2008年01月

2008年01月18日

おもしろい住まいづくりの予感NO56   インテリアと設計の意味

34a4bb8a.JPG 何故か、現在、私は住まいの設計をしている。
住宅という建築はインテリアと設計を切り離してはならないとの持論である。
私が社会人として働くスタートは家具工芸の学校を卒業したのが30年前
公共施設等の造り付け収納家具製作会社でした、そこでの仕事は家具の施工図面を作成することでした。
当時の一般家庭では家具といえば婚礼家具が代表的なものでした、建築に取付ける家具など想像すらできない状況からのスタートでした。
鉄筋コンクリートへの納まりなどは過去の図面を参考に適当に書くという状態で、建築知識がゼロというのは結構つらいものがありました。
やむおえず、建築を学ぶ為、教科書を入手したものの専門用語にはばまれ苦労しました、とりあえず2級建築士の資格取得を目標に。その後デザイン事務所に転職、力量不足で迷惑をかけるので、個人経営の設計事務所で雑用程度をしながら設計を少し学びなんとか2級建築士の資格を取得、さらに転職、中堅の建設会社に住まいの設計から見積、現場監督を経験、インテリアの魅力を感じ、インテリアコーディネーターの資格取得、さらにプランナー取得、最後の仕上げに1級建築士資格にチャレンジ、全て独学の為さすがにハードルが高かったのですが、幸運にも恵まれ32歳に資格取得となりました。
 もとは、建築を知らなければはじまらないという思いでしたが、素敵な空間の創造
造形美、居心地の良い町並み環境の創造へと、建築物を中心に内外のバランスや調和を具体化するには設計行為が不可欠であると思います。
 一時の風潮なのか、多くの企業がインテリアを設計後の後付け的扱いとして専門職化した事により、コーディネータ資格そのものの社会的価値を落としてしまったのではないかと思われる、現在は国家資格から降格となり存在価値も薄れてしまっているのが残念です。
 特に構造が意匠に現れる住まいは、構造美と構造計画は不可分の関係であるので、設計する力量が問われます。これからの日本的になじむ住まい、ベーシックでスタンダードな住まいを追い求めてゆきたいと考えています。




setukai2121 at 00:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)