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 シェアはタイでは長年HIV陽性者への支援活動を行っており、国内においてはHIV/AIDS在日外国人支援ネットワーク(*)と連携して、在日タイ人HIV陽性者が必要な医療サービスを円滑に受けられるよう支援を行っています。

 また、当団体は、厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業の「NGOによる個別施策層の支援とその評価に関する研究班」(主任研究者:慶応大学 樽井 正義教授)の中で、外国人HIV陽性者への支援に関わる他団体と共に、外国人HIV陽性者の母国における医療情報の収集や、療養支援に関わる保健・医療・福祉関係者の人材育成に協力しています。

 外国人HIV陽性者に対する療養支援は言語や医療費の問題など困難も多く、苦労された経験をお持ちの看護師の方も多いのではないでしょうか? 医療機関における外国人HIV陽性者への療養支援においては、医療福祉制度に関する手続きや社会資源活用のためにソーシャルワーカーが重要な役割を担うことから、これまでに、全国の重点自治体を軸にソーシャルワーカーを主な対象とした外国人HIV陽性者療養支援セミナーを開催してきました。その一方で、実際の医療現場においてはソーシャルワーカーが十分配置されていないところも多く、HIV陽性者への診療、ケア提供の場でフロントラインに立ち、院内の他職種との連携を図る中心的役割を果たされているのが看護師であることを考慮し、昨年12月16日に、看護職を対象にした当セミナーを開催する運びとなりました。広報においてはJANACと自治体の御協力をいただいたおかげで、定員40名を遥かに越える全国9都道県の方々から御応募をいただきました。そこで、残念ながら参加できなかった方々のためにも、この場を借りてセミナーの一部をご紹介いたしましょう。

 当日のプログラムは「在日外国人のHIVの現状と社会資源 〜医療費や言語のハードルに役立つ制度や社会資源とは〜」の講義に始まり、ラテンアメリカ、タイ、アフリカ諸国に関する母国の医療事情とNPOによる在日外国人HIV陽性者支援についての発表、外国人HIV陽性者支援に関わった横浜市立市民病院と佐久総合病院の看護師による事例発表、経験豊富なソーシャルワーカーを講師に迎えたグループワークによる事例検討、総合討論の流れで行われました。

 外国人が医療費の支払いに困窮した際に役立つ制度としては、‘行旅病人及び行旅死亡人取扱法’や‘地方自治体の行う外国人未払い医療費補填事業’等があること、また、言葉が通じない場合に是非活用して欲しい医療通訳の役割などが解説されました。総合討論では、‘滞在資格のない患者への医療従事者の責務’に関する重要な質問が出されました。港町診療所の沢田医師(当研究班の研究分担者)の解説によると、公務員は、違法行為に対して通報義務があるため超過滞在者の診療が行えないとの誤解が一部にある。しかし、国会の答弁にあったように、医療従事者は、診療上知り得た個人情報に対して守秘義務を負っており、たとえ外国人患者が滞在資格を有しない場合も、入国管理局に通報することで診療義務を放棄してはならない。すなわち、本来業務の遂行に支障がある場合、通報義務はないことが説明されました。現場で働く皆さんの曖昧だった点が、すっきり晴れたのではないでしょうか。

 このセミナーを通じて、医療従事者が目の前で病に伏す人をみたときに、‘滞在資格よりも人命の尊重を’というメッセージが投げかけられました。そのために、こうした行政制度に関する知識や、在留資格が切れているため健康保険がないが治療が必要な場合には、健康保険を得るためにどのような手立てがあるのかというノウハウ、通訳派遣や母国の医療情報提供と帰国することを決断した方には母国の医療機関への橋渡しに協力するNPOの活用など、多様な社会資源をご理解いただいたのではないでしょうか。改めてソーシャルワーカーとの連携の重要性を感じられた方も多かったようです。

 最後に、通訳派遣団体の紹介やこうした情報がコンパクトにまとめられた「医療相談員のための外国籍HIV陽性者療養支援ハンドブック」は、こちらより入手可能ですが、冊子をお求めの方は、当団体へお気軽にお問い合わせくださいませ。

*日本に住む外国人HIV陽性者を支援するネットワーク。移住労働者問題に取り組んでいるNGOのスタッフや、医療通訳・カウンセラーをしている人達や、外国人を多く診療している病院の関係者等をつなぎ、お互いに協力しあいながら外国人HIV陽性者を支援するネットワーク組織である。

国内保健事業担当 李

01101月10日シェア東京事務局にて、国際協力を目指す看護師・看護学生さん向けの交流会を開催しました。
寒いなか11名の方が参加してくださいました。
交流会では私成田の話しだけではなく参加者の意見交換もなされ、私にとっても有意義で楽しいいひと時でした。
参加者の皆さんありがとうございました。
話を聞いてもらうどころか、学生さんが熱心に聴く姿やご記入いただいたアンケートからもたくさんのエールを頂いてしまいました。
私も皆さんの御活躍心から応援しています。
成田 清恵
rojeah以前ブログで紹介した私のボディ・ガードのロジャーがいなくなってしまいました。。。なぜか最近ホームステイ先の犬が近所の人に噛み付き、3人もクリニックに搬送されるということが続きました。そしてその犯犬がロジャーだというのです。。。(青木)
0106ETNarita4みなさま、あけましておめでとうございます。東京事務所インターンの小林です。私の任期も、残すところあと1ヶ月となりました。早いものです!

今日は、一時帰国中の東ティモール・ヘルスコーディネーター、成田清恵さんに、事務局内報告会をしていただきました。実際に現地で使われているパネルシアターという保健教育教材を用いて楽しく始まりました。(写真)このパネルシアター、ほんとうによくできているんです。
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あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。