こんにちは。2019年度から海外事業部のインターン生になりました、大塚いずみです。これから一年よろしくお願いします!

今回は5月18日に上智大学で開催された東ティモールフェスタについてレポートします

東ティモールフェスタとは

東ティモールフェスタは、東ティモールに関与しているNGOや学生団体などが共催しています。映画上映、写真展、東ティモール人留学生等によるトーク、ライブコンサート、グルメコーナーなど、東ティモールの魅力を幅広く感じることができるプログラムが組まれております。

フェスタの会場は、終始たくさんの来場者でにぎわっていました。


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シェアのブースの様子


フェスタでシェアは何をした?

シェアは東ティモールフェスタに毎年参加しています。今年は、東ティモールコーヒーやピアスなどの物販と、栄養ワークショップ、新聞バッグワークショップを実施しました。

栄養のワークショップでは「世界のおやつを知ろう!」というテーマで、普段自分たちがおやつとして食べているものと、他の国で食べられているものを比較する、参加型のワークショップでした。参加者の皆さんは、東ティモールでは海藻に砂糖をまぶしたものをおやつとして食べることなど驚いた様子で楽しまれていました。



準備から本番まで担当した新聞バッグワークショップ

もう一つシェアのブースで開催した新聞バッグワークショップも大反響でした。このワークショップは、新聞紙とのりだけでバッグを作ろう!というものです。

プラスチックバッグ(コンビニなどのビニール袋)の多用が問題となっている昨今、古新聞で作ったバッグで少しでも環境問題に取り組もうという目的で行いました。東ティモールのアタウロ島で、女性グループが新聞バッグを作る活動を行っていたことからヒントを得ました。

普段、シェアではボランティアさんがこのバッグを作って下さっており、物販のときに入れるバッグとして使用しています。


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新聞エコバッグを作成している様子


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完成した新聞バッグ


現地の人々の過酷な歴史を知った映画上映『カンタ!ティモール』

シェアの企画以外も、私はイベントとして上映されていた映画『カンタ!ティモール』を鑑賞しました。中高生の時世界史が苦手だった私は、この国でどのような歴史があったのか無知だったのですが、この映画を見て、過酷な紛争被害にあってきたその実際を学び、自然と共生する東ティモール人のこころの豊かさに涙を流しました。

映画の公式ホームページを見ると、上映スケジュールが書かれています。とてもおすすめの映画です!ぜひ見てみてください!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。また、イベントに参加したらレポートさせて頂きます!次回のレポートをお楽しみに。




文責:インターン 大塚いずみ
こんにちは。シェア・カンボジア事務所インターンの溝口です。

4月のカンボジア正月が明けてから、シェア・カンボジア事務所では離乳食のレシピ作成が始まりました。今回はおよそ2週間に亘って行われた栄養トレーニングの様子についてご紹介します。

このトレーニングの目的は、シェア・カンボジアのプロジェクト地であるプレアビヒア州で簡単に手に入り、日常的に食べられている食材を使った、妊婦さん及び乳幼児を対象とした料理のレシピを作成することです。前プロジェクト地であるプレイベン州で実施した離乳食のレシピ作りの活動を参考に、新たにプレアビヒアで食べられている食材に特化したレシピ作成を行いました。

さらに今回は、カウンターパートである州・郡保健局の栄養担当官をはじめ、日本から栄養専門家の木下ゆりさんにご協力を頂いて、レシピ作成に取り組みました。

どきどきの初日。はじめに、州・郡保健局の栄養担当官、女性子ども委員、木下さん、そしてシェアのスタッフの全員で顔合わせ、スケジュールの確認、そして木下さんによる栄養に関するレクチャーが行われました。木下さんからは、それぞれの食物にどのような栄養素が含まれているのか、根拠となる食品標準成分表を用いて、お話をして頂きました。

カンボジアでは栄養士や管理栄養士といった資格を持った専門職の整備がまだまだ十分ではありません。また、こうした成分表や、数字を元に食物の栄養価を示すことは、カンボジアでは珍しく、州・郡の栄養担当官もとても関心を持って、真剣にレクチャーを聞き入っていました。


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写真:左奥中央が州保健局栄養担当官のメン氏。その両脇は女性子ども委員さんたち。



翌日からは、2歳未満の子どもがいる家庭、妊婦さんがいる家庭を訪問し、その家庭での調理の様子や子どもの食事について、1日の中で食べる料理や食事回数について聞き取り調査を行いました。
料理の中で使われる食材の調達方法や、分量、作り方、調理器具に到るまで、細かく確認をして記録していきました。


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写真:村で訪問をしたあるご家庭の台所。使える食材や調理器具も限られています。



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写真:妊婦さんが昼食を準備している様子。



この調査の中で一つとても興味深かったことがあります。それは、村のお母さんたちがスマートフォンを使い、動画を見ることで離乳食の作り方を学んでいるということです。

これには、私たちも驚きです。カンボジアの農村地域でも、スマートフォンやインターネットの普及率は凄まじいものであることを実感しました。

ここから、私たちは大きなヒントを得ました。当初はレシピ作成のために必要な写真を撮ることを考えていましたが、写真に加えて、動画も入れてみてはどうだろう?ということになりました。

早速、事務所に戻って調査をした料理、食材の中から栄養価の高いもの、乳幼児でも食べられるものなどを考慮した上で、レシピ本に載せる料理を決定し、料理の試作です。思い立ったが吉日、動画撮影にもチャレンジです。


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写真:決定した料理とそれに含まれる食材、調理方法の確認。



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写真:シェア・カンボジア事務所内での試作の様子。
村での調査で分かった「スマホ・動画」のキーワードを参考に、一つひとつの調理の工程を動画に納めていきます。


ところで、シェアの離乳食レシピには、「プレアビヒアで手に入る・食べられている食材を使う」という特長の他に、もう一つ大切な工夫があります。それは「大人が食べる料理を調理している中から乳幼児用の離乳食を取り分けて作り、一度の調理で大人も子どもも食べられる料理が完成すること」です。ここから、シェアでは「とりわけ離乳食(Just one time cooking)」と呼んでいます。先ほどご紹介した写真にもあるように、電気・ガス・水道のないカンボジアの台所では、日本とは違って子どもの離乳食を個別に作ることは容易ではありません(電子レンジもありませんし!)。こうした現状を踏まえた離乳食作りをお母さんたちに伝えていることも、シェアの活動の特長です。

試作でも途中で取り分けを行い、大人用そして月齢ごとに理想とされる食事の形態になるように準備していきました。


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写真:月齢ごとの食形態の様子。
左から6ヶ月、7〜8ヶ月、9〜11ヶ月 、12ヶ月、大人用。



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写真:レシピ作成に初めて取り組む若いシェア・カンボジアスタッフ。
食材を真剣に吟味しています。徐々に慣れてきている様子です。



さて、試作した離乳食に対して、村の子どもたちやお母さんはどのような反応を見せたのでしょうか?その様子は次回のブログに続きます。


連休はいかが過ごされましたか。私は伊豆大島の三原山に行ってきました。海外事業担当の巣内です。

前回のブログで、東ティモールの離島や僻地では、基礎的保健サービス(5歳未満児への予防接種、妊婦健診、施設での医療者介助による出産)の利用が低いことをお伝えしました。

東ティモールでは、住民にとって一番身近な場所にある「ヘルスポスト」と呼ばれる診療所があります。なぜ住民は保健サービスを利用しない、診療所に行かないのでしょうか。

もちろん、離島や僻地で保健施設への道のりが困難であることは見受けられました。しかし、それだけではない現状が見えてきました。


※本事業は外務省による日本NGO連携無償資金協力の助成の他、皆さまからのご寄附やご支援を受けて実施しています。


現地でインタビュー調査を実施

昨年、シェアでは新しい事業を開始するにあたり、現地で住民や保健スタッフに対するインタビューを行いました。その結果、保健サービス提供者側、住民側の双方に課題があることが分かりました。

インタビューに協力してくれた住民(アタウロ)
インタビューに協力してくれた家族(アタウロ島)


保健サービス提供者側の課題

保健スタッフは、首都での研修や会議のために診療所を離れることがあり、住民がヘルスポストを訪れても保健スタッフが不在のことがあるそうです。離島や僻地には若手の医療者が配置されることも多く、まだスタッフの中には技術に不安を持っている方もおられました。そのため、住民が診療所や保健スタッフを信頼していないことが報告されました。

また、東ティモールでは定期的な巡回診療が行われていますが、設備の不足等により、それ以外の施設外活動の機会が限定的です。まだ保健サービスにアクセスできていない住民に対する働きかけができていません。


訪問診療の様子(メティナロ)
訪問診療の様子(メティナロ)


住民側の課題

保健サービスにアクセスできていない住民の間では、伝統的療法に頼ることもあり、診療所に行くことなく症状が重症化することもあります。妊娠出産や子どもの栄養に関する知識、感染症の予防に関する知識も不足しているようです。

こうした背景から、住民が保健サービスを利用できていないことが分かりました。そのため症状が重症化したり、自宅で死亡するケースもあります。結核のフォローアップを受けずに完治しなかったり、再発したりすることもあります。


インタビューに協力してくれた住民(メティナロ)
インタビューに協力してくれた住民(メティナロ)


3年間の事業をスタートしました

そこで保健サービス提供側、住民側の両者に働きかける、新しい事業をスタートしました。保健サービス提供側に対しては、施設環境整備、診療スキルの改善、住民側には保健促進活動を通して意識や知識の向上を行います。これから3年間をかけて、離島のアタウロ(Atauro)と、ディリ県でも僻地にあるメティナロ(Metinaro)で活動を行っていきます。


これからブログやSNSで活動報告をしていきますので、楽しみにしてください。




文責:海外事業担当 巣内秀太郎