こんにちは、花粉症が治りかけてきている気がして春の悩みが一つ減りそうな、海外事業担当の巣内です。

シェアでは2019年2月から新しいプロジェクト「住民参加によるプライマリヘルスケア強化事業」をスタートしました。今回はプロジェクト開始の背景に迫ります。


※本事業は外務省による日本NGO連携無償資金協力の助成の他、皆さまからのご寄附やご支援を受けて実施しています。

東ティモールってどんな国?

アジアで一番新しい国「東ティモール」は、2002年にインドネシアから独立しました。21世紀になって初めて独立した国でもあります。

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シェアの学校保健事業に参加した学校の子どもたち

その名の通り、「ティモール島」の「東側」の半分が東ティモールです。面積は東京、神奈川、千葉、埼玉を合わせたくらいで、約120万人の人が暮らしています。テトゥン語とポルトガル語を話します。

農業が主要な産業で、コメ、トウモロコシ、イモ類などを生産しています。輸出用にはコーヒー栽培も盛んで、日本でも売られていますので、東ティモールのコーヒーを飲まれた方もいらっしゃると思います。


東ティモールにも離島がある

小さな島国の東ティモールですが、アタウロ島とジャコ島という2つの離島があります。新しい事業で対象となるアタウロ島は、首都ディリ県に属しています。

アタウロ島は、ディリ港からフェリーで3時間の距離です。「アタウロ」は現地語で「山羊」の意味で、島で山羊がたくさん飼われていたことに由来すると言われています。


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アタウロ島の住民のボートでの移動の様子


住民は島の海岸沿いに暮らしています。中央部は山地となっていて、舗装道路もないため、保健センターには歩いていくか、船で行かなければなりません。


基礎保健サービスのカバー率に課題

新しい事業では離島のアタウロ島(Atauro)と、ディリ県の中でも僻地にあるメティナロ(Metinaro)の2ヶ所で活動を行います。この2ヶ所は基礎的保健サービスのカバー率が低い地域です。



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5歳未満の予防接種の完了率(左)と施設分娩率(右)


そこでプロジェクトでは、保健医療サービスの改善と、住民の保健推進活動への参加によって、サービス利用を促し、人々の健康状態が改善することを目的にしました。


「基礎的保健サービス」とは・・・
この事業では、5歳未満児への予防接種、妊婦健診、施設での医療者介助による出産を指します。サービスを利用することで、予防可能な感染症を防ぐことができるなど、住民の健康増進につながります。


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メティナロでも住民は山道を超えて保健センターを訪れます



次回のブログでは、「なぜ住民は保健サービスを利用しないのか」、シェアが現地で行った調査の結果をご紹介します。





文責:海外事業担当 巣内秀太郎