2008年03月10日

一本のコミュニケーションの向こうにある何か

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)という本を読んで感銘を受けた一文がある。


「書く作業は、立体的な考えを線状のことばの上にのせることだ」


この一文は、私がこれまで漠然と感じていた事を見事に言葉にしている。

思考は点ではない、自分の頭の中で何次元にも広がりを持っている(と普通人は
感じているだろう)。
文字にするということ、ことばにするということはそれを一つの線にすることなのだ。
そして、その連続した線の接点である点で人と人はコミュニケーションする。

その点で議論したり、同情したり、お互いのことをわかりあったりする。
考えてみれば奇跡のようなことを私達は毎日何気なくやっているのだ。

それに比較すると、同じように全てを0と1という2択の点で信号をやりとりしながら
コンピューターはそれを超高速で行うことにより、様々な表現をする事ができる。

ウェブも文字だけでなく、画像や、音声やさらには動画まで扱う事ができるようになった。
しかも離れた場所でも一瞬で伝達できる。我々人間が可能だったコミュニケーションの
何倍もの情報を一瞬でやりとりできるのだ。
つながりは点だといってしまえば一緒だが、接点で扱える事は飛躍的に異なっている。

これらを使うことにより、我々のコミュニケーションはもっと進化するのかもしれない。
お互いをもっと理解できるようになるのかもしれない。
お互いがもっと理解できるようになれば、戦争や無駄な争いやたくさんの不幸が救えるだろう。

そして我々はまだ、その使い方を編み出していないのかもしれない。
もしそうだとしたら、今は本当にその夜明け前なのかもしれない。

お互いがさらに理解できるコミュニケーションのとり方。
それについてじっくり考えてみたい。

sfukuchan at 00:39│Comments(0)TrackBack(2)この記事をクリップ! 

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1. 『思考の整理学』  [ 本だけ読んで暮らせたら ]   2008年03月11日 00:45
『思考の整理学』  外山 滋比古/著、 ちくま文庫(1986年) 名著。 動いている物体が、その運動を継続しようとする物理。慣性の法則。 これと似たようなことで、生理的な慣性や心理的な慣性がある、と著者は云う。 もともと静止したフィルムなのに、連
2. 思考の整理学 / 外山滋比古  [ The Wrong and Winding Road ]   2008年03月13日 17:47
 考えるということはどういうことかを徹底的に考えた本。この本を読むと学校教育の呪

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