April 18, 2014

2014.0416『new morning』

失禁少女

ど頭からフルテンションでフロント3人がドラムに向かい合って臨戦態勢を整える。ドラムがリズムを刻み出すと、3人は一斉にフロアへ向き直り「12色のあめ」を披露。跳ねるビートに乗ってメンバー全員、髪の毛を振り乱しながら楽器を掻き鳴らす。さっきまでのふざけたSEの雰囲気を彼女たちの気迫でぶち壊していく。そうかと思えばミドルテンポの「2137」を披露。ベースのうねるリズムに歪んだギターの音が静かに絡みあい、どこか不穏な空気感を漂わせる。そして、そこから一気に解放されたサビでは、ちゃこ(vo&g)が力強く歌い上げ、フロアを圧倒していく。
そして、ライブも佳境へ!「抱かれたい女と抱きたい男」では、感情を露わに叫びにも似た金切り声でちゃこが歌う。途中、ちゃこが「悪霊退散の時間です!」と言うと、ハセ(g)と二人で「この曲のタイトルみたいなやつらをぶっつぶすぞー!」と謎の呪文でコールアンドレスポンス(笑)。もう失禁少女ワールド全開の中、ラストに「おまつり」を披露!ドラムの刻む16ビートにリフレインされるフレーズがフロアの熱気を加速させていく。最終的にはフロントの3人全員がフロアに降りて、まさに“おまつり”状態でライブを終えた。

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THE 天国カー

ギターの歪んだ音が鳴り、さらに地を這うようなベースが暗闇でドスを効かせる中、天国コケシ(vo&g)が登場し「さらば、神様」でライブスタート。少ししゃがれた力強い歌声で観客一人一人へ語りかけるように、のらりくらりと歌い上げる。続いて、クリーントーンのギターが優しく響く「神様のいない午後」では、一つ一つの音を叙情的に創りだすドラミングが会場を静寂で包み込んでいく。天国が感情剥き出しに叫び、それに呼応し徐々にクレッシェンドがかっていく楽器陣の音により力強いバラードが紡がれた。そこから再び速いビートをドラムが刻み、ギターのハウリングが聞こえてくる。そして“ジャーン!”と一斉にバンドの音が鳴らされ「グッドラック☆天国」を披露。ギターのカッティングに乗せ淡々と紡がれるメロディから、最高にピースフルで躍動感あるサビへと繋がっていく。
 ラストには、天国が感謝の言葉を述べ「レインボウマン」へ。どこか懐かしさを覚えるようなメロディが熱を帯びた会場を爽やかに通り抜けていく。真昼間花子(g)の少し不器用にも思えるギターソロが、静かでありながらも激しく揺さぶられる感情の高鳴りを体現していた。全ての感情を出しきって、残響を残してステージを去っていった。

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QLIP

登場するやいなや、小椋(vo&g)はギターを持たずにマイクに向かうと「平日なのにこんなに集まってくれてありがとうございます!」とMCを始め、なぜか観客とメンバー皆で深呼吸をしてからライブスタート。ギターのハウリングが場内に響き渡ると改めて「こんばんは、QLIPです!」と名乗ると、力強いドラムのビートが刻まれ「ヘイ!」が始まる。怒涛の勢いで激しくリフレインされるフレーズがスリリングなバンドアンサンブルを創りだす。そこから一変して、「スキップ」では軽やかな足取りを連想させる跳ねるビートに、まるで鼻歌のように自由なメロディを奏でるギターが鳴る。
 ライブも佳境を迎え、本編ラストはスネアドラムがリズムを刻み「ライトアップ」を演奏!引き続きダンサブルなナンバーでフロアを攻め立てる。思わず口ずさみたくなるようなサビのメロディとは相反する攻撃的なサウンドが彼らの“ひねくれロック”を体現していた。アンコールでは久々に演奏するという「嫌ワレ者」を披露。1曲の中で目まぐるしく表情を変える楽曲構成のなかに、タイドル通りのネガティブすぎる歌詞を気だるそうに小椋が歌い上げて、場内をカオティックな空気にしてステージを去っていった。

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ライブレポート:佐藤ワカナ
駆け出し音楽ライター。音楽配信サイトototoy、Talking Rock!などで不定期的に執筆活動中。


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