東ティモールのプロジェクト・コーディネーター、秋山です。
今回のブログでは、タイで参加した研修や「HSF」への訪問の様子をお伝えします!


マヒドン大学での学校保健・栄養研修

外務省主催の「NGO海外スタディ・プログラム」の研修生として、2月にタイのマヒドン大学での学校保健・栄養研修に参加してきました。研修内容は学校保健・栄養に対する世界的な動向や、今後重視していくべき保健トピック、効果的な活動実施方法など多岐にわたりました。参加者はアジア、アフリカの14ヵ国から、講師陣もタイ、イギリス、日本、カナダからと、とても多国籍なメンバーでした。

講義の様子
講義の様子


参加者や講師らと
様々なバックグラウンドをもった参加者や講師らと


参加者は省庁、国連、NGO職員など、学校保健・栄養プログラムの政策や実施に関わっている人たち。そのため、参加者間の経験交換はこの研修の大きな醍醐味でした。学校のやる気を引き出す工夫、地域の巻き込み方など、多くのアイディアをもらいました。

意見交換
他国の参加者との意見交換


同時に、「教育省と保健省の連携が難しい」、「学校のトイレや手洗い設備の管理が難しい」などといった悩みはどこの国も抱えていて、打開策も話し合うことができました。学校保健は国際保健業界では実はまだあまり注目されていないトピック。私たちも試行錯誤しながら取り組んでいるため、この研修で培ったネットワークは、今後の活動への心強い支えとなりそうです。


アクションプラン作成
アクションプラン作成。東ティモールチームは、学校健診のシステム作りの計画を立てました


最終日
マヒドン大学での最終日


シェアのタイ事務所が前身「Health and SHARE Foundation」へ

1週間のマヒドン大学での研修の後は、東北のウボンラチャタニー県に移動し、ラオスとの国境があるケマラート郡にあるNGO、Health and SHARE Foundation (以下、HSF)へ。HSFはシェアのタイ事務所が前身で、2016年に現地NGOとしての道を歩みだしました。


HSF事務所にて
HSF事務所で、お互いの活動について発表


HSF訪問最大の目的は、今後東ティモールの活動で取り入れていく予定の、性教育の手法を学ぶこと。HSFは長年様々なグループを対象に性教育を行ってきた経験があります。HSFスタッフによる小学校5・6年生の授業を見学してまず驚いたのは、その明るさとテンポの良さ!楽器や音楽を使ったり、児童の興味を引く面白い教材を使ったりと、楽しみながら学べる工夫に溢れていました。「自分の性を大切にしよう」というポジティブなメッセージが終始伝わってくる素晴らしい授業でした。また、一方的に知識を与えるのではなく、児童自身が学びを発見するプロセスになっていたのが印象的でした。


楽器や音楽を使用した授業
楽器や音楽を使って、楽しい雰囲気のなかで行われる授業


思春期の身体の変化
ゲーム感覚で学ぶ、思春期の身体の変化


身体のケアの方法を学ぶ
男女別に思春期の身体のケアの方法を学ぶ


生殖器の仕組み
生殖器の仕組みを学ぶ、エプロン型の教材

児童による発表
児童自身による、学んだことの発表


若年妊娠が問題になっている東ティモールでも今後性教育は強化する必要があります。しかし東ティモールでは性教育に対して抵抗を持つ教員や保護者が多いため、アプローチには工夫が必要です。HSFで学んだアイディアを、東ティモールの状況に合った形で少しずつ取り入れていきたいと思います。


給食の様子
給食の様子も見学させてもらいました。この日の献立は白飯とトムヤンガイ(鶏肉と野菜のスープ)

保健室
各学校には保健室が設置されています


今回の研修には東ティモール人の同僚、ロジーニャも一緒に参加しました。ロジーニャにとっては初めての海外経験、英語での研修参加、飛行機・・・と、初めてなこと尽くしでした。「何に驚いた?」と聞いてみると、タイの空港の大きさ、バンコクの都会さ、モノの豊富さと安さ、とても辛いイサーン(タイ東北)料理やカエルを食べる習慣などなど・・・全てが新鮮だったようです。

そして次回は、東ティモール事務所の現地スタッフ ロジーニャからの報告を紹介します!



東ティモール 学校保健プロジェクト・コーディネーター
秋山