こんにちは。在日外国人支援事業部アシスタントの横川です。2匹の捨て猫を飼い始めて、もうすぐ2年が過ぎようとしています。一匹の猫の舌がいつも口から出ていて「おかしいなぁ」と思って口の中を観察してみると、猫の前歯がほとんど無くて驚いています。


シェアの医療相談電話概要
現在、在日外国人支援事業部では在日外国人に関する医療相談電話を週に3回(月・水・金:10:00〜17:00)受け付けています。医療アクセスが困難な外国人、アクセスしたが言葉や医療制度など様々な問題に直面している外国人の相談に乗り支援をしています。2015年度の1年間での相談ケース数は130件、相談対応数は321回となりました。

ほとんどの電話相談は保健所や病院のスタッフから
実は、医療電話相談の相談者の多くは当事者である外国人ではなく、結核/HIVの通訳を派遣している病院のソーシャルワーカーや、健康相談会でボランティアに参加して下さった方のお知り合いの病院関係者の方、はたまた、いつも通訳派遣でお話ししている保健所の保健師さんなど、外国人患者を担当する保健・医療・福祉職からの相談がほとんどなのです。

さまざまな背景を持つ、在日外国人の状況
相談対象者の外国人の国籍ですが、ネパール、ベトナム、タイ、フィリピン、ミャンマー、インド、バングラディシュ、インドネシア、ガーナ、ペルーや韓国など様々です。さらに外国人の方の背景ですが、日本に留学中や旅行中の方がた、技能実習生として日本に来ている方、難民の方、路上生活をしている方など、おかれている外国人の環境も多岐にわたります。

廣野 電話中2

相談電話に対応中の廣野

連携することで支援できること
先日、他団体に相談したもののそこでは解決できないので、シェアの医療電話相談の情報を教えてもらったという、ソーシャルワーカーの方から電話がありました。外国人の患者さんは意識不明の重体で、患者さんの家族に通訳をお願いし他の家族に病状などを説明してきたようです。しかし、説明したことに対しての返答の内容から、理解が十分にえられていない気がし不安に思ったため、医療通訳をつけて家族の方に病状と今後の見通しを話したいという内容でした。そのため、医師やその他の医療関係者から患者さんの家族への説明するために通訳を派遣しました。その後、ソーシャルワーカーさんから、家族が納得いく話し合いができ医療通訳の重要性を切に感じられた内容の感想を頂きました。このケースのように、外国人支援団体や多職種間との連携がスムーズに行え、相談ケースの問題が解決に向かう時は非常に嬉しく思います。反対に、相談がきても解決に向かう糸口が見つけられず無力感を感じることもあります。しかし、一個人や一団体では解決への糸口が難しくても、他の団体や様々な関係者と共に考え連携していくことで、外国人の医療問題について糸口を見つけられることは多いと考えています。その時に支援する方法が見つからなくても、諦めずに多くの方と協力して今ある問題に全力で取り組んでいきたいと思います。





在日外国人支援事業アシスタント
横川 峰子


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