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B001CJ0UXAミスト [DVD]
2007年度・米・125分 The MIST
■原作:スティーヴン・キング
■監督/脚本:フランク・ダラボン
■出演:トーマス・ジェーン/マーシャ・ゲイ・ハーデン/ローリー・ホールデン/アンドレ・ブラウワー/トビー・ジョーンズ/ウィリアム・サドラー
R-15

すべての人々の運命を、「霧」に潜む“何か”が狂わせていく―

てっきり「ザ・フォッグ」を彷彿とさせる作品かと軽んじて観始めたら、全くの別物だった。
非常に恐ろしくて、観ていて震えがきた。

この作品の本題は、霧に潜む“何か”ではない。
人が極限状態になったときどのような行動をとるのか―。
人間の本質について描かれているのだ。

霧の中の何かに脅えながら、人々が次第に豹変していく・・・。
ミスト

人は極限状態に達したとき、暴動や殺戮、自殺、と恐ろしい行動にはしる。
そして、そこへ宗教のような、すがりつけるものが現れたとき、人は一瞬にしてそれに飛びつく。
聖書を手にし、まるで自分が教祖にでもなったかのように自己陶酔し、人々を集め、自分たちと違った考え方をもつ者を排除しはじめる―。
なんて恐ろしい図式だろう。
今、世界各地で起こっている暴動や戦争は、まさにその極致ではないだろうか。

それを演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンの巧いこと!
彼女がひっぱたかれたとき、胸がすーっとした。

世の中で一番恐ろしいもの、それは人間の心そのものだということを思い知らされる。

車が止まったとき、ギリギリまでなぜ待てなかったのだろう。
父親の叫びと一緒に、私も「えーーーっ!!」と叫んでしまった。

これまでに観た作品の中で、恐らく一番後味の悪い、驚くべき結末だった。
もう一度見てみたい気もするが、しばらくは無理。


 原作は、スティーヴン・キングの「霧」。
この短編集10作品の中の1作。
結末が、どうやら違っているらしい。

スケルトン・クルー〈1〉骸骨乗組員 (扶桑社ミステリー)
矢野 浩二郎
4594002846
 その後、原作を読みました。ほぼ映画と同じです。読みながら映像がよみがえってきました。しかしながら、ラストに物足りなさを覚えました。読み手に考えを委ねています。
映画は、原作を超えていると感じました。