●始めに 

 金曜日後半の民謡会で男性が「筑波馬子唄」をリクエストされている。吹いたことがありません。さらに金曜日の前半の民謡会で男性が「かくま刈り唄」をリクエストされている。困りました。これも吹いたことがありません。

 とりあえず、「筑波馬子唄」のほうが時間的に先ですので・・・・・これを採譜することにした。参考譜面はどこを探してもない。自力で採譜するしかない。

                            悪戦苦闘中の採譜作業
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 採譜作業は悪戦苦闘の連続・・・・・唄の部分をICレコーダが擦り切れるほど繰り返し聞きます。

① 参考にする音源を聞きながら・・・・・この尺八寸法を探り決定します。2尺・2.1尺・1.9尺・1.8尺などなど・・・・・
② まずどの部分を前奏にするか考えて決めます。(多くは曲のラスト部が前奏になります
③ この前奏部分から採譜作業を始めます。
④ 一番の全体を採譜します。二番三番は不要。採譜は一番だけでよい。
⑤ 音源を聞きながら何度も何度も・・・・・修正を繰り返します。

●「筑波馬子唄」(茨木県)No344 
 
 下書きですから薄くて見にくいです。今後修正して正式に濃く書きます。後日アップ予定!この譜面でさっそく11/8(金)に歌手と実践してみましたが・・・・・なんとかいけました。歌を覚えて・・・・・この曲の前奏を覚えてしまえば・・・・・なんとかなります。歌を覚えるのが大変です。


鈴は鳴る鳴る
峠はハア暮れる
月は筑波のエー
ハア-背にのぼる

・・・・・赤字部分が前奏・間奏・・・・・

筑波馬子唄・下書き
・・・・・音源はYouTube石川鵬翔さんの「筑波馬子唄」・・・・・2尺1寸でした。・・・・・

●「かくま」(隔間)とは「ヤマドリゼンマイ」のこと 
 
 この唄を世に出したのは山形の民謡家 加藤桃菊である。山の木と木の間を「隔間」(かくま)といい、その隔間の下狩り作業に唄われていたものである。「かくま」とは食用にならないゼンマイで、ヤマドリゼンマイとも男ゼンマイとも呼ぶが、それが成長すると大きく枝を張って邪魔になるので下刈りをする。・・・・・日本の民謡・秋田民謡企画より転載・・・・・

          食用にならないヤマドリゼンマイ(かくま)
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成長すると大きく枝をはり邪魔になるので下刈りをする。山形へ抜ける峠越えの道の下草刈りに唄われていた唄。

山の木と木の間を「隔間」(かくま)といい、その隔間(かくま)の下狩り作業ではヤマドリゼンマイが多く・・・・・「隔間」(かくま)でヤマドリゼンマイが多く刈られたので・・・・・いつのまにかヤマドリゼンマイが「かくま」隔間というゼンマイ名になったのであろう(自説)。

ゼンマイには山地を自生地としているゼンマイ。湿地に自生している、ヤマドリゼンマイ(カクマゼンマイ)の2種類がある。
                          食べられるゼンマイ
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ヤマドリゼンマイは『カクマ』と呼ばれ、かつて山小屋で食べられました。ヤマドリゼンマイは一度干して戻さないと食べることができません。

「カクマ」と呼ばれる山菜は、普通のゼンマイよりランクが低い種類で、名前の由来はヤマドリが住むような場所に生えている、或いは、形状がヤマドリに似ているからと言われている。

・・・・・ゼンマイの語源・・・・・
春の代表的な山菜で、綿毛をかぶった若葉の丸く巻いた形を銭に見立て、銭巻(ぜにまき) と呼んだものがゼンマイになった。

●「かくま刈り唄」(山形県)No345 
 
 下書きですから薄くて見にくいです。今後修正して正式に濃く書きます。後日アップ予定!
この譜面ではまだ実践していません。譜面はミカド譜面や都山流民謡譜面に参考譜面は有りましが・・・・・細部では自分で作るしかありません。参考譜面はほぼ見ませんで・・・・・自力です。


ハア-山は深いし 
かくまはのびた
ハア-お山繁盛(はんじょう)と 鳴く烏(からす) 鳴く烏(からす)

・・・・・赤字部分が前奏・間奏・・・・・


かくま刈り唄・下書き

・・・・・音源はYouTube藤堂輝明さんの「かくま刈り唄」・・・・・2尺でした。・・・・・