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2003年度・米・94分 Shattered Glass

■製作総指揮:トム・クルーズ

■監督/脚本:ビリー・レイ

■出演:ヘイデン・クリステンセン/ピーター・サースガード/クロエ・セヴィニー/スティーブ・ザーン/ハンク・アザリア


大統領専用機内に唯一設置されている米国で最も権威のあるニュース雑誌、
THE NEW REPUBLIC誌。
その若手記者が、27件もの捏造記事を書いていたのだという。

若干24歳のスティーブン・グラスは、
いつも同僚にお世辞を言って相手に好印象を与え、記事に行き詰まると、
「手伝って。」と甘える。
捏造が発覚して編集長にとがめられると、
「なぜ、部下の僕をかばってくれない?」と逆に相手を責める。

彼は、記者としてだけではなく、人間としても
どうしようもないガキで、観ていてイライラしてくる。

ウケを狙って、嘘に嘘を重ねて捏造記事を書く、グラス。
けれど彼は、いつかはバレるんじゃないかとビクビクしていたのだと思う。
嘘の上塗りシーンでは、観ていて胃がキリキリと痛くなってきた。
私だったら、きっと耐えられない。

その「びくびくさ」と「したたかさ」をヘイデン・クリステンセンが熱演していました。
彼は、この作品でもダークサイドに堕ちる役をしていたのですね。

本編とは別にスティーブン・グラス本人と、
かつての上司のインタビューがありましたが、

「彼のことはもう考えたくもないね」
と言い放った、かつての上司がとても印象的でした。

原題‘Shattered Glass’は「粉々に砕け散ったグラス」。
ガラスのように粉々に砕けてしまった信用と、彼のfamily nameの
‘Glass’を引っ掛けた洒落た題名だと思うのですが、
この邦題、センスがないなぁ。