2006年07月
2006年07月31日
功名が辻・第３０回「一城の主」
昨日、北海道から戻ってきました。いやぁ〜疲れたぁ〜けど、満喫はしましたので。。総じて楽しかったです♪さて、「功名が辻」
夜８時からの本放送は見逃してしまいましたが、夜１０時からＢＳで見ました。うとうとしていたので、若干覚えていない箇所はありましたが。
アヴァンタイトルで「関白」について説明がありました。
余談ですが、羽柴秀吉は「関白」になったと同時に朝廷から「豊臣」の姓を受けて、羽柴秀吉から豊臣秀吉へ変わったというふうに考える節があるんですが、これは正しくはないんです。
関白任官と同時にではなくて任官の翌年に「豊臣」の“姓”を下賜される。それから羽柴から豊臣に改名したわけではなくて、羽柴という“苗字”は残ってるし秀吉の苗字は死ぬまでず〜っと「豊臣」ではなくて、あくまで「羽柴」です。
これについては、以前幣記事「とよとみ（の）ひでよし」で書きましたので、ここでは割愛します。
さて、本題。
一豊が長浜城主と相成りました。髭をたくわえ、居並ぶ家臣を前に「ここまできたは、みなのおかげじゃ」と感慨深げ。。貫禄も出てきましたねェ〜
一方、千代はと言うと。
「大奥」のように侍女をしたがえて廊下を歩く姿は、ぎこちなくもあり、どことなく貫禄もあり。何はともあれ２万石の領主の奥方さまです。
・・・で、前回の放送で一豊が“２万石”の辞令を受けて、そのことを千代に報告しましたよね。そのとき二人は「夢が叶った」と大喜びしてました。
そこで僕は「？？？」でした。前回記事にもしたと思うんですが、夢は「一国一城の主」のはずなのに、夢は叶っていないよォ〜と。。
でも、今回の放送で一豊が「夢は半分」って言ってましたね。ちょっと“修正”したようです。安心しました♪
「一国一城の主」と「一城の主」では意味が全然違いますから。。
今回は、康豊登場！
康豊と玉は、何かロマンス的なものがあるんでしょうか？？これは別に期待してませんが（笑）
彼もいろいろあったようです。本能寺の変のときには信忠に仕えてたって設定なんでしょうか？あのあたりはウトウトしながら見てたので正直よく分からなかったのですが、もともとこのドラマでの康豊の人物設定というのは、どこが世の中を冷めた目で見てるって感じがしたんです。
一豊と離れて暮らしてたのも「兄上のように“敵”（信長）に仕えるつもりはない」って言っておいて、何の説明もなく康豊自身は信長の子に仕えてるって（笑）
大石さんは、ちょっとこのあたりはポカをしてたんじゃないでしょうか（ごめんなさい・笑）
『話は遡るが―』とかやってましたけど、あれも別に単なる回想でしたから、とくに挿入する必要がなかった気がしたんですが。。。
う〜ん・・・長谷川京子は時代劇はちょっときびしいですねェ〜はっきり言うと「大根」です。「棒読み」癖は矯正されていないですネ（苦笑）僕はあまり（ドラマの内容とか役者の演技とかは）腐したくないんですけど、長谷川京子が喋るシーンはかなり不安です。ドラマのいい流れが止まってしまうようで。。
それと細かくてどうでもいいことかもしれないんですが、玉の侍女がいましたね。「小侍従」って言ってましたから、あれは清原マリアなんでしょうか（笑）玉と同い年なんですけどねェ〜ちょっとビックリでしたわ。。
今回の好きなシーンは、秀次が近江八幡城を与えられたシーンなんですけど、あそこは成宮さんがお上手でした。う〜ん何ていうか・・・顔・表情ですね。
一豊が「秀次さまはご幼少のみぎりより論語を諳んじて云々」ってセリフがあったじゃないですか。そのときに秀吉が
「ふゥ〜ん・・・いつから、うつけになったのかの」
って何気に返答したときに見せた秀次の表情に注目でした。
羽柴家の跡取候補としてのプレッシャーだったり、単純に叔父の役にたちたいのに、過小評価ばかりする叔父に対する憤懣だったり、チさまざまな感情が上手く出てたと思うんです。「気がやさしい人間」にありがちな表情っていうと御幣があるかもですが、とにかく今回の秀次は注目です！
で、一豊、吉晴、一氏が秀次の付け家老として出向辞令が出されましたねェ〜でも、前野長康（石倉三郎）はいなかったですねェ〜彼が筆頭なのに。。
前回、記事の最後で秀吉の思い出がつまった「長浜城」について一豊が与えられたっていうことは秀吉が一豊を可愛がっていた証かもって書きましたが、これは寧々（北政所）にとっての千代もあてはまってたようですね。
北政所は千代を可愛がっていた。。史実でもこれは間違いないようです。親しげに書簡を往復していた間柄ということから読み取れますね。
ドラマでは、その“蜜月”を北政所が千代と四方山話をしたいということで長浜城を訪れたシーンで「この城が余人に渡らなくて良かった」と言うセリフで表現させたんだなぁ〜って思ったんです。
でも、このドラマの北政所・寧々は怖すぎる（笑）原作や通説のイメージである“賢婦人”っていう感じはしないし、ふくよかで優しいというのにも程遠い（汗）
いや、浅野ゆう子は上手なんですけど、設定が怖いキャラになってしまってるので、“賢婦人”というよりも“険婦人”って感じで、正直嫌です（笑）あの寧々は。。
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2006年07月27日
留守
明日から日曜日の夜まで留守にしますm(＿)m
梅雨とは関わりのない“北の大地”へ行ってまいります♪
帰宅が日曜の夜なので「功名が辻」の記事は書けないかもですが。。録画という手もあるけど、「ジャンクＳＰＯＲＴＳ」も見たいし。。
う〜ん・・・土曜の再放送かなぁ〜
とにかく、留守にしますのでよろしくお願いします（＾−＾）･･･って何をお願いしますなんだか・・・汗
日曜の夜、帰ってきたらこの記事に「あったか〜い」コメントなんかあったら嬉しいなぁ〜なんてね（笑）・・・コメントっていうのはお願いしていれてもらうもんじゃないですよね。すみません。。
ホントは今日はこの人のことを書きたかったのですが、明日の準備とかもあるので、また後日ですね。。
（この人）
梅雨とは関わりのない“北の大地”へ行ってまいります♪
帰宅が日曜の夜なので「功名が辻」の記事は書けないかもですが。。録画という手もあるけど、「ジャンクＳＰＯＲＴＳ」も見たいし。。
う〜ん・・・土曜の再放送かなぁ〜
とにかく、留守にしますのでよろしくお願いします（＾−＾）･･･って何をお願いしますなんだか・・・汗
日曜の夜、帰ってきたらこの記事に「あったか〜い」コメントなんかあったら嬉しいなぁ〜なんてね（笑）・・・コメントっていうのはお願いしていれてもらうもんじゃないですよね。すみません。。
ホントは今日はこの人のことを書きたかったのですが、明日の準備とかもあるので、また後日ですね。。
（この人）
2006年07月23日
功名が辻・第２９回「家康恐るべし」
大相撲名古屋場所は今日が千秋楽でした。横綱・朝青龍が昨日１４日目で優勝を飾りました。いやぁ〜先場所途中休場明けで万全の強さを見せてました。すげェ〜なぁ〜ホント！！
で、今日の千秋楽・結びの一番は横綱・朝青龍と大関・白鵬。
手に汗握る大一番でしたわ♪実質的に“横綱対横綱”の大相撲！！結果は、白鵬の勝ち。
残念ながら、白鵬の横綱昇進は見送られるようですが・・・
さて、どうして相撲の話からしたかと言えば・・・今回は「小牧・長久手の合戦」
この戦は、まさしく“横綱対横綱”の戦なんですね。
東の横綱・徳川家康と西の横綱・羽柴秀吉
ドラマでは秀吉が織田信雄（信長次男）にあいさつに来ないことを信雄が面白くないっていう感じでしたが、事の発端は、秀吉が新築した大坂城へ諸大名を招待したんです。その「諸大名」のなかにどうやら信雄が入っていたようで。。
これが信雄には面白くなかった。本来であれば（というか法理的（という表現が正しいかどうかアレですけど）には）秀吉は織田家の家来筋であるから、秀吉のプライベート別荘ともいうべき大坂城に旧主・信長の子である信雄を招待するっていうのは無礼千万な話なんですね。でも、秀吉の狙いはそこにあって、信雄は「うつけ」だから絶対に分別なしに挙兵すると。
では、どうして信雄に挙兵させるのか？？？
ドラマでも中村一氏が「サルのお菓子」を使いながら言ってましたが、秀吉にとって「織田家」というのは目の上のタンコブ以外の何物でもなかったからに他ならず。。
信雄が頼ったのは、法理的にはまだ「織田家」と同盟関係にあった徳川家康。
家康が出陣する名分は
「織田家の内紛（つまり、織田家の一家臣である秀吉が織田家を乗っ取ろうとしている）にほとほと困った信雄を同盟関係にある自分がこれを助ける」
ということなんです。
ドラマでも言ってましたが、このときの秀吉の版図は、当時の日本は６４ヶ国（６８とも）あったようなんですが、中央部２４ヶ国約６００万石をおさえている状態。
対する家康の版図は、三河・遠江・駿河・甲斐・信濃の５ヶ国約１４０万石。
普通に算数をすると、どう考えても秀吉の大勝利。でも、普通の算数は一豊の発想なんです（笑）
千代の発想は違いますね。普通の算数、足し算とか引き算だけじゃない。
一豊の発想は、【６００万石−１４０万石＝４６０万石】家康には【４６０万石】の不足分があるから家康は秀吉とは戦わない。これが普通の算数。
一方で千代の発想は、まず一豊にわかりやす〜いように、ちょっとだけ普通の算数をするんですね。
家康【１４０万石】に織田信雄の版図、尾張・伊賀（一部）・伊勢（一部）にわたる約【１００万石】を足します。⇒【１４０万石＋１００万石＝２４０万石】
で、この【２４０万石】に三河武士団の“特質”と甲信州武士団の“特質”という家康の持つ“２大特質”を化学反応させるんです。
三河武士団の“特質”っていうのは「篤実」「勇猛」であること。そして軍令に乱れがない。規律が正しいってこと。これは武田家滅亡後の日本で最強と言ってよかったんじゃないでしょうか。
甲信州武士団の“特質”っていうのは、やはり信玄以来の兵の「鍛錬」と戦術の「巧妙」が突出してあること。
千代の発想は【２４０万石＋２大特質＝∞（無限大）】という高等数学を頭の中で描ける。
つまりは、戦いようによっては「がっぷり四つ」の四つ相撲、水入りの大相撲になるかもしれないってこと。。
たしかに一豊が「だまれ！」って言いたくなるのも分かる気がする。。だって、一豊は足し算とか引き算しかできないから（笑）
秀吉がいかに家康に気を遣っているかっていうのは、ドラマでもやってましたが合戦に踏み切る前に秀吉は「平和外交」をやろうとしてますね。⇒官位プレゼントっていう外交。
「アンタ（家康）、おれ（秀吉）より官位は偉くするから、でも、でも、おれんトコに来て頭だけさげてくれねえかい？」
というストーリー。。
結局は合戦になるんですけどね。結果は、ドラマでもありましたが『局地戦』とはいえ家康は“勝つ”んですね！
さすがに秀吉も然る者。。「戦」で家康に適わないって知ると、ターゲットと戦略を変更！ターゲットを信雄に、戦略を和睦に変更。脅し・なだめ・すかしだったら秀吉の専売特許。信雄は家康に何の相談もなく秀吉と和睦しちまうんだからなぁ〜
さて、今回満を持して（？）登場した羽柴秀次！
成宮さんでしたっけ。。あ〜なるほどォ〜
というのは、羽柴秀次（のちの豊臣秀次）という人は、これまで暗いイメージで描かれていたんですね。
彼についてくる言葉と言えば
「暴君」「異常者」・・・極めつけは「殺生関白」（⇒これは「摂政・関白」にひっかけてのネーミングなんですが）
原作でも、千代と秀次の初対面はあまり良い感じではなかったんじゃないかなぁ〜たしか。
でも、ドラマでは幼少の頃から面識があるっていう設定でしたから。今日、出てきたときもすがすがしい青年でしたね、秀次。
これは、最近研究されている秀次のもうひとつの「顔」を意識してのことかなぁ〜
つまり、「摂政関白」という不名誉な「顔」ではなくて、「学問」を非常に大切にした教養人であり、領民に優しい領主であったという「顔」
今回の成宮さんのすがすがしい姿を見て、この秀次はおそらく後者のほうで描かれるのでしょう。それはそれで原作とは違った展開が見れるかも、で楽しみですネ♪
で、ドラマ最後のほうで、三宅アナの流れるような語りで秀吉が「関白」に就任しちまった（汗）⇒もうちょっと、関白就任までの苦労を描いてもよかったような気がする。。
関白殿下に呼ばれた一豊は大坂城へ登城。。秀吉からご褒美をいただいちゃった♪
その「ご褒美」はなんと・・・長浜２万石！！
屋敷に戻ってきた時の一豊と千代が面白かった（笑）
一豊「千代・・・しろ、もらった」（ボソボソと）
千代「シロモラッタ？！」
いやぁ〜苦節何年でしょう（笑）ホントよかったよかった♪
でも、夢がかなったって喜び合ってましたが、実質は夢はまだ半分のはずですよ千代さん、一豊さん。。
だって、夢は「一国一城の主」であって単に「一城の主」ではなかったはず！！
夢が適うのはまだまだ先ですよォ〜
でも、山内一豊が長浜城主になったっていうのも、何かドラマ的でいいモンですねェ〜
だって、長浜城って言うのは秀吉が一番最初に城持ちになったときのいわば記念すべき城、思い出の城なんですよねェ〜
そういう城を一豊に与えたっていうことは、考えようによっては秀吉が一豊を頼りにしてたかどうかは別として、可愛がっていたっていう証拠とも考えられるから。
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2006年07月22日
福田元官房長官、自民党総裁選不出馬
総裁選 福田氏、出馬せず 安倍氏独走強まる
９月の自民党総裁選での去就が注目された福田康夫元官房長官（７０）は２１日、出馬しない意向を表明した。福田氏は同じ森派所属の安倍晋三官房長官（５１）を支援するとみられる。津島派の額賀福志郎防衛庁長官（６２）が同派幹部に出馬への意欲を示したことが明らかになるなど総裁選をめぐる構図は大きく変化しそうだが、世論調査で安倍氏に次ぐ支持率があった福田氏の不出馬で、安倍氏独走の可能性がさらに強まった。
福田氏は同日夜、東京都世田谷区の自宅前で記者団に、「出馬すると言ったことはない。年齢が一番大きな事情だが、総合的に判断して結論を出した」と不出馬を明言した。安倍氏に比べて高齢であることだけでなく、このままでは靖国神社への首相参拝や「Ａ級戦犯」分祀（ぶんし）問題などが総裁選の焦点になり、国論を二分しかねないと判断したためで、森喜朗元首相らにも意向を伝えた。
福田氏は、総裁選で安倍氏を支持するかどうかについては「政策をみてじっくり考える」と述べた。福田氏は、安倍氏が首相に就任しても入閣などを考えていないことを周辺に伝えたという。
総裁選をめぐり、党内では、中国や北朝鮮などに毅然（きぜん）とした外交姿勢をみせる安倍氏の有力な対抗軸として、対中関係改善などを重視する福田氏が取りざたされてきた。特に山崎拓元副総裁や加藤紘一元幹事長らベテラン議員を中心に待望論があったが、福田氏は一貫して態度を明確にしなかった。
森氏ら森派幹部の間では、同派から安倍、福田両氏が出馬することで事実上の分裂状態になることへの懸念があった。また、福田氏待望論の多くが小泉純一郎首相の政権運営に批判的な勢力から出ていたほか、福田氏の支持率が低下傾向にあったことも、福田氏を慎重にさせたようだ。
総裁選をめぐっては、谷垣禎一財務相（６１）が２７日に正式に出馬表明するほか、安倍氏と麻生太郎外相（６５）も８月下旬に表明する考えだ。谷垣氏は２１日夜、２０人の推薦人確保に自信を示した。
また、津島派関係者によると、額賀氏は２０日夜、同派事務総長の船田元・元経済企画庁長官と会談し、「状況が許せば、総裁選に出たい」と明言した。ただ、「もう少し様子を見たい」とも述べたといい、福田氏の不出馬による影響や、派内の一部にある安倍氏支持の動きなどを踏まえた上で最終判断する見通しだ。山崎氏や与謝野馨経済財政担当相らの名前も取りざたされている。
これまでは安倍氏と福田氏の「安福対決」が有力視されたが、福田氏の不出馬で安倍氏に批判的な勢力は戦略の練り直しを迫られることになり、福田氏に代わって安倍氏に対抗できる候補が現れるかどうかが焦点となる。
（産経新聞） - 7月22日8時2分更新
ま、マスコミとかは「福田出馬」「安福同門対決」とかで煽ってましたけど、福田さん自身は「出る！」って１度も言ってませんから（笑）
福田さんの性格からして、「負け戦」はやらないでしょうし。僕は、この選択肢はある意味で想定の範囲ではありました。
福田さん自身は、総裁選への意欲はあったと思うんですネ。少なくとも、北がミサイルを放つ前までは。
ただ、あのミサイル後に“国連外交”なんかがあって、いろいろありましたけど、北への非難決議がまとまった、あの段階で最終的に「出ない」って決めたんじゃないかなぁ〜って思ったりしてます。
余談ですけど、福田さんの心境っていうのは江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜と照らし合わせると割と似てるんですネ（←結果はまったく違うモンになりましたけど）
というのは、１４代将軍・徳川家茂が幕長戦争（第１次長州征伐）の最中に大坂で病没したあと、誰が将軍を継承するかってなったとき、老中とかまわりの人間たちは、徳川慶喜に打診するんですネ。
慶喜は慶喜で、将軍になって幕政を改革する意欲はあったと思うんです。後に西周につくらせた「議題草案」を見てもそれは分かります。幕府機構を崩して、徳川と諸藩の合議政府をつくって郡県制をしくとか、そういう形で日本を建て直そうっていう意欲。
で、それをするには強いリーダーシップを揮う環境づくりが必要だったんですネ。従来の幕府のように老中以下が合議により政権運営する形ではいけない。
だから、慶喜は自分を高く売りたいって思ったんじゃないかと。つまり、周りの誰もが
「あなたしかいません、どうか、お願いします」
っていう環境にならない限り、将軍職を引き受けることはしなかった。
周りが頼み込む形であれば、自分の思ったことが実行できる。慶喜にはそういう方程式があったんですね。
いろいろ書きましたけど、福田さんもこういう方程式があったんだと思うんです。結局は「不出馬」ってなりましたけどね。
でも、これで安倍官房長官独走っていうのがますます浮き彫りになってきましたけど･･･
これじゃちょっといけないなぁ〜
いや、僕は前から言ってるように安倍さんが（次期総理総裁に）なるだろうし、なってほしいと思っていますよ。
ただ、安倍さんからすれば福田さんには出馬してほしかったんじゃないかなぁ〜
どの道、安倍さんが勝つんですけど、外交・安保など安部さんとは違った“軸”を持ってる人の象徴が福田さんでしたから。これと総裁選を通じて論争して、結果勝つ。こういうプロセスというかロジックがないと。。
ま、今後は福田さんの代わりって言っちゃぁアレなんですが、“非安倍”で誰が出るのか。。
額賀防衛庁長官とか与謝野内閣府特命担当相（金融・経済財政政策）の名前が取りざたされていますが。。
谷垣財務相は、来週には出馬宣言する模様←推薦人は大丈夫っぽいですね。
麻生外相は、８月１５日以降に出馬宣言する模様←こちらは推薦人はどうなんでしょう。ま、大丈夫でしょうね。
河野法務副大臣は、大丈夫か（笑）←推薦人は集まるのかねェ〜お膝元の河野派は麻生支持でいくんだろうし。。
それから、アテが外れた山崎前副総裁は「こうなったらオレが」って思っているんでしょうか。。それとも誰か別な人間を考えているのか。。
今後は「福田支持票」の行方ですネ。これがそっくりそのまま誰かに引き継がれるのか。バラバラに分散されるのか。
９月の自民党総裁選での去就が注目された福田康夫元官房長官（７０）は２１日、出馬しない意向を表明した。福田氏は同じ森派所属の安倍晋三官房長官（５１）を支援するとみられる。津島派の額賀福志郎防衛庁長官（６２）が同派幹部に出馬への意欲を示したことが明らかになるなど総裁選をめぐる構図は大きく変化しそうだが、世論調査で安倍氏に次ぐ支持率があった福田氏の不出馬で、安倍氏独走の可能性がさらに強まった。
福田氏は同日夜、東京都世田谷区の自宅前で記者団に、「出馬すると言ったことはない。年齢が一番大きな事情だが、総合的に判断して結論を出した」と不出馬を明言した。安倍氏に比べて高齢であることだけでなく、このままでは靖国神社への首相参拝や「Ａ級戦犯」分祀（ぶんし）問題などが総裁選の焦点になり、国論を二分しかねないと判断したためで、森喜朗元首相らにも意向を伝えた。
福田氏は、総裁選で安倍氏を支持するかどうかについては「政策をみてじっくり考える」と述べた。福田氏は、安倍氏が首相に就任しても入閣などを考えていないことを周辺に伝えたという。
総裁選をめぐり、党内では、中国や北朝鮮などに毅然（きぜん）とした外交姿勢をみせる安倍氏の有力な対抗軸として、対中関係改善などを重視する福田氏が取りざたされてきた。特に山崎拓元副総裁や加藤紘一元幹事長らベテラン議員を中心に待望論があったが、福田氏は一貫して態度を明確にしなかった。
森氏ら森派幹部の間では、同派から安倍、福田両氏が出馬することで事実上の分裂状態になることへの懸念があった。また、福田氏待望論の多くが小泉純一郎首相の政権運営に批判的な勢力から出ていたほか、福田氏の支持率が低下傾向にあったことも、福田氏を慎重にさせたようだ。
総裁選をめぐっては、谷垣禎一財務相（６１）が２７日に正式に出馬表明するほか、安倍氏と麻生太郎外相（６５）も８月下旬に表明する考えだ。谷垣氏は２１日夜、２０人の推薦人確保に自信を示した。
また、津島派関係者によると、額賀氏は２０日夜、同派事務総長の船田元・元経済企画庁長官と会談し、「状況が許せば、総裁選に出たい」と明言した。ただ、「もう少し様子を見たい」とも述べたといい、福田氏の不出馬による影響や、派内の一部にある安倍氏支持の動きなどを踏まえた上で最終判断する見通しだ。山崎氏や与謝野馨経済財政担当相らの名前も取りざたされている。
これまでは安倍氏と福田氏の「安福対決」が有力視されたが、福田氏の不出馬で安倍氏に批判的な勢力は戦略の練り直しを迫られることになり、福田氏に代わって安倍氏に対抗できる候補が現れるかどうかが焦点となる。
（産経新聞） - 7月22日8時2分更新
ま、マスコミとかは「福田出馬」「安福同門対決」とかで煽ってましたけど、福田さん自身は「出る！」って１度も言ってませんから（笑）
福田さんの性格からして、「負け戦」はやらないでしょうし。僕は、この選択肢はある意味で想定の範囲ではありました。
福田さん自身は、総裁選への意欲はあったと思うんですネ。少なくとも、北がミサイルを放つ前までは。
ただ、あのミサイル後に“国連外交”なんかがあって、いろいろありましたけど、北への非難決議がまとまった、あの段階で最終的に「出ない」って決めたんじゃないかなぁ〜って思ったりしてます。
余談ですけど、福田さんの心境っていうのは江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜と照らし合わせると割と似てるんですネ（←結果はまったく違うモンになりましたけど）
というのは、１４代将軍・徳川家茂が幕長戦争（第１次長州征伐）の最中に大坂で病没したあと、誰が将軍を継承するかってなったとき、老中とかまわりの人間たちは、徳川慶喜に打診するんですネ。
慶喜は慶喜で、将軍になって幕政を改革する意欲はあったと思うんです。後に西周につくらせた「議題草案」を見てもそれは分かります。幕府機構を崩して、徳川と諸藩の合議政府をつくって郡県制をしくとか、そういう形で日本を建て直そうっていう意欲。
で、それをするには強いリーダーシップを揮う環境づくりが必要だったんですネ。従来の幕府のように老中以下が合議により政権運営する形ではいけない。
だから、慶喜は自分を高く売りたいって思ったんじゃないかと。つまり、周りの誰もが
「あなたしかいません、どうか、お願いします」
っていう環境にならない限り、将軍職を引き受けることはしなかった。
周りが頼み込む形であれば、自分の思ったことが実行できる。慶喜にはそういう方程式があったんですね。
いろいろ書きましたけど、福田さんもこういう方程式があったんだと思うんです。結局は「不出馬」ってなりましたけどね。
でも、これで安倍官房長官独走っていうのがますます浮き彫りになってきましたけど･･･
これじゃちょっといけないなぁ〜
いや、僕は前から言ってるように安倍さんが（次期総理総裁に）なるだろうし、なってほしいと思っていますよ。
ただ、安倍さんからすれば福田さんには出馬してほしかったんじゃないかなぁ〜
どの道、安倍さんが勝つんですけど、外交・安保など安部さんとは違った“軸”を持ってる人の象徴が福田さんでしたから。これと総裁選を通じて論争して、結果勝つ。こういうプロセスというかロジックがないと。。
ま、今後は福田さんの代わりって言っちゃぁアレなんですが、“非安倍”で誰が出るのか。。
額賀防衛庁長官とか与謝野内閣府特命担当相（金融・経済財政政策）の名前が取りざたされていますが。。
谷垣財務相は、来週には出馬宣言する模様←推薦人は大丈夫っぽいですね。
麻生外相は、８月１５日以降に出馬宣言する模様←こちらは推薦人はどうなんでしょう。ま、大丈夫でしょうね。
河野法務副大臣は、大丈夫か（笑）←推薦人は集まるのかねェ〜お膝元の河野派は麻生支持でいくんだろうし。。
それから、アテが外れた山崎前副総裁は「こうなったらオレが」って思っているんでしょうか。。それとも誰か別な人間を考えているのか。。
今後は「福田支持票」の行方ですネ。これがそっくりそのまま誰かに引き継がれるのか。バラバラに分散されるのか。
2006年07月18日
リンカーン
「リンカーン」
と言っても、アメリカ合衆国第１６代大統領のことではなく、ＴＢＳ系列で火曜夜１０時に放送しているバラエティ番組。
テレビは、大河ドラマ「功名が辻」しかドラマは見ていませんが、バラエティ番組は好きで見ています。とくにダウンタウンの番組は見ますね。
で、今日のリンカーン。。
ダウンタウン、さまぁ〜ず、雨上がり決死隊、キャィ〜ン
これら４組のお笑いコンビを「癒す」という企画。
それぞれ一人ずつに車を手配して、適当に夜の東京をドライブする。で、深夜０時になったら一斉にラジオをきく。。
ＤＪはぐっさんこと山口智充。。
ぐっさんが４つの「癒し」エピソードを紹介。エピソードの合間合間に「癒し」ＢＧＭを介在させながら・・・
テーマは「母」「家族愛」「相方への思い」「貧乏」（それぞれタイトルはありましたけど、忘れました）
とくに「相方への思い」と「貧乏」のエピソードには目頭が熱くなりました。。
●「相方への思い」はスタッフの創作ではなくて、「中川家」のお兄ちゃんの話。
「中川家」がブレイクしだした頃、中川家・兄は人前に出ると、吐き気をもよおしたりして喋れなくなる「パニック症候群」っていう病気にかかったことがあるんですけど、そのせいでレギュラー番組を次々と降ろされてしまう。。
弟は兄を気遣い
「ゆっくりやっていこうや」
と、兄を支える。。
兄は兄で、才能のある弟の足を自分の病気のせいで埋もれさせるわけにはいかないってことで、
「俺はやめる」
と、弟に告げる。
そんな兄に弟は
「俺はお前とじゃないと、やる意味がない！」
「ゆっくり・・・ゆっくりでいいんや、一緒に・・・一緒にやろうや」
今日の「リンカーン」は４組８人すべてが「涙」「涙」
とくにウドちゃんは号泣・嗚咽。。
こういう湿っぽい「リンカーン」もいいモンですね！
と言っても、アメリカ合衆国第１６代大統領のことではなく、ＴＢＳ系列で火曜夜１０時に放送しているバラエティ番組。
テレビは、大河ドラマ「功名が辻」しかドラマは見ていませんが、バラエティ番組は好きで見ています。とくにダウンタウンの番組は見ますね。
で、今日のリンカーン。。
ダウンタウン、さまぁ〜ず、雨上がり決死隊、キャィ〜ン
これら４組のお笑いコンビを「癒す」という企画。
それぞれ一人ずつに車を手配して、適当に夜の東京をドライブする。で、深夜０時になったら一斉にラジオをきく。。
ＤＪはぐっさんこと山口智充。。
ぐっさんが４つの「癒し」エピソードを紹介。エピソードの合間合間に「癒し」ＢＧＭを介在させながら・・・
テーマは「母」「家族愛」「相方への思い」「貧乏」（それぞれタイトルはありましたけど、忘れました）
とくに「相方への思い」と「貧乏」のエピソードには目頭が熱くなりました。。
●「相方への思い」はスタッフの創作ではなくて、「中川家」のお兄ちゃんの話。
「中川家」がブレイクしだした頃、中川家・兄は人前に出ると、吐き気をもよおしたりして喋れなくなる「パニック症候群」っていう病気にかかったことがあるんですけど、そのせいでレギュラー番組を次々と降ろされてしまう。。
弟は兄を気遣い
「ゆっくりやっていこうや」
と、兄を支える。。
兄は兄で、才能のある弟の足を自分の病気のせいで埋もれさせるわけにはいかないってことで、
「俺はやめる」
と、弟に告げる。
そんな兄に弟は
「俺はお前とじゃないと、やる意味がない！」
「ゆっくり・・・ゆっくりでいいんや、一緒に・・・一緒にやろうや」
今日の「リンカーン」は４組８人すべてが「涙」「涙」
とくにウドちゃんは号泣・嗚咽。。
こういう湿っぽい「リンカーン」もいいモンですね！
2006年07月16日
功名が辻・第２８回「出世脱落」
今回は、配役クレジットで「おおッ」って思ったことがありまして。。主人公の千代・仲間由紀恵、山内一豊・上川隆也から始まって・・・最後の大物俳優が連なるゾーン、いわゆる「トメグループ」
寧々 浅野ゆう子
羽柴秀吉 柄本 明
法秀尼 佐久間良子
徳川家康 西田敏行
大トメは、西田敏行でした。信長役の舘兄ィがいなくなったいま、僕は佐久間良子が大トメを飾るかなぁ〜って思っていたんですが、西田敏行が大トメに回りました。
やはり、佐久間良子が登場しない回を考えた時に、西田敏行を差し置いて柄本明を大トメに配置するわけにはいかないからでしょうか。
この辺の決め方ってよく分かりませんね。舘兄ィが大トメに回ってたのはやはり“信長役”という配役上の関係なのでしょうか。それとも石原プロという事務所の力か。。
俳優のキャリアとかでは舘兄ィよりも佐久間良子の大トメのほうが貫禄がありそうなもんですが。
さて、本題。
今回は「人事」
「人事」というのは現在も昔も程度の差はありますけど、浮かぶ人あれば沈む人ありっていう構図は変わらないようです。
伊勢侵攻〜賤ヶ岳の合戦〜加賀攻略の論功行賞。
秀吉子飼いの荒小姓。。いわゆる「賤ヶ岳七本槍」は揃って３千石⇒福島正則は５千石。ドラマでは秀吉にその場でプラス２千石って通達されてましたけど、実際はその場でっていう露骨な加増ではなくて、正則だけ別室にこそっと呼んで「お前だけ特別に５千石な、特別じゃゾ」みたいな感じでこっそりやったそうです。
これを知って怒ったのが加藤清正。
「市松（正則）だけ、なぜ５千石か！わしも市松も同じように槍をつけたではないか！ご一門という点でも、わしも市松も一緒じゃ！！それを市松だけ５千石、わしが３千石とは！理由がわからん！かようなもの（理由が分からぬもの）をわしは要らぬ！加増など要らぬ！」
（セリフは僕の推測ですので、本当にこういうことを言ったかどうかは分かりません。およそこういうことを言ったと思われます）
もっとも、これを聞いた秀吉はあとで清正に５千石を与えたようですが。
さて、一豊。
同僚でありライバルである中村一氏が和泉・岸和田城主（２万石）、堀尾吉晴が若狭・高浜城主（１万７千石）と２人とも“大名”（雑把に言って、万石以上を大名という）になったけど、一豊は・・・わずか３００石の加増。。既存石高と併せて３千８百石。
「挫折」・・・そう「挫折」
「織田株式会社」の筆頭株主となった秀吉。Ｍ＆Ａで「織田株式会社」を乗っ取った秀吉。一氏も吉晴もその会社の地方の小さな支店長になったわけです。同期・同僚・ライバルである一豊は、営業所長のまま。。
さらには、七本槍の活きのいい若手社員が自分と同じ営業所長に大出世。。
股肱の臣・五藤吉兵衛を失った代償が・・・３００石の加増。。
吉兵衛の最期の言葉「一国一城の・・・あるじ・・・」
これが切なく思い出されます。。やりきれませんねェ〜逆にいえば吉兵衛の壮絶な死がわずか３００石の価値しかないという理屈。。
でも、一豊のすごさっていうか歴史の面白さっていうのは、吉兵衛のこの遺言「一国一城の主」を関ヶ原後に土佐２４万石・高知城主ということで実現させたことだと。これは余談。
一豊は腐りましたね。そりゃそうですよ。明確な基準のない「人事」ですからねェ〜秀吉のこのときの「人事」はいまもって謎です。ドラマでは、秀吉が自分に本当についてくるのは誰なのか試す意味で不均衡な人事をしたっていう設定でしたけども。
今回はほぼ原作に沿った形で物語が進んだのではないでしょうか。
ただ、最後にあった法秀尼と一豊、千代のやりとり。。
あそこは原作では、たしか笑厳（たしかこういう名前だったと思う）とかいう坊さんと一豊が一対一でやりとりするんですが、ドラマでは母と子、そして母と娘、夫と妻という構図。
佐久間良子はさすがの演技です。なぁ〜んか食い入って見てしまいました。
いや、セリフなんですけどねェ〜喋る人が喋るとセリフが生きてくるっていうか、役者のすごさなんだなぁ〜って思いましたよ。
佐久間良子のセリフを受ける上川隆也も素晴らしいし、割って入った仲間由紀恵も若いながらすばらしい女優だと思います。
現世を捨てる、つまり出家するっていうのは簡単に言えば現世から「逃げる」ってことだと思うんです。いや、口で言うのは簡単ですけどね。これって「覚悟」の問題なんですけど、最終的にはその「覚悟」を「かたち」にできるかどうかってことなんだと思うんです。
法秀尼は一豊の愚痴を聞いて、「こいつ、現世を捨てる覚悟はないな」って思ったんでしょうね。
それを問うたのが、法秀尼が子・一豊へ出家から一歩踏み込んだ「逃げ」を勧めたシーン。つまり刀を突きつけたシーンにあらわれていたと思います。
「出世脱落」という事実から中途半端に逃げようとしていた一豊。その中途半端さにとまどいを覚えながらも一生懸命付き合おうとした千代。でも、それが中途半端だと、浮世の主人になれと、中途半端に逃げずに現世に踏みとどまって夫婦ともに立ち向かうよう悟らせた法秀尼。
それを見事に演じきった迫真の母と子、母と娘、夫と妻であった。。そんな回だったと思います。
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外交
７月５日の北のミサイル発射から昨日の国連安保理による北への非難決議案採択までの１０日間は、日本の「外交」を見た思いがしました。何ていうかイニシアチブを握ってましたよね。
『国連憲章７章に基づく安全保障理事会決議』
つまり、「平和に対する脅威、平和の破壊または侵略行為の存在」を認めた国家などに対し、経済制裁を科したり、軍事行動を起こすことが可能となるもの。。
で、決議は法的拘束力を持ちますから、一種の国際条約のようなものです。加盟国はこれに従わなきゃいけないっていうもの。。
構図としては、日本が主導してこの“７章決議”を理事国に呼びかけて、アメリカ、イギリス、フランスなんかがこれに同調。。
一方で、北とよしみを通じている中国、ロシアが
「“決議”はやめようよ。。“議長声明”でいいんじゃないか？？」
と北を庇う。。
でも、潮流が“７章決議”ですから、中国もロシアもはっきり言って具合が悪かったですよね。ロシアはホスト国としてサミットを控えてますし。。国際協調はしっかりしなきゃイカンし。。
ま、中国は北が可愛いですから（笑）。北が無くなったら（金正日体制の崩壊）難民流入だったり、もし、朝鮮半島が“自由と民主主義”という日米と共通の価値観を持った国家として統一されてしまったら東アジアでの覇王にはなれませんからね。。だから、北を庇う。
で、これまでは北を抑えることができたのは、かつてはアメリカで、いまは中国という構図ができてたんで（ま、アメリカは中東が忙しいから正直、北のことは中国に任せていたんだろうと）、中国は
「アメリカよ、北のことはおれに任せとけ」
ぐらいの感覚でいたんじゃないですかね。それで、北を説得に言ったと。
これ結果論で「今更的発言」をする方も多いんですが、中国に説得に行かせたのが誤りだったと。。中ロが拒否権を発動してもいいから、採決延期なんかしないで、“７章決議案”を採択させるべきであったと。
ま、これは結果論ですネ。たしかにそういう選択肢は当然、日本政府はあっただろうと思うんです。
ただ、そこは「外交」ですからね。“７章決議”は日本が起点となって国際世論をリードしたのは疑いないと思うんですが、国連外交はやはり全会一致を目指すのが基本ですし、アメリカとの関係もありますから。
アメリカではライス国務長官とボルトン国連大使のスタンスが真逆（とまではいかないが）。ライスはどちらかというと穏健派でボルトンは強硬派。アメリカ内部の温度差みたいなもんもあったんじゃないかなぁ〜
いうまでもなく「外交」っていうのは最終的には国益に適うかどうかってことなんです。
だから、国連外交的には日本が“７章決議”を引っ提げて国際世論をリードしたのは違いないんです。リードはしたけど日本一国で外交は出来ませんからね。
とくに国連外交ともなれば「多元外交」ですから、日本が変に態度を硬化すれば、逆に日本が孤立しかねないっていう怖さがあるんだと思うんです。
結局、ライスは米中のバランスを考えて、「中国にやらせてみよう」となった。
ただ、ボルトンも日本も条件付説得を忘れてなかった。安倍官房長官や麻生外相もギリギリ譲歩だったと思います。
面白かったのが、北が中国の説得を無視したことですネ。
これで中国もちょっと考えた。。
“声明”から“決議”にしようと。。⇒あまりにも分かりやすい（笑）
駄々ッ子を物置に閉じ込める親っていう感じがしてなりませんでしたね。。
だけど、“７章”の取り扱いを巡って日米英仏と中ロが攻防。。
最終的に“７章”が外れました。
これでもって日本外交が負けたとは思いません。
「譲歩」はあっても「負け」じゃない。戦略的譲歩ですよ。こういう言い方が適当かどうかアレですけど、日本外交がホント「活き活き」してましたね。
これは結果論ですが、日本が最初から一貫して“７章決議”を引っ提げてたのがいいですね。
・“７章決議”っていう高いハードルを掲げる
・国際世論をリードする
・当然、「多元外交」のなかで譲歩するところと譲歩できないところが生じる
・“７章”を譲るかわりに中ロに“声明”から“決議”へと変更を促した
・非難決議を全会一致で採択
これは日本外交の成果だと思いますよ！
さっそく、北はこれに従わないって言ってますけど、これによってますます中国（ロシアもですけど）は「どうしよっかなぁ〜」状態になってるでしょうね。
『国連憲章７章に基づく安全保障理事会決議』
つまり、「平和に対する脅威、平和の破壊または侵略行為の存在」を認めた国家などに対し、経済制裁を科したり、軍事行動を起こすことが可能となるもの。。
で、決議は法的拘束力を持ちますから、一種の国際条約のようなものです。加盟国はこれに従わなきゃいけないっていうもの。。
構図としては、日本が主導してこの“７章決議”を理事国に呼びかけて、アメリカ、イギリス、フランスなんかがこれに同調。。
一方で、北とよしみを通じている中国、ロシアが
「“決議”はやめようよ。。“議長声明”でいいんじゃないか？？」
と北を庇う。。
でも、潮流が“７章決議”ですから、中国もロシアもはっきり言って具合が悪かったですよね。ロシアはホスト国としてサミットを控えてますし。。国際協調はしっかりしなきゃイカンし。。
ま、中国は北が可愛いですから（笑）。北が無くなったら（金正日体制の崩壊）難民流入だったり、もし、朝鮮半島が“自由と民主主義”という日米と共通の価値観を持った国家として統一されてしまったら東アジアでの覇王にはなれませんからね。。だから、北を庇う。
で、これまでは北を抑えることができたのは、かつてはアメリカで、いまは中国という構図ができてたんで（ま、アメリカは中東が忙しいから正直、北のことは中国に任せていたんだろうと）、中国は
「アメリカよ、北のことはおれに任せとけ」
ぐらいの感覚でいたんじゃないですかね。それで、北を説得に言ったと。
これ結果論で「今更的発言」をする方も多いんですが、中国に説得に行かせたのが誤りだったと。。中ロが拒否権を発動してもいいから、採決延期なんかしないで、“７章決議案”を採択させるべきであったと。
ま、これは結果論ですネ。たしかにそういう選択肢は当然、日本政府はあっただろうと思うんです。
ただ、そこは「外交」ですからね。“７章決議”は日本が起点となって国際世論をリードしたのは疑いないと思うんですが、国連外交はやはり全会一致を目指すのが基本ですし、アメリカとの関係もありますから。
アメリカではライス国務長官とボルトン国連大使のスタンスが真逆（とまではいかないが）。ライスはどちらかというと穏健派でボルトンは強硬派。アメリカ内部の温度差みたいなもんもあったんじゃないかなぁ〜
いうまでもなく「外交」っていうのは最終的には国益に適うかどうかってことなんです。
だから、国連外交的には日本が“７章決議”を引っ提げて国際世論をリードしたのは違いないんです。リードはしたけど日本一国で外交は出来ませんからね。
とくに国連外交ともなれば「多元外交」ですから、日本が変に態度を硬化すれば、逆に日本が孤立しかねないっていう怖さがあるんだと思うんです。
結局、ライスは米中のバランスを考えて、「中国にやらせてみよう」となった。
ただ、ボルトンも日本も条件付説得を忘れてなかった。安倍官房長官や麻生外相もギリギリ譲歩だったと思います。
面白かったのが、北が中国の説得を無視したことですネ。
これで中国もちょっと考えた。。
“声明”から“決議”にしようと。。⇒あまりにも分かりやすい（笑）
駄々ッ子を物置に閉じ込める親っていう感じがしてなりませんでしたね。。
だけど、“７章”の取り扱いを巡って日米英仏と中ロが攻防。。
最終的に“７章”が外れました。
これでもって日本外交が負けたとは思いません。
「譲歩」はあっても「負け」じゃない。戦略的譲歩ですよ。こういう言い方が適当かどうかアレですけど、日本外交がホント「活き活き」してましたね。
これは結果論ですが、日本が最初から一貫して“７章決議”を引っ提げてたのがいいですね。
・“７章決議”っていう高いハードルを掲げる
・国際世論をリードする
・当然、「多元外交」のなかで譲歩するところと譲歩できないところが生じる
・“７章”を譲るかわりに中ロに“声明”から“決議”へと変更を促した
・非難決議を全会一致で採択
これは日本外交の成果だと思いますよ！
さっそく、北はこれに従わないって言ってますけど、これによってますます中国（ロシアもですけど）は「どうしよっかなぁ〜」状態になってるでしょうね。
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2006年07月09日
功名が辻・第２７回「落城の母娘」
ドラマ冒頭で吉兵衛の想い人・たきが吉兵衛の後を追って自害してしまいましたねェ〜なるほど、山内家から去るってだけでは終わらない。吉蔵が言ってましたけど、現世で叶わなかった恋を“あの世”で実らせるってことなんでしょうか。あ、吉蔵っていうのはアレですよ、あのォ〜前回、亀山城攻めで壮絶な死を遂げた五藤吉兵衛の実弟・五藤吉蔵。
さて、亀山城を落としてその余勢をかって長島城を攻略して、かつてのライバル・滝川一益を降伏させて伊勢平定した秀吉。
「織田株式会社」Ｍ＆Ａもいよいよ大詰め。
残るは“本丸”である柴田勝家。
一方の勝家は勝家で臨戦モード。雪まだ残る越前・北ノ庄ですけど、一益降伏という事態に悠長にしていられないってことなんでしょうね、出陣を断行。
そして、３月に羽柴・柴田両陣営は近江で対峙。
羽柴勢５万・柴田勢３万
その羽柴勢の中に山内一豊・堀尾吉晴・中村一氏のほかに新人がゾロゾロ。。
福島正則・加藤清正・加藤嘉明・脇坂安治・平野長泰・糟屋武則・片桐且元
この７人は「賤ヶ岳の合戦」で獅子奮迅の働きをして世に「賤ヶ岳七本槍」と呼ばれますが、このうち福島正則と加藤清正は秀吉にとっては特別な存在。
正則は母親が秀吉の叔母（という説が有力）で清正は母親が秀吉の母の従姉妹（という説が有力）。つまり、秀吉とは血縁関係にあります。その縁で秀吉の小姓になるんですけど。
この７人で徳川期まで大名として生き残るのは脇坂家ただ一つ。あとは全部お家断絶。。
あと、石田三成
三成のイメージとして「文治派・インテリ」が形成されがちですけど、実は「賤ヶ岳の合戦」では“一番槍”の功を成しています。
だから、正則・清正らが喧嘩上手のガキ大将、三成が勉強ができる優等生っていう構図は間違いではないけど、三成にも槍働きは出来ないわけではないわけで。
三宅アナの語りで判明してしまいましたが、今回の三成は「義」の人っていう紹介がありました。ですから、このドラマでは「義」に熱い石田三成で描かれるんでしょうけど、それにしては一豊を鼻で笑ってたなぁ〜（笑）
それから寧々。。三成を睨んでましたね。。寧々が三成を嫌っているという構図も従来のパターンを踏襲してますね。
余談ですが、北政所（寧々）が石田三成に嫌悪感を持っていたという説は最近では雲ゆきがどうも怪しいようで。
僕もこの説には懐疑的でして。。というのも三成は自分の娘を北政所の養女に出しているんですね。まず、この一事だけ見ても北政所が三成を遠ざけていたっていうのは考えられない。ちなみにこの北政所の養女は津軽信牧（槙か牧どっちだっけかな？）に嫁ぎ「大館御前」という大名の奥方になります。
それから三成関連で余談をもうひとつ。
有名な「三献茶」のお話。
【注・以下セリフは僕の創作ですのであしからず】
秀吉が長浜城主になった頃、領内を鷹狩りで巡回していた秀吉が途中で観音寺というお寺に立ち寄るんです。
そこで喉が乾いた秀吉は少年に茶を所望します。
「わしはのォ〜 ここらあたりの殿様じゃ。茶を所望したい！」
少年が持ってきた大きな茶碗には溢れるくらいの量でぬるめの茶が入っていた。
鷹狩帰りで喉がカラカラの秀吉は一気飲み！
「おお〜もう一杯じゃ！」
二杯目は一杯目に比べると茶碗は小さく、量は半分程度で若干熱い茶であった。
秀吉はそれを若干味わいながら飲み、さらにもう１杯所望。
「おお〜美味い茶じゃ、もう１杯貰おう！」
三杯目は小さい茶碗に、少量で舌が焼けるほどの熱さの茶であった。
つまり、はじめに大きい茶碗で大量にぬるめの茶というのは、疲れて喉がカラカラの状態だから味を楽しむのではなく、喉を潤すという意味から。二杯目、三杯目は茶の味を楽しんでもらうために採った措置ということ。
秀吉は、この少年の気の配りようにいたく感動して、自分の小姓として仕えるよう命じた。
「そちゃぁ〜名は何という」
「佐吉と申します」
この佐吉少年こそ、誰あろう・・・後年、豊臣政権五奉行のひとりとなる石田治部少輔三成その人です。
もっとも、この話は「武将感状記」という江戸時代の史料にみられる逸話ですけど真偽の程は定かならず。
でも、石田三成という男の「頭の回転の速さ」「切れ者」ぶりを考えるには最適のお話だとは思います。
さて、「賤ヶ岳の合戦」
羽柴勢・柴田勢ともにらみ合ったままでどちらも動く気配なし。。
三成は秀吉に「美濃攻め」を献策する。。その心は勝家をおびき出すため。
この献策は見事にヒット！勝家は秀吉の罠ってことは分かってたけど、甥の佐久間盛政がこれにひっかかっちゃった。。
これを知った秀吉はこれも有名な「美濃返し」・・・「中国大返し」と「美濃返し」で強行軍は秀吉の代名詞になったようで。
秀吉の「美濃返し」と前述した「賤ヶ岳七本槍」らの活躍もあって、柴田勢は総退却。。
勝家は北ノ庄城へ逃げ帰る羽目に。。
今回のサブタイトルが「落城の母娘」
“母娘”ということは、察するに市と茶々。。
だから、城の中で市と茶々が色々話し合い、別れを惜しむシーンが出てくるのかなぁ〜って思っていたんですが、なかったですね。
いや、最初のアヴァンタイトル部分では市と茶々が抱き合ってたシーンあったんですけど、本編では割愛されてましたね。どうしてだろ？？
話が前後しますけど、市はドラマの最初のほう、つまり勝家が出陣を決めようとしたときの濡れ縁での立ち話のシーンで、
「このまま、春にならずに静かな暮らしを云々・・・」
それから、勝家が賤ヶ岳から戻ってきた時に
「私はどこまでも“織田”のため“兄上”のためを思って生きてまいりました。されど、いまは全く違う心持でございます。この年まで生き、市はやっと、まことの女子になりました。織田も戦もなく、一人の女として生き死にしたいと・・・」
って言ってたじゃないですか。
この市の心情っていうのは、なかなか難しいところですね。素直にとっていいものかどうか。
市は勝家を信頼していたのは間違いないとは思うんです。勝家にはそれだけの度量というかそういうもんがあったとは思うし。。
でも、一番は秀吉の天下で生き長らえるのは嫌だっていうことがやはりあって、娘・茶々に自分の遺志（⇒つまり「打倒秀吉」）を受け継いでもらうことが主だったんじゃないかなぁ〜って。
だから、勝家に対する“従順さ”と一方で秀吉に織田家を乗っ取られることの“無念さ”をドラマのどこかで表現してもらいたかったなぁ〜 それを市と茶々の「会話劇」に期待していたんですけど。。
本当に市の心から“織田”のためが消えたのか？？？
いや、茶々がそれっぽいことは言ってるんですよ。「筑前の野望を打ち砕く」とか・・・
でも、そのバックボーンというか論理的支柱が見当たらない。市の深層心理、つまり「打倒秀吉」のＤＮＡが茶々に受け継がれているのかどうか。。
それが分からない「落城の母娘」でした
最後に余談ですが、「刀狩政策」を最初に実施したのが秀吉だっていうのが定説になっていますが、秀吉よりも先に勝家が領国・越前で実施しています。
“鬼柴田”の名誉のため申し添えます。
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2006年07月06日
呆れた出来事
安倍氏に刃入り脅迫状 靖国参拝するなと
安倍晋三官房長官は６日午後の記者会見で、靖国神社参拝問題をめぐり、安倍氏あてにカッターナイフの刃が入った航空郵便の脅迫状が届いたことを明らかにした。届け出を受けた警視庁麹町署は脅迫容疑で捜査を始めた。
調べによると、東京都千代田区の内閣府を経由して首相官邸に届いたが、安倍氏や官邸職員にけがはなかった。文面は「靖国参拝するな！参拝すれば天罰下れ！天誅（てんちゅう）！」で、差出人として「中国（人）名」（安倍氏）らしい名前が書かれていた。７月３日付の香港の消印があった。
安倍氏は「脅迫は一切、私の行動や考えに影響を与えない」と述べた。
（共同通信） - 7月6日20時13分更新
はぁぁぁぁ〜・・・・・・・一体何考えてんだか・・・・・・
何でこういう事するかなぁ〜
ま、安倍官房長官はこういった卑怯で下劣な「脅し」には屈しないでしょうから。
安倍さん、昨日から「ミサイル」騒動で相当忙しいでしょうし。。お疲れのところにこんなくだらない、訳のわかんないモンが届くんだから、イライラしてるかな。というか呆れてスルーか。
それにしても怪我が無くて何よりです。
安倍晋三官房長官は６日午後の記者会見で、靖国神社参拝問題をめぐり、安倍氏あてにカッターナイフの刃が入った航空郵便の脅迫状が届いたことを明らかにした。届け出を受けた警視庁麹町署は脅迫容疑で捜査を始めた。
調べによると、東京都千代田区の内閣府を経由して首相官邸に届いたが、安倍氏や官邸職員にけがはなかった。文面は「靖国参拝するな！参拝すれば天罰下れ！天誅（てんちゅう）！」で、差出人として「中国（人）名」（安倍氏）らしい名前が書かれていた。７月３日付の香港の消印があった。
安倍氏は「脅迫は一切、私の行動や考えに影響を与えない」と述べた。
（共同通信） - 7月6日20時13分更新
はぁぁぁぁ〜・・・・・・・一体何考えてんだか・・・・・・
何でこういう事するかなぁ〜
ま、安倍官房長官はこういった卑怯で下劣な「脅し」には屈しないでしょうから。
安倍さん、昨日から「ミサイル」騒動で相当忙しいでしょうし。。お疲れのところにこんなくだらない、訳のわかんないモンが届くんだから、イライラしてるかな。というか呆れてスルーか。
それにしても怪我が無くて何よりです。
2006年07月05日
北朝鮮へ「自由と民主主義」のススメ
「ついに」というか、「やはり」というか・・・
撃ってきましたねェ〜
アメリカの金融制裁がかなり効いているってことの証左でしょうか。
“窮鼠猫を噛む”じゃないですけど、切羽詰っているのは間違いないでしょうね。
しかし、ホント怖いですよ。何を考えてんだか・・・許せない行為です。明らかに国際社会に対する挑戦です！
朝、目覚めてテレビつけたら、いきなりですもん。。
「北朝鮮、ミサイル発射！３発！！」
【産経ＷＥＢより】
【年表】北ミサイル発射をめぐる主な動き
■北朝鮮のミサイル発射をめぐる主な動きは次の通り。
１９９３年５月２９日 中距離弾道ミサイルのノドンを日本海に向け試射
９４・１０・２１ 米朝枠組み合意調印
９８・６・１６ 朝鮮中央通信がミサイルの開発・輸出を認める
９８．８・３１ テポドン１号を試射、一部が日本上空を越え太平洋に落下
９８．９・４ 北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」と発表
９９・９・１２ 米朝がミサイル再発射の一時停止で合意
０１・１・２０ ブッシュ米大統領就任
０１．５・３ 金正日総書記が欧州連合（ＥＵ）代表団に０３年までのミサイル発射凍結表明
０２・９・１７ 第１回日朝首脳会談。日朝平壌宣言で北朝鮮がミサイル発射凍結を０３年以降も延長する意向表明
０４・５・２２ 第２回日朝首脳会談。ミサイル発射凍結を再確認
０４．６・１０ 北朝鮮が５月初め、テポドン２号とみられるエンジン燃焼実験に成功と韓国紙報道
０５・２・１０ 北朝鮮が核保有宣言
０５．９・１９ 第４回６カ国協議で共同声明採択
０６・３・９ 北朝鮮が米本土全域を射程に収めるテポドン３号を開発中と在韓米軍司令官が証言
０６．５・１９ 北朝鮮でテポドン２号発射準備とみられる動きが活発化していることが判明
０６．６・１ 北朝鮮が、米国が圧力強化を続けるなら「超強硬な措置」をとらざるを得ないと警告
０６．７・５ 北朝鮮がミサイル発射、日本海に着弾
(07/05 07:36)
そして、【安倍官房長官の声明】
内閣官房長官声明
平成１８年７月５日
１ 本日（５日）未明より複数回にわたり、北朝鮮から、弾道ミサイル又は何らかの飛翔体が発射されたものと考えられる。政府としては、関係閣僚と関係省庁を緊急参集させるなどして、対応に万全を期しているところである。
２ 我が国としては、北朝鮮による今回の弾道ミサイル又は飛翔体の発射は極めて憂慮すべきものであると考えている。北朝鮮については、１９９８年８月にも我が国上空を通過するテポドン1を基礎とした弾道ミサイルの発射を行っており、今回、我が国を含む関係各国による事前の警告にもかかわらず発射を強行したことは、我が国の安全保障や国際社会の平和と安定、さらには大量破壊兵器の不拡散という観点から重大な問題であり、船舶・航空機の航行の安全に関する国際法上問題であると同時に、日朝平壌宣言にあるミサイル発射モラトリアムにも反する疑いが強い。また、六者会合の共同声明とも相容れない。北朝鮮に対しては、我が国として厳重に抗議し、遺憾の意を表明する。さらに、北朝鮮がミサイル発射モラトリアムを改めて確認し、それに従った行動をとると同時に、六者会合へ早期かつ無条件に復帰することを強く求める。
３ 北朝鮮による今回の発射に対しては、我が国として厳しい措置をもって臨む。今後速やかに我が国として法に則った措置を決定し、改めて発表する。
４ また、北朝鮮による発射は、国際社会において厳しく糾弾されるべきものである。このため、国際社会全体としての対応が重要であり、日米同盟に基づく米国との協力を始め、六者会合参加国を含む関係国との連携をさらに進め、また、国連安全保障理事会において然るべき対処がなされるよう働きかけを行う。
北朝鮮はホントに怖いですよ。
いや、断っておきますが、僕が怖いのは、かの国の国民や文化のことを言ってるのではなくて「政治体制」のことなんです。民族とかでは断じてなくて。
やはり「言論の自由」がないっていうのは恐ろしいことだと思うんです。
社会主義を標榜し、「自給自足の理想郷」を謳いながら、その実は、金正日という人があらゆる権限を独占して統治している人治国家です。
北がミサイルを保有するのは、国際社会で孤立を深めている中でアメリカと渡り合うためってのも理由としてはあるんでしょうが、中東へ（兵器を）輸出して外貨をせっせと稼ぐって側面もまたあるわけで。
これは別に自国民を守るためではないと思う。
ひとえに「政治体制」を守るだけという非常に恐ろしいスタンスに他ならない。
「拉致問題」も最終的には北朝鮮の政治体制が崩壊して、民主主義国家として成立しなければ、解決はしない問題なんです。
横田滋さん・早紀江さん夫妻をはじめとする拉致被害者家族の方々のことを思うと、ホント悔しいですよ。。
で、日本政府の対応は素早かったですね。
朝７時３０分頃には「安全保障会議」を設置しましたし、「経済制裁」を発動しました。
万景峰号の入行停止、改正外為法に基づいた、北への送金行為・現金持ち出し行為を届け出から許可にすることで事実上の“停止”。
今後は、国際社会（安保理）の動向にも注目です。
北はアメリカとの２国間協議で打開したいのかもですが、やはり６カ国協議の枠でやらないと。９４年のときのような米朝合意の轍は踏んじゃならん。
そして、北の後ろ盾だと思われていた中国も面子を失った格好で。。韓国だってロシアだって・・・まさか「対北」政策を転換せざるを得ないだろうし。。
とにかく、今回のミサイル発射は国際的にも糾弾されなければならないですね。
北が国際的に立場を確保したいのなら、現在の政治体制は改める必要があるんです（というか政府上層部が総退陣して体制が崩壊すること）。
でも、国際社会がいくら北朝鮮へ“「自由と民主主義」のススメ”を説いても、かの国が「ハイわかりました」と応じるとは思えない。。
じゃ、どうすればいいか。。。どうやって「自由と民主主義」をススメたらいいのか。。
国連外交による説得かもしくは・・・国連決議による軍事行動になるのか・・・
撃ってきましたねェ〜
アメリカの金融制裁がかなり効いているってことの証左でしょうか。
“窮鼠猫を噛む”じゃないですけど、切羽詰っているのは間違いないでしょうね。
しかし、ホント怖いですよ。何を考えてんだか・・・許せない行為です。明らかに国際社会に対する挑戦です！
朝、目覚めてテレビつけたら、いきなりですもん。。
「北朝鮮、ミサイル発射！３発！！」
【産経ＷＥＢより】
【年表】北ミサイル発射をめぐる主な動き
■北朝鮮のミサイル発射をめぐる主な動きは次の通り。
１９９３年５月２９日 中距離弾道ミサイルのノドンを日本海に向け試射
９４・１０・２１ 米朝枠組み合意調印
９８・６・１６ 朝鮮中央通信がミサイルの開発・輸出を認める
９８．８・３１ テポドン１号を試射、一部が日本上空を越え太平洋に落下
９８．９・４ 北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」と発表
９９・９・１２ 米朝がミサイル再発射の一時停止で合意
０１・１・２０ ブッシュ米大統領就任
０１．５・３ 金正日総書記が欧州連合（ＥＵ）代表団に０３年までのミサイル発射凍結表明
０２・９・１７ 第１回日朝首脳会談。日朝平壌宣言で北朝鮮がミサイル発射凍結を０３年以降も延長する意向表明
０４・５・２２ 第２回日朝首脳会談。ミサイル発射凍結を再確認
０４．６・１０ 北朝鮮が５月初め、テポドン２号とみられるエンジン燃焼実験に成功と韓国紙報道
０５・２・１０ 北朝鮮が核保有宣言
０５．９・１９ 第４回６カ国協議で共同声明採択
０６・３・９ 北朝鮮が米本土全域を射程に収めるテポドン３号を開発中と在韓米軍司令官が証言
０６．５・１９ 北朝鮮でテポドン２号発射準備とみられる動きが活発化していることが判明
０６．６・１ 北朝鮮が、米国が圧力強化を続けるなら「超強硬な措置」をとらざるを得ないと警告
０６．７・５ 北朝鮮がミサイル発射、日本海に着弾
(07/05 07:36)
そして、【安倍官房長官の声明】
内閣官房長官声明
平成１８年７月５日
１ 本日（５日）未明より複数回にわたり、北朝鮮から、弾道ミサイル又は何らかの飛翔体が発射されたものと考えられる。政府としては、関係閣僚と関係省庁を緊急参集させるなどして、対応に万全を期しているところである。
２ 我が国としては、北朝鮮による今回の弾道ミサイル又は飛翔体の発射は極めて憂慮すべきものであると考えている。北朝鮮については、１９９８年８月にも我が国上空を通過するテポドン1を基礎とした弾道ミサイルの発射を行っており、今回、我が国を含む関係各国による事前の警告にもかかわらず発射を強行したことは、我が国の安全保障や国際社会の平和と安定、さらには大量破壊兵器の不拡散という観点から重大な問題であり、船舶・航空機の航行の安全に関する国際法上問題であると同時に、日朝平壌宣言にあるミサイル発射モラトリアムにも反する疑いが強い。また、六者会合の共同声明とも相容れない。北朝鮮に対しては、我が国として厳重に抗議し、遺憾の意を表明する。さらに、北朝鮮がミサイル発射モラトリアムを改めて確認し、それに従った行動をとると同時に、六者会合へ早期かつ無条件に復帰することを強く求める。
３ 北朝鮮による今回の発射に対しては、我が国として厳しい措置をもって臨む。今後速やかに我が国として法に則った措置を決定し、改めて発表する。
４ また、北朝鮮による発射は、国際社会において厳しく糾弾されるべきものである。このため、国際社会全体としての対応が重要であり、日米同盟に基づく米国との協力を始め、六者会合参加国を含む関係国との連携をさらに進め、また、国連安全保障理事会において然るべき対処がなされるよう働きかけを行う。
北朝鮮はホントに怖いですよ。
いや、断っておきますが、僕が怖いのは、かの国の国民や文化のことを言ってるのではなくて「政治体制」のことなんです。民族とかでは断じてなくて。
やはり「言論の自由」がないっていうのは恐ろしいことだと思うんです。
社会主義を標榜し、「自給自足の理想郷」を謳いながら、その実は、金正日という人があらゆる権限を独占して統治している人治国家です。
北がミサイルを保有するのは、国際社会で孤立を深めている中でアメリカと渡り合うためってのも理由としてはあるんでしょうが、中東へ（兵器を）輸出して外貨をせっせと稼ぐって側面もまたあるわけで。
これは別に自国民を守るためではないと思う。
ひとえに「政治体制」を守るだけという非常に恐ろしいスタンスに他ならない。
「拉致問題」も最終的には北朝鮮の政治体制が崩壊して、民主主義国家として成立しなければ、解決はしない問題なんです。
横田滋さん・早紀江さん夫妻をはじめとする拉致被害者家族の方々のことを思うと、ホント悔しいですよ。。
で、日本政府の対応は素早かったですね。
朝７時３０分頃には「安全保障会議」を設置しましたし、「経済制裁」を発動しました。
万景峰号の入行停止、改正外為法に基づいた、北への送金行為・現金持ち出し行為を届け出から許可にすることで事実上の“停止”。
今後は、国際社会（安保理）の動向にも注目です。
北はアメリカとの２国間協議で打開したいのかもですが、やはり６カ国協議の枠でやらないと。９４年のときのような米朝合意の轍は踏んじゃならん。
そして、北の後ろ盾だと思われていた中国も面子を失った格好で。。韓国だってロシアだって・・・まさか「対北」政策を転換せざるを得ないだろうし。。
とにかく、今回のミサイル発射は国際的にも糾弾されなければならないですね。
北が国際的に立場を確保したいのなら、現在の政治体制は改める必要があるんです（というか政府上層部が総退陣して体制が崩壊すること）。
でも、国際社会がいくら北朝鮮へ“「自由と民主主義」のススメ”を説いても、かの国が「ハイわかりました」と応じるとは思えない。。
じゃ、どうすればいいか。。。どうやって「自由と民主主義」をススメたらいいのか。。
国連外交による説得かもしくは・・・国連決議による軍事行動になるのか・・・
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