プロジェクトKでは、週2回、RQ被災地女性支援センターの手仕事プロジェクト、編み物教室への会場提供を行っています。RQ被災地女性支援センター(以下、支援センター)は、気仙沼で活動をしている団体で、手仕事を通じて生きがいや収入を得られるように、被災者の方々の手仕事の応援に尽力しています。

毎回、毛糸などの手芸用品を持った支援センター担当の方々と、まつこ先生が中心となって、課題作品を参加者全員が一緒になって編んでいきます。参加者のみなさん、お手製の漬物を持ち寄り合って楽しくおしゃべりしながらも、作業は真剣です。これまでの課題作品はアクリル毛糸で編むバラのたわしがメインでしたが、今月は課題の難易度もアップし、帽子編みに挑戦されています。

この編み物教室を担当されているのが、プロジェクトKの活動をボランティアとして支えてくれている西城さんです。教室に関わるようになってからというもの、西城さんは編み物の制作に探求心をわかせて、スケッチを描いたり、試作品を作ったり、課題の考案に没頭してしまっているそうです。そんな西城さんですが、今では参加者たちの意欲に応えて、編み物の先生になることまであります。

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・12月21日の編み物教室の様子。参加者の方の手元を見つめて
 アドバイスをする西城さん。


西城さんは、介護福祉士の資格をお持ちの気仙沼人です。地元出身者ならではの情報網で、私たちの活動にアドバイスをくださっています。地域イベントに参加するための橋渡しになっていただいたり、仮設住宅であがっている細かな声を教えてくれたり、現地での活動が効果的になるためのサポートをしてくれています。

西城さんは、気仙沼のこと、そして気仙沼を支援するプロジェクトKの活動に参加していることの意味をとても深く考えてくれています。そして、地元の内部者と外部者の立場の違いを問わず、公平で、優しい視点で私たちを見守ってくれています。

編み物教室のまつこ先生や教室参加者の方々の中には仮設住宅に入居されている方がいらっしゃいます。まつこ先生は、支援センターの方に声を掛けられて、編み物教室の先生を務めることになってから、生活がとても生き生きしてきたとおっしゃっているそうです。

参加者の方々も、編み物をしている間は無心になって集中できて、とても貴重な時間であるとお話されています。自分の作った作品によって仮設の部屋が華やぎ、また、訪れた人の目に留まって楽しませることがとても嬉しいのだそうです。


「次の教室までに、宿題になった帽子編みをがんばらなくっちゃ」。


2011年最後の編み物教室。
参加者のみなさん、そんな言葉を口にされていました。



今後も、地域の交流活動の場を提供すること。そして、それをサポートすることを、私たちプロジェクトKは活動の柱としていきたいと思います。



koumoto

2011年12月23日
甲元理子


 
 
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Project K provides a venue for the knitting class of a handwork project that RQ Support Center for Women in Devastated Area holds twice a week. The support center is one of the organizations conducting activities to support handwork of disaster victims, giving them something to do and earn some income.

Each class is led by Matsuko Sensei (the instructor) and the person in charge of the project who brings materials. Participants knit the assignment of the day all together. Chatting and snacking on homemade pickles, participants work earnestly. One early assignment was a scrubber made of acrylic yarn into the shape of a rose. But projects are getting more difficult, and this month participants are knitting caps.

Ms. Saijo supports Project K activities as a volunteer. She has explored knitting and devoted herself into creating ideas for the assignment of the day, drawing sketches, and making a sample. Participants sometimes ask her to teach the class.

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Knitting class on Dec. 21. Ms. Saijo is giving advice to the participants looking at their hands.

Ms. Saijo is from Kesennuma and has a certificate as a welfare care worker. Since she has a strong local network, she advises us on activities, helping to make them more effective. She gets us involved in local events and passes along comments she hears from people in temporary housing.

Ms. Saijo thinks deeply about Kesennuma and the meaning of participating in Project K's activities. Regardless of differences between local people and outsiders, she always looks at things with fair and gentle point of viewpoint.

Some of the people in the knitting class, such as Matsuko Sensei, live in temporary housing. Matsuko Sensei reports that her life has become brighter since she started teaching the class upon the request of the Support Center.

Participants also say that knitting together allows them to concentrate on the task at hand rather than worrying about other things. They are also very glad to decorate their temporary homes with their knitting projects. Visitors always comment on them, too.

"I have to finish this cap by the next class."

It was the last knitting class in 2011. All participants made the same comment.

We at Project K will continue to provide a venue for communication activities like this and do what we can to support them.

Dec. 23, 2011
KOMOTO Satoko

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こんにちは。シェア・タイ事務局アドミニストレーターの広本です。

私たちシェア・タイ事務局では、2008年より本格的に現地化への歩みを進めてまいりました。それから4年の活動を経て、現在は、県庁から新財団の承認を待つところまでやってきています。

今回は、シェア・タイ事務局の財団化までの道のりと、今後の課題についてご紹介したいと思います。



<今までの財団化までの道のり>


1. 登録資料作成のための準備

2. タイ国内の他財団からの情報収集

3. 理事の選出

4. タイ人理事と日本人理事
   シェア・タイ事務所スタッフ間の発起人準備会開催

5. 専門家と事務局長によるタイ人スタッフ育成トレーニング



私たちは「現地の人々による自立した保健医療を目指して活動する」というシェアの理念に従い、タイ人スタッフや地域の保健活動に関わる人材の育成に力を注いできました。その活動の積み重ねにより、今では、タイ人スタッフが日本人の手を借りずに自らの力で活動ができるようになっています。

本格的な現地化を目指し始めた2008年、タイ人自身の力でNGOの運営をできるようするために、私たちは、タイ事務所のマネージャーにタイ人を配置し、予算の管理や事業の運営もタイ人スタッフに任せ、日本人スタッフはそれを側面から支援するという体制をとることにしました。

途中、タイ事務所の代表や、予算管理を行うアドミニストレーターが代わったり、タイの政治情勢が悪化して発起人準備会が延長されたり、ハプニングに見舞われて予定より現地化が進まない時期もありましたが、それでも、一歩一歩、地道に現地化を進めてまいりました。


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・スタッフトレーニングの様子
 工藤専門家(左奥:タイ事務局の創始者)
 

タイ事務局にとって最も困難だった点は、タイ人理事とのコミュニケーションです。何故なら、タイ事務局はウボン市内からおよそ110kmも離れた遠隔地に位置し、理事メンバーはお仕事の関係でウボン市内、ヤソトン県、アムナーチャルン県と、それぞれ方々に散っているために、一同が集う機会をなかなか持てなかったことがあります。

また、理事の皆さんは一人一人が現役で、現在では県の保健行政のトップに就かれている方や、医療従事者の方、大学教授などから成り、なかなか都合のよい日程がつくり出せず、お一人ずつお会いしてお話する必要があったりしました。

今回、新財団の理事になって下さった方はシェアが20年前に事業を始めた時のカウンターパートさんが多く、長年シェアとともに歩み、シェアに共感し、信頼してくださっている方ばかりです。現役のシェア・タイスタッフはそうした過去にお世話になったタイ人理事との直接のつながりがないこともあり、どのように信頼関係を再構築したらよいのか、時々、迷うこともありました。それに対して、当人同士が直に会ってお話をする機会を積極的に設けるなど、交流の促進を生み出すことで、現在では、タイ人理事の積極的なリーダーシップもみられるようになり、新財団としての将来への明るい兆しがみえてきています。


今年11月に行った年次振り返り・計画会議では、各理事・顧問からアドバイスやコメントを頂きました。
 
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・タイ人新理事と一緒に行った年次振り返り・計画会議


現在の大きな課題は、活動資金の獲得です。日本から独立することで、現場では、日本からの支援金が減少することが懸念されています。特にタイでは、政府がNGOを支援するというスキームがないことと、海外のドナーはタイよりさらに貧しい周辺国に注目しています。そのような状況で、未だ支援が必要とされているタイの東北地方でどのように資金を獲得するかが課題となっています。
 
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・お寺でのお祈り(スタッフ一同 現地化の成功を祈念して)


今まで長い道のりを経てきましたが、新財団となっても課題はまだまだ続き、東京事務局からの支援も、段階的に必要となるだろうと感じています。


広本充恵

タイ事務所 アドミニストレーター 広本充恵



 
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We have been working towards localization of the SHARE Thailand Office since 2008. After 4 years of activities, we have got to the point where we are only waiting for approval as a new foundation from provincial office.

In this column, I'd like to talk about the process we have followed to institutionalize SHARE Thailand office and note remaining issues.

Process of institutionalization
1.Prepare to make registration document
2.Collect Information from other foundations in Thailand
3.Select board members
4.Hold a meeting of promoters, Thai and Japanese board members and staff of SHARE Thailand office
5.Experts and SHARE executive offivers train management and accounting staff.

According to the policy of SHARE, "Operating toward self help health care by the community," we poured our efforts into human resource development--Thai staff and local health workers--and now Thai staff is able to carry out activities without support of Japanese.

In 2008, when we began work to localize the office, we assigned a Thai manager to the Thailand office and entrusted Thai staff with the budget and conducting projects. Japanese staff only lent a helping hand for indirect support. From time to time, the localization plan was delayed due to incidents, such as changes in the representative and administrator managing budget of the Thailand office, and the meeting of promoters was postponed because of the political situation. Even in difficult times, we continued to move forward.

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Training for Thai staff by SHARE expert, Ms. Kudo (left back: founder of Thailand office)

The greatest difficulty was communication with Thai board members. Since SHARE Thailand office is located in a remote area, 110km away from Ubon Ratchathani City and board members live in different areas such as Ubon Ratchathani City, Yasothon Province, and Amnat Charoen Province, they rarely had the opportunity to meet together.

It was also difficult to schedule meetings because the board members were busy people, the head of provincial health administrations, a medical worker, and a university professor. Sometimes we had to meet with them individually. The new board members are mostly ex-counterparts when the SHARE project began 20 years ago. All of them have walked with SHARE, and sympathize and trust SHARE. Current SHARE Thai staff are not familiar with these board members and sometimes find it difficult to build relationships of trust with them. However, each staff member has directly met a board member, made a chance to talk and facilitated communication. Now we can see the leadership of Thai board members and there is a sign of a bright future for a new foundation.

At the annual conference of review and planning held in November 2011, we received advice and comment from each board and advisor.

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The annual conference of review and planning that we held with Thai new board members.

The current big issue is how to gain funds for activities. There is fear that separation from Japan will mean a decrease in funds from Japan. Especially in Thailand, there is no scheme for the government to support NGOs and overseas donors pay attention to poorer countries. In such circumstances, gaining funds for Northeast Thailand remains a problem.

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Praying at a temple (all staff pray for success of localization)

We have traveled a long road, and there will be still problems even after becoming a new foundation. Financial support from Tokyo office will be necessary by stages.

Mitsue Hiromoto, Administrator, Thailand office

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みなさん、こんにちは。

今年から、新しくシェア気仙沼支援プロジェクトの駐在スタッフとなりました、田中美和と申します。昨年まで8ヶ月間駐在していた尾崎さんの後任として、年が明けた1月7日に気仙沼に赴任しました。

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・気仙沼支援プロジェクト(駐在スタッフ)
 田中美和さん


私がシェアについて知ったのは、在日外国人の健康相談会に看護師ボランティアとして参加したのがきっかけでした。その後、シェアの看護師ボランティアのコーディネーターなどをお手伝いさせていただくこともありましたが、初めてシェアの活動に参加してから、もう10年以上が経っています。

その後、看護師、助産師で臨床経験をつみ、2008年からは青年海外協力隊の助産師隊員として、2年間、ラオスの首都ビエンチャンにある郡病院での活動に参画し、母子保健課に配属されて、地域母子保健改善プロジェクトに携わりました。

そのプロジェクトの中で、病院だけではなく、地域で活動することの大切さや楽しさを強く感じました。大変なこともありましたが、周りにいるラオスの人たちがいつも助けてくれました。ラオスでは、その土地に長く住んで、住民の方々と一緒に活動することの大切さを学びました。

帰国後、再び短期隊員としてラオスで活動した後、昨年の7月から10月まで、シェア東京事務局で国内保健のアシスタントをさせていただきました。

東日本大震災が起きてから、被災地支援の活動に関わりたいと思いつつも、どういう関わり方があるだろうかと思っていた時に、シェアの気仙沼駐在スタッフの募集を知りました。短期の支援ではなく、長期にわたって関われるということと、気仙沼で立ち上がったプロジェクトKとの共同事業であるという点に興味を持ち、応募をしました。



・・・ 気仙沼に赴任して ・・・


こちらに赴任してからは、事務局長の村上さんやスタッフの西尾さんに、階上地区の仮設住宅の名称や、自治会の方々のお名前、地理などを教えていただき、少しずつ仕事を覚えていく毎日です。

はしかみ交流広場では、最近は階上地区の自治会の方々から相談を受けることが増え、イベントのチラシ作りや書類の作成などをお手伝いさせていただいています。

また、他の団体が定期的に仮設住宅の集会場で開催しているお茶会に一緒に参加させていただき、血圧測定や健康相談を行っています。


プロジェクトのコーディネーターというお仕事は経験がないため、不安もありますが、気仙沼の地元の方々や、経験豊富なシェアのスタッフと十分にコミュニケーションをとりながら、ひとつひとつ丁寧に、確実に職務を果たしていきたいと思っています。そのために、前任の尾崎さんや、村上さんたちが少しずつ築き上げてきたはしかみ地区の方々との関係を、これからもっと深く強いものにしていけたらと思います。


近々、集会場で健康講話も行う予定なので、またその様子もみなさんにお伝えできたらと思います。



tanaka

気仙沼プロジェクトコーディネーター
田中美和



 
 
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