去る3月14日(土)、女子栄養大学駒込キャンパスの会議スペースをお借りして、第14回シェア会員総会を開催しました。

昨年後半から、例年通り2014年の事業レビューと決算、2015年の事業計画と予算作成を、各部門で進めてきましたが、今回はそれと同時に、シェアが直面している組織運営上の課題と今後の取り組みについても、組織内でかなりインテンシブな話し合いを行ってきました。2013年に5か年間の中期計画を策定しましたが、その後国際保健やNGOをめぐる外部環境も変化し、シェアが長年取り組んできたような草の根レベルでの活動を今後持続的に行っていくために、ここで抜本的な組織改革に着手する必要性を改めて確認しました。

今回の総会は、支援者の皆さまに、こういったシェアの現状と、長年課題となっている脆弱な財務体質を強化・改善するための方策について、きちんとご説明する機会と位置づけ、当日まで準備を進めてきました。昨年度に引き続き2015年も厳しい予算を提出しなければならず、緊張感を持って臨んだ総会となりましたが、当日お集まり頂いた40名強の会員、支援者の方からは、シェアを応援したいという温かく有難いお言葉を頂戴し、私たち事務局職員にとっても大きな励みとなりました。

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総会後の懇親会では、和気藹々の雰囲気の中で、会員さん、理事、職員が新しい事業案についてアイディアを練る場面も。実はここでの話をきっかけに動き始めたこともあります。厳しい状況ではありますが、チャレンジをチャンスと捉え、よりよい活動、よりよい組織づくりに2015年は取り組んでいきます!引き続きどうぞ宜しくお願いします。

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事務局長 佐藤真美



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在日タイ人が集まるイベントで
こんにちは。今年の目標はタイ語をきちんと勉強する事とかかげ、高い参考書を2冊も買ったのに1ページも開いていない、在日外国人事業アシスタントの横川です。今年の目標が何も進まず、もう4月に入ってしまう・・・と焦ってばかりですが、皆さんはそんなことないですか?

さて、3月22日(日)に「ミニタイフェアin 川越 第二回KOEDOアジアフェス」というイベントが開催されました。そこに横川と当事業担当の山本がタワンのメンバー2名と共にHIV啓発活動に行ってきました。

「タワン」は8年前に結成され、現在、在日タイ人の女性5人が主要メンバーとなって、日本に住んでいるタイ人の健康に関する支援活動を行っているグループです。HIVに関する啓発はもとより、健康相談活動を行なう若者の育成なども行っています。

今回のタワンの目的は、主にタイフェアに出店する人を含め来場者のタイ人に向けてHIVの啓発活動を行うことです。タイフェアは多くのタイ人が一堂に会する場なので、HIVの啓発活動にはとてもよい機会です。


楽しく伝えるタワンのエイズ啓発コミュニケーション
タワンたちはタイポップを歌うタイ人の若者グループやタイ料理を販売しているタイ人の男性、主婦の方など順々に声をかけ、タワンの紹介パンフレットを使ってタワンの活動を紹介し、HIVの予防のためにコンドームの必要性を話しコンドームを配ります。さらに、タイ古式マッサージ店を出店していた日本人の方にも話しかけました。その方のお店にタワンのパンフレットを置いてもらい、マッサージを受けにくるタイ人にタワンの活動を知ってもらうためです。その後も次から次に声をかけます。

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タイ人男性に向けて、タワンの紹介をしているタワンメンバー

最後はタイ料理屋の裏方で販売を手伝っていた男性に声をかけました。「コンドームなんて使ったことないよ」と話す男性に、タワンは話しかけます。「コンドームを使わないで性行為をすれば、どの人にもHIVに感染する可能性があるのよ」と。「俺は大丈夫だよ」と言う男性に対して彼の話を聞きながら冗談を交えて、どの年代の方でも感染する可能性があることやコンドームを使うことで自分だけでなく相手の健康を守ることができることを伝えます。最後にタワンは「じゃあ、奥さんに渡して2人で使って」と話し、男性の手にはしっかりコンドームが握られていました。

エイズを伝える使命感
タワンのメンバーは最初から在日タイ人の人たちに向けて、性やコンドームに関しての話ができたわけではありません。最初はコンドームという言葉を口に出すのがとても恥ずかしくて話をすることができなかったのです。しかし、タワンはタイ人HIV陽性者の支援やHIVの啓発活動に8年間取り組んできて、HIVを予防していくにはコンドームを使用することがとても大切であり、そのことを在日タイ人の人たちに伝えて知識を広げていく重要性を身に染みて感じてきました。なぜなら、1990年代に来日したタイ人が、HIVやエイズへの恐怖からエイズ発症後もそのままに放置してしまい、重症化して病院に運ばれるケースを目の当たりにしてきたからです。そのため、日本に住むタイ人の健康を守りたい、HIVに感染して苦しむ人をなくしたい、という思いが強くなっていき、性やコンドームに関して話すことの恥ずかしさを超えてしまったのだと思います。今ではHIVの啓発活動でコンドームについて伝えることが一つの使命だと強く感じています。

今回のタイフェアでのHIVの啓発活動でも、老若男女問わず声をかけコンドームを配布し、コンドームを使わないという人には、座り込んで話を聞きながらコンドームの大切さを話して回っているタワンの姿を見ることができました。在日タイ人の人たちの健康を守るために頑張っているタワンの活動が多くの人に知られ、多くのタイ人の健康を守れるように、私も一緒に頑張っていきたいと思います。





在日外国人支援事業アシスタント
横川 峰子


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Still Lifeってなんだろう? 
− 映画「おみおくりの作法」からしきりに考えたこと



このごろ観た劇場映画やDVDで、一番鼻汁入りの泪をたくさん分泌させられた(失礼!)のは、なんと言ってもUberto Pasolini監督の「おみおくりの作法」(原題・Still Life)でした。

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ロンドン市ケニントン地区の民生係ジョン・メイ(エディ・マーサン演じる)の、キャリアとしても彼自身の人生という意味でも「最後の」お見送りの仕事となったのが、ビリー・ストークという、1982年のフォークランド戦争従軍兵士で、アルコール中毒を病み、ホームレス生活を経て、アパートで孤独死した初老男性でした。この話を軸に、丁寧で、静謐感あふれるカメラワークでジョンの姿を捉えていくのが、ウベルト・パゾリーニ監督です。(同じイタリア人ではあるが、「奇跡の丘」の名匠、ピエル・パオロ・パゾリーニとは直接関係ない人のようです)
 
邦訳のタイトル「おみおくりの作法」は、映画の内容には忠実だと思うのですが、なぜ監督が原題をStill Life(静物)としたのかについて、考えておく必要があるのでしょう。
Still Lifeが象徴するものの一つは、死者が愛惜とともに自宅に残した形見、ビリーの場合は間違いなく、アルバムに貼られた愛娘ケリーの写真でありました。汚れ切ったアパートの自室で、誰ひとりに看取られることもなく、ウイスキーの瓶に囲まれて死んでいった彼が、最期まで枕元から離さなかったのが、娘の写真だったようなのです。

実は、ジョン自身、最近上司から一方的に解雇を言い渡され、ビリーのケースが最後の仕事となりました。そのこともあり、彼は、死者の人生の細部に至るまでこだわり、ビリーがかつて働いていたパン工場を訪ね、元同僚からビリーの人となりを確かめ、元恋人だった女性の職場にも押しかけ、さらには、娘ケリーの働く犬のシェルターにまで訪ねていくのです。はじめは、母子を捨てて行った父を怨み、ジョンにも不信感・警戒感を隠さないケリーも、アルバムを渡され、父がどんなに自分を愛していたかを知り、少しずつ、心を開いていくようになります。

妻や子どもたちとの別れの原因は、英国でも日本の場合とそんなに変わりはなく、失業、貧困、アルコール、家庭内暴力など、男たちが悔みながら、ずっと人生で引き摺り続けてきた負い目と言えます。

民生係ジョン・メイは、現代英国の福祉制度にとってはオールドタイマーというべき人物です。丁寧、誠実に仕事はするが、役所的評価としては、一つひとつのケースに時間と手間をかけ過ぎ、効率の上がらない、ダメな役人として描かれます。日本の福祉事務所のケースワーカーと違って、彼にとってクライエントとの付き合いは、その人がこの世を去ってから始まるのです。その人の終わってしまったばかりの人生に、いわばretrospective(遡及=さっきゅう的)に関わり、できるだけ彼・彼女の人生の軌跡をたどり、家族や友人など、かつてはかけがえのない人だった関係者を尋ねあて、葬儀やお見送りに立ち合ってもらうことを仕事の流儀としてきました。

やり方はいつも同じで、孤独死して何日もたったような人について、管理人や警察から連絡を受けるとすぐにアパートを訪ね、遺品のうち、本人の身元を探し、尋ねる上で役立つ、写真とか、文書などの資料をジョンは自身の質素なアパートに持ち帰り(彼自身も独身で、身寄りもない様子です)、その人の人生の再構築を試みます。それは、週刊誌的な興味、あるいは覗き趣味からくるものではなく、その人が遺した痕跡を少しでもたどることで、人生に意味を取り戻し、その死を同胞として悼むというプロセスが、彼の職業倫理として、絶対欠かせないものだったからなのでしょう。それを彼は声高に主張するのではなく、呼吸をしたり、食事を取るのと同じような自然な所作として行っていくのです。

たった一枚の写真はStill Lifeでありながら、限りない想像力を彼の中に掻き立て、行動に駆り立てる。ちょうどセザンヌの静物画の果物が、命を宿し、今にも動きそうな ’Still Life’ であるように。

映画の最後で、亡くなったジョンが葬られた、小さな地面の墓標に、彼の世話になった死者たち−ビリーも含めて−が、次々と集い、ジョンに感謝の祈りを捧げる一場面があります。死者たちによる、ジョンをめぐる対話・追悼集会とも言うべきもので、これはドストエフスキーの「作家の日記」にある、「ボボーク」という短編小説の中で、死者たちが交わす会話を連想させるものでした。

ケース記録の表紙のページに「一件終了」’Case closed′という字を斜めに書いて、書類を閉じるのが常であったジョンを偲ぶ死者たちは、人が人を悼み、感謝し、愛することに、終わりや窮まりがないことを教えてくれているようでした。


2015年3月16日
シェア代表 本田 徹
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東ティモールに赴任してもうすぐ2年になる、プロジェクト・コーディネーターの山本より、昨年スタディツアーで訪れた学校のその後について、嬉しいお知らせが届きました。

最近、シェアは保健活動の状況を把握するためのモニタリングで、エルメラ県のカトライレテン小中学校に行きました。昨年夏に実施したスタディツアーで、子どもたちとの交流や学校保健活動の様子を見学するために訪問した学校です。
この地域は、レテフォホ郡という、直訳すると「山の上」という地名であるほど、山のてっぺんにあります。県庁所在地にあるシェアの事務所からは、四輪駆動車に乗って、いくつもの山や谷、川を越えてたどり着きます。ライラコレテン小中学校
【写真】カトライレテン小中学校

学校で目にしたのは、校庭で手作りの手洗い装置tippy tapで手を洗う子どもたち。良く見てみると、水が入った容器は「石けんで手を洗おう」というメッセージと絵が描いてある、見覚えのあるものでした。
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この容器は、昨年夏のスタディツアーの参加者から、学校への贈り物でした。訪問受入れの感謝の気持ちと、子どもたちの健康を願って、学校を訪れる前日に東ティモール人スタッフと一緒に作った協働制作です。
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「私たちが訪れたことを、ずっと覚えていてくれるといいな」「東ティモールと日本の間には、大きな愛がある!」「子どもたちの夢が叶いますように」「みんながいつも喜びや幸福に包まれますように」「笑顔いっぱい^0^」などなど、それぞれが東ティモールや子どもたちへの想いを込めて描きました。
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当日、学校を訪れると、たくさんの子どもたちがダンスや拍手で参加者を迎えてくれました。参加者からは石けんを使った手洗いの大切さを伝える劇を熱演して、子どもたちも大喜びでした。手洗いの歌を子どもたちと一緒に歌い、学校へ容器の贈呈をしました。テトゥン語をがんばって練習した参加者のみなさんは子どもたちに大人気で、もみくちゃにされてしまうほどでした。
そのブログはこちら『「自分の人生が大きく変わったような気がする」 9年ぶりの東ティモールスタディツアー』
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この容器は、元はサラダ油が入っているもので、どの家庭にもあります。その大きさと運びやすさから、大人から子どもまで、水汲みに使っています。どこにでもある木の枝と丈夫なヒモを使い、穴をあけた容器を傾けると少量の水が流れ出て、節水しながら衛生的に手を洗うことができます。
シェアが学校保健活動を行っているエルメラ県は、ほとんどがこのカトライレテン小中学校のように山あいにあり、水はとても貴重です。こうした手作りの手洗い装置の作り方を広めて、手洗いで防げる病気にかかる子どもを減らしていくのも、シェアの大切な活動です。

スタディツアーから半年が過ぎた今でも、こうして学校で使われている手洗い装置tippy tap。カトライレテン小中学校の子どもたちの心には、日本からの訪問者の「手洗いをすることの大切さ」や「子どもたちの健康を願う気持ち」やこの日の思い出がしっかりと残っているのでしょう。東ティモールのスタディツアーに参加して下さった皆さんに、改めて心からお礼を申し上げます。

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「シェアもったいないキャンペーン」の一環として、2014年11月から2015年2月まで行った「書き損じハガキキャンペーン」。

今年は2015年ということで、2015枚を目標にしていましたが、1月7日の時点では、まだ500枚も集まっていませんでした。。

しかし、なんとなんと集まった枚数は、、、


2046枚!

見事、2年連続目標達成です! (拍手!!!)



今回のキャンペーンは58名の個人・団体の方々がご協力してくださり、たくさんの温かいメッセーも届きました。


「フェイスブック拝見しました。少しですが、書き損じハガキをお送りします。(中略)今後のますますのご活躍を期待しております」(愛知、Tさん)

「花王ハートポケットクラブで知りました。(中略)少しでも活動の手助けになると幸いです。応援しています!」
(東京、Tさん)

「活動応援しています。頑張ってください」(兵庫、Yさん)


「シェアもったいない活動」は、どこでも、誰でも参加できること。現在、「書き損じハガキ集め」のほかに「使用済み切手集め」「BOOK募金」なども行っており、かなり定着してきました。これから、もっともっと多くのみなさんにもご協力していただけたら嬉しいです!


それでは、最後に、、、

2月から支援者サービス・アシスタント業務を担っている荘司(そうじ)かえでから自己紹介を兼ね、現在勉強中の手話によるビデオメッセージをお送りします。



(概要)
NPO法人シェア=国際保健協力市民の会の荘司です。シェアは、海外や日本で、命を守る活動をしています。詳しくは、ホームページをご覧下さい。私たちは、たくさんの支援者(サポーター)からの寄付で活動をしています。寄付といっても、現金だけではなく、みなさんの周りにある不要になったものも国際協力に役立つことをご存知ですか?「もったいない活動」として取り組んでいる「書き損じハガキ集め」や「使用済み切手集め」などです。どうぞ、シェアのもったいない活動を通して、国際協力に参加しませんか?

《もったいないキャンペーン問い合わせ・送り先》

〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル5階 
シェア=国際保健協力市民の会 もったいない係



支援者サービス担当 青木美由紀



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