みなさん、こんにちは。シェア・カンボジア事務所インターンの溝口です。
最近、近所のねこが勝手に自宅に入ってきて、私のヨガマットで爪とぎをしては何事もなかったかのように帰って行くことが密かな悩みです。


さて、シェア・カンボジア事務所では、6月から本格的に村での乳幼児健診が始まりました。
今回はその様子をスタッフが撮影した素晴らしい写真とともにお伝えします。


この乳幼児健診はプレアビヒア州トゥバ エンミエンチェイ群保健行政区にある3つの保健センターが管轄している40村に住む2歳児未満の乳幼児を対象としています。シェアのプログラムアシスタント7名が中心となり、それぞれのグループに分かれて乳幼児健診を行なっています。


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カンボジアは日本と同じく雨季真っ只中。健診に必要な身長計・体重計が雨に濡れないようしっかりとビニールシートでカバーします。


翌朝7時。この日のグループはモーターバイクで出発です。
訪問する村までの距離や道路状況にもよりますが、事務所から一番遠い村までは1時間半以上かかります。朝のできるだけ涼しい時間帯から健診を始めたいので、シェアスタッフは早い時で朝の6時過ぎに事務所を出発します。また、写真でもわかるように道なき道を進んでいくことも。特にこの時期は雨上がりで道がぬかるんでいることもあるので、安全第一に時間に余裕をもって向かいます。


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ついに村へ到着。沢山のお母さんたちや子どもたちも朝早くから健診のために集まっています。この出席率から、村の保健ボランティアさんがしっかりと事前に乳幼児健診のことをお母さんたちに周知してくれていたことがわかります。


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身長測定の様子。こちらはシェアお手製の身長計を使って測ります。子どもが動かないよう、また確実に測定できるように頭と足をしっかりと押さえて、大人2人掛りで行います。子どもがぐずらないよう素早く測ることも大切です。写真では一見簡単そうに見えますが、正確さと迅速さが求められます。


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こちらは体重計測の様子。子どもが座った状態、もしくは寝たまま量ることができる乳幼児用の体重計を用いて行います。思わず、Saart (カンボジア語でかわいい、という意味)という言葉が出てしまう一場面です。


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左から保健センタースタッフ、シェア・カンボジア代表モーガン、州保健局栄養担当官のメン氏。計測結果をお母さんたちが持参したイエローカードと呼ばれるカード(子どもの身長・体重を記録しておくカード)に記載している様子です。


このイエローカードでは子どもの月齢と体重から、成長度合いを知ることができます。緑 (Normal)、オレンジ (Underweight) 、赤 (Severe underweight)とそれぞれの度合いに色がついているので、誰が見ても子どもの成長度合いがわかるのが特徴です。


全ての子どもの身体測定が終わった後に、UnderweightとSevere underweightに該当した子どもとそのお母さんを呼び、個別にコンサルテーションをします。子どものこれまでの生育歴や、今朝何を食べたか、母乳の頻度などをお母さんたちに訊ね、子どもの状況を把握していきます。また子どもの体重が標準以下であることを、イエローカードを用いながら伝え、保健センターへ受診することの大切さを話していきます。そして、今回の健診でコンサルテーションが必要だった子どもは、およそ3ヶ月後に予定されている次回の健診にも必ず参加するように促していきます。この標準体重以下の子どもたちの情報は、シェアスタッフから保健ボランティアさんにも共有されます。そうすることで、次回の健診前に保健ボランティアさんから確実に該当する子どもたちのお母さんへ健診の参加を改めて促してもらうことができるのです。


人間は2歳の誕生日を迎えるまでに脳が形成されます。この期間に十分な栄養を摂ることが、その後の発育やその子自身の人生にとっても大きな影響を及ぼします。シェア・カンボジアでは子どもの健やかな成長を守るために、こうした定期的な乳幼児健診を40村分、ほぼ毎日のように続けていきます。雨の日も風の日も、もちろん35度以上になる灼熱の日も(!) 休まずに出掛けて行くシェアスタッフ、そして村で待っているお母さんや子どもたちのためにも、今後とも応援をよろしくお願いいたします!


文責:シェア・カンボジア事務所
インターン 溝口 紗季子