![]() | オリジナル・サウンドトラック『Dr.パルナサスの鏡』 2009年度・英/加・124分 The Imaginarium of Doctor Parnassus ■監督:テリー・ギリアム ■出演:ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー、リリー・コール、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、アンドリュー・ガーフィールド、バーン・トロイヤー、トム・ウェイツ PG-12 |
撮影中に主役であるヒース・レジャーが急逝したため、彼と親交のあったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が彼の役を引き継ぎ、映画を完成させた。3人の出演料は、当時2歳であったヒースの遺児である娘マチルダに全額寄贈したのだという。
ヒースによる「現在」のシーンは既に撮影済みだったため、「想像の世界」を別の3人が演じたのだが、違和感無く観ることができた。むしろ、最初からこのメンバーで撮影をすることを想定していたかのような完璧さだった。

三者三様の「トニー」がそれぞれ個性的で素晴らしかった。
勿論お気に入りはジョニー出演シーンだ。お姉様がたの扱いが上手!
彼が出ているだけで、その場面が華やぎ一段と引き立つ。
出番は少なかったけど、久しぶりにフェロモンムンムンのジョニーを十分堪能させていただいた


いつの頃からか歳をとらなくなったクリストファー・プラマー。
現在80歳だが、1000歳だと言われても「あ、そうなんだ。」と普通に納得させるような説得力があるから不思議だ。
ストーリーは非常にわかりづらく常に集中を強いられるから、観終えて非常に疲れたうえ、謎も残る。
けれど、この作品のもつ雰囲気は大好きだ。
結局、善と悪は紙一重でどちらも対極にある、ということを言いたかったのだろうか。
エンドロール後に携帯の着信音が鳴り響き、韻を含んだ終わり方が気になった。
後でわかったけど、この音は映画本編でヒース演じるトニーのケータイの着信音で、彼がプライベートの着信音としても使っていたものだとか。
監督は最後に「ヒースはここにいる」とメッセージを残したのかもしれない。
ヒース・レジャーの遺作として世に贈り出してくれた監督や出演者に、感謝の気持ちでいっぱいだ。
私も最初から3人の出演が決まってたような感じで違和感なく観られました。
ストーリーはちょっとわかりにくいのですが、映像の雰囲気はかなり好みでしたよ。