蔓延する暴力に終止符打たれる ■第百十四号■

-今日の主な掲載内容-
[国内]・蔓延する暴力に終止符打たれる 憂国の旅団根拠地を強襲    ・バルバトス追加配備を決定 ヴァルキリー再生産は見送り
[総合]・オーファン戦争講和会議 事実上の中断 ・ロ民主連邦と国交樹立される ・雲龍で白骨屍骸大量発見 旧風虎軍の犯行か ・世数競 三洲選抜四連覇逃す 
[国際]・矢国テロ 実行犯に外国人 ・雲龍 日照へ戦闘機供与

【蔓延する暴力に憂国の旅団根拠地を強襲する国家保安省特殊部隊終止符打たれる 憂国の旅団根拠地を強襲】
 
国家保安省の特殊部隊は、移民排撃を唱える急進的な民族主義組織「憂国の旅団」の根拠地を強襲。これにより同団は事実上壊滅し、皇嘉市海外企業街爆破事件以降の治安悪化に、ようやく終止符が打たれた。

[移民居住区、海外企業襲撃、暗殺・・・暴力の恐怖]

 この間、憂国の旅団による破壊工作は、疾風迅雷の如く猛威を振るった。各地に点在する経済移民居住区、特に最大の陣神キャンプでは、連日のように、治安維持のため展開していた国家防衛陸上総軍と憂国の旅団との間で銃撃戦が繰り広げられた。巻き添えに遭遇した移民数十人の死亡が確認されている。
 また、この惨劇のそもそもの原因は、大量に流入した移民や海外企業ににあるとして、一部の市民が、居住区から逃れてきた移民に対する暴行、海外企業への投石を行うなどして、数百名が逮捕された。このような現状を直訴する為に、国家行政委員会庁舎へ向かう途中だった居住区の実質的統治機関「移民解放評議会」の幹部らも狙撃されており、まさしく阿鼻叫喚の様相を呈した。

[吉祥寺最高委員長 事態終息を宣言]
 吉祥寺雅彦・国家行政委員会最高委員長は、本日、国営三洲中央放送の臨時番組で、事態の完全終息を最高委員長執務室から宣言。「全てを暴力に訴えると言う狭隘さを露にし、誤った民族主義を信奉する彼らは、神聖な三洲の地から完全に駆逐されました。国民は、理性と、平穏な生活とを再び取り戻すのです。」と述べた。

[死傷者総数502名 構成員200余名が投降]
 国家行政委員会は、死傷者総数を502名と発表した。また、国家保安省特殊部隊による憂国の旅団根拠地制圧後に、同団構成員200余命が投降した事も同時に発表した。

[移民居住区に軍部隊常駐化へ]
 各地に点在する経済移民居住区への、国家防衛陸上総軍部隊の常駐が決定した。これまでは、移民によって構成される移民解放評議会による統治を国家行政委員会が黙認、治安維持も同評議会隷下の民兵組織が担当しており、民間人の居住区への侵入を防止する為に行っていた周辺警備も、専ら警察が行っていた。その為に、陣神キャンプで発生した事態のように、憂国の旅団要員の侵入を簡単に許したと見られている。軍部隊の常駐はその反省からだ。評議会側は「居住区内の自由が侵害される」として抵抗しているが、国防統制省は軍部隊常駐を強行する方針でいるようだ。

【バルバトス追加配備を決定 ヴァルキリー再生産は見送り】
IMF−28バルバトス 国家行政委員会は、多用途戦闘機IMF-28バルバトスの運用体制を、現状の100機から250機にまで拡充する事を決定した。これにより150機のバルバトス戦闘機が国家防衛航空総軍に追加配備され、我が国の空の護りはより強化される。
 国政評議会や産業界が要求していたIF-23改ヴァルキリー再生産については、機体単価が高額であると言う理由から見送られた。同機はIF-23ウルフ戦闘機の最終仕様。カナード翼、ベクターノズルの採用に挙げられるような、先進的な技術が多く盛り込まれている点が特徴的だが、一方で機体単価がウルフの3倍、バルバトスの2倍にまで跳ね上がっており、首都管区飛行団と実験航空団に40機が配備された段階で生産は打ち切られた。
 バルバトス追加配備は、純粋な国防力強化であると見られているが、正式発表がオーファン戦争講和会議の中断直後とあって、様々な憶測が飛び交っている。

【オーファン戦争講和会議 事実上の中断】 
 
先のオーファン戦争の講和会議では、日照代表が国連憲章違反とされているオーファン連邦への無通告核攻撃を否定、無通告核攻撃は日照軍によるオーファン領土誘導弾誤射事件の延長にあるため、正当な行動であったと主張した。これに対して我が国は、同事件はあくまでも日照軍による「誤射」として幕引きが図られている上、戦闘行為自体が無い事を理由に反論しており、日照代表が掲げた主張が撤回されない限り、講和会議への出席を見合わせるとした。レイリル、オーファンも同様の姿勢をとっている事から、講和会議は事実上中断したと判断される。日照代表は、それ以降、講和会議の場に姿を現しておらず、会議の先行きは不透明だ。

【ロ民主連邦と国交樹立される
 
ローゼンクロイツ民主連邦との国交関係が成立した。同時に吉祥寺雅彦・国家行政委員会最高委員長は、同国のイグネイシャス連邦大統領に宛てて建国を祝福する旨の書簡を送付しており、これを受けてイグネイシャス大統領は、両国関係を最重要視する意を示した。エステルプラッテや神州などの新興左派政権が台頭しつつある中で、自由主義を国是とする同国への期待が募っている。

【雲龍で白骨屍骸大量発見 旧風虎軍の犯行か】
 雲龍で、三洲人などの白骨屍骸が大量に発見された。風虎内乱時に消息が途絶えていたSISA諸国の人々だと見られている。発見現場付近の住民の証言などから、彼らは旧風虎軍により虐殺された可能性が高く、これに対して洪大統領が謝罪した。風虎内乱時に死亡した外国人は、雲龍政府の発表によると670名。うち三洲人は273名と最も多かった。吉祥寺雅彦・国家行政委員会最高委員長は、予定されている洪大統の訪三に合わせて、遺骨の可及的速やかな返還を求める意向だ。

【世数競 三洲選抜四連覇逃す】
 
エルテメルカーンのハームール王立大学で開催された第21回世界数学競技会では、同国のシーメル・マジネ君が総合で初優勝。三洲大学選抜チームは惜しくも四連覇を逃し、2位に甘んずる結果となった。三洲大学選抜チームの主将を務めた仁和芳次さん(西京国立大学工学部)は、「四連覇を逃す結果となり、前回の三洲代表に選ばれた先輩方、そして多くの激励を頂いた国民の皆さんに対して申し訳ない気持ちで一杯です。この悔しさを糧に、我が国の産業を支える技術人となるべく、日々精進したいです」と述べた。

【矢国テロ 実行犯に外国人】
 
先般発生したヤードでの共産党幹部暗殺事件では、事件直後に拘束された実行犯に、7名のエルテメルカーン人が含まれている事が明らかとなった。エルテメルカーン王室は、特別法廷で下されれた死刑判決の延期と同時に、彼らの身柄を引き渡すよう求めていたが、ヤード政府はこれを頑なに拒否した。
 また、同国国内では、エルテメルカーン人の排斥運動が激化しており、当局は事態の沈静化に躍起だ。同国での混乱は、少なくとも実行犯の死刑が執行されるまでは、続くものと見られている。

【雲龍 日照へ戦闘機供与】
 雲龍政府は、隣国日照への戦闘機供与を発表した。F-8ANと呼ばれるこの機体は、かつて同国空軍で運用されていた練習機を近代化改修し攻撃能力を加えたもので、我が軍のIF-23ウルフ初期型に匹敵すると言う。国家行政委員会は、今のところこれに関してコメントを発表していないが、国内世論に於いては、同国の中立政策、全方位外交を疑問視する声が高まりつつある。
 航空ジャーナリストの江山治氏は、本紙の取材に対して「今回のF-8AN戦闘機供与は、10機と少数で、日照の戦力強化に直結するとは考えにくい。また、国産やヤード製戦闘機が大半を占める中で、たった10機の雲龍製戦闘機を実戦部隊に配置する事は、逆に運用面で支障を来す可能性すらあるだろうから、恐らくアグレッサー部隊への配置となるのではないか」との見方を示した。

≪政府広報・企業宣伝≫
本土防空の華 航空兵募集  -国家防衛航空総軍-
石油の一滴は血の一滴    -資源開発省-
さぁ行こう、華の古都城久へ -三洲国営鉄道-

ヴァレフォール暦13年12月秋季・国民協和党機関紙「興国」電子版






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海外企業街で爆破テロ 排外急進派が犯行声明 ■第百十三号■

-今日の主な掲載内容-
[国内]・海外企業街で爆破テロ 排外急進派が犯行声明 
[国際]・雲龍で大規模暴動 共産圏接近に懸念も ・安武 対エステルプラッテ支援策表明 SISAへの対抗措置か ・紫海軍と不審船との戦闘 不審船撃沈を確認

【海外企業街で爆破テロ 排外急進派が犯行声明】
大都市がテロにより壊滅しました 海上人工都市で昨今、著しい発展を遂げている皇嘉市。海外企業が集中するオフィス街のある東皇嘉地区で1591期、大規模な               爆破テロが発生。同地区がほぼ壊滅した。

[複数箇所で同時爆発]
西皇嘉市の市街地は壊滅した 今回の爆破テロは、駅構内や駐車場、主要な建造物など、複数箇所に設置された爆発物がほぼ同時刻に起爆した為、このような未曾有の被害になった可能性が高い。地元消防は、爆薬にはRDXとTNTの混合爆薬が使用されたとの見方を示している。
 警察当局の発表によると、現段階での死傷者は数千名に達している模様で、「最終的な死傷者数は検討もつかない状況だ」(添島・皇嘉市警本部長)と言う。


[排外急進派が犯行声明]
 皇嘉王朝復権や封建制導入、海外企業・移民の排撃などを主張する急進派「憂国の旅団」が犯行声明を発表。その模様が国営三洲中央放送の特番で伝えられた。
 声明では、海外企業の進出と、
我が国が受け入れている経済移民について「三洲の経済的安定と公序良俗を乱す絶対悪」と指弾。犯行動機を「悪性腫瘍の除去を、吉祥寺政権に代わって、我々が執行する事も辞さない、と言う覚悟を実力で示す為だ」とした。また、先のヤード・アナニエフ党第一書記による所謂宗教否定発言についても、犯行動機の一つとして挙げている。
 憂国の旅団は、各地に点在する経済移民居住区の即時閉鎖を国家行政委員会に対して要求しており、それが受け入れられない場合は、国内各地で海外企業、経済移民に対する「破壊工作」を続行するとした。同委員会は、この要求を「受け入れる意思は無い」(野崎報道官)と拒絶している。国家保安省が、武装部隊投入による憂国の旅団殲滅戦を開始するものと見られる。

[国家防衛陸上総軍 移民居住区で治安維持活動開始]
国家防衛陸上総軍が移民居住区の治安維持に乗り出した 来栖野敏明・国防統制省長官は、憂国の旅団による次のテロの標的とされる可能性が高い、国内最大の経済移民居住区、西三洲経済移民居住区陣神キャンプへ、国家防衛陸上総軍二個大隊を派遣すると発表した。

 また、来栖野長官は「移民居住区は以前から、極度の治安悪化が指摘されており、場合によっては恒久的な部隊駐屯も有り得るだろう」との見方を示している。国家行政委員会は、これまで経済移民居住区に対して、一定の自治を黙認してきた。もっとも、これは同居住区を厄介物としか捉えてこなかったと言う側面もあるが、何れにせよ、それだけに同居住区側の来栖野発言に対する反発は大きい。同居住区の実質的な統治を行う「移民解放評議会」は、軍による一時的な治安維持活動こそ容認するものの、恒久的な部隊駐屯については「居住区の自治を侵害するもので、認められない。実力行使による抵抗も辞さない」と、強硬な姿勢を示した。
 
 憂国の旅団の動向と共に、移民居住区の今後についても注目される。

【雲龍で大規模暴動 共産圏接近に懸念も】
 
雲龍で、職を求める失業者が暴徒化、官公庁などを襲撃した。暴動は武装警察によって鎮圧されたものの、事態を重く見た政府は、社会主義・統制経済体制への移行を宣言。同国国内では、共産圏との接近や、与党社民党による一党独裁化に懸念を示す声が多く、政情は不安定だ。
【安武 対エステルプラッテ支援策表明】
 安武政府は、新興国エステルプラッテに対する経済支援策を、国連による保護期間満了後に検討している事を明らかにした。安武皇国総合通信は、専門家の話として「SISAによる最近の新興諸国政策への対抗措置」との見方を示している。国家行政委員会は、現段階でこれに対するコメントは発表していない。

【紫海軍と不審船との戦闘 不審船撃沈を確認】 
 シオン領海に現れた不審船。同国海軍は、所属の艦艇を投入した殲滅戦を展開、1599期の対艦攻撃によって、不審船の撃沈が確認された。同国海軍では、不審船の猛攻によってフリゲート艦「ネリネ」が沈む等の損失を蒙っている。


ヴァレフォール暦13年4月春季・国民協和党機関紙「興国」電子版



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ガルディアから石油供給へ ほか ■第百十二号■

-今日の主な掲載内容-
[総合]・ガルディアから石油供給へ ・シェイでの振興事業 西芝      CEOが語る ・ヤードでの共産学生大会 参加学生を逮捕
[国際]・アナニエフ書記問題発言に非難轟轟 ・日照五ヵ年計画       本格復興へ ・ルルディア首長譲位 エルテメルカーン       成立 ・二重帝国 反共産主義の新政権

【ガルディアから石油供給へ】
原油を満載した北石のタンカー 北武石油がガルディア沖で実施していた石油開発事業は、遂に油田の操業にまで漕ぎ着け、我が国への石油供給の目途がつくまでに至った。原油を満載したタンカーは、一路西京港へ向け航行中だ。

大浪資源開発庁長官:「新興国での石油開発事業の大きな一歩だ」

【シェイでの振興事業 西芝CEOが語る】
  シェイフィナリア沖での石油開発事業への参入を表明した西芝。本格的な掘削作業を前に、西芝グループの東屋博史CEOが本紙のインタビューに応じ、同国での事業の展望を語った。

[政経監督庁と防衛任務軍]
三洲人住宅街の警備にあたる防衛任務軍兵士 同国で事業を広げるにあたって懸念される事項と言えば、治安上の問題が挙げられる。防衛任務軍は、そのような問題を回復し、我が国の権益を守る為に派遣された。だが、それが逆に反三感情を煽るのではないかとの危惧もあるし、レイリルがそうであるように、治安上の問題を理由に、自国民の渡航に消極的な諸国も現れ始めている。その様な問題に対して東屋CEOは、「防衛任務軍の派遣がシェイの反三感情を煽ったり、国内情勢の不安定化を誘引したりすれば、それこそ本末転倒です。そのような事が無いように、政経監督庁は最大限の努力を行って頂いているものと思っております」と答えている。

[様々な事業進出]
 西芝がシェイで行う事業について聞いた。「我が社がシェイでの資源開発、特に油田開発を独占するようなものになってはなりません。油田操業にあたっては、輸送や精製などの段階で、下請けによって雇用を提供したり、シェイの民間企業へ技術協力を行う事も検討中です。幅広く理解が得られ、且つ同国にも恩恵が受けられるような形で油田開発を進めたい。また、同国の美しい自然は大変魅力的です。リゾート地の開発やその他のインフラ整備についても前向きに検討したい。」

【ヤードでの共産学生大会 参加学生を逮捕】
 国家保安省西京保安局は、ヤードでの「平和的学生民主主義決起大会」に第三国経由で参加した西京国立大学生など計45名を、国家保安法違反の容疑で逮捕したと発表した。海外での政治集会への参加について、これまで寛容であった国家保安省の態度が一変する格好となり、このような卑劣な三洲バッシングに対して、厳しい姿勢で臨むと言う立場がより鮮明になった。

【アナニエフ書記問題発言に非難轟轟】
 「どうも国際社会の一部社会はいぜん宗教という前時代的なわけの分からん物と自ら作り出した神に支配されているよな、それに集中しているのはどう見てもSISAなわけで何だかだよな、何かSISAって恐いわ」―アナニエフ党第一書記が記者会見の場で放った一言が、大きな問題となっている。
 レイリル国教会のエンバート・フォストベリー総主教は、「正に共産主義の悲しみというべきだ」等と不快感を露にした。国王陛下の意向次第では、王室から声明が発表される可能性もあると言う。三洲神教の榊政雄総代も、「この発言は、宗教と共に歩んできた諸国の歴史と文化そのものを否定するもので、憤りを禁じえません。もっとも、共産主義と言う視点からは理解出来ないのかも知れません・・・」とのコメントを発表した。

【日照五カ年計画 本格復興へ】
 
日照は、「復興大攻勢五ヵ年計画」を発表。先のオーファン戦争による壊滅的な被害からの復興策を、ようやく国家的方針として示した。石油開発や石油精製プラントの整備、鉱石輸出など、エネルギー政策に重点をおいているようだ。
【ルルディア首長譲位 エルテメルカーン成立】
 
エルタロット民族自治国は、正式な立憲君主制への移行にあわせて、ルルディア首長が退位、国号もエルテメルカーンと改められた。吉祥寺国家行政委員会最高委員長は、新体制発足を祝福する旨の書簡を、大使館経由でゼノビア新首長に宛てて送付した。

【二重帝国 反共産主義の新体制】
 
リベッカ=アルテミス二重帝国のモハメド=シャジード首相は、新体制の発足に当たって声明を発表し、「共産主義の波に対する防波堤」「不沈空母」等と反共産主義の姿勢を強調、再軍備の必要性を訴えた。野崎国家行政委員会報道官は、「共産主義勢力の占有地帯であったディルタニア大陸に、非共産主義政権が打ち立てられた事は歓迎されるべきだ」と述べている。

ヴァレフォール暦13年3月冬季・国民協和党機関紙「興国」電子版


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シェイの地に守護神赴く ■第百十一号■

‐今日の主な掲載内容‐
[総合]・シェイ列島に政監庁 防衛任務軍派遣へ 
    ・国内石油開発計画頓挫 新興国進出へ 
    ・イリヤ再軍備 フォート条約締約国が承認

【シェイ列島に政監庁 防衛任務軍派遣へ】
  かつては旧フェナス、専守防衛連邦による庇護を受け、専守防衛連邦崩壊による政治的混乱から脱したシェイフィナリア列島が、先頃国連加盟を果たした。また、それと時期を同じくして、国家行政委員会の所管する組織としてシェイフィナリア政経監督庁が設置されていた事が明らかとなった。同庁は、列島が国連加盟と言う大業を遂行し、国際社会の一員として真摯な行動が求められている中、列島指導部に対して必要な助言を与える組織として存在する。

[初代長官に大桐国家行政委員 列島‐西京の定期便就航]
 同庁初代長官には、大桐公彦国家行政委員が任命された。列島首都の同庁本部庁舎で職務を全うする。
 また、列島首都と西京とを結ぶ国営三洲国際航空の定期便が就航した。雄大で優美な自然を目当てに、既に多くの観光客が列島へ渡航しており、市街は三洲語で書かれた看板や、三洲円を取り扱う商店も急増し、さながら我が国の一都市に訪れているような錯覚を起こさせている。

[政監庁と在留邦人の安全確保 防衛任務軍派遣へ]
 そのような中で懸念されているのが、列島に於ける治安の問題だ。列島の治安組織は、約4万名の軍隊と約600名の武装警察。陸上部隊の装備は、北武重工業が外貨獲得の一環として、建国期に海外へ大量輸出した装甲車輌や、旧専守防衛連邦製の銃器などが大半を占める。勿論、これらは今となっては世代遅れの旧式装備と化している。
 「これでは政経監督庁の業務に影響を及ぼしかねない」―大桐長官は国家行政委員会に対して、本部庁舎防衛や在留邦人保護を目的とした、一個師団規模の国家防衛総軍治安部隊の派兵を要請、これを受けた同委員会は、対応策として、同庁直属の独立防衛任務軍の編成を決定した。独立防衛任務軍は、国家防衛陸上総軍や同海上総軍陸戦隊の部隊で編成され、規模は一個旅団に相当する。同庁本部庁舎に総司令部を置き、平時は空港や首都郊外の三洲人別荘街などで常駐警備を行う他、邦人に危害が及ぶ虞さえ認定されれば、「列島での動乱鎮圧にもあたる」(野崎国行委報道官)としている。
 列島への派遣を前日に控えた4日に執り行われた、建国記念広場での独立防衛任務軍編成式典では、吉祥寺雅彦・国家行政委員会最高委員長が臨席。「
シェイフィナリアに於ける、我が国の権益を死守すると言う覚悟で、また列島の安寧秩序の維持にも寄与される事を望みます」と式辞を述べた。独立防衛任務軍の将兵達が搭乗した戦略輸送機は、見送りの人々が輝洲旗を振り声援を送る中、国家防衛総軍首都管区第一空軍基地から英姿颯爽と飛び立った。
【国内石油開発事業頓挫 新興国進出へ】
 資源開発庁の周旋で、北武や西芝など大手企業が参加、臨時国家予算から一兆三洲円余りが捻出され始動した、北三洲海沖の海上油田開発事業は、結局石油埋蔵量が、商業利用はおろか、石油自給すらも不可能なレベルである事が発覚し、頓挫を余儀なくされた。同海は、国内で唯一、油床が確認されていた海域であっただけに、国内での油田操業は絶望的だ。我が国は、油田開発が手付かずの状況にある、新興国に進出することによって、事態の打開を図ろうと躍起だ。 

[ガルディア、シェイで油田採掘権獲得]
 我が国は、城久議定書に基づく外交交渉でガルディアから、海上油田開発への経済援助要請を受け、その条件として
シェイフィナリアから、それぞれの特定海域に於ける油田採掘権を購入する事で合意に至った。資源開発庁は、ガルディアでの海上油田開発、操業を西芝石油開発と、シェイフィナリアでは北武石油とそれぞれ随意契約を結んだ。両社は近く、試掘を経て、本格的な石油掘削作業に移る見通しだ。

[先進産油国の反発]
 一方で、我が国の新興諸国への積極攻勢は、先進産油国が中心となって推進している産油国本位の連合体、石油輸出国機構・OPEC創設の動きと衝突しつつある。イリヤスフィール代表は「三洲の参入により、我等の専売特許を奪取されるわけであるから、この様な事態を見過ごしていれば、産油国の利権が次々と奪われかねない」との懸念を表明したが、野崎国家行政委員会報道官は「資金力・技術力が備わっている先進諸国が相次いで石油開発に成功する中で、新興諸国は大きな遅れをとっている。我が国の行動は、新興諸国に石油開発の機会を与え、世界の格差構造を是正するものだ」と述べ、行動の正当性を強く主張した。 

【イリヤ再軍備 フォート条約締約国が承認】
 
イリヤスフィールの再軍備案は、パンナム・ラシースカヤ戦争(第二次ユークトバニア紛争)の講和条約で、同国の再軍備禁止などが盛り込まれている、フォートルイス講和条約の全締約国(三洲、玲国、オーファン、アルベニック)が、これを承認した。
 再軍備については、あらかじめ「必要最小限度の自衛戦力」であると定義され、軍事衛星の打ち上げなどを要求した同国の当初案は、軍事衛星打ち上げの禁止やミサイル基地の設置制限を設けるなど、修正が加えられる結果となった。最新鋭のミサイル防衛システムを搭載する防空巡洋艦については、緊急の不審船対策として容認された。
 ただ、同国の再軍備が本格的に議論される契機となった、ディルタニア連邦発足などの共産圏拡大に対する懸念は、リヴェルゼーヌ崩壊をも招いた先の核大戦以降に見られる、共産圏の衰微によって取り除かれつつある。その為、同国の再軍備が、我が国やSISA諸国にとってどれほど有益であるかを疑問視する見方もある。


ヴァレフォール暦12年11月秋季掲載・国民協和党機関紙「興国」電子版




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共産圏 オ連邦へ宣戦 ■第百十号■

‐今日の主な掲載内容‐
[国際]・共産圏 オ連邦へ宣戦
[総合]・城久議定書発行される ・三安外務次官級協議終了 経済      摩擦に終止符

【共産圏 オ連邦へ宣戦】
 
日照軍によるオーファン領土への誘導弾誤射事件やリヴェルゼーヌでのオーファン難民街殲滅戦以降、きな臭い兆候が見られていた国際情勢は、遂に最悪の事態を迎える結果となった。ヴァレフォール国際標準暦12年1月(1441期)、共産諸国のミサイルサイロから核弾頭を搭載した大陸間弾道弾がオーファン領土へ向けて一斉に発射され、かくして戦端は開かれた。

[緒戦での核攻撃 オーファンに壊滅的打撃 憲章違反との指摘も]
核攻撃直後のオーファン上空(観測衛星菖蒲より) 緒戦に相次いで、共産圏がオーファンに向けて発射した核ミサイルは計5発で、同国に壊滅的な打撃を与えた。核ミサイルの着弾と同時に周辺地域は灰燼に帰し、阿鼻叫喚の惨事が繰り広げられた事は言うまでも無い。死傷者は、数万名とも数十万名とも言われる。
 ただ、同国による宣戦布告に関する外交文章の提出は、西暦2007年06月11日午前01時02分と言う、ヴァレフォール国際標準暦が更新され、世界が同暦12年1月を迎えた直後の事であった。憲章交戦規定は、開戦4期前に外交文章が提出される事を義務としており、憲章に違反する行為であった事は明らかだ。安保理では日照への制裁の是非を巡り、議論が続いている。

[SISA諸国は集団的自衛権を行使 レイリルは核報復に踏み切る]
 これを受けて、我が国やアルベニック、レイリルなどの主要SISA諸国は、集団的自衛権の行使を理由に一斉に武力介入した。レイリルがオルテンシア、ヤードに対する核報復に踏み切るなど、一時はSISAと共産圏との前面核戦争すら懸念される事態にまで悪化した。
 また、国家防衛総軍中央参謀本部は、今次戦争に於いて、我が軍が日照軍の燃料供給源たる南部離島への攻撃に際して、実戦配備が開始され始めたばかりの特殊神経ガス誘導弾(=化学兵器)を使用した事を明らかにした。

[停戦へ向け外交折衝行われる]
 来るべき停戦に向けた外交折衝も、着実に行われている。新興国アスターが先鞭をつけた格好で、今次戦争の参戦国に対して停戦を呼びかけており、諸国もこれに応じつつある。

≪写真解説≫我が国の観測衛星「菖蒲」が、核攻撃直後のオーファン上空を撮影、科学振興省が公開した。爆心地付近の地上が抉られ、人工湖が完成している光景は、核兵器の圧倒的な破壊力を我々に示している。

【城久議定書発行される】
  新興国の政治・経済に於ける相互協力を目的とした城久議定書が発行され、それに基づく政経協力フォーラムが、西京市九条鉢倉の西京国際会館で開催された。現段階ではガルディアと、援助供与国にあたる我が国のみの参加であるが、イデオロギーと言う壁を越えた寛容な枠組みとして、諸国の参加を呼びかけている。

【三安外務次官級協議終了 経済摩擦に終止符】 
 三安間で行われた、外資企業進出問題等に関する外務次官級協議が終了した。我が国が国益護持五原則に基づいて発表した強力な保護貿易政策により、一時は協議の継続さえもが危ぶまれていたが、安武側が外資企業への増税を容認し、我が国も保護貿易政策に基づいた、輸入品目に対する関税を出来るだけ抑制すると言うことで合意に至った。これにより、三安間の経済摩擦は、一応の決着を見た形となった。

≪政府広報・企業宣伝≫
銃後一丸、守護神に応えよ −国防統制省−
胸に愛国、手に国債    −財 務 省−
化石燃料の一滴は血の一滴 −資源開発庁−

ヴァレフォール暦12年2月冬季掲載・国民協和党機関紙「興国」電子版








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