先日、火曜(通う)ボランティア感謝のつどいが事務所にて行われました。

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シェアの東京事務所は、毎週火曜日の午後、一気ににぎやかになります。
ボランティアさん達が、12時半ごろからお弁当持参で事務所に集まります。そして事務局スタッフと一緒にお昼を食べてからボランティア作業開始です。

発送作業や、切手の整理、バザー品の仕分け等、その時その時お願いしたいお仕事を、気持ちよくやって下さいます。作業はおしゃべりをしながら和気あいあいと進みますが、ベテランボランティアさんたちの手が止まることはありません。

毎週約10名のボランティアさんが1.5時間の作業をして下さいますが、年間45回ほど開催しているので、合計700時間に近い作業量になります。このように、事務局の仕事は今や火曜ボランティアさんなしでは回りません。

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そんな火曜ボランティアさんへの感謝の気持ちを込めて、ささやかながら「火曜ボランティアさん感謝のつどい」を行いました。毎年、ひとりひとりに感謝状を手渡しますが、その感謝状にはボランティア参加して下さった回数を記載しています。

今年の最高記録はなんと44回。1年間ほぼ休むことなく、毎週事務所に通って下さいました。本当にみなさん、今年も1年、ありがとうございました。

感謝のつどいの余興(?)に、ボランティアの皆さんに川柳をお願いしました。「うんうん。」と頷いてしまう作品がたくさん挙がって盛り上がりました。その中のいくつかを紹介させていただきます。

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「手仕事と 世間話しは 老い防ぐ」
「火曜ボラ 火曜(通う)手前が 救われり」
「けなし愛(合い) それが活力 若返る」
「またこれか 仕事選べぬ ボランティア(冗談!)」


火曜ボランティアの雰囲気が伝わりますか?来年も1月15日より、火曜ボランティアがあります。いつでも誰でも、大歓迎です。ご興味ある方はシェアにご連絡の上、ぜひ一度足を運んでください。お待ちしております。

シェア支援者サービスチーム
森本

今年も、シェアの冬募金にご協力をお願い致します。
▶▶募金の詳細はこちらへ
在日外国人支援事業を担当しています、山本裕子です。
久しぶりにブログ登場です。テレビ情報なので効果が本当にあるか分かりませんが、最近は、悪玉コレステロールを減らすために、トマトをなるべく毎日食べるようにしています!

さて、本日は、10月21日に開催した「母子保健のためのネパール語通訳基礎研修」で気づいたことについてご報告したいと思います。


通訳の訓練を受けたことがない同国人が“通訳代わり”となっている実情

シェアと一緒に活動しているネパール人女性ボランティアのうち、通訳として活躍できるよう日々努力している人がいます。彼女は、知人やコミュニティから相談を受けて、まだ通訳として訓練を受けたことがない段階から、妊婦健診への同行通訳や、大変なときには病院から帝王切開の際の同席による通訳まで求められたりしてきました。当然全てボランティアです。“通訳代わり”は、通常通訳の訓練を受けていない人たちですので、誤訳が起きていてもこの人たちの責任ではないのですが、無謀な通訳を求められていると感じたときは、“通訳代わり”の皆さんの身を案じてしまいます。

彼女たちがそうせざるを得ない背景として、外国人妊婦が日本語を話せない場合、多くの病院は“通訳代わり”として妻よりも日本語ができる夫や友人・知人などを、妊婦自らが確保して健診の際に“毎回”連れて来られないと出産を病院に受けてもらえない、という切実な事情があります。夫が一回だけ同席できない状況が起きたことで病院はその後出産受入を断った、というケースもありました。

また、東京都内の多くの保健センターは、母子保健分野で通訳を活用できる環境が整っていません。医療現場ほどの切実さが“保健”の現場では感じられないからだと2015年にいくつかの保健センターからお話をお聞きした際に把握したのですが、その後母子保健分野での通訳派遣依頼におけるやりとりを通して感じた、現場の保健師さん達の本音は、通訳が活用できる環境があればどれだけ助かるか!ということです。中には、まず通訳に来てもらうための予算を獲得するところから奮闘し、結局理解を得られず困っている保健師さんもいらっしゃいました。

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保健や医療の通訳の基礎について説明する講師の森田さん


母子保健のためのネパール語通訳基礎研修を開催

このような状況を少しでも改善していくために、医療通訳まではできなくても保健センターが実施している赤ちゃん訪問や乳幼児健診などの、医療用語や複雑さが少ない母子保健の場面での通訳ができる人たちを育てたいという思いで、「母子保健のためのネパール語通訳基礎研修」を計画しました。東京都内で当会が活動でつながりのある地域のネパール人コミュニティを中心に広報し、5名(ネパール人3名、日本人2名)が参加してくれました。日本人のネパール語通訳も増えていけばうれしいと思っていましたので、ネパールの青年海外協力隊OGが参加してくれ、有難いと思いました。

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通訳練習のロールプレイを終えての質疑応答の様子



実は母子保健分野の通訳は一般医療通訳よりも難しかった!


研修では、まず、日本の母子保健サービスについて簡単に説明をしながら、どのような場面で通訳が必要とされているのか説明をしました。そのあと、保健や医療の場面での通訳の基礎について、シェアの医療通訳であり全国医療通訳者協会(NAMI)代表理事の森田直美さんが講師として、ワークを交えながら講義を行ないました。そして、妊婦健診や赤ちゃん訪問における通訳場面をシナリオにして、通訳を実際にやってみるロールプレイを行ないました。

そのロールプレイを通して、通訳する上での疑問がいろいろ出てきました。“陣痛”をネパール語で伝える際に直訳できる言葉はあるのですが、陣痛はどのような痛みなのか、おなかが引っ張られるような痛みなのか、収縮するような痛みなのか、膨らむような痛みなのか、などという議論になりました。また、お腹が「張る」は、ネパール語にはそのまま訳せる言葉がないということで、お腹が張るとは引っ張られる感じなのか、どんな感じなのかについてもみんなで確認しあいました。その他、子宮底長とは、など母子保健分野独特の専門用語があることにも改めて気づかされました。それを助産師や保健師がそのまま使ってしまっている現状がありそうです。臨月、おしるし、腹帯、などなど日本独特の伝統的な表現もあります。母子保健分野が、医療現場での通訳より難しくないと勝手に思い込んでいた私としては、“あれあれ、母子保健分野の通訳って実は難しい!”と気づくことができました。その話を講師にしたら、「風邪などの一般医療の通訳よりも母子分野の通訳は難しい」と教えてくださり、医療通訳と同等のスキルが求められ、さらに母子保健分野独特の用語への対応が求められることを学びました。

1月には、参加してくださった方々がステップアップできるように新たな研修を企画しています。今回の学びを活かして、より良い研修ができるよう準備していきたいと思います。



在日外国人支援事業担当
山本 裕子


フレンドシップミュージカル2019「カンボジアの夢」

シェアのカンボジアでの活動を、実話を基に描く、ホットジェネレーション・フレンドシップミュージカル「カンボジアの夢」が2019年新年に新宿角筈ホールにて上演されます!

2019年 ホットジェネレーションが贈る勇気と希望のメッセージ:『カンボジアの夢』

今もなお、ポルポトの狂気による悲劇の歴史が影を落とすカンボジア...。 人々を救うNGOシェアの活動を、現地スタッフの実話を基に綴る『カンボジアの夢』は、 2010年初演、2015年再演され真実のカンボジアと生きる力を描き、2019年新春、更に深くドラマチックにあなたの心に『勇気と希望』をお届けします。

ホットジェネレーションとは・・・
ボランティアにてアーティストを募り音楽・ダンス・アートのレッスンを子供たちに提供しています。
健常児と障がい児の一体となったパフォーマンスとプロのアーティストと共演は多くの共感と反響を呼んでいます。

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Hot Generation✖️NGO シェアフレンドシップミュージカル 『カンボジアの夢』

◆作 演出/鳥居メイ子
音楽監督/ニックジェファーソン
振付/宇治川まさなり 宮本英喜

◆キャスト
神谷たえ/高野絹也/永井一誠
植松恵理/亀井次郎/KOBA/宮本英喜

島崎伸作/ 間 聖次朗 /山崎感音/橘 敏輝
佐藤琴美/橋本萌花 /高木千里 ...他100名のメンバーが出演

◆演奏
ピアノ 徳備祐子
バイオリン 有働里音

◆音響/螢┘妊スグローブ
照明/太田安宣

◆会場:新宿 角筈ホール

・交通案内

▶バス: WEバス(旧新都心循環バス)新宿駅西口京王デパート前21番バスのりば:「パークハイアット東京前」下車
京王バス 新宿駅西口京王デパート前20番バスのりば:中野行 または 中野車庫行「十二社池の上」下車

▶地下鉄: 京王線 「初台」東口より徒歩10分
都営大江戸線「都庁前」A5出口より徒歩10分

・住所 〒160-0023 新宿区西新宿4丁目33番7号

◆公演日付:1月13日(日)

◆チケット料金

【昼公演】
開場14:45/ 開演15:00
全席自由席¥3500
高校生以下¥2500

【夜公演】
・開場17:45/ 開演18:00
全席自由席¥3500
高校生以下¥2500

【お問い合わせ】
E-mail:info@share.or.jp

※交通のご案内※
・土・日・祝日は特に駐車場の混雑が予想されます。なるべく電車・バスをご利用ください。
・駐車場は会館専用でないため、満車の場合がございます。

シェア事務局

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11月17日(土)、SMBCグループの皆様が東京事務局にボランティアとして作業のお手伝いに来てくださいました。小学生のお子さんと親子で参加して下さる方も!秋晴れの爽やかな週末に、プライベートの時間を使ってボランティアに参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。

今回の作業は、冬の募金のお願いチラシの発送です。

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「冬の募金」チラシを含んだ封入物一覧のチラシ

シェアは年に2回、支援者の皆様やイベントに参加して下さった皆様に募金のお願いチラシをお送りしています。この募金のお願いを通して皆様からご支援いただくご寄付は、シェアにとってなくてはならないとても大切な活動資金です。シェアからお送りする発送部数も多いため、作業はとても大がかりです。

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ボランティア作業の様子

当日は、火曜ボランティアのメンバーからも5名がサポートに駆けつけて下さり、スタッフと合わせ約15名で封入作業を行いました。「目標2000通!!」を目指し、おしゃべりをしながらの和やかな雰囲気ながら、一生懸命手を動かしてくださった皆様。約3時間半の作業で目標を越える2100通の封入作業を終えることが出来ました。

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ボランティア作業の様子

SMBCグループの皆様のボランティア参加は、限られたマンパワーで活動しているシェアにとって大きなサポートになります。また、シェアの活動についてお話する時間もいただき、シェアを知っていただく貴重な機会にもなりました。

募金の願いチラシは、このような発送作業を経てお送りしています。皆様のお手元に届きましたでしょうか?

今年も冬の募金へのご協力をお願いします。

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ボランティア作業終了後、みさなんと集合写真!

シェア冬の募金の詳細はこちらへ

シェア事務局
「2年前に来た時は無かった柵が校庭にできてる!」、
「この学校、前はトイレが使えてたのに今は鍵がかかって使えない・・」、
「水が十分に無いのに頑張って学校菜園してるなぁ」、
「せっかく研修して、配った保健教材、なんでまだ先生たち使っていないんだろう」・・・


10月はこんな一喜一憂の日々を過ごしていました。

何をしていたかというと、ディリ県内の全小中学校97校を訪問してのエンドライン(プロジェクト終了時)調査です。2016年から始まったディリ県での学校保健プロジェクトも、いよいよ終わりが見えてきました。そこで今回はエンドライン調査結果から見える「3年間の変化」についてお話します。

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写真1:各学校を訪問するシェアスタッフ


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写真2:離島アタウロ島には漁師の小舟でしか行けない学校も多いです


改善したこと

この3年間での最も大きな変化は、保健が小学校で一つの独立した教科になったことです。そのおかげで、現在は全97校が保健教育を実施していると回答しました(グラフ1)。以前は「保健体育」という教科がありましたが、体育が重視されがちでした。教育省が今年2018年に学校にわかりやすい新指導要領を配布したこともあり、保健の知識が十分に無い先生でも保健教育がしやすくなったようです。

グラフ1

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改善したこと

第二の変化は学校健診を実施する学校が増えたこと。学校には2014年に教育省が配布した身長・体重計がありますが、研修もせずに配布されたため、以前は一部の学校だけが手探りで身長・体重測定をしていました。せっかくある機材を有効活用し、学校で子どもたちが自身の健康に関心を持つ機会をもてるようにしたいと思い、シェアは身体測定と簡易的な視力検査、歯科健診の実施手引きを開発し、その後実施方法を先生たちに研修しました。そのような働きかけの効果か、健診を実施する学校は22%から48%に増えました(グラフ2)。

グラフ2

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写真3:視力検査を学校ですることで、視力の低い子どもたちは黒板の字が良く見える席に座らせたり、眼鏡の使用を促したりすることができます。(医療費が無料の東ティモールでは眼鏡もタダで作れます!)


その他、日本で言えば保健委員会にあたる「児童保健委員会」がある学校は32%→49%に、菜園がある学校は11%→28%に増えました。また、私たちの訪問中に喫煙している先生がいた学校は27%→11%に減少しました。

改善が難しい学校の衛生環境

改善したことがある一方、変化があまり見られないのは学校の衛生環境。学校環境の中でも校庭や教室の状態は比較的良かったです。8割以上の学校では校庭と教室は、ゴミのポイ捨てが減るなど、衛生状態が改善するか、良い状態を保つことができていました(グラフ3)。

グラフ3

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写真4:掃除の習慣はほとんどの学校で定着しています。



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写真5:教室のゴミをまとめる児童たち


一方、課題が大きく残るのは水と衛生の設備。依然として、きれいな水が常に確保できている学校は半分ぐらいしかありません(グラフ4)。水が無いと、トイレや手洗い設備を使えないことが多く、子どもたちの学校生活には影響大。子どもたちに「トイレが無くてどうしてるの?」と聞くと、「学校のトイレは使えないからいつも我慢している」、「学校の近所の家のトイレを借りているよ」という可哀そうな答えが返ってきて、シェアとしても、非常に「何とかしたい」問題です。しかしながら、地域の人が敷地に入ってトイレを壊してしまったり、そもそも地域全体で水の供給自体が不足していたりと、水・衛生問題は学校だけでは解決が難しいのです。

グラフ4

グラフ4


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写真7:シェアが推奨している簡易手洗い設備「Tippy Tap」があれば、水が十分に無くても多くの子ども達が手を洗うことができます。


政府への提言

エンドライン調査の結果は学校長や県行政の関係者と既に共有し、「すでにできていることは何なのか」、「もっと改善が必要なことは何なのか」を話し合う際に役立てています。教育省と保健省に対しても、政府として優先的に取り組むべきことを提案しています。
例えば、水・衛生設備の改善や、全国の教員対象学校保健研修の実施のための予算を確保するように働きかけています。良くも悪くも東ティモールの「学校の現実」を浮き彫りにしたエンドライン調査結果。この調査結果は引き続き、政府関係者だけでなく他のNGOや国連機関など、より多くの関係者と共通の目的意識を持つために活用し、シェアだけでは手が届かない地域にも学校保健の輪が広がることを願っています。

記事:
SHARE Timor-Leste
Services for the Health in Asian & African Regions

Maki Akiyama 秋山真輝
Project Coordinator