コミズムシ

2015年11月04日

 11月3日、文化祭で知り合いになったO君と比叡平周辺の池巡りをしました。私はどの池にも行ったことがなかったので、O君に3つの池を案内してもらいました。比叡平周辺には池が少なくカエルの繁殖には不利なので、これからは少しでも水場の環境を守っていこうと思います。とりあえず池に何がいるのか網で探ってみました。

A池:小さな浅い池です。流出用のパイプが低い位置に設置してありますので、これ以上水が溜まることはありません。池の中にはオオカナダモ(アナカリス)らしき水草が一部にありました。多くの枯れ葉が沈んでいます。
 アカハライモリがいますが比較的痩せています。まだエラの残っている幼イモリも棲んでいました。他に数種類のヤゴと種名のわからない昆虫がいました。

A池ヤゴやイモリなど

この種が多いこれは何?

ヤゴ2拡大ヤゴ1拡大

イモリ幼生

B池:こちらも小さな池で全面が浮き草で覆われています。中には沈水植物がありましたがシャジクモでしょうか。
 着くとすぐにO君がイシガメを捕まえました。写真を撮っているうちに池に戻りました。この池には普通のアメンボとコセアカアメンボの2種類が棲んでいます。大きなオニヤンマのヤゴがいくつかみつかりました。他にも数種類のヤゴがいますが種名はわかりません。こちらのアカハライモリは比較的大きく、雄の尾には婚姻色が出ています。秋に水温が10℃を切るようになると雄は精嚢を雌に渡します。小さなヤマアカガエルがいましたが、左足はありませんでした。この写真のゲンゴロウはクロズマメゲンゴロウでしょうか、それともチャイロマメゲンゴロウでしょうか?
 飛んで来たオオセンチコガネはきれいな緑色でした。

B池イシガメ

コセアカアメンボモノアラガイ

オニヤンマのヤゴヤゴ

マメゲンゴロウの一種ゲンゴロウ類の幼虫

ヤマアカガエルの子蛙ヤマアカガエルの子蛙のあご

アカハライモリの雌オオセンチコガネの緑化固体

C湿地:こちらは上記の池と比べるとかなり大きな湿地です。水深は浅く水底は細かい泥で覆われています。日当りは良好です。
 池には小さなヤゴが無数に棲んでいます。そばを流れる小さな川は護岸で固められていますが、アカハライモリが多数見つかりました。この池にはコオイムシやマツモムシ、コミズムシなど水生昆虫の種類も豊富です。

 どの池も両生類の繁殖場所になっていると思います。また3月と5月頃にO君と訪れてみます。

裏比叡平湿地

ヤマカガシの幼蛇イモリ幼生

コオイムシなど2コオイムシなど

マツモムシとコミズムシマツモムシ腹側

 戻ってからO君にかみなり山を案内しました。三段広場からクルミの木に行く途中でO君がクマの爪痕らしきものを見つけました。シカの角による傷かもしれません。以前は気づきませんでしたので新しい傷です。

三段広場からの比叡山クマ剥ぎ?

shagalshagal at 23:24│コメント(4)トラックバック(0)