じめじめした梅雨の日本とは反対に、雲一つない乾季の東ティモールに出張中の吉森です。東ティモール事務所は、6月より新体制で動き出しました。新しく着任した福山からのご挨拶をお届けします。

これまで複数の国で国際協力の仕事に携わってきた福山。
「東ティモールに来てびっくりしたことは?」と聞いてみたら「ふつうのスーパーで、日本のマヨネーズやふりかけが買えること。」輸入なので安くはありませんが、想像より首都ディリの物資の豊富さに驚いたようです。昨日は事務所のトイレの内鍵が閉まってしまったドアをこじ開けたり、今日は突然の停電にもめげず、頼もしく業務に励んでいます。労務や総務・会計などのアドミニ業務でプロジェクトを支えます。

また、赴任して半年になるプロジェクトコーディネーターの秋山も、流暢に通訳ができるほどテトゥン語が上達していました。7人の東ティモール人スタッフと共に学校保健プロジェクトの進展をどうぞご期待ください。

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はじめまして。この度、東ティモール現地代表として赴任しました福山と申します。日本のNGOとして歴史の長いSHAREの活動に参加できることを、大変うれしく思うとともに、この歴史ある東ティモールでの活動を引き継ぐことに大きな責任を感じています。

赴任して1ヶ月余りで、スタッフに助けられてばかりですが、早くテトゥン語を習得し毎日の業務に励みたいと考えています。また、これまでの途上国での経験を活かし、よりよい運営を行っていきたいと思います。


テトゥン語のテキスト
業務に不可欠なテトゥン後のテキスト


午前も午後も停電
今日はなぜか午前も午後も停電が続いています


東ティモールでは現在、学校保健のプロジェクトが進行中ですが、現状を見ると各学校での学校保健に対する取り組みには、格差が生じてきています。指導者の意欲や知識の格差が、子供たちの保健衛生環境に直結してしまいます。このような課題をシェアの活動を通じて、改善していけたらと思っています。また、現在シェアは学校保健のシステム作りを、国と県と共に行っています。これは東ティモールの国づくりに、大きな影響を与えていきます。この国づくりという視点を大事にするとともに、各家庭や地域においても健康問題に関する知識や意欲を高められるように、学校保健が中心となり波及効果を出していけたらと考えています。

東ティモールでは、経済的格差の増加ともに、健康に対する意識にも差が現れてくることが予測できます。しかし、学校保健のシステムが整い、健康に対する意識や知識を持った子供たちが育てば、経済格差以上の差にはつながらないでしょう。このことからも、将来の東ティモールを担っていく子供たちの学校保健の重要性を感じております。


新東ティモールチーム
新しいシェア東ティモールチームはこちら


車の調子を確認する福山
洗浄中の運転手と車の調子を確認する福山


これからも、伝統あるシェアの活動を維持するとともに、より良いものにしていけるようにスタッフ一同、頑張って行きたいと思います。シェアが活動していくにあたり、皆様のご支援ご協力は必要不可欠です。支援者の皆様には、引き続きご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。


東ティモール現地代表 福山 修次