June 07, 2014

2014.0602(mon) BE ON GROOVE 3rd

6/2に行われた、GREENS/清水音泉/サウンドクリエイターの若手と梅田Shangri-Laのコラボイベント『BE ON GROOVE 3rd』の模様をお届けします!出演された4バンドとも、最高のライブを魅せてくれました!


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My Hair is bad

暗闇の中に一筋すっと光が差す。椎木(vo,gt)の少しかすれた歌声が静寂の中響き、「だまれ」のメロディーを紡ぐ。バンドの音が鳴り出すと、力強さを増すその歌声に、静かに会場がのみ込まれていく。「新潟県上越から来ましたMy Hair is Badです。「赤信号で止まること」!」と短く告げ、2曲目へ。椎木が身振り手振り感情を吐き出すように歌う。曲の終わりに大きく「ありがとう!」と叫んだ。再びスポットライトを浴び、まるで呼吸するかのように歌う椎木の姿に会場中が息をのむ。そして、爆音が鳴らされ「ワン!ツー!」のカウントで、打って変わって力強いサウンドが鳴らされ、「夏が過ぎてく」を披露。熱い演奏の中にどこか憂いを感じさせるそれは、夏の陽炎のようだった。
MCを挟み、再び椎木が言葉を紡ぎ出す。それはリズムなんて枠に捉われるものではなくもっと自由で、彼のタイミングで紡がれる独特の間合いに、気付けばステージから目が離せなくなっていた。ベースの咆哮を合図に演奏されたのは「from now on」。ステージ上でメンバー3人が激しく楽器を鳴らす、その爆音のなかで、元カノの話やバンドの話、椎木の目線から見えた日常を吐き出していく。「今からどーやってきゃいいの?はネガティブじゃないから!ポジティブに聴いて!!」と椎木が叫び、更に演奏が熱を帯びていく。そして、そのまま、やまじゅん(Dr)がビートを刻み「彼氏として」へ。バヤリース(Ba)が大きくステップを踏みながらステージ上を動き回り、一方で椎木が全身でギターを掻き鳴らす。ラストは40秒のショートチューン「エゴイスト」でシメ!30分のステージのなかで静と動を見事なまでに絡み合わせたステージングに称賛の拍手が送られた。



オトワラシ

ギターのハウリング音が鳴り響く中、凜太郎(Gt)が「BE ON GROOVEにインストバンド オトワラシ参上!」と叫び、そのまま「コリコリ戦士」へ。初っ端からギターが歌うように奏でるメロディーラインは顕在で、メインフレーズと変則的なリズムパターンを絶妙に織り交ぜた次の読めない展開で、オーディエンスを自分たちの世界へと引き込んでいく。曲間をドラミングで繋ぎ「ラブパンチ」へ。力強いツービートに乗せ、耳触りのいい和風なメロディーラインを奏で、場内からは自然とクラップが起こった。そのまま「俺の6拍子」へ。メインのギターリフが華麗に鳴らされ「体を揺らしてください!」と凜太郎が声をかけると、ファンクを感じさせるリズムで先ほどまでとは一味違ったグルーブ感を演出する。色とりどりの照明とキラキラ輝くミラーボールが明るくダンサブルな曲調に似合うなと感じさせたかと思えば、雄叫びと共にガラっと曲調を変えミステリアスな雰囲気を醸し出し、呆気にとられているうちに、再びダンスチューンに戻ってくる。まるでマジックでも見せられているかのような感覚だ。
続く「草原は広いから」では、まずギターのリフが鳴らされ、その余韻残る中ドラムとベースが入り、一気に曲が動き出す。中盤では全く違うメロディ、そしてリズムを見事にフェードアウトからのフェードインで繋げるという技術力の高さも魅せた。間髪入れず「モウア・モッラー2」を披露し、ラスト「バター&クランキー」へ。メンバー全員が身体でリズムを感じ、ステージ上を自由に行き来しながらフロアの様子を伺う。変拍子を感じさせない、流れる曲展開でオーディエンスの体を揺らしていく。瞬きする時間が惜しいようなワクワク感満載のステージだった。



密会と耳鳴り (ex)失禁少女

ステージの幕が開くや否やフロントメンバー全員がステージギリギリのところまで出てきて爆音をお見舞いし、「12しょくのあめ」でライブスタート!女性的な衣装とは対照的に、足を蹴り上げ髪の毛を振り乱す姿に、ガールズバンドということを忘れてしまう。ギターソロでは、派手なヘッドバンキングと共に歪んだ音が鳴らされ、更に会場のボルテージを加速させていく。「改めまして、失禁少女です。いくぞぉぉー!!」と鹿子ちゃこ(vo,gt)が叫び、「ねこまんま」へ。歌謡曲っぽさを感じさせるメロディ−ラインにパンキッシュな音が絡み合う。
 ここで、彼女たちからバンド名を変更すると発表があり、ドラムロールの後にアナウンスされた新バンド名は『密会と耳鳴り』!言い終わるや否やリバーブがかったギターリフが鳴らされ、オーディエンスが驚きを感じるより先に躍らせるメロディを紡ぎ出す。ミラーボールが回るなか、「コスモ」「ディスコ」とダンスチューンを連続投下。そして、新曲やります!と演奏されたのは「影踏み」。夕暮れを連想させるかのような赤い照明が似合う。切迫感のある部分と耳に残るサビの部分とのコントラストが美しい。会場が叙情的な空気となるなか「みんなのおかげで一番有名になったであろう曲やるで!いくぞー!!!」と、ちゃこが叫び、再び爆音が鳴らされラストの「抱かれたい女と抱きたい男」へ!フロント3人全員が全てを振り乱しながら、ステージを所狭しと動き回る。ヘビーかつロックなサウンドに、ちゃこが髪をかきあげながら感情を吐き出すように叫び、更にカオティックに展開していく。思い思いに楽器を掻き鳴らし、フロアを圧倒し、自由奔放なライブを締めくくった。



ホロ

ギターの音が場内の静寂の合間を縫って鳴らされる。「ホロ、始めます」と石木政臣(vo,gt)が小さく呟き「幻実」のギターリフが鳴らされる!圧倒的な音圧が一気になだれ込んでくる。そしてそこに、どこまでも伸びやかで力強い石木の歌声が乗ることで、エモーショナルな爆音との見事なコントラストを生み出していた。「ここまで残ってくれてありがとう」と一言感謝を述べ「プリズム」へ。赤石洋太郎(gt)がタッピングを披露し、そこに赤毛(Ba)のベースラインが絡み合い、カオティックな音を創りだしていく。そして、リミッターがどこにあるのか、際限なく高くなる石木の歌声が轟音を”歌もの”へ変えていく。MCを挟み、「パラレルワールド」を披露。徐々に音圧が高まり、迎えたサビでは全ての音が解放されたかのように鳴り響き、多幸感溢れるメロディーラインを際立たせた。
「あと2曲だけど、踊っていきませんか?」と石木がオーディエンスに声をかけると、これまでよりテンポを上げて、ドラムが四つ打ちのビートを刻む。歌謡的なメロディーラインに乗せた力強い歌声はサビを繰り返すたびに高らかに響き、圧倒的な存在感を放っていた。ラストは「影送り」!この日一番シンプルなビートに乗せて、ただまっすぐにオーディエンスにそのすべてを伝えるかのようなステージング。フロントメンバー全員がステージギリギリまで前へ行き、激しく演奏する場面も見られた。アンコールの「コントラスト」では、ドラムの激しいツービートに、美しいコーラスワークが織成す叙情的な歌が、一体となることで、まさにそれは”今一番うるさい歌ものバンド”を見事に体現していた。




ライブレポート:佐藤ワカナ
駆け出し音楽ライター。音楽配信サイトototoy、Talking Rock!などで不定期的に執筆活動中


Posted by shangri_la0805 at 14:15│Comments(0)TrackBack(0)

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