2006年03月08日
教師の仕事は伝統芸か?
先日の「ベテランよ力量の差を見せつけろ」にたくさんのコメントをもらった。
正直嬉しかった。アクセス解析をしているので、そこそこ読んでもらっているなぁとは感じていても、実際にコメントがあるとやっぱり嬉しい。
ただ、その中で気になる言葉があった。
「先輩の良いところを盗む」という表現。
これって、伝統芸能の世界で良く言われる言葉じゃないのかな?
だとすると、教師の仕事は「伝統芸能?」
確かに、伝統芸能に近い部分もある。けれど、それは少ない。
授業の組み立てなんてのは「理論的に説明」できなくてはいけない。
なぜ、この単元の導入にこの活動をするのか。明確に説明できなくてはいけない。それは展開で「予想と違う」という逆転現象を起こすためであったり、日常見逃していることに注目させるためだったり、既習事項の確認をするためであったり様々な理由がある。
これは決して伝統芸能ではなく、理論的な部分。
よく、授業は水物なんて表現をする人がいるけれど、計画は理論的に作るべき物で、「なんとなく」では意味がないし、説得力もない。
多くの現場でそういう「理論的な話」が後輩に伝えられていないのが分かって少し残念に思う。私が教師になった頃は、そういう理論的な話はよく分からなかったけれど、喫茶店という第二職員室でよく聞かされた。繰り返し聞くことでその理論が少しずつ体に染みこみ、納得して来たように思う。
多くの現場でそれがなされていないとすれば、それは近い将来教育文化の消滅を意味することになりはしないだろうか。
中堅、ベテラン忙しいのは分かるけれど、やっぱり育てなきゃダメだ。
いつまでも自分が中心でバリバリやれるわけじゃない。
TOSSとかの教育活動をみているとこの理論的な部分をマスターするのにとっても有効だと感じている。もし、身の回りに『お節介親父』がいないのなら、こういったサークルに参加したり、書籍を読むしかないのだろう。
教育は次代を育てる仕事です。教師は育てるプロなら、ベテランは育てるプロ中のプロのはず、しっかり育てなきゃいけませんね。
追伸…教師の仕事(授業)には確かに伝統芸能的な部分もあります。
子どもの発言やつぶやきをどう拾って授業に活かすかということや、話し方の間の取り方とかはね。これは理論的に説明しにくい部分。
でも、これは理論的な話がある程度分かってからの話。
最初からそんな話をしちゃやっぱりいけませんよね。
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正直嬉しかった。アクセス解析をしているので、そこそこ読んでもらっているなぁとは感じていても、実際にコメントがあるとやっぱり嬉しい。
ただ、その中で気になる言葉があった。
「先輩の良いところを盗む」という表現。
これって、伝統芸能の世界で良く言われる言葉じゃないのかな?
だとすると、教師の仕事は「伝統芸能?」
確かに、伝統芸能に近い部分もある。けれど、それは少ない。
授業の組み立てなんてのは「理論的に説明」できなくてはいけない。
なぜ、この単元の導入にこの活動をするのか。明確に説明できなくてはいけない。それは展開で「予想と違う」という逆転現象を起こすためであったり、日常見逃していることに注目させるためだったり、既習事項の確認をするためであったり様々な理由がある。
これは決して伝統芸能ではなく、理論的な部分。
よく、授業は水物なんて表現をする人がいるけれど、計画は理論的に作るべき物で、「なんとなく」では意味がないし、説得力もない。
多くの現場でそういう「理論的な話」が後輩に伝えられていないのが分かって少し残念に思う。私が教師になった頃は、そういう理論的な話はよく分からなかったけれど、喫茶店という第二職員室でよく聞かされた。繰り返し聞くことでその理論が少しずつ体に染みこみ、納得して来たように思う。
多くの現場でそれがなされていないとすれば、それは近い将来教育文化の消滅を意味することになりはしないだろうか。
中堅、ベテラン忙しいのは分かるけれど、やっぱり育てなきゃダメだ。
いつまでも自分が中心でバリバリやれるわけじゃない。
TOSSとかの教育活動をみているとこの理論的な部分をマスターするのにとっても有効だと感じている。もし、身の回りに『お節介親父』がいないのなら、こういったサークルに参加したり、書籍を読むしかないのだろう。
教育は次代を育てる仕事です。教師は育てるプロなら、ベテランは育てるプロ中のプロのはず、しっかり育てなきゃいけませんね。
追伸…教師の仕事(授業)には確かに伝統芸能的な部分もあります。
子どもの発言やつぶやきをどう拾って授業に活かすかということや、話し方の間の取り方とかはね。これは理論的に説明しにくい部分。
でも、これは理論的な話がある程度分かってからの話。
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コメント一欄
1. Posted by hirarin 2006年03月09日 04:20
理論的な部分の話をする方が確かにいなくなりましたね。飲み会での席でもたまにしようとするのですが、煙たがれるような気がしてそこそこにしています。
新任のころは「○○」の本を読んだか!と絡んでくる先輩方が多くいて多くのことを学びました。
本よりも、その先輩方の人間性を盗もうと思いました。
「目標とする先生のすべてをまねしろ!たとえ自分がおかしいと思ったことでも、まねすれば何かが見えてくる」
と当時の上司に言われました。
「サークル」に所属する若い先生も少なくなってきたと感じるのは私だけでしょうか。
新任のころは「○○」の本を読んだか!と絡んでくる先輩方が多くいて多くのことを学びました。
本よりも、その先輩方の人間性を盗もうと思いました。
「目標とする先生のすべてをまねしろ!たとえ自分がおかしいと思ったことでも、まねすれば何かが見えてくる」
と当時の上司に言われました。
「サークル」に所属する若い先生も少なくなってきたと感じるのは私だけでしょうか。
2. Posted by そら 2006年03月09日 11:25
教員養成のあり方、現場での教員の育て方、成功・失敗などの情報の共有化、などスウェーデンの教員養成システムに比べるとあまりにお粗末な気がします。
一方で、後輩を指導することや教員が技能を上げることを誘発するような評価のあり方(報酬のあり方)がないと、なかなかモチベーションが生まれないのではないでしょうか?
性善説の限界を感じます。
TBさせてもらいます。
一方で、後輩を指導することや教員が技能を上げることを誘発するような評価のあり方(報酬のあり方)がないと、なかなかモチベーションが生まれないのではないでしょうか?
性善説の限界を感じます。
TBさせてもらいます。
3. Posted by 七星 来人 2006年03月10日 00:03
コメントありがとうございます。
私、最近飲み会に参加しなくなりました。参加しても面白くないからです。教育に関係ない話で盛り上がることが多くて「何だかなぁ」って思ってしまうんです。全国的な傾向なんでしょうかねぇ。それって哀しい。
書籍の話もしませんねぇ。「知らない」ってことに羞恥心がないのかそこで話が終わってしまうからです。
なんか、「そこそこにやればよい」って若い先生が増えたんでしょうか?やっぱり給与を上げないと優秀な人は集まらないのかなぁ?
教員の技能を上げることなどを評価する方法って必要かもしれませんね。やっぱり金かなぁ?と思ってしまうのですが、確かに企業の良さを取り入れるなら、お金でしょうね。
私、最近飲み会に参加しなくなりました。参加しても面白くないからです。教育に関係ない話で盛り上がることが多くて「何だかなぁ」って思ってしまうんです。全国的な傾向なんでしょうかねぇ。それって哀しい。
書籍の話もしませんねぇ。「知らない」ってことに羞恥心がないのかそこで話が終わってしまうからです。
なんか、「そこそこにやればよい」って若い先生が増えたんでしょうか?やっぱり給与を上げないと優秀な人は集まらないのかなぁ?
教員の技能を上げることなどを評価する方法って必要かもしれませんね。やっぱり金かなぁ?と思ってしまうのですが、確かに企業の良さを取り入れるなら、お金でしょうね。