2011年11月02日

恥知らずのパープルヘイズ

恥知らずのパープルヘイズ −ジョジョの奇妙な冒険より−
恥知らずのパープルヘイズ −ジョジョの奇妙な冒険より−
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ジョジョ5部のサイドストーリー。
荒木飛呂彦の30周年プロジェクトのひとつ。

ライトノベル作家がジョジョの世界観を文章化するというものです。

以前は乙一もやってましたね。

読んだ感想は、いまいち。
ライトテイスト過ぎた。


あのフーゴが主人公というのは、良かったけど、
いろいろ5部とか4部とかのエピソードを盛り込み過ぎな気がした。

それでなくても成立するのすら難しいエピソードなのに
なんだかストーリーの幹がわからなくなる内容でした。


5部の途中で離脱したフーゴは、
とても人間的な感じがして、さらに荒木本人もあとがきで書いてたけど
「5部のどこかでいつか再登場するんじゃないか」と思ってた。
けど、結局はそのままサヨナラすることになってたから、
この本でそこんところのモヤモヤを解決してくれるかと期待してしまってた。

そういうところで5部の途中からの話をすると、
ボスを裏切りトリッシュを奪還することにしたブチャラティについていけなくなり
仲間のうちフーゴだけが、ボスを裏切れなくなる。

この本は、その後のストーリーだけど、いかんせん無理がありすぎる。


まず、裏切られたボスは、取り残されたフーゴをそのままにすること自体考えられないし、
フーゴを人質にブチャラティたちに交渉or強襲を仕掛けるのが普通でしょ。
もしくは、見せしめのためにその場にいたフーゴを殺さない訳がない。
フーゴが生き残る可能性があるとすれば、
ボスに再び忠誠を誓ってブチャラティたちに攻撃を仕掛けるしかないでしょ。


この最大の謎を投げ出したとしても、
それについて「恥知らず」って言いすぎでしょ。

こういう前提条件を無視してジョルノにもう一度取り入るために
フーゴが行動するということも考えにくいしなあ。
今回の本のように、フーゴがジョルノのために行動する動機が希薄すぎんねん。
どっちにしろ殺されるからか?
だとしたら、そんな非情なジョルノはマンガではなかったので、
これまた世界観が違いすぎると思った。


それに比べればまだ乙一のbookの方が無理なく成立してたような気がする。


今後発売予定の舞城王太郎のは、とても好きな作家だから
とてもとても気になるけど、同じ轍を踏むようだったら、
このノベライズのプロジェクトをぼくは憎むね!
だって、好きな漫画家と好きな作家に対して同時に落胆させることになるんだから。


頼むぜ、舞城王太郎!!!
shabazo at 02:06│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by ミルキーズ   2011年11月05日 23:36
bookでも些細な違和感(露伴の1人称が「わたし」とか)が気になったので、こりゃスルーがよさそうやね
題材はおもろいのになー、残念!
2. Posted by shabazo   2011年11月12日 22:39
>milky
遅くなったけど、コメントありがと。
たしかにファンはスルーしたほうが良いかもね。
変なストレスたまるから…。

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