日本の皆さん、D‘iak ka lae (お元気ですか)?

東ティモールの事務所のライムンドです。東ティモールでは蒸し暑い雨季が終わり、一年で一番涼しい時期が近づいてきました。とはいえ、ディリでは日中は30度以上になります。そんな中、エアコンも扇風機も無い暑い学校で実施した「教員対象学校保健研修」について報告します。


200名の教員集合
県内全小中学校から200人近くの教員が集合

より大きなインパクトを目指して

今回のプロジェクトで3回目になる教員研修。目的は以前と同じ、「小中学校教員が保健教育や活動に必要な知識や実践力を身に付けること」ですが、今回は対象者が少し異なりました。東ティモールには「拠点校」という大規模な学校と、「分校」という小規模な学校があり、個々の拠点校は2〜4校の分校を管轄しています。

シェアは、国の研修制度に従って、教員研修機関→拠点校教員→分校教員という研修の流れを整えてきました。しかし、教育省が作った拠点校・分校の仕組みが始動したのは2015年で、研修を受けた拠点校教員から分校教員への情報共有が未だ十分にできていないことが分りました。

そこで、分校の教員にも直接情報を届けるため、拠点校34校に加え、今年は思い切って分校54校も対象に加えました。郡ごとの各グループに4日ずつ実施し、合計195人の教員が参加しました。内容は教育省の指導要領に基づいて決め、子どもが罹りやすい病気、栄養、思春期の性と生殖に関する健康、健診の実施方法などの計16科目でした。


教材の使用演習
シェアが新たに開発した教材の使い方も練習


紙芝居の演習
さすが学校の先生、紙芝居も面白おかしく読んでみせます


食品ピラミッド型教材
初めて取り入れた、食品ピラミッド型教材


水の交換ゲーム
HIVエイズの授業では、HIV感染の広がりを知る「水の交換ゲーム」もしました


チームで一丸となって研修を運営

講師を務めたのは、教育省の教員研修機関の職員。学校保健研修の講師を務めるのも3年目になり、安心して任せることができました。


身体測定の方法説明
教員研修機関のドミンガさん。身長体重測定の方法を説明しています。


また、学校との調整や研修中の司会は、日々学校を巡回して指導や助言をしている「インスペクター」が担いました。教員から一目置かれているインスペクター達は、研修を計画通りに進行させ、その後教員が学んだことを学校で実践するように働きかける、という大きな役割を担っています。

また、保健研修機関や県保健局のスタッフも毎日研修会場に来て、参加者からの難しい質問に答えるなど、講師のサポート役として活躍しました。私はこの研修を担当しましたが、あまり大変だと感じなかったのは、それぞれの関係者が協力し合い、自分の役割を果たしていたからだと思います。


歯科医のジルダさんとライムンド
研修の実施をサポートした郡保健センターの歯科医のジルダさん(右)と、スタッフのライムンド(左)


今回はチームワークの良さを発揮できましたが、これは以前の研修の反省点を活かした結果です。以前は多様な機関からの関係者を上手くまとめることができなかったり、講師と保健スタッフの人間関係がこじれてしまったりと、頭を抱えることが多かったです。そのため今年は、事前の打ち合わせの際にそれぞれの関係者の役割をはっきりさせるようにしました。


学んだことの発表
学んだことを発表することで知識の定着を目指します


研修に参加するのが3年目のクリスタル中学校の教頭先生は、「毎年の学校保健研修への参加を通して、生徒に教える自信がつきました」と話してくれました。


重要なのは研修後のフォローアップ

研修は終わりましたが、私達にはさらに大きな仕事が待っています。これまでの経験から学んだのは、研修を受けただけで十分な保健教育や活動をできる教員は多くないということ。これから私達はインスペクターや郡保健センターのスタッフと一緒に学校を訪問し、それぞれの学校の状況に合わせた助言をしていきます。


今後の研修の持続的な実施を目指して

私たちが最終的に目指しているのは、東ティモール全13県の教員がこの様な研修を受けることができるようになることです。そのために、教育省自身がディリ県以外での研修を実施できるよう、今後は予算確保に向けた働きかけを行います。また、教育省自身が研修の予算を出せるようになるまでは、他のNGOや国連機関が支援できるよう、シェアは他の団体とも連携していきます。


ライムンド顔写真
東ティモール事務所 学校保健プロジェクト担当 ライムンド

このエントリーをはてなブックマークに追加
つい先日までまるで夏のような日差しが続いていたのに、ここ数日は雨に曇りに肌寒いですね。片付けた厚手のジャケットをまたタンスからひっぱり出して着ています。支援者サービス担当の森本です。


5月13日(日)は母の日ですね。

今回は「母の日」にちなんで、日本に住んでいる外国人のお母さんについてお伝えします。日本では外国人の中長期滞在者が増み、それに伴い日本で出産、育児をするお母さんも増えています。外国人のお母さん達にとって、日本での出産は不安なことがたくさんあります。

言葉が通じないこと、医療制度がわからないこと、文化が違うこと、出産費用のこと、そして生まれた子どもの国籍や在留資格についてなどなど。

必要な情報はどこで手に入れられるの?自分が理解できる言語の情報はあるの?

初めての出産であれば、それだけでも心配なことがたくさんあるのに、異国での出産、その後の育児、どんなに不安でしょうか。しかも、身近に気楽に相談できる人がいないことも少なくありません。


シェアでは、週3日東京事務所で外国人医療電話相談を受け付けています。

電話相談では、外国人のお母さんたちから出産・育児に関わる相談を受けることもあります。また、東京都内に住む外国人のお母さんたちが、日本の母子保健サービスについて知ることができ、適切なサービスを受けられるよう、通訳や資料などの多言語支援体制づくりに向けて、外国人コミュニティと共に少しずつ活動を進めています。

DSC_0861
電話相談にのる様子


シェアの「母と子の健康を守る」活動は、このように日本国内でも取り組みが行われています。外国人のお母さんたちが安心して出産・育児が出来るよう、プロジェクトを、共に支え、見守ってくれる支援者を募集しています。ぜひ、以下で紹介します「いのちのリレー募金」へご参加お願いします。


「いのちのリレー募金」

シェアは、カンボジア、東ティモール、そして日本国内で、母と子の健康を守る活動を続けています。「子どもの日」「母の日」「国際子供の日(6月1日)」、が続く5月と6月を「母との子の健康を守ろう」キャンペーン!として母と子のいのちを守る「いのちのリレー募金」への参加者を募集しています。

月額定期募金「いのちのリレー募金」は1000円から参加ができます。このキャンペーン期間中(5/1-6/30)にいのちのリレー募金に参加いただいた方にはシェアバッチをプレゼントします。

「いのちのリレー募金」への参加はこちらから

*シェア外国人医療電話相談
電話:050-3424-0195
日時:月・水・金 10:00 - 17:00
言語:日、英


支援者サービス担当
森本 由布子
このエントリーをはてなブックマークに追加
シェア事務局がある東京では、初夏を思わせる陽気が続いています。支援者サービス担当の森本です。日本はゴールデンウイーク真っ只中。そして5月5日はこどもの日ですね。我が家の近くでも、ベランダに泳ぐ鯉のぼりが目につきます。

子どもの日は、祝日法によると「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日として定められています。こどもの健やかな成長を願うとともに、その子を産み、見守る、お母さんにも感謝をする日だったのですね。

シェアは、カンボジア、東ティモール、そして日本国内で、母と子の健康を守る活動を続けています。そこでシェアでは「子どもの日」「母の日」「国際子供の日(6月1日)」、が続く5月と6月を「母との子の健康を守ろう」キャンペーン‼として母と子のいのちを守る「いのちのリレー募金」への参加者を募集します。

今回は東ティモールの子どもと健康についてお伝えします。
東ティモールの5歳未満児死亡率は50%(2016)。同じ東南アジアのカンボジア31%、タイ12%などと比べても非常に高い数値です※。下痢や肺炎、呼吸器感染症など予防可能な病気にかかる人は多く、なかには栄養状態が悪いため、これらの病で命を落とす子どももいます。
(※出典:THE STATE OF THE WORLD’S CHILDREN 2017)

手洗い
東ティモール 学校での生徒が手洗いをする様子


シェアでは1999年より東ティモールで活動を続けていますが、2009年からはその中でも学校保健に力を入れています。子どもたちが自分の身体の状態について知り、成長への関心を持つことは、病気の予防にもつながります。子どもたちの健康に対する理解の深まりは、その子どもたちの家族へ、そして地域へと広がっていきます。更に、子どもたちが親になった時に、その子たちへと伝えていくことができます。

健康診断
東ティモール 身長を測る様子


子どもたちが学校で正しい保健や栄養の知識を学べるよう、先生たちへ学校保健についてのトレーニングを行い、東ティモールで初の学校健診もスタートしました。わかりやすい保健の授業のための保健教材や、子どもたちが楽しく正しく学ぶための、参加型の栄養ゲームを配布なども行っています。
私たちが「アジアで最も新しい国 東ティモール」の政府と共に、学校保健に取り組みを始めて約10年になります。東ティモールの子どもたちのまぶしい笑顔が守られていくように、シェアはこれからも活動を続けていきます。

ゆっくりではありますが、着実に歩みを進めていくプロジェクトを、共に支え、見守ってくれる支援者を募集しております。ぜひシェアの「母と子の健康を守る」活動にご支援ください!!

1000円から出来る、月額定期募金「いのちのリレー募金」
※キャンペーン期間中(5/1-6/30)にいのちのリレー募金に参加いただいた方にはシェアバッチをプレゼントします。

また、今の東ティモールを知るイベント「東ティモール・フェスタ2018」が5月19日(土)上智大学の四谷キャンパスで行われます。関心のある方はぜひぜひ足を運んでみてください。

東ティモール・フェスタ2018 [知って][味わって][つながる]東ティモール体感フェスタ!


支援者サービス担当
森本 由布子



このエントリーをはてなブックマークに追加
みなさん、こんにちは!東京では桜のシーズンにはお天気が崩れることがなく、ゆっくりお花見を楽しめたのではないでしょうか。GW間近になり桜も散り、最近は暑い日も多くなってきました。


2017年度シェアインターン修了式

2017年度シェアインターンは、先日の3月26日、インターン修了式を迎えました。当日はスタッフのみなさんにインターン4人から「1年間の学び」を報告し、フィードバックを頂きました。

今回のブログでは、1年間のNGOシェアでのエピソードや学び、今後について、シェアのマスコットのシェーちゃん、アーちゃんよりインターン4人にインタビューしてもらいたいと思います。宜しくお願いします!

▼2017年度インターン紹介についてはこちら
〇『シェーちゃん&アーちゃんが2017年度インターンをご紹介!』
〇『第二弾 シェーちゃん&アーちゃんが2017年度インターンをご紹介!』

インターン修了2017年度
インターン修了式にて


シェーちゃん&アーちゃん:インターン4名のみなさん、あっという間の一年でしたね。シェアでのインターンはいかがでしたか?皆さんが学んだことを教えてください!


岩波:日本のセーフティーネットの粗さや、そこから漏れてしまった人を救うためのNGOの役割を学びました。NGOにおいて、支援者に求められる情報と機会提供の重要性と、未来の支援者への情報提供の難しさを感じました。

須田:主な学びは「NGOが国際保健に着手する方法、活動の対象者が多様であること」、「将来国際保健に携わる上でNGOで働くという選択肢があること」、「イベントの参加者などの対象者に学びや気付きを与えることの難しさ」の三つです。

齋藤:国際保健活動をする上で、目標、ターゲット、予算、社会的状況などを踏まえて実施する必要があるということを学びました。また、シェアでは国内での活動も積極的に行なっていることや、シェアを支援する方がいてくださるからこそ活動できるということをインターンに参加したことで知ることができました。

中村:在日外国人の現状を知ることで、医療通訳の必要性を痛感し、今後求められる日本の保健医療制度や病院の変容について考えることができました。看護職としての国際協力の多様なあり方を学べたのもインターンをできたからこそだと感じています。


シェーちゃん&アーちゃん:なるほど〜。インターン4人が各事業部で、またシェアの活動全体を通して、たくさんの学びがあったんですね。
齋藤さんや中村さんは、看護学生ですね。インターンをする中で苦労したことはどんなことですか?


中村:実習との両立です。実習が終わっても記録の作成などでなかなか出勤できない時期もありました…。

斎藤:でも他のインターンのメンバーがグローバルフェスタやインターン説明会の準備の時、活動の進捗の様子を詳しく説明してくれて心強かったです。


シェーちゃん&アーちゃん:そうでしたか。一年を経てインターン間でも連携が取れるようになったんですね。須田さん、岩波さんはこの一年間特に印象に残っていることはありますか?


須田:「グローバルフェスタ」です。イベントの企画・運営などで分からないことも多々ある中で、インターン4人をまとめつつ準備したことは特に印象に残っています。

岩波:私は「インターン報告会」です。何をやるのか、0を1にする所から当日の発表までスタッフさんの力をお借りしながらインターン4人で協働しつくりあげたことは、貴重な経験でした。


シェーちゃん&アーちゃん:なるほど。1年を思い返すと色んなことがありましたね。グローバルフェスタではシェアの保健教育劇が始まると同時に、すぐ隣のメインステージで大音量のライブが始まっちゃって、セリフを大声で言うのに一苦労…、こんな珍事件も今じゃいい思い出ですね。

みなさんは今後の進路をどのように考えていますか?シェアとの関わりもぜひ聞かせてください!


中村:卒業後、まずは現場で看護職としての基礎を築きたいと思っています。その後は大学院などで関心のある分野をより深めていきたいです。シェアには今後もイベントなどでお手伝いができたらと考えています。マンスリー・サポーターとしても協力していきたいです!

須田:大学院に進学して、更に国際保健を勉強していきたいです。また、シェアではHAATASの一員としてHIV/AIDSの予防啓発活動に今後も参加する予定です!

齋藤:卒業後は看護師として、将来的には国際保健活動にも携わりたいと考えています。私は今年度もインターンです。修了後はイベント参加などで関わっていきたいです。

岩波:これからも積極的にシェアのイベントなどには参加していきたいです。特に保健教育劇への参加、楽しみにしています!


シェーちゃん&アーちゃん:今後も、シェアには色んな立場から関わっていくんですね。では最後に、シェア インターンの1年を漢字一文字で表すとしたらどんな漢字になりますか?


斎藤:【始】
沢山学んだことがあった1年でした。この学びをどのように深めていくか、高めていくかが今後の課題であると感じてます。学んだことを2018年度インターンとして、看護師という将来に向けて、今この時を始まりとして自分なりに発揮できるように頑張りたいです。

中村:【点】
シェアで学んだ「在日外国人」は私の人生の中で最も影響力の大きい1つの点になりました。以前学んでいた「経済学」、大好きな国「ベトナム」、そして今目指している「看護師」、一つ一つの点をこれからは「線」で結んでいきたいです。

須田:【挑】
まだ社会に出て働いたこともなく、国際保健の知識も不十分だったこともあり、仕事を通して色々なことに挑戦する1年だったと思います。

岩波:【繋】
インターンの一つ一つの業務がシェアのいのちを守る活動に繋がっていた
インターン同士やスタッフさん、多くの人と繋がれた
インターンとして様々な活動に参加することで繋がることができた


シェア支援者・関係者のみなさまへ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!シェアでのインターンを通して学んだことを、今後も活かしていけるように精進してまいります。お世話になった方々、温かく見守ってくださった皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

2017年度シェアインターン一同


このエントリーをはてなブックマークに追加
雨季が少しずつ明けつつある東ティモールの事務所から、新しい国ならではの近況を吉森がお伝えします。


実は東ティモール、住所がありません・・・

日本では当たり前の「〇〇番地〇丁目」といった、場所を示す住所。
東ティモールではつい最近まで、首都でさえ数本の主要な通り以外はほとんど名前がついておらず、住所らしい住所がありませんでした。どうやって初めて訪ねる友人の家や会社の場所を知り、どうやって郵便物を運ぶのか?

それは、とりあえずその地域の名前と目印になるような建物を目安に行き、周辺にいるひとや近所のひとに聞いてたどり着くという、のんびりしたものでした。インドネシア時代にはある程度通りの名前があったそうですが、独立後その名称はほとんど使われなくなったそうです。

また郵便局には配達するサービスはなく、国でただ一つの中央郵便局に自分で受け取りに行くか、郵便物に書いてある電話番号にかかってくるか。永遠に受け取られていない郵便物も数多くあるはず・・・。

しかし最近、そんな首都のディリ市内でも、ほとんどの地域で大通りから通りの名前が付けられ、標識も設置されてきました。

一度付けたら変わることのない通りの名前。まさにいま、全国で通りの名づけが行われています。現在、全13県のうち残すところ、東部3県とディリ県の離島アタウロ島だけだとか。こうした、通りの名前を全国で設置している、日本でいうと総務省にあたるところで担当している東ティモール人の友人に、その近況を聞いてみました。


名前の決め方

通りの名前の決め方は、十数項目のいくつかの決まりごとがあるそうです。
キリスト教の聖人、歴史上の有名なヒーローやヒロインや大きな出来事があった場所、地元で語り継がれている昔話、土地や植生の特徴、などその場所にゆかりのある名前であること。地域住民と会議をして、住民が決めること。男性だけでなく女性も一緒に入って決めること。などなど。


1999年8月26日通り
「RUA 26 Agosto ’99 /  1999年8月26日通り」
インドネシアの占領に反対した3人の若者がこの地区で亡くなった日 と下に書いてある。


ジョゼ・リベイロ通り
「RUA D. JOSE RIBEIRO / ジョゼ・リベイロ通り」
司教が住んでいた地域。近年は通りの看板の他、交通標識や横断歩道も整備され、ぐっと首都の道路らしくなってきました。ヤシの木通りとかバナナ通り、といった和やかなものもあります。


「本当、命がけの仕事だよ」

全国各地でこの「通りの名前の決め」の普及と住民代表者会議を主催するその友人が「本当、命がけの仕事だよ」なんて言うのでそのわけを尋ねてみると、協議の際に意見がまとまらず、座っていたイスを投げ合ったりするような喧嘩に遭遇することもしばしばあるそうです。

特に若者と長老など、世代間の相違が大きいのだとか。こうなると「せっかく輪に入っている女性たちも黙り込んでしまうんだ!」と嘆いていました。たしかに、長く親しまれる通りの名前の決定は、みんなにとっても一大事に違いありません。どんな議論が交わされているのか、やじうま根性で見に行ってみたいような気もします。

さて、シェア東ティモール事務所も、以前は地区の名前だけでしたが、今では通りの名前が明確になりました。

「Avenida da Liberdade de Imprensa, Toko-baru, Kulu-hun, Dili」
「報道の自由大通り」です。なんだか頼もしい名前!この通りの由来、今度調べてみます。


DSCF2966
東ティモール現地代表 吉森 悠


このエントリーをはてなブックマークに追加
こんにちは。カンボジア事業担当の末永です。

現在カンボジアでは、ベースライン調査と呼ぶ新事業地のプレビヒア州の
現状把握のための調査を実施しています。


今回は2種類の調査を実施します。

一つは、子どもの身体計測で、対象となる全ての2歳未満児の身長と体重を計測します。
そしてもう一つは、2歳未満児の養育者および妊産婦に対する、栄養に関する知識・行動調査です。

先日の出張の際、知識・行動調査チームに同行してきましたので、その様子をご報告いたします。


アプリケーションを使用した調査

今回、新しい取り組みとして、調査には「mWater」という調査用アプリケーションを使いました。
このアプリケーションを調査員が使用するタブレット端末(スマートフォン等の機器)に取り込み、
聞き取った内容を入力していきます。

質問紙を使用する調査とは違い、調査結果をエクセルなどに入力し直す必要がないため、
入力ミスなどを防げますし、大幅な時間の短縮につながります。

またインターネットがあれば、調査内容を複数の端末で共有することもできます。


アプリケーションの実際の画面
使用しているアプリケーション「mWater」の実際の画面


対象の農村に着いたら、調査員が分かれて対象者の家に向かいます。
アプリケーションを使い、聞き取り開始です。


聞き取り調査
聞き取り調査の様子


聞き取り項目の中に、直近の24時間のうちに食べたものをすべて教えてもらうという質問があります。食べたものだけでなく、その量も聞き取ります。写真を使って、食べた量に近いものを指さしてもらいます。


写真を使用した聞き取り調査
写真を使用した聞き取り調査


今回の調査では、妊産婦も対象に含みます。なぜなら、この事業では胎児期から2歳の誕生日を迎えるまでの1000日間にフォーカスを当て、子どもの栄養改善に取り組んでいるためです。妊産婦には、栄養に関する行動・知識の聞き取り調査と、身長・体重測定を行います。


妊産婦 身体・体重測定の様子
妊産婦 身体・体重測定の様子


これからは、取り終えたデータの内容の精査を行い、関係者をふまえて分析に取りくみます。その結果を踏まえて今後のプロジェクトの見直しを実施すると同時に、カンボジアの国立栄養プログラムなど、国レベルの関係者に対しても結果を共有していく予定です。


10年前の活動でも・・・

ところでこのブログを書いている最中に、10年前にシェアのカンボジア事務所でインターンをしていたころ、同じタイトルでブログを書いていたことを思い出しました。

10年前の「ベースライン調査」のブログ


2008年はプレイベン州での事業がちょうどスタートした年でした。あれから10年を経て、プレイベン州での10年間のプロジェクトを通じて学んだことを活かしながら、新たな事業地であるプレアビヒア州でまたベースライン調査をしている。そして当時インターンだった私が、今度はスタッフとして事業に関わらせていただいていることを考え、とても感慨深い気持ちになりました。

このように、シェアが長い年月をかけて、現地の方々と事業を続けていけるのも、たくさんの支援者のみなさまのおかげです。いつもあたたかくシェアの活動を見守ってくださり、ありがとうございます!そして、これからもシェアをどうぞよろしくお願いいたします。


海外事業部
末永 明日香


このエントリーをはてなブックマークに追加
こんにちは。シェアインターンの岩波 薫です。

3/23(金)に2017年度シェアインターン4人の集大成としての報告会、 Health for all !!〜日本における「取り残された人」とは?〜を開催しました。

シェアでインターンをする理由はそれぞれですが、私がインターンをしたいと思った理由の一つは、この「報告会」をインターンが企画を行い、一から作り上げることができることでした。NGOとして35年の実績があるシェアのスタッフ完全バックアップのもと、自分たちの考えた企画ができる機会なんてまたとないチャンスだからと思ったからです。

シェアでは現在2018年度インターンを募集しています。


シェアインターンにしか話せない報告会に

今年のインターン企画の報告会では、シェアの理念である「Health for all(すべての人に健康を)」と各インターンの関心のあるテーマ「HIV陽性者、外国人技能実習生、障害者、ホームレス」を掛け合わせて、学んだことを報告しました。また当日はインターン4名で訪問した山谷地域のフィールドワークの様子も報告しました。


IMG_6182
報告会冒頭の説明の様子(左よりインターン岩波、須田、中村、齋藤、事務局長の岩崎)


HIV陽性者に関する最新の報告が出来る人ならほかにも多くいたでしょう。
外国人技能実習生の待遇改善のために活動している人はほかにも多くいたでしょう。
障害者の就労支援に取り組んでいる人はほかにも多くいたでしょう。
ホームレス状態から抜け出すために手を差し伸べている人はほかにも多くいたでしょう。

しかし、「Health for all!」という言葉とこれらの人々を「掛け合わせて」報告ができたのは、私たちがシェアでインターンとして活動をしてきたからこそ出来た事です。「健康」 的に暮らすとはどういうことなのか、「all 」の「みんな」とは誰なのか。どんな人が健康的な社会から取り残されているのか。シェアのインターンならではの報告会にできたと思います。

そして、この報告会が、参加していただいた方々にとって今の日本の社会を考える「きっかけ」になれたら幸いです。


IMG_6245
各インターンの報告の様子


アンケートでは・・・

イベント後のアンケートを読ませていただくと、
・シェアの活動に興味を持った
・自分の専門以外にも自分なりに行動して考えていきたいと思った
・日本の根底の課題と思った
・質問時間をもっと取ってほしかった
・多くのテーマについて見聞が広がると共に「取り残された人」の多さにショックを覚えた
・この発表を通してそれぞれの方々の問題が少しでも理解できて良かった
・内容も形式も素晴らしい報告だった

など、嬉しい感想をたくさん頂けました。このアンケートを見て初めて、「この企画をやってよかった!」と思えました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!


最後に・・・

報告会でもご紹介しました「いのちのリレー募金」は、1,000円から毎月決まった額を募金していただくマンスリーサポーターになります。「誰ひとり取り残さない」世界をつくるためにシェアは活動を続けなければなりません。これからも皆さまのご協力を宜しくお願いいたします。

「いのちのリレー募金」




シェアインターン
岩波 薫
このエントリーをはてなブックマークに追加