あなたより大切なものはない From 磯村尚美 7Breakthrough
インタビュー8回シリーズの2回目。
経営者のコーチングをしています。
成熟したリーダーが増えれば
社会は変わる!
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第2回「メンタリングを通じてリーダーを育てる」
7Breakthrough(セブン・ブレイクスルー)代表の磯村尚美さんにお話を伺う第2回は、前回に引き続き、ブレイクスルー・メンタリングの特徴などを語っていただきます。
― 起業家や経営者を対象にコーチングをされているそうですが、具体的には?
磯村さん はい。それぞれの課題や成長のサポートをさせて頂いています。
ある人は悩みを誰にも相談できず、不安だらけの中、自分をブレイクスルーさせたいとセッションを受けられ、ある人は従業員を育てたいとコーチングを受けられる方もいらっしゃいます。また、もっと自分の一生を賭けられる何かを見つけたい、世界を変えていくリーダーになりたい、自分の枠を広げたいという方もいます。
さまざまな方々が、リアルに思考を整理したいとセッションを受けられています。
― 特に重点を置かれている分野とかテーマはありますか。
磯村さん これから、さらに重点的に取り組んでいこうとしているのが、成熟したリーダーを育てることです。
実際、多くの経営者や起業家の方々と直接、お会いしてきたのですが、なかなか、人格の整った成熟したリーダーと思える人には出逢うことができませんでした。
そこで、成熟したリーダーを探し出すよりも、自分で育てて行く方が早いと決心しました。成熟したリーダーが増えれば、主体的な人が育っていき、社会がよりよいもの、あたたかいものに変わると考えています。
― リーダーを育てる、といっても、どこから着手すればいいのでしょうか。
磯村さん 大きくは、2つのアプローチがあります。
ひとつは、既に起業家や経営者などビジネスパーソンとして活躍されている方々を対象に、コーチングを通じて、さらに成熟したリーダーに成長されるようにサポートさせていただいております。
本来であれば、事業が上手く行っている方にもコーチングを受けられることをお勧めしているのですが。実際には、すでに何らかの問題を抱えている状況で、初めてコーチングを受けられるケースが多いようです。
対象となる方の大半が、これまでは40代前半の男性経営者でした。
10年前からコーチングを受けられて来られた経営者の方々を、何人か存知あげていますが、みなさん成長の壁にぶつかった時にコーチをつけられたようです。コーチングを通じて、目標、ヴィジョン、社会的貢献を明確にされたようです。思いやり深く、社内でも社外で信頼も得られています。常に前向きで誰に対しても紳士的で、皆さんとても魅力のある経営者です。
― もうひとつは?
磯村さん もっと、早い段階からリーダーとなる可能性を育てていくことができれば、というものです。
10代、20代の若い方たちも、リーダーとして成長をサポートして行きたいと考えています。
また、現在は、子育てや家族との関係に問題を抱えている方々を対象に、カウンセリングという形でサポートしております。今のところ、ご相談に来られるのは多くは女性です。
カウンセリングの結果として、子育てや家族との関係で悩んでいたご本人が、主体的になられ、自分の人生に意味を見いだし、自分らしく生きる事ができるようにサポートをしています。多くの方に共通なのは、子どもの頃の家庭環境が成長のブレーキになっていることです。
セッションを受ける事で他人に振り回されなくなり、しっかりとご自身の意思を持ち、自分自身の人生に輝きをもって、新しい人生を歩まれていきます。成熟したリーダーとして課題だった子育てを克服され、中にはビジネスの世界で活躍する経営者になられる方もおられます。
― 具体的な方法論としては、メンタリング中心ということでしょうか。
磯村さん 心、メンタルに重きを置いています。特に体験を重視しています。たとえば、多くの人を集めてセミナーを開催しても、お伝えできるのは、コーチングやカウンセリングの技術や、その元となる心理学などの知識に過ぎません。
知識はあるに越したことはありません。ときには、邪魔をする場合もありますが(笑)。ただ、知識だけでは、単にスキルやノウハウにすぎず、実行できるとは限りません。
たとえば、人工呼吸の知識があるからといっても、実際に現場で人工呼吸ができるかといえば、そうではないですよね?
― 知識だけでは、無理ですね。
磯村さん 一口に教えるといっても、複数の子どもに教える塾的スタイルと、その子がどこで行き詰まっているのかを個々に見つけサポートしていく家庭教師的スタイルがあります。私がとってきたのは後者で、いわば経営者の人間関係構築や人格成長の家庭教師です。
人間の成長のプロセスも、今いる場所も、ひとりひとり違います。その人が、今現在、成長のどの段階にいるのかを見極め、その人にあったサポートが必要です。その時、その時にある課題を一緒に扱い、個別にコミュニケーションをとり、人間関係も構築しながらメンタリングを進めていくことが、最も重要だと思っております。体験がすべてです。
― すると、実際のセミナーでは講義をするという形ではないのですか。
磯村さん セミナーでは、参加者の皆さんに質問し、話しかけていきます。一方的な講義でなく、皆さんを巻き込んでコミュニケーションをとる対話形式になります。参加者の皆さん、個々のお話を聞き出すところからスタートし、会が終わったころには、人間関係も深まっているなんてことも、稀ではありません。
実は、こうしたアプローチは、私自身がカウンセリングを受けることで経験したものに基づいています。
(2016年3月12日掲載)
写真提供:磯村尚美氏
写真・構成・文章作成:
インタビュー第1回目はこちら
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Naomi