日本に住む外国人の健康支援事業を担当している山本です。
本日は1月17日にホットジェネレーションが公演してくださった、シェアとのフレンドシップミュージカルについてご報告します。

ホットジェネレーションは、ボランティアにてアーティストを募り、音楽・ダンス・アートのレッスンを子ども達に提供しています。オリジナルミュージカル公演は、TV、新聞、雑誌などでも紹介され、健常児と障がい児の一体となったパフォーマンスとプロのアーティストとの共演は多くの共感と反響を呼んでいます。これまで、カンボジアやタイにおけるシェアの活動からオリジナルのストーリーを作り、フレンドシップミュージカル公演を開催してくれています。
今回は、シェアの在日外国人支援活動を題材に結核やエイズなどのテーマも織り込んだオリジナルストーリーを作り演じてくれました。その名も「Stars〜名もなき星たち〜」です。


在日外国人支援のテーマを取り扱うことでの不安
シェアは、日本に住む外国人を対象とする健康支援活動を多くのみなさんに知ってもらいたいという強い思いがあります。そのために事例などをストーリーとして紹介すればもっと分かりやすく伝えられると思うのですが、国籍と性別、年代、病状などが分かれば、名前など無くても個人が特定されてしまうほど、外国人コミュニティによっては小さく、狭い世界となっていることがあります。
また、この分野の特徴として、普段なじみの無い外国人をとりまく制度のことなど、一言では伝えられない情報が多く、誤解を生むこともあるため、これまでは、講義や参加型ワークなどのツールを使った活動紹介・啓発しか行ってきていません。
今回このようなミュージカルで活動を取り上げてもらえるという機会は初めてで画期的であり、チャレンジでもありました。

正直、脚本家の方と打合せをする際には、外国人の方々の置かれている現状やシェアの活動を1時間程度の打合せでどれだけお伝えできるのか不安でした。不安が顔に出ていたのか、「安心してください!」と作品に対する自身に満ちた力強い声かけをしてくださったことで、ハッとしました。この方々は“作品作りの”プロなんだ、と。私達の話しに耳を傾け活動に理解を示してくださり、打合せ終了後はどのようなストーリーになるのかわくわくしたのを覚えています。


練習風景で感動し涙が・・・
広報担当の飯澤がホットジェネレーションのミュージカル練習風景を見学に行く予定にしていたため、山本と同じような理由で少し不安を持っていた副代表の沢田と2人で練習会場を訪問しました。訪問してみると、不安はどこへやら。すばらしく感動をして涙を流して帰ってきた、という報告でした。「素晴らしい皆さんの演技に、そしてストーリーのメッセージに不覚にも涙が出ました。ミュージカルの持つ大きな力を感じました」という沢田の感想。シェアスタッフの間で、早くミュージカルを観たい!という想いが強くなりました。

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演技の練習をしている子役のみなさんと沢田(右端)

当日の来場者数に驚き
当日は、2回公演でしたが、どちらも200名越えの来場者で驚きました。シェアの講演会などの参加者は、多くても1回50名程度です。しかも演じている子役のご家族など、シェアと普段接点の無い方々がたくさんいらしていました。
目がきらきらした子どもたちが一生懸命演じながら歌って踊っているだけでも胸が熱くなり感動したのですが、シェアが活動を通して伝えたいメッセージの「核」となっている大切な部分を「心」に訴えかけてくれたように感じ、ミュージカルの驚くべき力を知ることができました。このような貴重な機会を与えてくださったホットジェネレーションの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
終了後は、チャリティーグッズ購入や寄付、ボランティアにご協力してくださるなど、みなさまから温かいご支援をいただきました。この場を借りて皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたいです。

ミュージカルの様子は、ホットジェネレーションのブログでご覧になれます。

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寄付の呼びかけに尽力してくれたボランティアのみなさん


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物販を仕切ってくれたインターン3人娘(中央)と俳優の皆さん(右端の方は山本役。美しい!)



在日外国人支援事業担当
山本 裕子


**応援よろしくお願いいたします**

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