輸入化粧品申請攻略法 2009年版 PART4
二十六 審査を早めるために
化粧品の申請に要する時間には、審査期間、検査期間、申請資料の準備状況、審査許可の方針などが関係する。
1 輸入特殊用途化粧品は、当月の審査会に間に合うタイミングで申請すること。
2 化粧品の検査期間については、一般に、代理申請を専門に行う会社は検査機関と良好な協力関係を保っているので、検査に要する時間を比較的短くすることができる。
3 申請資料の準備状況も申請期間に影響を与える。資料の準備状況が良好であれば、評価委員会での異議や修正がなく、期間を短縮できる。
4 評価委員会が、ある技術問題に対して新しい見解を持った場合、追加試験が必要になるか、または申請機関が更なる資料を提出する必要が生じることがあるが、この場合は審査期間が延びる。
5 総じて、化粧品の申請期間を短縮するには、各段階でかかる時間を合理的に組合せ、専門スタッフによって申請資料をチェックするころである。ただし、それでもなお、審査評価方針の影響を受けることは排除できない。
二十七 化粧品の申請資料の提出先
輸入化粧品、中国産特殊用途化粧品、化粧品の新原料許可の受理業務は、SFDAが担当する。
申請場所:国家食品薬品監督管理局行政受理サービスセンター
住所:〒100810 北京市西城区北礼士路甲38号
電話:010-6831−5572
二十八 輸入化粧品名の商標登録
化粧品の中国語または英語のブランド名は、商標として登録しなければならないと法律で義務付けられているわけではないが、登録することを強くお勧めする。国際商標登録分類によれば、化粧品は第3類で、美容サービスは第44類である。一般的にはこの2種類のカテゴリーで登録をするのが適切である。
海外の化粧品企業がSFDAに「輸入(非)特殊用途化粧品許可証」を申請するとき、衛生部の「健康関連製品の命名規定」に基づいて、製品名を提出しなければならないが、その製品名は、商標、通用名、属性の3つの部分で構成される。このうち、「商標」が企業のブランド名であるが、中国の衛生部は審査にあたって、それが中国で商標として登録されているかどうかには関知しない。つまり潜在的なリスクが非常に大きいということになる。「輸入化粧品許可証」が取得すれば、提出した製品名に含まれる「商標」も許可証に記載されるが、もしその商標を中国で登録していなければ、誰か別の人に登録をされてしまうという可能性がある。製品名が「許可証」の名称と完全に一致していないまま製品を販売することはできないため、その場合は製品名を変更しなければならないが、製品の包装や宣伝材料を新たに作成する必要が生じるだけではなく、「輸入化粧品許可証」自体の製品名を変更する手続きを行う必要が生じる。新たに製品名を決めてから商標登録して、さらに「輸入化粧品許可証」を申請することはもちろん可能だか、大変な手間と費用と時間のロスとなる。したがって、SFDAに「輸入(非)特殊用途化粧品許可証」の申請をする前に、「中国国家工商管理総局商標局」で、商標登録を申請することをお勧めする。調査の結果、その名称が使用されていなければ、「先願主義」の原則に基づいて、その商標は登録できる。
二十九 ドメインの取得
インターネットのドメインは、ネット上のサーバー名またはシステム名であり、世界中で重複するものがない。固有で独自性があり、ドメインがあれば世界中から間違いなく訪問でき、社会的にも価値は認められているため、先に取得するほうが得であると言える。ビジネスの観点からも、ドメインは「インターネット上の企業のブランド」として重視されている。
中国市場へ参入するのであれば、中国でもトップクラスのドメインを取得することを検討すべきである。数十元を支払ってドメインを確保しておけば、将来中国語のサイトを構築するのにも使用できる。
三十 自社での申請と代理機関への委託
自社で申請するのがいいか、代理申請を選択するのがいいかは、企業の状況に応じて決めるべきである。一般的に、申請の時間的余裕があり、専従のスタッフがいる企業は自社申請を選択することは可能である。資生堂やロレアルなどの大企業は、社内にコンプライアンス関連部門があり、自社で申請を行っている。中国市場への進出を急ぎ、時間をかけたくないのであれば、やはり専門の代理申請機関に委託するべきである。彼らは経験豊富で小回りが利くので、時間と費用の節約になる。さらにコストを削減したければ、北京の会社をお勧めする。中国の政策や法規、登録の手順、技術要求などは、諸外国に比べて大きく異なり、海外の企業が、申請を熟知しないために申請に失敗するということは多く、時間とコストをかけたにも関わらず、最初からやり直し、ということがあるので、特に海外の企業には、代理機関による申請をお勧めする。
三十一 代理申請機関の選びかた
代理機関に申請を委託するとき、どうすればきちんとした代理機関を探し当てることができるか、どこに依頼するのが適切かが、最も重要なことである。軽々に判断して、見かけ倒しの専門的でない会社に依頼して、申請に失敗することもある。
代理機関を判断するのに参考になる基準をいくつかご紹介する。
1 工商局の登録チェック
先方が提示する営業許可証のコピーを確認するだけでなく、原本を確認すること。最も良いのは工商局のサイトでその会社を検索することである。正規の経営であれば必ずヒットする。北京の会社を検索するのであれば、北京市工商局のサイト(http://www.hd315.gov.cn)のトップページの「企業信用」の欄で情報を提供している。ヒットしない会社はニセ業者の可能性がある。さらには、「機関コード証」と「税務登記証」をチェックすることである。
2 登録資本金のチェック
登録資本金は、ある程度企業の実力を反映するため、資本金が100万元を超える会社を選択することをお勧めする。
3 不動産のチェック
その代理機関が固定のオフィスを所有しているかどうかをチェックする。最も良いのはオフィスが自社ビルまたは自社所有の部屋であることで、不動産の証明書を提示できる会社は実力もあり信頼できると判断していいだろう。
4 その会社の成功事例のチェック
成功事例を提供できるかどうかをチェックする。ただし、成功事例を提供しただけでは、会社の実力を完全に説明したことにはならないので、問題がまったくないとは言えない。
5 ネットでチェック
インターネットでその会社を検索する。ネット上でのランキングや、報道関係をチェックする。また、重要なこととして、その会社についての訴訟や、悪い情報や記録がないかどうかを調べる。また、会社のサイトは正規のものかどうか、例えばICPをチェックしたり、工商局の登録マークがあるかどうかを確認する。サイトは情報が豊富で常時誰かがケアしているかどうか、といった側面にも、正規の会社であるかどうかが反映される。
6 最後に、最も良いのは、その会社の営業場所へ赴いて、現場でチェックして、フェイスツーフェイスで交流して、適切な会社であるかどうか、自分で判断することである。
