東ティモール事務所からこんにちは。今回の担当はプロジェクトスタッフのライムンドです。

8月前半に東ティモールにお越しいただいた豊川専門家からの統計ワークショップについてご報告します。学校保健プロジェクトで構築している学校保健モニタリング結果のデータをどのように効果的にまとめて分析するかということを教えて頂くためです。


スケジュールは以下のような内容でした!

前半の8月7日。東京大学で医療統計学をご専門としている豊川さんに、県学校保健委員会のメンバーが行うマンレウ小学校と、ディリ市内で一番規模の大きなトリンタデアゴスト中学校に学校モニタリングの現場に同行していただきました。

そして8日には、シェアスタッフと県学校保健委員会メンバーを対象に、モニタリング結果の分析方法のエクセル作業などのワークショップを実施。

9日から10日かけては、県学校保健委員会メンバーの中でも、特にデータ入力などを書記官として担当している県教育局と保健局の職員に対して集中講義をして頂きました。

11日には、これらの研修から学んだ研修の成果として、分析した学校モニタリング結果をわかりやすい図表にまとめ、書記官の2名から保健省や教育省や県保健局の統計担当者などの関係職員への最終発表会を行うことができました。

事務所での集中講義の様子
事務所での集中講義の様子


今回、なぜシェアがこのようなデータ研修を企画し、専門家にお越しいただいたのか?

それは、集まってきた学校モニタリングの結果を有効活用するために、
関係者のデータ分析能力の強化が不可欠だからです。

昨年より、県教育局に所属し、各学校を巡回指導している学校インスペクターと呼ばれる人たちが学校保健モニタリングを実施し、報告書に記入、県教育局にそれらのデータが提出されるシステムが出来上がってきました。

しかし、せっかく集まってきたデータを的確に集計・分析し、その結果を関係者と共有して改善点を話し合うまでには、まだなかなか至っていませんでした。また、私たちシェアの東ティモールスタッフもそれらをサポートするスキルが不足していることを実感していたのです。


今回のワークショップでは・・・

シェアスタッフや県学校保健委員会のメンバーがデータの基本的な集計方法を改めて学ぶことができました。例えば、エクセルを使ったクロス集計や、結果をわかりやすくて見やすい図表やプレゼンテーションにまとめる能力が向上しました。

そしてそれらの結果を、どのように保健省や教育省の職員に効果的に発表をするかということも学びました。


プレゼンをする県保健局の職員
プレゼンをする県保健局の職員

保健省や教育省の職員への最終発表会
保健省や教育省の職員への最終発表会


前半のワークショップでは、学校モニタリングデータを現場で集めている学校インスペクターや保健スタッフたちにもエクセル集計なども体験してもらいました。普段業務ではあまりパソコンを使っておらず、作業に慣れていない人もいましたが、提出したデータの集計や分析のプロセスや活用方法、そして正しくデータを記録して集めてくることの重要性などは理解してくれたようでした。

書記官たちの集中講義や最終発表では、日頃データを扱っているスタッフであることや、シェアスタッフからのサポートもあり、スムーズに進みました。彼らこそが、現場から集まってきた貴重なデータを有効に活用させるために重要な役割を担っています。

書記官の一人である、県教育局のサトリーノさんからは「今回のように、業務で活用できる、データの分析方法などの能力強化の機会があり、大変うれしいです。」とのコメントをもらいました。


書記官の二人と豊川専門家と一緒に
書記官の二人と豊川専門家と一緒に


私自身はこの1週間を通して、ピボットテーブルやクロス分析を新しく学ぶことができました。今回学んだことを毎日の業務だけでなく、来年実施する事業の終了時評価の結果分析の時にも生かしたいと思っています。

これからもシェア東ティモールのご支援をよろしくお願いします。


シェアでは天の川募金キャンペーンを行っております。


ライムンド顔写真
東ティモール事務所 学校保健プロジェクト担当 ライムンド