開幕しました。
早速どの試合もネタが豊富ですが、1試合ずつ。

なお、昨年まで清水の試合はレビューしないことにしていましたが、今季は解禁。
ただし、どうしても主観が入るところはあると思いますので、その辺は割り引いてもらって結構です。

と言うことで試合。
鹿島@清水
主審:佐藤隆治
副審:相樂亨、八木あかね
四審:上村篤史
0分犬飼高い位置でカイオを押してファウル。
1分カイオのドリブルに八反田近足タックル。
その後犬飼のタックルにカイオの膝が入ってファウル。
2分本田体を入れて奪ったところを倒されてファウル。
3分八反田体を入れて奪う。
5分カイオのキープを犬飼ホールド。
5分中盤で金崎の肘が本田に入ってファウル。
クイックをソッコが邪魔?注意。
8分ルーズボールに三浦のキッキング。
11分長沢ポストに後ろからタックル。ウェイトして笛。
14分ボールを追ってヤコと高崎接触するが立ちなさいのジェスチャー。
15分竹内手をかけられながらもドリブル。強い。
16分競り合いで高崎ファウル。平岡の首に入ったか。
17分清水CKで注意。一度止めてかなり強めの注意。
19分長沢ポストに手をかけて柴崎ファウル。
クイックから清水倒れてアピールも、ノーで奪われてロング狙われる。
24分大前ライン際ドリブルにファウルタックル。
26分八反田の高崎への後ろからのタックル。ファウル扱いに抗議するがこれは危険。クイックも止めて治療。
26分大前ファウルに不満気。
26分長沢ファウルに不満気。
27分鹿島GK判定。佐藤さんいい位置。
28分大前のパスにアフターでソッコの肘が入ってファウル。ちょっと痛む。
32分大前後ろから押してファウル。
35分スローインでボール2個入る。
35分競り合いで金崎が三浦にトリップ。不満気。
36分本田キープに梅崎押してファウル。
37分大前先制!オフはなし。
無題
オフサイドラインを引くまでもなく、大前はオンサイドだと分かりますね。
なお、手前の長沢はオフサイドポジションにいますが、「プレーに干渉」していないので反則にはなりません。
鹿島サポさんで勘違いしてる方がいたようですが、その方に対してツッコミを入れてる人の中にも間違ってる方が多いように感じます。
競技規則的には「関与」でなく「干渉」していないからノットオフサイドでして(ボソッ……
そして「干渉」=「ボールに触る」であります。

つまり、このパスが長沢の方に出ていても、長沢が反応したり、そのボールをまたいだりしただけでは、オフサイドは成立しません。
トラップやシュートやパスなど、ボールに触った瞬間、初めて反則となり、旗が上がります。
そして、長沢が触る前に大前や他の選手が拾えば、正常なプレーとして続行されることに。

この点、間違いやすいので、何度でも繰り返しいたします。
特にサッカー歴が長い方ほど、昔の知識のまま覚えてると思いますので、2005年に変更になったこのルールを是非とも上書きしておいてください。
なお、例外も多いので、以下のまとめでオフサイドそのものをおさらいしておくと良いと思います!
(W杯で起きそうな)間違いやすいルール オフサイド
41分カイオ前線で抑えてファウル。異議で警告。
42分競り合いで長沢痛むがノーのジェスチャー。
43分本田クリアに土居足裏入ってファウル。
44分三浦トラップでハンド。
44分ソッコ後ろから高く足上げて出してファウル。警告。
AT1分。
46分競り合いで本田が抑えてファウル。
47分本田戻りオフサイド。
48分競り合いで清水ジャンピングアット。
クイックから本田トリッピング。
55分鹿島中盤でこけるがノー。
56分村田のクロス。GK判定にブーイング。
57分犬飼スリップから遠藤に手をかけてファウル。警告。
59分競り合い本田に西がトリップ。本田痛む。
そのFKでオフサイド。
65分長沢シュートが相手に入ってファウル。
66分犬飼を遠藤引っ掛けてファウル。
69分鹿島同点。入ったか?入ってない。
無題
さて、問題のシーン1つめです。
まず、これも何度か言ってますが、「ラインを割る」というのは、ボールの全てが完全にラインを超えた状態。
png
図で言うと、左下の状態だけがラインを割ったものになり、右端のように「ボールの頂点自体はラインの外にあるが、ボールの端っこがちょっとでもラインにかかってる」と、まだインプレーです。
その観点で見ますと、三浦がクリアした瞬間、ボールの一部はまだラインにかかってますねえ。
もちろん、角度によって見え方は変わるんですが、おそらくこれはどの角度から見ても超えてなかったかと。

ただまあ、人間の目でやる以上、これを見極めるのは困難です。
2ステージ制でお金が入ったらGLTも導入して欲しいところですが、今は人がやるしかありません。
その判定に間違いがあっても、それは受け入れましょう。

問題は手続きの方でして……
このクリアの瞬間、佐藤主審は判断を下さずA1相樂さんの方に視線をやります。
そして(映っていませんがおそらく)相樂さんのフラッグアップを見て、得点を認めるジェスチャーをしました。
これ自体は正しい手続きなんですけど、相樂さんはどの程度確信があったのかなあと……
ライン上に平岡、遠藤、そしてゴールポストがあり、その向こうでの出来事ですから、いくら良いポジショニングを取っていても、「割った」と確信は持てなかったんじゃないかと。
それでも主審に対して進言する行為が正しいのか、その辺が気になりました。
村上さんが座談会でおっしゃってましたが「見えないもの、確信がないものは吹けない」という姿勢。
それを考えたら、ここは上げないのが正解だったんじゃないかな~という気がします。
69分デュークが西に引っ掛けられてファウル。
70分ヤコの持ち上がりを倒してファウル。
72分競り合いで清水倒れるがノー。
72分クロスに高崎が三浦をトリッピング。不満気。ブーイング。
72分長沢を抑えてファウル。
74分本田ゲット。完璧
75分清水スローイン判定にブーイング。ん?FK?
鹿島スローインと思った山本が、まだインプレー中のボールを触ってハンド取られた模様。
76分平岡クリアで接触して痛む。
77分犬飼ブロック!ハンド?
そして2つめの問題シーン。
無題
手に当たってるのは明白です。
ただし、「手に当たっただけではハンドリングにならない」というのは、これも何度も言っているお話。
大事なのは、この手が「意図的」に使われたかどうかであり、それを判断する条件が以下です。
2015レフェリー座談会 その2 - とりあえず
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で、犬飼が手に当たった後、腕をさらに開いてるように見えるのが気になるんですよね~。
これが、腕を引くような形であれば、「体を倒した時、自然な位置にある手に当たった」だけとも考えられますが、外に押し出す意図を感じます。
よって、これは「腕がボールの方向に動いており、ハンドリングとすべきであった」というのが第一印象。
なお、その場合は「得点の阻止」に当たりますので一発退場です。

しかし、佐藤主審は手に当たったとの確信を持てず、ハンドリングを取れなかった。
そういう判定の可能性が高いかと思います。
先述の「見えないものは吹けない」という考えですね。

もちろん、これだけ明確に当たっているわけですから、見えてなかったとしたら、それはポジショニングや予測に問題があったということ。
だとしたら大いに反省していただきたいところです。

一方で、「手に当たったことは見えていたけど、取らなかった」可能性も少しだけあるかなと思います。
この手の動きが、ボールが当たった反応によるものと考えた場合、「至近距離でのシュートである」として取らない場合ですね。
以前でしたら、「それでも、シュートブロックに入るのに腕を開いていた犬飼が悪く、未必の故意を認定すべき」と言ってたんですけど、第三の条件の文面が変わったことから、ちょっと自信がなくなっております。。。

と言うのも、その直前のプレー。
無題
ヤコビッチのクリアが豊川の手に当たったものも、同様にハンドリングとはしてないんですね。
これは見えた上で「距離が短い」ということで取らなくても妥当だと思いますが、この判定に引きずられる形で取らなかったのかな~という気もします。

いずれにせよ、ハンドリングが「当たった」か「当てた」かの判断が大事なように、主審には「取らない」のか「取れない」のかのジェスチャーを明確にして欲しいなあと思うところ。
西村さんなんかは、その辺きっぱりと「ノー!」のジェスチャーされますよね。
佐藤さんにも、毅然としたものを見せて頂きたかったです。
(逆に言うと、それが出来なかったということは、やっぱり「取れなかった」のかな~と思います)
82分ライン際犬飼引っ掛けられてファウル。痛むが時間稼ぎだな。
84分長沢オフサイド。
85分中盤で潰して清水ファウル。
86分バイタルで背中から押して八反田ファウル。
88分長沢足裏タックル。取らなかったけど危険。
AT4分
91分金崎突破をヤコ倒してファウル。警告。
と言うことで。
2つ大きな判定があり、騒がれました。
2つともほぼ誤審だとは思います。
もちろん、我々はリプレイを何度も見れますから明確に語れるのであって、試合の流れの中で起きたら難しい判定だということも理解します。
それを踏まえて、より説得力のあるポジショニング、態度を示せるよう、頑張っていただきたいものであります。
この試合の「誤審」については、もしかしたら追加副審がいれば防げたかもしれませんが、現状日本で導入される予定はありませんしね。
個人的に、追加副審は置いても虚しいだけだと思ってますし、なんとか4人制の中で対応していけるよう、審判団の皆さんの、一層の精進を望みます。

特に、ゼロックスでの名木さんと山本さん、今回の相楽さんに佐藤さんと、アジアカップ組の皆さんが軒並みミスに絡んでしまってますからね…
次のW杯出場のためにも、より高いレベルを目指していただきたいところです。