2009年07月18日

1円野菜

あるスーパーへ行くと、

『キャベツ1玉1円』
『レタス1玉1円』
『キュウリ1本1円』
 という文字が目に入った。

これを見ながら、生産者の人はこのことをどう思っているのかなぁと気になった。
自分が丹精込めて作った野菜が、こんな値段で取引されているのを、どんな気持ちで見ているのだろうか?

『あなたの作った野菜は1円の価値しかありませんよ』
『あなたの労働には、この程度の価値しかありませんよ』
と言われているように感じないのだろうか?

農家が「今までよりも高い値段で売りたい」と思っても、「販売価格」1円であれば、それほど強硬に値上げも要求できないだろう。おそらく、スーパーと農家の関係で言えば、スーパーが主導権を握っているだろうし…。

もちろん、こんな値段で販売していたら店だって利益なんか上がるわけが無い。他のもので利益を上げたところで、純益はさして増えないだろう。
そうなれば、経営者としては『人件費削減』しかないだろう。社員の数を減らし、派遣社員を雇い、さらに派遣社員でも給与が少なくすむところに依頼するようになるだろう。経営者としての利益を守るには、払う人件費を削るしか手が無いのだから。

給与を安くしても、仕事が無くて生活ができない人達ならば働かざるをえないだろう。そうして、その人達は生活を守るために『1円野菜』を買うのだろう。
それが、自分の首を絞めることまでは考えもせずに(考える余裕すら失われていると思う)『安く売ってくれる庶民の味方』とばかりにとびつくのだろう。

少し、考えて欲しい。労働には対価があるということを。人の労働を安く見積もることは、ひいては自分の労働も安くしてしまうことを。

すでに100円ショップで、緩やかに富裕層と貧困層が分かれはじめているように感じていた。
けれども、1円野菜を見ながら、これから日本が富裕層と貧困層に大きく深い断絶ができていくのではないかと思えた。

みなさんは、1円野菜を買いますか?

sevenstarslight at 17:47コメント(1)トラックバック(0) 
つれづれ日記 

トラックバックURL

コメント一欄

1. Posted by 笑顔   2009年09月24日 05:16
何にも考えずに、1円もやしを買っていました。安全なのかな?ということは少し思ったっけ?
物事の背景を読み取ることに、もう少し感覚を磨きたいなあと感じました。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
にほんブログ村

にほんブログ村 教育ブログへ

読んで気に入ったらクリックしてください。



こめんと