彼とラブホテルでAVを見ることは嫌いではない。
 どんどん高画質になり、そこまで写す? というシーンもあるけれど、ストーリーはぶっ飛んでいるし、コントのような演技で本当に面白い。
 部屋に入ったらテレビをつけっぱなしなのだが、セックス中はほぼアダルトビデオを流している。
 彼の好きな感じは何となくわかる。
 お尻、ストッキング、OLなんかがキーワードで、彼はすぐに股間を膨らませている。
 私たちも唇を重ね、裸になり本能のままお互いを求め合う。
 目を閉じて貪り合っている間は、聞こえてくる可愛い喘ぎ声に欲情したいので、声の心地が良い女優さんだと嬉しくなる。
 昔は巨乳の女優さんは苦手だったのに、今は大きくて柔らかそうなおっぱいを見ると幸せな気分になる。
 そう、AVの趣味が何だか変わってきたのだ。
 細身の女の子よりも、ぽっちゃりした女の子の方がなぜか気持ちよさそうに見えたり、下着の食い込みもリアルで生々しい。
 完全に私の目線が男性よりになってしまっているのだ。
 あれほど好きだった3Pや乱交ものも子宮に響かず、義父と息子の嫁など、ねちねちしたセックスの要素が多いものがたまらない気分になる。
「あの女の子、太ももムチムチしてるよね」
 彼の手を私の太ももに這わせながら、囁く。
「あのカップル、まだ繋がってるよ」
 そう言って、イキそうな彼の気をそらす。
「一緒にやって…」
 彼が私に自然にフェラを要求することもある。
「あの体位やってみたい…」
 アクロバットのような体位にチャレンジしてみたり、AVを理由に少しだけ私は大胆になれる。
 結局はやってることには変わりはないのだけれど、洋服の趣味のようにAVにも好みの周期がやって来るとは思わなかった。
 次の周期が来たら、また発情するジャンルが変わるのかもしれない。
 日本のものから外国のものになったりするのだろうか。