寒い夜に猫2匹と寝るのが習慣になりつつある、在日外国人支援事業部の横川です。


技能実習生の立場
 11月1日(水)にシェアで、「★技能実習制度」とういうテーマの勉強会をNGO労組国際共同フォーラムとの協働で行いました。皆さん、新聞などで「技能実習生」という言葉を目にする機会が増えているのではないでしょうか。私たち在日外国人支援事業部も、外国人医療電話相談や東京都の外国人結核患者への通訳派遣を行う中で、相談者や患者の立場が「技能実習生」であることを、ここ1,2年でよく耳にします。


患者さんの思いを裏付ける根拠とは
 ある時、「患者(技能実習生)さんが結核になったからという理由で、国に帰るように言われているが、患者さんは帰りたくないと思っている」という話を耳にしました。シェアとしては、結核と診断をうけた患者(技能実習生)さんは、日本できちんと治療を完了できることを願って支援しています。しかし、病気を理由に契約期間途中で帰国させられてしまう状況に対して、どのような根拠をもってして、日本で治療継続する権利を主張できるのか判断つかない状態でした。自分の知識不足が患者さんの治療を中断させてしまうかも知れないと思い、技能実習生の権利保障と制度の見直しを求める活動を行っている「外国人研修生権利ネットワーク」とういう団体があることを知り、早速、電話をかけてみました。


病気を治す権利と仕事を継続する権利
 相談した電話口で「技能実習生も労働者の一人です。労働者として、働き続ける権利や病気を治す権利は誰にでもあります。」という言葉にホッとしました。ホッとしたのもつかの間、自分が正しい情報を知らないがゆえに、今までにもサポートできた人を見過ごしてしまったのではと不安になりました。勉強をして、自分の置かれている立場で何ができるのかを考えなくてはと思い、シェアの勉強会を開くことを思い立ちました。講師には、電話で相談にのって下さった、外国人研修生権利ネットワークのメンバーでもあり、全統一労働組合の佐々木さんをお招きしました。

DSC_0775
勉強会の様子

白熱する思い
 参加者はシェアのスタッフやインターン、NGO労組、外国人支援でシェアと関係のある医師などが参加し15名ほどの会となりました。佐々木さんのお話は、技能実習制度の仕組み、概要、制度的な問題、ケース紹介など多岐にわたりました。佐々木さんの話が衝撃を受ける内容で考えさせられることが多く、参加者と質疑応答は白熱したものとなり、予定時間が30分もオーバーしました。

共に考え、共に行動する
 私がその場にいて感じたことは、参加者の皆さんがそれぞれの置かれた立場で何ができるのかを模索しているように思えました。1人で出来ることは小さいかも知れませんが、それぞれの立場でするべきことを努力し、周りの共通する思いを持っている方々とつながっていくことで、「技能実習生」における問題もすっきり解決はできなくとも、前進できることがあるのではと考えさせられました。
来年度も皆さんのお力を借りて、共に考え、共に頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

★「技能実習制度」は技能移転を目的とし、途上国の外国人に対し、期間を区切って実習生として労働者を受け入れる制度です。国際貢献の建前に対し、割安な労働確保ではないかという批判があり、11月から新制度が始まったところです。




在日外国人支援事業部
横川 峰子


シェアでは冬の募金キャンペーンを行っております。
この冬も、どうかあたたかいご支援をよろしくお願いします。