行政委員会安全保障会議担当補佐官に就任。体制後期に於いては吉祥寺氏のブレーントラストとしても活躍した。内務省公安局長時代には外事部門の拡充に尽力し、SISA(当時)諸国の公安関係者との交流も盛んであった事から、知玲派としても知られる。同盟国レイリルや、友邦との外交関係は、安泰と言えるだろう。
 壬生氏の就任は、吉祥寺前最高委員長の意向が強く反映されたものと見られているが、吉祥寺前最高委員長が軍部大臣現役武官制や徴兵制の創設等に挙げられるように、文民統制に対して消極的であったのに対し、壬生氏は軍部大臣現役武官制に否定的な立場を示し、国防に於ける絶対的な文官優位を主張する等、国防政策での相違点が幾つか見受けられる。特に軍部大臣現役武官制に関しては、今次聖戦(シオン戦争)が未だに完遂途上にある現状では敏感な問題でも有り、今後の対応が注目される。
 その様な中で、如何にして財政再建を遂行するのか。国内外を問わず、壬生氏に対する注目が集まっている。

【吉祥寺前国行委員長、国民協和党最高顧問に就任】
 国民協和党中央審議会は、吉祥寺雅彦・前国家行政委員会最高委員長を、在任中の功績が著しいとして、党の最高顧問に迎え入れる方針で合意した。党の政策方針全般について指南を受ける。吉祥寺氏は、「誠に名誉な事。全身全霊をもって、国民協和党と、そして祖国の為に貢献したい」と、意欲を示した。

「暴紫膺懲」聖戦戦没者追悼式典、厳かに執り行われる】
 今次聖戦(シオン戦争)の戦没者追悼式典が、旧西京市域に移転された輝洲・建国記念広場で厳かに執り行われ、今次聖戦に於いて散華した国家防衛総軍の軍人・軍属、西皇嘉地上戦で亡くなった民間人の遺族が式典に参加。壬生正宣・国家行政委員会最高委員長、吉祥寺雅彦・国民協和党最高顧問や主要な閣僚も臨席した。壬生最高委員長は「整然とした国際秩序の維持の為に、そして祖国三洲の為に犠牲になられた貴方達を、私達三洲国民は未来永劫に渡って忘却することなく、貴方達は正義に殉じたのだと、その勇姿を後代に語り継ぐ事を誓います」と弔辞を述べた。
 輝洲・建国記念広場には、国立歴史博物館、国立戦史博物館が開設され、シオン空軍によって破壊された建築物の一部が残る他、今次聖戦に於ける犠牲者の慰霊碑も建立され、その惨禍を今に伝える。また、泰平護國院(城久市)は、今次聖戦の軍人・軍属及び西皇嘉地上戦での犠牲者を合祀したと発表した。


バレフォール暦14年12月秋季発行・国民協和党機関紙「興国」電子版

≪政府広報≫ 
「暴紫膺懲」聖戦に於ける全ての犠牲者に哀悼の意を −退役軍人協会−
聖戦戦没者慰霊基金へのご協力を          −社会労働省−
戦時動員令・国民生活保護令は解除されました    −内務省−
個人向け国庫債券購入の勧め            −財務省−



 


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「暴紫膺懲」聖戦 セトクレアセア空爆から甲州解放までを追う ■第百十六号■

−今日の主な掲載内容−
[総合]・「暴紫膺懲」聖戦 これまでの過程を追う

   ・吉祥寺国行委員長、辞意を表明 後任に壬生国家保安省長官
   ・有志連合軍紫本土上陸へ 旧軍勢力と衝突か

「暴紫膺懲」聖戦 これまでの過程を追う
 
シオン軍政のフェムト侵攻を契機とする、「暴紫膺懲」の聖戦(シオン戦争)。我が国が主導して組織した有志連合軍は、獅子奮迅の活躍を見せ、遂にシオン行政首都の甲州を解放。同国軍の組織的抵抗を終わらせるに至った。聖戦のこれまでの過程を、駆け足ながら回顧してみる。

[フェムト侵攻と海上要塞セトクレアセア空爆]
 石油資源収奪を目的とした、シオン軍政によるフェムト侵攻。非武装中立を標榜するフェムト政府は、同国の恫喝に屈服。占領期規約によって17000万ガロンあまりの石油提供に応じ、同国の腹は一時的に満たされた。

IMF‐28バルバトス多用途戦闘機 だが、同国の侵略主義的・膨張主義的傾向は、先のヴィヤ侵攻でも顕在化したという事実があり(安保理による制裁措置も発動された)、事態を重く見た 国家行政委員会は、実力行使による牽制を決断する。精鋭国家防衛航空総軍による海上要塞セトクレアセア空爆がそれだ。同国東方沖に位置する同要塞は、同国 のネルヴィル海域に於ける戦略的要衝でもあり、これを空爆することによって生ずる政治的・軍事的意義は大きい。我が軍のIMF−28“バルバトス”攻撃隊 は、強力なジャミングによって、目的を副次任務とされていた周辺軍事施設の破壊に切り替えるものの、数施設の破壊に成功し、ほぼ予定通りの目的を達成し た。
 これを「全面戦争を前提にした周到な奇襲攻撃」と指摘した同国は、我が国への報復攻撃を宣言。有志連合諸国(三洲、レイリル、シェイフェナリア、日照、ベルカ)との全面戦争が勃発し、その後アルベニック、エステルプラッテなどの介入を招く。

[第一次・第二次西京防空戦と対紫戦略爆撃の開始]
成和台基地から発進する多用途戦闘機IMF‐28 同 国空軍は、我が国への報復として西京空爆を試みる。第一次西京防空戦である。開戦当初、防空戦は熾烈を極めた。西京空軍基地からは、空対空誘導弾で爆装し たバルバトス戦闘機が間髪を容れず発着、地上から発射された迎撃誘導弾が碧空を貫いた。戦線の後方地帯が脆くも崩れ去り、主戦場へと変貌を遂げた。その意 味でも西京防空戦への衝撃は大きいと言える。
 他方、時を同じくして有志連合軍による同国本土への戦略爆撃が開始された。物量に物を言わせた激しい拠点殲滅戦により、経戦能力も減退、次第に劣勢に立たされて行くのであった。
 乾坤一擲、西京へ猛攻を加える同国空軍。これを受けて、国家行政委員会は西京の首都機能を郊外に移転、同時にこれまで秘匿されていた首都防衛の決戦兵器 たるIF‐23D改“ヴァルキリー”の戦線投入を決定。新西京上空の脅威を一掃した。一方で、この決断が逸早く行われていれば、第一次西京防空戦に於ける 危機は回避できたとの事で軍事ジャーナリストの見解は一致しており、国家行政委員会の決断が遅きに失したと言う指摘は否定出来ないようだ。

[そして甲州解放へ] 
甲州への降下を試みる空挺部隊 西京防空戦での同国空軍の敗北と、度重なる戦略爆撃により勢い付いた有志連合は、対紫降伏勧告に関する新西京宣言を発表。同国への有条件降伏を促すが、これを悉く拒否される。これによって、有志連合軍は同国行政首都甲州の直接制圧へ向けて行動を開始する。
 最終的に甲州を制圧、これを解放したのは、国家防衛航空総軍の空挺部隊であった。武田一族の居城は崩壊、同国軍の組織的抵抗は終わる。だが、臨時軍政府を名乗る組織によって徹底抗戦が呼びかけられ、戦争は長期化を余儀なくされ、現在に至る。


【吉祥寺国行委員長、辞意を表明 後任に壬生国家保安省長官】
 
吉祥寺雅彦・国家行政委員会最高委員長は、甲州解放後にテレビ演説に臨み、国民に向けてメッセージを発した。その中で吉祥寺最高委員長は、西京防空戦に於ける政府施設移転に関連する対応が遅れ、また西皇嘉島にシオン侵攻部隊の上陸を許した責任を痛感。甲州解放によって今次聖戦に一応の区切りをつけたことも踏まえ、辞意を表明。事実上の引責辞任を行った。
 後任として国政評議会は、国家保安省長官の壬生正宣氏を直接指名。国家行政委員会最高委員長選挙法の戦時特例事項を適用した格好だ。壬生氏は、就任表明演説の中で、今次聖戦の早期終結と膨大な戦費支出による財政赤字の改善を、今後の重点政策にすると発表。また、今次聖戦に有志連合として参戦した、日照を除く諸国へ公式訪問を行う方向で検討中である事も明らかにした。

【有志連合軍紫本土上陸へ 旧軍勢力と衝突か】
紫本土に上陸する有志連合軍 国家防衛総軍中央参謀本部は、国家防衛海上総軍第六陸戦隊(成和台市)が第1777期、レイリル・シェイフェナリア両軍と共同でシオン本土への上陸作戦を敢行したと発表した。同国東岸に上陸し、依然として武装解除に応じない同国軍が占拠する諸都市を強襲しつつ、有志連合軍は進撃を続けている。
 この陸上部隊派遣は、一向に降伏勧告を受け入れず、無謀な抵抗戦を強いる同国軍指導部に対する、事実上の最後の圧力でもあり、同国軍指導部は自国民を巻き添えに民族もろとも世界から消滅するか、或いは降伏勧告と武装解除に応じ、シオン再建を有志連合と国際社会に託すかの取捨選択を行う、最後の機会を与えられたと言える。


≪政府広報≫
決勝の時は今だ!ネルヴィルの地に平和を −国家行政委員会−
戦時特別体制に伴う国民生活保護令が発令されました。詳細は内務省ホームまたは各家庭配布の冊子をご覧下さい    −内務省−



 


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国家防衛航空総軍、シオン領海空爆 対紫有志連合結成呼びかけ

暴紫膺懲の
シオン領海爆撃
この日を待ちたる我等
祈りをあげながら聞け
鳴り出すサイレンを
あれはシオン
弔う敵だ
喚き立つな
もはや遅い
我等は荒鷲!

世界の敵のシオン
悲鳴を吐くまでやるぞ
この日の来る時を待ち
鍛えたこの腕だ
笑って行こうぞ
翼の戦友
叩きのめせ
叩きつけろ
我等は荒鷲!
(典拠)

【国家防衛航空総軍、シオン領海空爆 対紫有志連合結成呼びかけ】
IMF‐28バルバトス多用途戦闘機国家防衛総軍中央参謀本部発表−
 国家防衛総軍中央参謀本部発表。ヴァレフォール暦14年7月夏季、第1748期。国家防衛航空総軍航空部隊は、シオン領海上に於いて、セトクレアセア島要塞爆撃を敢行。同要塞破壊は成らずも、同国領海上の5軍事施設の撃滅に成功。繰り返す・・・

来栖野敏明・国防統制省長官声明−
 
今回の軍事行動は、過去幾度と無く資源収奪を目的に無謀な侵略を繰り返し、今般のフェムト侵略に於いてもまた、その急激な膨張主義を露にした暴戻シオンに対する、我が国の断固とした抗議の意思を、軍事的手段によって示した牽制であります。我が国家防衛総軍航空部隊は、当初の
セトクレアセア島要塞破壊と言う目的こそ完遂出来なかったものの、シオン領海上の5軍事施設の撃滅に見事成功したものです。同国軍政府に対しては、その膨張主義に対する自省を強く求めるものです。

−野崎正久・国家行政委員会報道官談話−
 
国家防衛航空総軍航空部隊によるシオン領海爆撃は、同国が国連脱退時に全ての国連憲章の規定に関して除外されるとの見解を示しており、開戦規定に関して明文化された「開戦規定に関する条約」についても、既に我が国は破棄を確認している。よってシオン領海爆撃は無通告攻撃に該当するものと判断されるが、これは全く合法である。シオンには、侵略政策に対する猛省と、フェムト占領政策の全面撤回を求めたい。
 また、フェムト占領政策による資源収奪によって、彼等の腹は一時的に満たされた。だが、彼等は虎視眈眈と次の標的を伺っている。今シオン膨張主義を国際社会が矯正させなければ、国際社会の明日は無い。我が国は、対紫有志連合の結成を世界に呼びかけ、シオン膨張主義矯正に賛同する諸国を、民族・宗教・政治・思想など・・・あらゆる枠組みを超えて募りたい。これは、国際社会にとっての正義を問う戦いである。

 皆さんこんばんは。先程からお伝え致しておりますように、国家防衛航空総軍の特別編成航空部隊はヴァレフォール暦14年7月夏季、第1748期に、シオン・セトクレアセア島要塞爆撃を敢行しました。国家防衛総軍中央参謀本部の発表によりますと、同要塞については誘導弾に対する強力な電波妨害等により成功せず、副次目標として設定された同要塞周辺の5軍事施設の破壊に成功したと言うことです。現地からは、IMF−28バルバトス多用途戦闘機の爆音と共に、デルタ翼の機影を目撃したと言う漁船乗組員の証言も寄せられてきております。
 我が国はこの軍事行動を「暴
紫膺懲」に基づいた、シオン軍によるフェムト侵略への軍事的牽制であるとしており、無通告攻撃についてはシオンが国連非加盟国である事を理由に合法であるとする姿勢を崩していません。また、フェムト占領政策の全面的な撤回を強く要求すると共に、対シオン有志連合の結成を世界に呼びかけるとしています。
 国家行政委員会は、対外的には「当事国たるフェムトからの提訴もない状況で、国連非加盟国による侵略事案に関して安保理を招集する事は、その他安保理の現状の運営状況からしても困難であり、独自の軍事行動は窮余の一策だ」との釈明を貫き通すようで、既に安武の三洲国連代表部にも厳命がなされているとの話が消息筋により明らかにされました。然しながら、フェイルディラシア諸国共同体・FCC加盟国にすら秘匿され、全く極秘裏の内に行われた今般の行動への衝撃は、世界各国がシオンのフェムト侵略を一斉に非難した、と言う事実を踏まえても、かなり大きいものになるでしょうから、シオン軍政府はもとより、世界各国の対シオン有志連合の呼びかけに対する動静もまた注目される訳です。
 
 この時間は、予定を変更して報道特別番組をお送り致しております。この放送は、国営三洲中央放送AM第一チャンネル、FM第一チャンネル、衛星放送第三チャンネルでもご覧になれます。
 
 






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フェイルディラシアの光輝は世界を照らす ■第百十五号■

−今日の主な掲載内容−
[総合]・SISA「発展的解消」 新体制発足する ・独立防衛任務軍 名誉の凱旋帰国果たす ・セ政府とウィルネゥツフ経済協約成る ・リベッカでの排龍運動 賠償金支出で決着へ
[国際]・シオン軍 フェムトに侵攻か ・エステル 国共両党が軍事衝突

【SISA「発展的解消」 新体制発足する】
フェイルディラシア諸国共同体中央理事会 SISA解消が国際会議場で宣言された。先の大戦(オーファン戦争。氷解戦争とも)でのリヴェルゼーヌ崩壊と日照が受けた壊滅的打撃により、共産圏の衰微が著しい昨今、SISAが絶対的な目的として標榜していた反共と言う概念は、もはや時代に即していないものと、加盟各国の見解が一致した為だ。
 また、SISA解消直後に、フェイルディラシア諸国共同体・FCCが発足した。FCC設立条約には、三・オ・玲のSISA主要国が調印を行っていることから見ても、FCCは事実上、SISAの後継組織と見なされる。

[FCC 今後の課題は]
 かつてのセイルナシア諸国の入植などによって、様々な民族・文化・宗教が交錯するフェイルディラシア。それ故、古くから民族間の対立や宗教を巡る争いが絶えない地域でもあった。「フェイルディラシア地域に於ける緩やかな共同体」として、民族的・宗教的な対立の除去、多文化理解の促進、多様性の尊重が必要不可欠であろうと、勅使河原全権委員が西京で執り行われたFCC設立条約調印式典後に語った。
 FCCは、フェイルディラシアに於ける緩やかな共同体として、漸進的な地域統合を目指す一方で、フェイルディラシアの安全保障をも担い、SISA−リベッカ政府間で成立していた、所謂パンナム=ラシースカヤ戦争の講和条約たるフォートルイス講和条約を継承。リベッカはFCCによる安全保障面での庇護と、軍事的統制を受け入れる事となる。また、SISAの掲げていた反共思想も、絶対的目標とは言わないまでも踏襲する可能性が大きく、ディルタニア連邦との対立は不可避との見方もある。そのような外交面での課題も同時に背負っており、FCCは出帆早々、困難な舵取りを迫られていると言える。

【独立防衛任務軍 名誉の凱旋帰国果たす】
凱旋帰国を果たした政経監督庁附属独立防衛任務軍の将兵 シェイフェナリア政経監督庁附属独立防衛任務軍が、同国武装警察の強化などによって同国の治安状況が好転したとして、現地の三洲権益護持と言う任務を解かれ、本国に名誉の凱旋帰国を果たした。
 軍楽隊が勇壮なる国家防衛陸上総軍進軍歌を奏する中、彼らは建国記念広場から国家行政委員会庁舎に至る目抜き通りである鷲塚大路を威風堂々と行進。胸に燦然と輝くシェイフェナリア出兵従軍徽章と、列島での弛まない努力の全てを無言のうちに物語る北武一式小銃で武装したその姿は全く勇ましく、そして我が国の守護神と言うに相応しい。 
 沿道では老若男女が輝洲旗の小旗を振り、彼らを称えた。国家行政委員会庁舎では吉祥寺雅彦・国家行政委員会最高委員長が彼らを歓迎。「遠方の異国の地で我が祖国の為に尽くした貴方達は、まさに模範的な尽忠報国の実践者であり、国家は貴方達に心からの感謝の意を捧げます」と述べ、その功を大いに労われた。

【セ政府とウィルネゥツフ経済協約成る】
 
シェイフェナリアの地方都市ウィルネゥツフにて開催されていた、三セ通商次官級協議は、主だった合意事項を外交文書として発表する事で合意に至り、ウィルネゥツフ経済協約が成立した。
 三洲資本による、同国での石油事業への積極参与などが盛り込まれ、三セの市場経済を基盤とした経済的結束が強化される形となった。

【リベッカ排龍運動 賠償金支出で決着へ】
 リベッカで高まりを見せていた急激な排龍運動の法制化が、国際社会から一斉に非難を浴びた事を受け、同国政府は、雲龍政府に多額の賠償金を支払う事で決着しようとしている。ただ、賠償金の支払い期日を巡って両国の認識は一致しておらず、依然として懸念材料は残っている。

【シオン軍 フェムトに侵攻か】
 
シオン国軍外交武官が、突如としてフェムトへの石油資源収奪を目的とした「軍事侵略」を宣言した。同国はこれまでにも同様の趣旨によって、侵略と自認した上で行動を起こしており、安保理から制裁を受けていた。ただ、今回同国は、国連憲章に定められた一切の制約、義務、権利を放棄した国連非加盟国として行動を起こしており、憲章に基づいた安保理からの制裁発動は困難と思われる。
 一方で野崎国家行政委員会報道官はこの事態に関して「一見するとシオンの燃料事情を打開する為の窮余の一策と考えられないでもないが、他の独立国家の犠牲によって成立する血塗られた安定は、国際社会の整然とした秩序維持の障壁となり、道義的にも問題があるに相違ない。我が国はこの侵略行為を看過しない」とした上で、「場合によってはシオンとの一切の外交関係を放棄する事にも躊躇しない」とし、同国との国交断絶や開戦規定に関する条約(シオン発起の交戦規定)の破棄を示唆した。

【エステル 国共両党が軍事衝突】 
 
エステルプラッテで、大規模地震による混乱に紛れ、同国国民党の武装組織が首都へ進軍。共産党と軍事衝突した。邦人保護の名目でレイリルが戦闘部隊を派遣。事実上、本事態への介入を果たしており、ヤードゴニエも義勇軍組織を進め、共産党擁護の為に動き出している。

≪政府広報・企業宣伝≫
尽忠報国の尖兵たれ!       −国家行政委員会−
今週は国民歌謡・軍歌振興週間   −国民協和党宣伝局−
悠久の歴史と文化 華の古都城久へ −三洲国営鉄道−

ヴァレフォール暦14年6月掲載・国民協和党機関紙「興国」電子版




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