コラム
2009年02月19日
■「日本法人の公式ブログでコメントした。 」(INTERNET Watch)
記事の見出しを見て、不思議に感じました。
Google社は先進的な取り組みから、いろいろな論議も巻き起こしている会社です。ですが、一定の安心感があります。それは、検索順位をアルゴリズムによって決定しているとされているからです。
人間の判断が入らず、自社で決めたルールによって自動的に決めている。一時期、検索結果の一番にGoogle Mapsが表示されて、自社のサービスを利用させるために検索結果を操作しているのでは?と感じた時もありましたが、今では順位が落ちていることもあり、やっぱり自動的に決めているのだなと納得していたりします(もちろん、Yahoo!地図は検索結果に表れないため、グレーなところは残っておりますけれども)。
ですので、記事中の「下げた」「結果として(略)下げた」という表現は、”下がってしまった”または”下げられた”と同意なのか。過去、Google社が独自に決めたポリシーに違反したため、ドイツのBMW社や日本のサイバーエージェント社が検索結果で表示されなくなったことがありましたが、それは「表示しないようにしたのか」あるいは”表示されなくなった”のか。
記事の元となったであろうグーグル社のブログは「Google.co.jp のページランクを下げた件について」と表現しています。場合によっては、グーグル社への印象を変えなければならなくなるかもしれません。
2009年02月05日
今日、健康関連商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」の社長や幹部が逮捕されました。
いわゆる円天については、ずいぶん前からテレビ番組などで知っていました。ブログの下書きを見たところ、2007年10月10日に、円天についてのエントリーを書いています。以来、どうなるのだろうと頭の片隅にあった事件です。
それだけひっかかっていたのは、円天をレポートするテレビ番組を拝見してからでした。今でもYoutubeで見ることが出来ますね。最初はその名前から、楽天市場をイメージしたインターネット通販サイトなのかと思っていましたが、そうではありませんでした。
NHKのニュースや民放の情報番組を見て、衝撃を受けたのが、携帯電話の使われ方です。携帯電話で円天のサイトにアクセスし、個人のページを開き、自分の電子マネー(後に破綻)・円天の残高などを確認する様子が紹介されていたのを覚えています。失礼な表現ですが、ITや電子決済とはあまり縁がないのではないか?と想像するような年齢層の方が携帯電話を駆使しているのを見て、テレビとは言え本当に驚きました。
通販サイトを管理していないので、実際にネットショッピングのユーザー層は伝聞や世間話になってしまうのですが、未だにあの光景に納得できるデータを拝聴したことがありません。マクドナルドのケータイクーポンや、TSUTAYAの割引メールマガジン、東京ガールズコレクションのショッピングなどは実感があるのですけれども。
注:本エントリーは、携帯電話サイトの利用に関する個人的な感想を記したもので、文中の事件に関する意見や感想、見解を述べたものではありません。また、試験的に公開をするもので、削除する場合がございます。ご了承下さい。
2008年08月21日
■ロサンゼルスMBA留学日記(Business Media 誠)
大変刺激的な文章ですが、同時に憂鬱にもなりました。筆者がおっしゃっている、月額料金を徴収すること、そして広告収入という2つの手段を収益の柱にしているのは、実はウェブも同じではないか?と考えたからです。
新聞社が圧倒的なコンテンツ制作能力を持っているにも関わらず、斜陽となっているのであれば、コンテンツ能力が低い(またはCGMの様に、ユーザーにコンテンツ制作をゆだねている)ウェブ業界には、あまり愉快な未来図が待っていないのではないか?ネットへの広告費流入が年々増えているというニュースを目にしますが、少なくとも身の回りではそれが制作費へ転換されたりという話は聞けず、細かな仕事が増えたということの方が多いように思えます。
物販サイトであったり、単純に複数あるPR手段の1つとしてのウェブサイト、という形ですと、ある意味ホームページを作ることで仕事が終わりますが、CGMを狙う時はそうはいきません。数年でがらっと変わってしまう業界ですから、今後のことは分かりませんが、現場レベルでは、マネタイズにつながるビジネスモデルの模索が続きます。
2008年07月23日
■小寺信良の現象試考:2008年07月22日 10時30分 更新(ITmedia +D Lifestyle)
仕事上、立場が変わります。
まずは撮られる側。お店の中でぱちりと写真を撮られ、それが後日ブログやホームページにアップされる。そこには辛辣な意見が書かれていた−。自身も経験がありますが、活字となってディスプレイで読むと、より悲しい気持ちになるものです。載せた方はお客であり、お金という対価を払っているのだからという意見もありますが、相談を受けて当事者になってみるといろいろと感じることもあります。
そして発信する側。ホームページはほとんどの場合、その会社さまなどのオフィシャルな一次情報ですから、情報の収集や取り扱いには一定の目的やルールがあります。他社のいろいろな権利を侵害していないか。ミスリードにつながるような写真の取り扱いをしていないか。ペンは剣よりも強し−と言われます。ということは、使い方によっては十分に他の方や他社さまを傷つけることになる。文章よりも印象に残る画像ならばなおのことです。自戒をしています。
筆者はネットで情報を発信する場合、それは表現の自由の問題だと書かれています。ではその自由を行使する為の責任は何か?。いろいろと考えながら仕事をしています。
2008年06月10日
■ジャンルごとのRSS配信にも対応(INTERNET Watch)
大手新聞社の朝日新聞が運営するサイト、アサヒコムのトップページがリニューアルしたというニュースがありました。早速見てみました。
新聞社は、取り扱う膨大な情報をわかりやすく伝えるという社会的な使命を担っていると思います。そのため、何度か定期的にデザインを変えるなど、積極的な取り組みをされていると感じます。朝日新聞社だけでなく、毎日や読売、産経も同じです。内容も興味深い。毎日はサブカルチャーのニュースも幅広く取り扱い、読売はネットで有名な発言小町などがある”大手小町”というコーナーを以前から運営。産経は最近、msnとコラボレーションしました。
さて、アサヒコムのトップページですが、インデックスが少なくなっています。新聞は既に「社会面」「経済」「政治」「国際政治」「スポーツ」など、紙面を見る人にとっては予めカテゴリーが分かっています。ユーザーに馴染みもあるでしょうから、ウェブにも応用出来、楽なのでは?と考えていたのですが違ったようです。
かなり絞ってあって、ニュースに関連してそうな項目は4つだけ。しかも「ニュース」というコーナーがあるので迷いました。スポーツはとにかく、エンタメとライフにはニュースがないのかな?と。
ですが何となく見覚えもあります。しばらく考えて、何となくヤフーのトップページに似ていると思い当たりました。ヤフーでいうところのトピックスがニュース。エンタメとスポーツはそのまま。スッキリしすぎた項目でも、どこか漠然と情報の分類先がわかった感じがしたのは、馴染みがあったからかもしれません。
ニュースという項目に一緒くたに入れてしまった朝日新聞。経済というタブを独立させているヤフー。どちらも工夫が見て取れます。一方で正解がない問題だけに、膨大な情報の整理の難しさを感じます。
2008年04月24日
■トヨタが広告出稿(ITmedia News)
いくつかのインターネット関連のニュースサイトを拝見しました。当サイトでも実験的においている、Twitterが日本語版になったそうです。ITmediaさまがもっとも収益にウェイトを置いた表現をされていて、興味深く読ませていただきました。
開発は日本の会社が、運営とサポートは本家が行うようですね。
いきなりナショナルクライアントがついていて、すごいと思いましたが、広告会社さんがついていた模様。事業化を模索するそうです。ただ、ネットで話題になり、広告代理店が中心となって盛り上げようとして、なかなか難しい事例も心当たりがあります。
一方で、Webサービスはまだまだ「やってみてから事業化」の流れが多いのだなとも感じます。
ユーザーとして。サイト管理者として。受け取り方がいろいろあったニュースでした。
★関連:Twitter日本語版サービスが開始(BB Watch)
★関連:「Twitter」日本語版公開、日本独自で広告配信も(INTERNET Watch)
2007年11月15日
ヤフーがカスタム行動ターゲティング広告を始めた、という記事を読みました。
■「年齢・性別などの属性やエリア情報との掛け合わせも可能」(CNET Japan)
行動履歴を元に、より見てくれそうなユーザーへ広告を配信するのですね。
詳細は書いていませんが、場合によりIDによる関連づけやヤフーショッピングやオークションでの履歴等も個人を特定しない状態でデータベース化しているかも知れません。この広告を知って今読んでいる本の内容を思い出しました。「ユーザーの動向をデータとして収集すればするほど個人情報に近づいていく」といったことが書いてあり、その通りだと感じたことをです。
インターネットの広告は、プリペイドでなかったり対費用効果を厳密に求められるので、クリック率を上げるために「ホームページを見ている人」と広告の関連づけを行わなくてはなりません。現在はいろいろな手法が採られていますが、ただ一社が逸脱し、積極的に個人情報を集め出し、そしてそれが表沙汰になったら…。これまでのマーケティング手法が根本から覆る可能性があります。グレーゾーンの中で白とされていたことが、黒になるかもしれないからです。
広告を収益の柱とすることとは、現状では重要な選択肢の1つですが、そういう危険をはらんでいることを意識します。
★関連:同じ画面を見ていても、僕とキミとで広告が違うってどういうこと?の巻(サルでもわかるネット広告 )
2007年07月26日
知ってはいたのですが手を出さずにいた、セカンドライフを先日始めてみました。とはいっても、仕事に結びつくかはわかりませんし、まだ触る程度。端から見ると、3Dネットゲームで遊んでいるように見られるかも知れません。とりあえず、こっそりと触れています。
今では日本語版βも出ているので、敷居が低くなっていますね。
何回も挫折した名前の登録を済ませ、ようやく自分のアバターが出来上がりました。そしてどこかの空間に放り出されます。…周りに(チャットで)飛び交っているのはフランス語。お、(アバターでは)男性が女性に話しかけている!あら、一緒にどこかに歩いていきます。
ここで問題が発生しました。歩けないんです。一歩も。マウスを動かすのですが、メニューは出ても移動が出来ない。放り出された真ん中に突っ立っているため邪魔なのか、他の人に押される始末。
結局、移動は方向キーでするということに気がつくまで、20分ほどかかりました…。
何でもこの世界にも、中野区があるみたいなんです。いつか行ってみたいですね。たどり着くのはいつになるのやら、ですが。どうやってこの島から抜けるのだろう。早速迷っています。
★関連:Second Life
2007年07月17日
台風、そして地震と災害が続いています。言葉だけになってしまいますが、被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
とあるセッションに参加したときに、「災害時、Webによる情報発信がどの様な役割を持てるか?」という話題になり、興味深い意見を聞きました。テレビや新聞といったマスメディアで被害情報を見るたび、その時のことを思い出します。
まず問題提起がされたのは、「何のために情報発信をするのか?」ということ。実際に被災地にいらっしゃる方はホームページを開いたり、メールを見るどころではありません。その時、「被害に遭われた方が外部に向かって、自分の安否や必要としている物資・人手。自分の被害状況を伝える」という考えを伺って、目から鱗でした。
確かに、一般的にマスメディアに載ることは、甚大な被害。家が押しつぶされる。道路が寸断される。痛ましい人的な被害が出ている−。マス向けとして重要な情報ではありますが、個人が本当に必要としている情報はそうではない。家族や知り合いの無事や何が欲しいかといった、個人的なことです。Webであれば、そこのフォローが出来るのではないか。
NTTや民間の会社がやっている事例をいくつか知っていますが、まだまだ一般的ではありません。特化したサイトを作るか、今動いているものにソリューションとして組み込むかなどして、簡単に個人が本当に知りたい情報を交換できる場があれば…。
そうは言っても名前や住所は個人情報なので、取り扱いが難しい。また、営業ベースに乗る話ではない気がします。でも、専用サイトを立ち上げなくても、例えば避難場所にいち早くネット環境を整え、専用サイトや個人が運営しているブログ、メールなどで安否を発信する。共有PCですので、キャッシュやクッキーはパソコンに詳しい人またはボランティアが随時消していく。それだけでも、状況が変わってくるのかもしれない。ひょっとしたら既にそういった取り組みがなされていたり、mixiなどSNSが役割を担っているのかもしれませんが、もっと普及する可能性や仕掛けはないか。
被害状況の詳しいレポートや、電話・メール回線のパンクなどのニュースを見ると、そんなことをぼんやりと考えます。
2007年06月14日
キーワード「なかのひと」でGoogle検索をした時に表示される、検索結果画面が変わったのではないか?と思うようになりました。
スクリーンショットの引用を避けるため、文字で説明すると、今まではトップページとGoogleの重み付けで優先順位があるエントリーが表示されていたと記憶します。一つのサイトに、2つまでのページリンクの表示。原則通りです。
ところが2007年6月12日のクロール後、私の接続しているサーバでは、トップページの下にソフトウェア・中野区のラーメン・サイト運営と3つのカテゴリーへのリンクが表示されているのです。
ざっと調べた限りでは、アルゴリズムや表示画面の変更は行っていないようなので、不思議に思っています。機会を見つけて、もう少し調べてみるつもりです。
それにしても、またカテゴリーのディレクトリ名を変更するチャンスを逸してしまいました…。