日本の皆さんこんにちは!東ティモール事務所のエミリアです。
今回は、この1〜2ヵ月特に力を入れて実施している学校保健モニタリングの進捗状況をお伝えします。
でもその前に学校保健モニタリングとは何か、おさらいです。


誰がモニタリングをするの?

実施するのは教育局の学校インスペクターという職員。普段から学校の巡回指導が仕事です。シェアの学校保健推進プロジェクトに関わるようになってからは、保健教育・活動の実施状況もモニタリングするようになりました。


モニタリングでは何を見るの?

学校保健モニタリングの目的は、個々の学校で保健教育や活動がどれだけ実施されているかを把握し、さらなる改善に向けた助言指導を行うことです。具体的には次の内容をチェックします。

1. 保健に関する規則があるか
2. 保健施設と連携してサービスを提供しているか
3. 保健教育をどの程度実施しているか
4. 衛生環境はどうか(水の有無や衛生施設の状態、掃除が行き届いているか、菜園があるかなど)
5. 子ども達が清潔な身だしなみをしているか

そして、最後にインスペクターは校長先生と結果を共有し、どうすれば改善できるのか話し合います。


さてここで、2018年に訪問した学校のうち、3校の様子を紹介します。

【事例1:アタウロ島ビケリ小中学校】
児童保健委員会の活動が活発になりました。以前は自分たちの学校だけで活動していましたが、近隣の小学校を訪問して手洗い装置の設置や清掃を手伝うなど、他の学校の児童のお手本にもなっています。


2018.06.21(1)
簡易手洗い装置「Tippy Tap」を設置


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近隣のファトゥー小学校児童の爪を切るビケリ小中学校の児童保健委員


【事例2:ディリ市内 シンコ・デ・コモロ小学校】
シンコ・デ・コモロ小学校では児童が家から持って来た苗木を校舎前に植え、校内の緑化に取り組みました。校舎を囲む木々は、砂埃や暑さ対策にも一役買ってくれるようになるでしょう。


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【Before】緑化前の様子


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【After】 緑化後。木々を守るためのフェンスまで設置されました。


また、この学校は2000人以上の児童を抱えているにも関わらず、以前は機能している蛇口が1〜2個しかありませんでした。そこで保護者の協力を得て設置したのが、パイプに複数の穴をあけただけの手洗い装置。蛇口をひねると穴から水が一斉に出て、一度に6人以上の児童が手を洗うことができます。この装置は、特に給食時などに活躍しているそうです。


2018.06.21(5)
パイプを使った簡易手洗い装置


【事例3:ディリ市内 マヌレウアナ小中学校】
ディリ市内のマヌレウアナ小中学校が抱えていた問題の一つは、地域住民が学校の敷地に侵入し、校内を汚してしまうことでした。そこで校長先生は保護者に事情を説明し、児童1人につき毎月1ドルの支援を呼びかけました。

その結果、1メートル程の高さだった外塀を2メートルにすることができました。今後は学校の環境をきれいに保ちやすくなることが期待できます。


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Before: 簡単に侵入されてしまっていた以前の外塀


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After: 高くなった現在の外塀


では最後に、ディリ県のインスペクター5人のうち、遠隔地を担当するお2人を紹介します。

ディリ市内から車で1時間程のところにある、メティナロ郡を担当するのはスパルジョさん(写真左端)。

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どんなに暑い日でも常にレザージャケット着用で、バイクで颯爽と登場します。

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続いて、ディリ市の沖の離島を担当するシプリアーノさん。(写真中央)

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島民から絶大な信頼を寄せられる、優しいシプリアーノさん。海岸から山道まで、どんな悪路にも屈することなく、日々学校を訪問しています。

2018.06.21(11)


引き続きシェアは、インスペクターの学校保健モニタリングに同行し、それぞれの学校の状況に合った学校保健活動を展開するにはどうすればよいのか、共に考えていきます。

エミリア
東ティモール事務所スタッフ
エミリア