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暴戻嗜虐の矢寇 暴露された侵略主義の真実 ■第百二十二号■

-今日の主な掲載内容-
[総合]・暴戻嗜虐なる矢寇 遂に暴露された侵略主義の真相
    ・燕蘭国と安保条約成る 国防総軍、西部カイバーへ
[国内]・新閣僚名簿発表 公安関係者目立つ陣容
    ・北三洲地方で軍政布告 「一時的で限定的措置」と国防相
    ・目標は国威再興 国力総動員体制へ―基幹産業統制法成立
    ・時局匡救事業関連予算が成立

【暴戻嗜虐なる矢寇 遂に暴露された侵略主義の真相】
 
未曾有の大惨害「ロスト・アルテミス」直後の国家防衛陸上総軍北方軍団蜂起事件に端を発する騒擾に、矢国(ヤードゴニエ連邦)が逆賊勢力(救国人民政府)の側に立って介入していた事実が公表された。昨日の唐智正治郎・国家行政委員会最高委員長補佐官による記者会見で明らかとなった。遂に暴露された矢国の恐るべき侵略主義の真相に、全三洲国民は憤怒している。

[ミカノフ退役中将麾下の義勇軍大陸旅団 北三洲を蹂躙]
 泰岡報道官が発表したところに拠ると、矢国から派遣された介入軍は、ミカノフ退役中将麾下の義勇軍大陸旅団で、ヴァレフォール標準暦十七年初頭、当時救国人民政府の完全な勢力下にあった成和台島に上陸した。上陸後は、救国人民政府が擁する三洲諸島解放軍と行動を共にしており、国家防衛総軍中央参謀本部は、北三洲奪還戦に際して一部の部隊が同国義勇軍と交戦した事実を確認している。
 
[国家防衛総軍は矢国義勇軍“矢寇”を徹底撃砕]
ヤード義勇軍を迎撃する国家防衛総軍部隊 我が物顔で北三洲地方を蹂躙し、暴戻嗜虐の限りを尽くす同国義勇軍に対して、憤怒の念と尽忠報国の精神に燃える我等が守護神、国家防衛総軍の将兵達は徹底的に抗戦。北三洲奪還戦に於いて三洲諸島解放軍諸共、撃砕・膺懲し、ミカノフ退役中将は僅かな手勢のみを率いて本国へ逃げ延びた。
 尚、国家防衛総軍がこの過程で拘束した、或いは自発的意思によって投降し俘虜となった同国義勇軍将兵は合計百五名で、現在、城久郊外の収容所に収監されている。

[「矢国の侵略主義は悪辣で狡猾」と唐智補佐官]
 唐智補佐官は「事態の重大性と時局を考慮した上で、事実の公表を今日まで先延ばしにした」と釈明した上で「旅団規模の部隊が、遠く離れた三洲諸島への渡洋作戦を展開するには、それなりの準備と動員が必要である事は言うまでも無く、これは義勇軍と言う名を隠れ蓑にした、矢国指導部による策動である。同国の侵略主義的性格は狡猾で悪辣であり、全三洲国民はこの屈辱的な事実を決して忘却する事は無いであろう」と述べ、同国義勇軍派兵の背景には同国指導部の指示があったとする考えを示した。

[義勇軍俘虜は処刑か 世界災害状況報告会議に我が国代表出席]
 唐智補佐官は、外交関係が事実上途絶している同国と、国際連合の外交ルートを通じて接触するよう、駐安武宮国連代表部に指示した。折しも国連の場では、各国の現況を報告する国際会議が開催されており、この会議に出席した尾崎国連主席大使は、同国の侵略主義的実態を国際社会に告発。「国連によって厳しく処罰されるべきもの」と糾弾した上で、同国から適切な謝罪と賠償を要求。これに対して同国代表は「三洲政府の謀略的結論を到底支持できない」と一蹴し、義勇軍派兵に同国指導部の指示があったとする我が国の主張を否定した。
 これを受けて、唐智補佐官は「依然として同国指導部による指示があったと言う確信は崩さない」としながらも、「義勇軍編成と派兵は各々の将兵の自発的意思であると先方が主張するのなら、当方は彼等義勇軍将兵を俘虜ではなく、刑事犯罪者として処遇する事で対抗する。彼等の責任を負うべき指揮官たるミカノフ退役中将は、卑怯にも本国へ逃亡しており、彼等は合法的な交戦者では無い」と述べた。今後同国義勇軍将兵は、我が国の法律上の規定に拠って、殺人・器物破損・暴行・傷害等の理由で罪を問われる事になるが、何れの場合に於いても重罪が下される可能性が極めて高い。

≪写真解説≫
三洲諸島解放軍・矢国義勇軍勢力を迎撃する国家防衛総軍の兵士。北三洲奪還戦に於いて彼等はよく戦い、神聖なる三洲連合共和国と三洲民族が不滅である事を誇示した。

【燕蘭国と安保条約成る 国防総軍、西部カイバーへ】
 
ロスト・アルテミス後の混乱期に矢国からの独立を果たした西部カイバーの小国、エンスランド共和国との間で安保条約が成立した。同国の国土防衛に我が国が積極的な役割を果たし、双方の経済協力についても明記されるなど、包括的な内容となっている。

[迫り来る矢国の脅威と対峙 ディルタニア方面進出は国威再興の鍵] 
 矢国の影響下から独立した燕蘭国は、当然ながら同国による政治的・軍事的脅威と対峙する事になる。本安保条約は、この危機に際して我が国が燕蘭国に必要な防衛力を提供し、我が国の安全保障・資源供給の前線としてディルタニア方面を活用する狙いがある。同様の意図からリルバーン帝国とも片務型の安保条約が締結されており、国家行政委員会は、同条約がロスト・アルテミス後の現在でも依然として有効である、との見方を示している。
 
[国防総軍燕蘭国へ 海外駐留統合軍創設される]
海外駐留統合軍 三燕安保に基づいて、同国には国家防衛総軍の戦力が駐兵する事となる。また、これを受けて海外駐留部隊の再編が行われ、陸海空軍戦力を統合運用する海外駐留統合軍を新たに創設、リルバーン防衛のディルタニア管区、燕蘭防衛の西部カイバー管区の下にそれぞれ戦力が集結される。燕蘭国への駐留戦力については、別途協議が設けられ決定される予定であり、淡海貞親外務長官は、近く同国へ訪問する意向を表明した。

【新閣僚名簿発表 公安関係者目立つ陣容】
 
「ロスト・アルテミス」に際しては、ヴァレフォールを周回する衛星の破片が我が国の正式首都・西京にも直撃した。これにより西京で執務中であった閣僚十名の死亡が確認されており、その空席を埋めた新しい閣僚名簿が、先日発表された。

内 務 省長官  粟田恒之(新,城久市特別高等警務局長)  
外 務 省長官  淡海貞親(新,国家行政委員会安保政策補佐官)
財 務 省長官  北山康煕(新,十河国立大学教授)

法 務 省長官  永嶋欣治(新,国政評議会公安活動等審議委員長)
国防統制省長官  久坂大治郎
国家保安省長官  瀧山修司  
国土開発省長官  弥川定信(新,皇嘉市長)
社会労働省長官  檜山洋子  
経済企画省長官  斯波惟成(新,西京国立大学教授)  
情報通信省長官  豊島哉平(新,国家保安省長官政務官) 
科学振興省長官  大湊顕輔(新,国民協和党科学技術部長)
文化教務省長官  芳津匡子(新,国立城久歴史博物館長)
環境調整省長官  尾田志信       
国営事業庁長官  庵原通敏(新,内務省長官政務官)
資源開発庁長官  武岡智巳 

[公安関係者目立つ陣容 薄れる吉祥寺踏襲路線]
 新任者の陣容を見てみると、公安・警察出身者が目立つ。これは、壬生正宣最高委員長が同様に公安警察出身者である事が関係しており、「ロスト・アルテミス後の非常時」と言う重大な時局に差し掛かっている中、これらの勢力を背景にした、より中央集権的で強力な諸政策の断行が期待される。一方で、今回の閣内刷新により、吉祥寺雅彦体制からの留任組は居なくなり、同体制の基本路線を踏襲すると言う、壬生正宣体制発足直後に掲げられた方針は次第に薄れつつある。

【北三洲地方で軍政布告 「一時的で限定的措置」と国防相】
 久坂国防統制省長官は、国家行政委員会の決定に基づき陣神、成和台両市を中心とした北三洲地方に軍政を布告したと発表した。同地域は先の騒擾の影響で、社会主義革命を唱える悪辣無比な反社会運動が依然として沈静化に至っておらず、久坂長官は「北三洲地方の平和と安定を確保する為の一時的で限定的な措置だ」と説明している。

 [街路
街頭で交通整理に当たる国家防衛総軍の兵士の各所には装甲車 に哨兵 反体制派の逮捕、予防検束相次ぐ]
 陣神、
成和台両市は北三洲地方に於ける主要な都市として発展し、先の騒擾では三洲諸島解放軍・矢国義勇軍と国家防衛総軍との間で熾烈な市街地戦闘も展開された。臨時首都である城久市の区画整備や、西京水没地区の復興が優先されている中、戦災の傷跡が生々しい両市の再建は後回しとなっているのが実情である。
 剥き出しになった鉄筋や崩落した建築物、擱座した戦車などが放置され、さながら廃墟
と化している街路の各所では、「軍警」の腕章を付けた国家防衛総軍軍事警察隊の装甲車や兵士が立哨している。また、現地将校の一存で、反体制派の逮捕や予防検束が執行されており、特に陣神市沖合いに広がる外国人難民キャンプでは、共産圏からの難民を対象に相次いでいると言う。

≪写真解説≫
成和台市で交通整理を行う国家防衛総軍軍事警察隊の兵士

【目標は国威再興 国力総動員体制へ―基幹産業統制法成立】
 
農業、製造業などの基幹産業を国家が統制化に置き、重要物資の
供出制・割当制・配給制を導入し、特定企業のカルテル形成を容認する基幹産業統制法が国家行政委員会で成立した。一時的に統制経済を敷く事によって、国力の回復と国威の再興を目指す国家総動員体制をより強化した格好だ。

【時局供給事業関連予算が成立】
 ロスト・アルテミスや先の騒擾で自宅を焼き出されたりした被災民を対象に、救済金支払いなどの支援を与える時局供給事業の関連予算が国家行政委員会で認められた。基幹産業統制法と時を同じくする本事業関連予算の成立には、「飴と鞭」の政策と批評する声もある様だ。

≪政府広報≫
北三洲奪還戦、戦捷!この勢いを国威再興に  -国家行政委員会-
今日も決戦明日も決戦 勤労報国、祖国の為に -社会労働省-
矢寇犠牲者の仇は増産で討て!        -経済企画省-

ヴァレフォール暦十九年三月掲載・国民協和党機関紙「興国」電子版








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