こんにちは。シェア・カンボジア、プロジェクトリーダーのフンです。

先日、シェア・カンボジアの活動を題材としたミュージカル、「カンボジアの夢」が上演されたそうですね。実は、ミュージカルに出ていたシェアスタッフ「フン」のモデルは、何を隠そう私です。
私は2002年にシェアに入職し、今は9名のプロジェクトスタッフをまとめるプロジェクトリーダーを務めています。ミュージカルは大盛況だったと聞きました。ホットジェネレーションのみなさま、カンボジアのプロジェクトについて取り上げてくださり、ありがとうございます。
また見に来て下さった皆さまも本当にありがとうございます。ぜひこれからも、シェア・カンボジアの応援をよろしくお願いします。

さて、今日のブログでは、私からみなさんに活動の報告をさせていただきます。

2018年の前半に、プレアビヒア州の子どもの栄養状態を把握するため、ベースライン調査を実施したことはすでにブログなどでお伝えしている通りです。今後はその調査結果を様々な機会を利用し、発表していく必要があります。そこで、シェア・カンボジアでは、昨年の12月、カウンターパート(事業の共同実施者)である州保健局および郡保健局の栄養担当官と一緒にわかりやすい発表資料の作成に取り組みました。

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「ワークショップの様子」


このワークショップで実施したことは、
(1)ベースライン調査のプロセス(準備、実施、データ入力、分析)を共有する。 
(2)調査結果(身体計測の結果、養育者による子どものケアについて一般的な特徴、妊産婦の食事行動についての特徴)の分析をする
の2点です。

州保健局栄養担当官のDr. メーンも、郡保健局の担当官トン氏も、シェアとのワークショップに熱心に取り組んでくれました。二人とも調査の準備・実施の段階から積極的に関わっていたため、実際に自分で経験したことも多く、内容もスムーズに理解できていたようです。

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「ワークショップに取り組む州保健局栄養担当官(写真手前)と郡保健局栄養担当官(写真奥)」


最終的には調査の結果を深く理解し、自身の言葉を使って発表することができるようになりました!(ワークショップ最後の発表のすばらしさに、シェアスタッフから思わず拍手喝采がおきたほどです)

州保健局の栄養担当官Dr. メーンと郡保健局の栄養担当官トン氏によると、彼らは今までに様々な団体が実施する調査に協力したことはあったけれど、今回のように結果の分析に参加するのは初めてだったということです。
シェアでは、プロジェクトはカウンターパートと一緒に実施するものだと考えています。ですから、彼らに「プロジェクトは自分たちのものだ」と認識してもらうためにも、こうした分析や結果共有にも積極的に参加してもらうようにしています。

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「ワークショップの内容をまとめるシェアスタッフのフン」


現在はまだまた最初の準備段階なので、これからさらに内容をブラッシュアップさせていく必要があります。しかし、高いやる気と能力を持ったカウンターパートなので、きっとシェアと協力して前向きに取り組んでくれると期待しています。
これから、まずは2月の州関係者会議での発表に向けて、準備を進めていきます。そして、3月には年に1回の「州保健総会」の場での発表という大舞台が待っています。州保健総会では、州の年間の活動計画なども話し合われますから、ぜひ発表を成功させて、州の活動計画にこの調査の結果とプロジェクトの内容が反映されるようになってほしいと思います。


Huon
シェア・カンボジア プロジェクトリーダー
ソク・フン(Sok・Huon)