こんにちは。海外事業アシスタントの末永です。
5月の末から2週間、カンボジアへ出張に行ってきましたので、今回はそのご報告をしたいと思います。


今回の出張の目的は、現行のプロジェクト質的評価を実施すること

現行のプロジェクト「プレイベン州スバイアントー郡保健行政区における子どもの健康増進プロジェクト第三フェーズ(ハンドオーバー事業)」の質的評価を実施をしました。
質的評価とは、「数字では表せないことを評価する」ということです。

たとえば、あるプロジェクトを実施した結果、「人々がご飯を食べる回数が1日2回から3回に増加した」とします。この、「2回から3回へ増加した」というのは、数的な評価です。数字だけを見ると、暮らしが改善したように思えます。

しかしプロジェクトの結果、「栄養たっぷりのご飯を美味しそうに食べていたのに、栄養の偏ったご飯をまずそうに食べるようになった」場合、このプロジェクトは成功したと言えるのでしょうか?
こうした、数次では表せない部分を評価することが、質的評価の目的です。

今回の出張では、地域保健専門家である工藤芙美子さんに、カンボジアに来ていただき、プレイベンでのハンドオーバー(引継ぎ)事業の、数字では表せない部分の評価に取り組みました。

カンボジアに到着してから1週間は、プロジェクト内容の見直しと、評価に必要なデータの抽出を行いました。毎日朝の7時半から夜遅くまで、作業が続きました。


次の週は、まずカウンターパートに対するインタビューとアンケートを作成

前の週に出したデータやスタッフの観察記録、そこから考えられるプロジェクトの効果などを踏まえたうえで、質問によって明らかにすべき項目を考えます。


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カンボジア事務所にてミーティングの様子


考えた質問をもとに、インタビューやアンケートを実施しました。
対象となったのは、郡保健行政局のチーフと母子保健担当官、保健センタースタッフ、村の保健ボランティア、女性子ども委員会のメンバーです。
みなさん、コミューン選挙の忙しい合間をぬって協力してくれました。


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インタビューの様子


インタビュー結果やアンケートの結果から、今度はキーワードを抜き出しました。その結果、現場から聞こえてきた声をご紹介します。


郡保健行政局長 トン・トール氏
郡保健行政局長 トン・トール氏
質問「以前、「保健ボランティアはキーパーソンで、健康へのアドバイザーだ」とおっしゃっていましたが、それについてどう思いますか?」
回答「それは今でもそう思っています。なぜなら、保健ボランティアはコミュニティによって選ばれた代表者であるし、保健センターとコミュニティの間で、必要な全ての情報を伝達・交換するメッセンジャーだからです」

郡保健行政局 母子保健担当官 ミエン・ムーン氏
質問「乳幼児健診、離乳食教室の重要性は何だと思いますか」
回答「これらの活動によって、養育者が子どもの健康に興味を持ち、さらに活動に参加するようになります。そうすることで、養育者が学んだことを家庭でも活かすようになり、村の低体重の子どもが減り、子どもの健康状態の改善につながります」


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アンケートに回答する保健センタースタッフや保健ボランティア、女性子ども委員会のメンバー


全てはご紹介できませんが、このほかにも、離乳食教室を一緒に開催している女性子ども委員会のメンバーから「乳幼児健診のやり方を学びたい」という声もあがりました。

今後はカンボジアで、抜き出したキーワードをもとにレポートを作成し、数字ではわからないカウンターパートの成長や変化を評価していきます。
夏から始まる新事業に活かすため、カンボジア事務所で全力で取り組みます!


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休憩のときに食べた揚げバナナ。


つぶしたバナナに、ココナッツミルク・やし砂糖・黒ゴマを混ぜて作った衣をつけてカリッと揚げます。美味しいですよ!


〜お知らせ〜
カンボジアの活動報告会を開催します!
報告に加え、今回はゲストを迎えてスペシャル対談も実施!!
なんと元シェアカンボジアスタッフのチャンパが登壇します。

現在日本で子育て中、カンボジア人のお母さんチャンパと、カンボジアで子育て中、日本人のお母さんモーガンが、日本とカンボジアの子育てについて、それぞれの目線でお話をします

おもしろい報告会になることは間違いありません。みなさま奮ってご参加ください!!

お申し込みはこちら

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海外事業部
末永 明日香